プロファイル管理の概要

プロファイル管理は、業界または組織の要件を満たすタレント・プロファイルの開発および管理用フレームワークを提供します。プロファイルとは、個人またはワークフォース・ストラクチャ(ジョブやポジションなど)の資格とスキルをまとめたものです。

プロファイルは、就業者のスキル、コンピテンシおよび成果を追跡したり、キャリア・プランニング、トレーニング・ニーズの判断、パフォーマンス管理などの様々なタレント管理アクティビティを遂行したり、採用プロセスにおいてジョブ要件や適切な応募者を識別するのに役立ちます。

ノート:

まだクラシック・タレント・プロファイルを使用している場合は、リリース21Aに移行する前に拡張タレント・プロファイルにアップグレードする必要があります。

拡張タレント・プロファイル機能では、インタフェース設計の強化により、個人プロファイルおよびタレント評点の表示のエンゲージメント性と応答性が向上します。新しいユーザー・エクスペリエンスでは、モバイル・ページとWebページの両方で機能を表示できます。インタフェースはシンプルかつ直観的になり、より会話的な言葉遣いで記述されています。

管理の運用の強化により、パフォーマンスと拡張性が向上します。拡張されたソリューションには、Oracle Talent Management Suiteをサポートするために必要なタレント・コンテンツ(コンピテンシ、証明書、スキル、報奨など)を表すコンテンツ・テンプレートが導入されています。それぞれのコンテンツ・テンプレートには固有の属性が含まれています。タレント・データを取得するために必要なコンテンツ・セクションを作成するとき、これらのコンテンツ・テンプレートを使用および再利用できます。テンプレートを使用して、個人タレント・プロファイルとモデル・タレント・プロファイルの両方を設計できます。

この章の関連トピックはすべて更新されており、My Oracle SupportのOracle Cloud HCM Profile Managementのアップグレード(ドキュメントID 2421964.1)に移動されています。

このトピックの内容は次のとおりです。

  • プロファイル検索

  • プロファイル比較

  • ベスト・フィット分析

プロファイル検索

特定の基準に基づいて、就業者プロファイル、ジョブ・プロファイルおよびポジション・プロファイルを検索できます。たとえば、ロンドンの人事(HR)担当者が社内のアプリケーション開発者ポジションの欠員を埋める必要がある場合、ロンドンに居住し、さらにJavaとPL/SQLの使用経験を持つすべての就業者のプロファイルを検索できます。

プロファイル比較

個人ギャラリの「組織チャート」タブにある「比較」オプションを使用して、プロファイルを比較できます。プロファイルを比較することで、就業者の次のキャリア移動またはトレーニング・ニーズを判断したり、ジョブに適した候補者を識別できます。たとえば、Johnは次のキャリア移動を模索しています。彼は、自分のプロファイルをジョブ・プロファイルと比較して、自分のコンピテンシ評点がジョブ・プロファイルのターゲット・コンピテンシ評点と一致するかどうかを判断できます。自分のチームワーク評点が3で、ジョブの評点要件が4の場合、-1劣っていることになります。Johnと彼のマネージャは、このギャップに基づいて、育成プランや他のタレント管理関連職務を推進できます。

ベスト・フィット分析

ベスト・フィット分析を使用すると、ジョブ・プロファイルと最も厳密に一致する個人プロファイルを判別できます(その逆も同様)。たとえば、開発者の欠員を埋めるために、ジョブ・プロファイルでコンピュータ・サイエンスの理学士号、Javaに関するレベル4の専門知識、チームワーク評点3以上が要求されている場合は、この一連の要件と最も厳密に一致する就業者の自動生成リストをレビューできます。また、ベスト・フィット分析では、選択した就業者に似た就業者を検索したり、選択したジョブに似たジョブを検索することもできます。

ベスト・フィットの詳細は、My Oracle Support: Oracle Profile Management: ベスト・フィット分析(ドキュメントID 2043543.1)を参照してください。