ジョブ・セットのシステム・プロパティ

システム・プロパティは、ジョブ・セットの実行方法を決定する追加の設定です。たとえば、システム・プロパティを使用して、実行に失敗したジョブ・セットの再試行回数を決定できます。

「ジョブ・セットの管理」タブは、エンタープライズ・スケジューラ・ジョブ定義およびジョブ・セットの管理ページを使用して開くことができます。「設定と保守」作業領域で、次の設定を使用します。

  • 機能領域: 「アプリケーション拡張」または製品固有の機能領域

  • タスク: エンタープライズ・スケジューラ・ジョブ定義およびジョブ・セットの管理

システム・プロパティ

この表は、いくつかのシステム・プロパティとその説明を示しています。

システム・プロパティ名

説明

SYS_allowMultPending

同じジョブ定義に複数の待ち状態の要求を含めることができるかどうかを指定します。

SYS_application

要求処理に使用するスケジューリング・サービス・フォルダ・アプリケーションの論理名を指定します。Oracle Enterprise Schedulerは、要求送信時にこのプロパティを自動的に設定します。

SYS_effectiveApplication

要求を処理するために使用される有効なアプリケーションである、スケジューリング・サービス・フォルダ・アプリケーションの論理名を指定します。EFFECTIVE_APPLICATIONシステム・プロパティを定義して、ジョブ定義、ジョブ・タイプまたはジョブ・セット・ステップを別のアプリケーションに関連付けることができます。このプロパティはメタデータを介してのみ指定でき、送信パラメータとして指定できません。

SYS_priority

要求処理の優先度を指定します。優先度の範囲は0から9で、0が最下位の優先度、9が最上位の優先度です。このプロパティが指定されていない場合、使用されるデフォルト値は4です。

SYS_product

要求の送信に使用する製品を指定します。

SYS_request_timeout

ジョブ要求のタイムアウトを有効にします。

SYS_requestExpiration

要求の有効期限を指定します。これは、スケジュールされた実行時間後に要求が失効する時間(分)を表します。有効期限値のゼロ(0)は、要求が失効しないことを意味します。このプロパティが指定されていない場合、使用されるデフォルト値は0です。

要求の有効期限は実行待機中の要求にのみ適用されます。指定された有効期限よりも待機時間が長い要求は実行されません。要求の実行が開始された後は、要求の有効期限は適用されません。

SYS_retries

失敗した要求の再試行制限を指定します。要求の実行が失敗した場合、要求が成功するまで、このプロパティにより指定された回数まで要求が再試行されます。再試行制限がゼロ(0)の場合、失敗した要求は再試行されません。このプロパティが指定されていない場合、使用されるデフォルト値は0です。