メッセージ内でのトークンの使用
一部のメッセージでは、ユーザーが実際のデータに的確に関連付けて必要な処理を円滑に進められるように、実行時に可変情報を表示する必要があります。
考えられるすべての状況に対して一意のメッセージを作成するのではなく、トークンを使用して、実行時に変数値を表示できます。
トークンは、メッセージ・テキストのプログラム的要素であり、メッセージの作成時に中カッコで囲んで指定します。トークンは、実際のデータのプレースホルダとして機能します。実行時に、トークンはメッセージ内で実際のテキストまたは値に動的に置き換わり、該当する状況に固有のメッセージが作成されます。たとえば、「{MATURITY_DATE}
以降の有効日を入力してください」というメッセージには、トークン{MATURITY_DATE}
が含まれています。実行時には、トークンのかわりに、値の実表現(実際の日付)が表示されます。したがって、ユーザーには、「2015年4月25日以降の有効日を入力してください」というメッセージが表示されます。
トークンを作成および管理するには、「設定および保守」作業領域の「メッセージの管理」タスクを使用します。メッセージを編集して、トークンを定義する必要があります。メッセージのトークンは作成することも、削除することもできます。ただし、事前定義済トークンについては、編集も削除も禁止されています。
トークンの定義
トークンを定義するには、次の情報を指定する必要があります。
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トークンの一意の名前。
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実行時にトークンを置換するデータの型。使用可能な型は、日付、数値またはテキストです。
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実行時にトークンが表す内容に関する摘要。
ガイドライン
トークンを定義する際には、次の一般ガイドラインに従ってください。
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トークン名はすべて大文字にして中カッコで囲みます。
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名前が2つ以上の単語で構成される場合は、セパレータとしてアンダースコアを使用します。
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単語間をスペースで区切らないでください。
次の表に、トークンの各データ型に固有のガイドラインを示します。
データ型 |
ガイドライン |
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テキスト |
トークンを使用して、名詞とみなされる任意の可変テキスト要素を置換できます。 |
数値 |
数値にトークンを使用する場合は、特にトークンが単数形と複数形のいずれを表すかを考慮して慎重に計画を立てます。数値を伴うオーダー、顧客またはその他のビジネス・オブジェクトを表す数値にはトークンを使用できます。 |
日付 |
開始日、終了日、日付範囲など、日付のコンテキストを明確に定義します。 |