契約エキスパートのルールの仕組み
契約条件テンプレートを契約に自動的に適用し、契約条件の作成中に挿入する追加条項を提案し、企業ポリシーからの契約の差分を特定するように、契約エキスパート・ルールを設定できます。
各ルールは、満たす必要のある条件とルールの結果で構成されます。 ルールの条件には次のものを使用できます。
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契約に別の条項がすでに存在していること
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システム変更項目またはユーザー変更項目の値
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契約作成者が回答する必要のある質問

ルールの重要な特徴は次のとおりです。
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すべてのルールでは、複数の条件をANDまたはOR論理演算子でリンクして使用できます。
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すべてのルール: 条項の選択、ポリシー差異またはテンプレートの選択の先頭に数値の接頭辞を付けることはできません。
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非数値条件の値は、値セットで提供します。
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数値条件の値は、定数で提供します。
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質問を含むことのできるルール・タイプでは、フォローアップの質問をトリガーして、複数のルールをチェーンできます。
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ルールは、それを作成する特定のビジネス・ユニットおよび契約意図に限定されます。
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グローバル契約条件テンプレートを別のユニットにコピーしても、ルールはコピーされません。
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条件では、論理演算子と数値演算子の両方がサポートされます。
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IS
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IS NOT
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IN (複数の値から選択できます)
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NOT IN (複数の値から選択できます)
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>=: (より大きいか等しい)
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<=: (より小さいか等しい)
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=: (等しい)
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> (より大きい)
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< (より小さい)
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条項選択ルール
条項選択ルールを使用すると、1つ以上の条項とセクションを契約に挿入できます。
次の表では、ルール・プロパティを説明します。
ルール・プロパティ |
詳細 |
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ルールの結果 |
ルールでは次のことが可能です。
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ルールが評価される場合 |
ルールはユーザーが契約エキスパートを実行するたびに評価されます。 契約エキスパートの実行が失敗すると、契約検証の間に警告メッセージが表示されます。 |
条件 |
条件では次のものを使用できます。
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適用対象 |
ルールは、ビジネス・ユニット内で、ユーザーが指定する意図に対してのみ適用されます。 次のいずれかにルールを適用できます。
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契約条件テンプレート選択ルール
契約条件テンプレート選択ルールを使用すると、契約条件テンプレートを契約に自動的に適用できます。
次の表では、ルール・プロパティを説明します。
ルール・プロパティ |
詳細 |
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ルールの結果 |
アプリケーションは契約条件テンプレートを契約に自動的に適用します。 または、作成者が「処理」メニューを使用して契約条件を削除した場合は、新しいテンプレートを適用するときに、デフォルトとしてテンプレート名が表示されます。 |
ルールが評価される場合 |
契約条件テンプレートが適用されていない場合、アプリケーションは作成者が「契約条件」タブに移動するたびにルールを評価します。 契約条件テンプレートが契約に適用されている場合は、契約の変更によってルールの結果が異なるものになる場合であっても、テンプレート選択ルールが再度実行されることはありません。 また、契約作成者が次のことを行うたびに、ルールが評価されて、契約に推奨されるテンプレートが含まれるかどうかが判別されます。
どちらの場合も、ルールによって推奨されるものとは異なるテンプレートを作成者が適用した場合は、警告が生成されます。 |
条件 |
変更項目のみ 事前定義されたシステム変更項目およびJavaプロシージャによって値が提供されるユーザー定義変更項目を使用できます。 |
適用対象 |
ルールは、ビジネス・ユニット内で、ルールにおいて指定される意図に対してのみ適用されます。 |

ポリシー差分ルール
契約差分ルールは、契約差分レポートで会社のポリシーからの差異を特定します。 このレポートは、契約作成者が承認のために契約を発行する前に実行します。
次の表ではルールの特徴を説明します。
ルール・プロパティ |
詳細 |
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ルール結果 |
このルールは、契約差分レポートでの差分を表示します。 ルール名は差分になります。 |
ルールが評価される場合 |
ルールは、ユーザーが次のことを行うたびに評価されます。
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条件 |
条件では次のものを使用できます。
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適用対象 |
ルールは、ビジネス・ユニット内の契約条件テンプレートで、ユーザーが指定する意図に対してのみ適用されます。 |

ポリシー非標準ルールは、アプリケーションによって自動的に識別される条項差異とともに、契約差分レポートのポリシー差異をリストします。 契約の作成者は、承認のために契約を発行する前にレポートを実行し、承認者に差分を説明するためのコメントを入力します。 レポートは、作成者が承認のために契約を発行するときと、レポートのコピーが承認通知に添付されるときに、自動的に再実行されます。
ルールのアクティブ化と検証
ルールを設定した後は、ルールのアクティブ化処理を使用してルールをアクティブ化する必要があります。 ルールはアクティブ化の前に承認を受ける必要はありませんが、ルールが適用される契約条件テンプレートは承認が必要です。
ルールをアクティブ化すると、自動検証プロセスがトリガーされます。 ルールをアクティブ化する前に、すべてのエラーを修正する必要があります。