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契約エキスパートのルールの仕組み

契約条件テンプレートを契約に自動的に適用し、契約条件の作成中に挿入する追加条項を提案し、企業ポリシーからの契約の差分を特定するように、契約エキスパート・ルールを設定できます。

各ルールは、満たす必要のある条件とルールの結果で構成されます。 ルールの条件には次のものを使用できます。

  • 契約に別の条項がすでに存在していること

  • システム変更項目またはユーザー変更項目の値

  • 契約作成者が回答する必要のある質問

次の図で示すように、異なる契約エキスパート・ルール・タイプは異なる条件タイプをサポートします。 契約のデフォルトの個別条項およびセクションを設定できる条項選択ルールでは、条項、質問、変更項目を使用できます。 契約のデフォルトの契約条件テンプレートを識別するテンプレート選択ルールでは、変更項目のみを使用できます。 会社ポリシーと契約の差異を識別するポリシー差異ルールでは、質問および変更項目のみを使用します。次の図は、「条項の選択」、「テンプレート選択」および「ポリシー差異」の契約エキスパート」ルールを示しています。
3種類の契約エキスパート・ルールがあります。

ルールの重要な特徴は次のとおりです。

  • すべてのルールでは、複数の条件をANDまたはOR論理演算子でリンクして使用できます。

  • すべてのルール: 条項の選択、ポリシー差異またはテンプレートの選択の先頭に数値の接頭辞を付けることはできません。

  • 非数値条件の値は、値セットで提供します。

  • 数値条件の値は、定数で提供します。

  • 質問を含むことのできるルール・タイプでは、フォローアップの質問をトリガーして、複数のルールをチェーンできます。

  • ルールは、それを作成する特定のビジネス・ユニットおよび契約意図に限定されます。

  • グローバル契約条件テンプレートを別のユニットにコピーしても、ルールはコピーされません。

  • 条件では、論理演算子と数値演算子の両方がサポートされます。

    • IS

    • IS NOT

    • IN (複数の値から選択できます)

    • NOT IN (複数の値から選択できます)

    • >=: (より大きいか等しい)

    • <=: (より小さいか等しい)

    • =: (等しい)

    • > (より大きい)

    • < (より小さい)

条項選択ルール

条項選択ルールを使用すると、1つ以上の条項とセクションを契約に挿入できます。

次の表では、ルール・プロパティを説明します。

ルール・プロパティ

詳細

ルールの結果

ルールでは次のことが可能です。

  • 契約に挿入する1つまたは複数の条項を推奨します

    契約作成者は、条項が契約に挿入される前に契約エキスパートの推奨事項をレビューできます。 契約条件テンプレートの作成時に「エキスパート条項必須」オプションを設定すると、条項の挿入を必須にするかや作成者が推奨事項を無視できるかを指定できます。

    挿入を必須にすると、契約条件の上書きコントロール権限(契約から必須条項を削除できる特別な権限)を持つ契約作成者のみか推奨事項を否認できます。 同様に、推奨された条項が標準条項の場合、推奨事項を否認するには作成者は追加標準契約条件のオーサリング権限が必要です。 この権限により、契約から標準条項を削除できます。

    推奨条項を条件付きとしてマークし、それらの条項の場所を条件テンプレートで指定した場合、契約エキスパートはその条項を指定した場所に挿入します。 エキスパートから提示された条項の場所が条件テンプレートで指定されていない場合、契約エキスパートは、契約条件ライブラリの条項のデフォルトとして指定されたセクションに各条項を挿入します。 条項でデフォルト・セクションが指定されていない場合は、契約条件テンプレートで指定されているデフォルトのセクションに条項を挿入します。 契約エキスパートは、デフォルト・セクションが契約に存在しない場合、自動的に挿入します。

  • フォローアップの質問をします

    「結果」タブの「その他の質問」リージョンで追加することにより、フォローアップの質問を行うことができます。 追加する質問は、別のルールの一部である必要があります。 フォローアップの質問を追加することで、複数のルールを連結できます。

ルールが評価される場合

ルールはユーザーが契約エキスパートを実行するたびに評価されます。

契約エキスパートの実行が失敗すると、契約検証の間に警告メッセージが表示されます。

条件

条件では次のものを使用できます。

  • 条項

  • 質問

  • 変更項目

    事前定義されたシステム変更項目とユーザー変更項目の両方を使用できます。 ユーザー変更項目では、契約の作成者が入力する必要のある変更項目と、Javaプロシージャによって値が提供される変更項目の、両方のタイプを使用できます。

適用対象

ルールは、ビジネス・ユニット内で、ユーザーが指定する意図に対してのみ適用されます。 次のいずれかにルールを適用できます。

  • 特定の契約条件テンプレート

  • ビジネス・ユニットのすべての契約条件テンプレート

契約条件テンプレート選択ルール

契約条件テンプレート選択ルールを使用すると、契約条件テンプレートを契約に自動的に適用できます。

次の表では、ルール・プロパティを説明します。

ルール・プロパティ

詳細

ルールの結果

アプリケーションは契約条件テンプレートを契約に自動的に適用します。 または、作成者が「処理」メニューを使用して契約条件を削除した場合は、新しいテンプレートを適用するときに、デフォルトとしてテンプレート名が表示されます。

ルールが評価される場合

契約条件テンプレートが適用されていない場合、アプリケーションは作成者が「契約条件」タブに移動するたびにルールを評価します。 契約条件テンプレートが契約に適用されている場合は、契約の変更によってルールの結果が異なるものになる場合であっても、テンプレート選択ルールが再度実行されることはありません。

また、契約作成者が次のことを行うたびに、ルールが評価されて、契約に推奨されるテンプレートが含まれるかどうかが判別されます。

  • 条項差分レポートを実行する

  • 契約条件または契約の検証

どちらの場合も、ルールによって推奨されるものとは異なるテンプレートを作成者が適用した場合は、警告が生成されます。

条件

変更項目のみ

事前定義されたシステム変更項目およびJavaプロシージャによって値が提供されるユーザー定義変更項目を使用できます。

適用対象

ルールは、ビジネス・ユニット内で、ルールにおいて指定される意図に対してのみ適用されます。

ユーザーが設定した契約条件テンプレート・デフォルト設定ルールで1つの契約に対して複数の条件テンプレートが推奨されている場合、契約エキスパートは契約条件テンプレートを適用しません。 かわりに、契約エキスパートは、契約条件テンプレートの設定時にビジネス文書タイプに対するデフォルトとして指定された契約条件テンプレートを適用します。 文書タイプのデフォルトが指定されていない場合は、「契約条件の追加」ボタンが表示されて、作成者は自分でテンプレートを選択できます。 選択肢は、契約タイプに指定されたテンプレートに限定されます。次の図で、契約に適用する契約条件テンプレートの選択について説明します。
契約に対してアプリケーションの契約条件テンプレートを選択します。

ポリシー差分ルール

契約差分ルールは、契約差分レポートで会社のポリシーからの差異を特定します。 このレポートは、契約作成者が承認のために契約を発行する前に実行します。

次の表ではルールの特徴を説明します。

ルール・プロパティ

詳細

ルール結果

このルールは、契約差分レポートでの差分を表示します。

ルール名は差分になります。

ルールが評価される場合

ルールは、ユーザーが次のことを行うたびに評価されます。

  • 契約差分レポートの実行

  • 契約条件または契約の検証

条件

条件では次のものを使用できます。

  • 質問

  • 変更項目

    事前定義されたシステム変更項目およびJavaプロシージャによって値が提供されるユーザー定義変更項目の両方。

適用対象

ルールは、ビジネス・ユニット内の契約条件テンプレートで、ユーザーが指定する意図に対してのみ適用されます。

質問と変更項目の両方からルールの条件を作成できます。 非標準契約レポートでは、「ルール名」フィールドへの入力が差異名になり、ルールの「摘要」フィールドへの入力が差異摘要になります。次の図は、ポリシー差異ルールの設定を示しています。
契約エキスパート・ポリシー差異ルール。

ポリシー非標準ルールは、アプリケーションによって自動的に識別される条項差異とともに、契約差分レポートのポリシー差異をリストします。 契約の作成者は、承認のために契約を発行する前にレポートを実行し、承認者に差分を説明するためのコメントを入力します。 レポートは、作成者が承認のために契約を発行するときと、レポートのコピーが承認通知に添付されるときに、自動的に再実行されます。

ルールのアクティブ化と検証

ルールを設定した後は、ルールのアクティブ化処理を使用してルールをアクティブ化する必要があります。 ルールはアクティブ化の前に承認を受ける必要はありませんが、ルールが適用される契約条件テンプレートは承認が必要です。

ノート: ルールをアクティブ化するには、少なくとも1つの契約条件テンプレートにルールを割り当てる必要があります。 割当ての時点でテンプレートが承認されている必要はありませんが、ルールを使用する前には承認される必要があります。

ルールをアクティブ化すると、自動検証プロセスがトリガーされます。 ルールをアクティブ化する前に、すべてのエラーを修正する必要があります。