予想より多い棚卸スケジュールの生成の例
入力されたスケジューリング頻度に基づいて、循環棚卸の品目に対して棚卸スケジュールが予想よりも多く作成される場合があります。
たとえば、品目が年に1回のみ棚卸されることになっている場合、循環棚卸の品目に対して複数の棚卸スケジュールが作成される場合があります。 この例では、これが発生する仕組みについて説明します。
区分
たとえば、循環棚卸に3つの区分があるとします。
- 区分1には284の品目があり、年間4回の棚卸があります
- 区分2には402の品目があり、年間2回の棚卸があります
- 区分3には1249の品目があり、年間1回の棚卸があります
頻度
「循環棚卸の作成: スケジュールおよび承認の定義」ページで、「頻度」を「日次」に設定します。
計算
年間の作業日数が260であるとします。 棚卸スケジュールは毎日実行されます。
区分 | 品目数 | 年当たり棚卸 | 棚卸計算 | 1日当たりのスケジュール済品目数 |
---|---|---|---|---|
区分1 | 284 | 4 |
(284*4)/260 = 4.4 これは小数であるため、その次の整数を使用します。 したがって、毎日のスケジュールごとに区分1に5つの品目をスケジュールします。 |
1日当たり5品目 |
区分2 | 402 | 2 |
(402*2)/260 = 3.1 これは小数であるため、その次の整数を使用します。 したがって、毎日のスケジュールごとに区分2に4つの品目をスケジュールします。 |
1日当たり4品目 |
区分3 | 1249 | 1 |
(1249*1)/260 = 4.8 これは小数であるため、その次の整数を使用します。 したがって、毎日のスケジュールごとに区分3に5つの品目をスケジュールします。 |
1日当たり5品目 |
区分3で1日当たりにスケジュールされた品目の実際の数を見てみましょう。 区分3では1日当たりに4.8ではなく5品目がスケジュールされるため、51品目が年間1回ではなく、年間2回棚卸されます。
(5品目/日 * 260日 = 1300品目)
[1300品目 - (1249品目 * 1回の棚卸/年)] = 51品目
年当たりの棚卸数は考慮されますが、スケジュールされる品目数に整数でない値が得られた場合は、その次の整数を使用する必要があります。 このため、スケジュールされた頻度よりも1回多く、品目の数パーセントの棚卸が行われる可能性があります。