循環棚卸順序の生成方法
このトピックでは、棚卸順序の生成方法について説明します。
棚卸順序に影響を及ぼす設定
棚卸順序は、「スケジュールおよび承認の定義」ページで定義した自動スケジュールのパラメータと、「手動棚卸スケジュールの管理」ページで定義した手動スケジュールのパラメータを使用して生成されます。
棚卸順序の生成方法
棚卸順序は、手持数量が存在する品目番号、改訂、ロット番号、保管場所、保管棚の組合せごとに生成されます。 棚卸順序は、最初に保管場所と保管棚別に順序付けされた後、品目、改訂、ロット別に順序付けされます。 棚卸順序ごとに一意の連番が割り当てられます。 この連番を使用して、レポート、問合せ、迅速な棚卸入力が可能です。
例1: 棚卸順序の生成
在庫組織の手持数量は次のとおりであると仮定します。
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保管棚: B1.1.1: 100 EA
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保管棚: B1.1.2: 10 EA
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保管棚: B1.1.3: 手持在庫は0(ゼロ)
循環棚卸スケジュールに次の情報が含まれると仮定します。
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品目: PLT100
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保管場所: BULK
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棚卸数量が0(ゼロ): いいえ
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スケジュール・レベルでの保管棚の指定なし
前述の手持数量および循環棚卸スケジュールの情報を使用して生成される棚卸順序は次のとおりです。
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品目: PLT100; 保管場所: BULK; 保管棚: B1.1.1; 提示数量: 100 EA
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品目: PLT100; 保管場所: BULK; 保管棚: B1.1.2; 提示数量: 10 EA
次の変更が行われた場合、循環棚卸順序の生成は前述と異なります。
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ロットまたは改訂で管理される品目について、その品目がロット、改訂、ロットと改訂のどれで管理されているかによって、循環棚卸スケジュールの生成により、異なる改訂およびロットに対して異なる棚卸順序が生成されます。
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品目が連番で管理している場合、循環棚卸プロパティで定義された連番オプションによって、連番ごとに異なる循環棚卸順序が生成されるか、それとも複数の連番に対して1つの循環棚卸順序が生成されるかが決まります。
例2: 棚卸順序の生成
在庫組織の手持数量は次のとおりであると仮定します。
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保管棚: B1.1.1: 100 EA
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保管棚: B1.1.2: 10 EA
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保管棚: B1.1.3: 手持在庫は0(ゼロ)
循環棚卸スケジュールに次の情報が含まれると仮定します。
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品目: PLT100
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保管場所: BULK
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棚卸数量が0(ゼロ): はい
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スケジュール・レベルでの保管棚の指定なし
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品目と保管棚の組合せが、品目PLT100とBULK保管場所のすべての保管棚に存在
生成される棚卸順序は次のとおりです。
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品目: PLT100; 保管場所: BULK; 保管棚: B1.1.1; 提示数量: 100 EA
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品目: PLT100; 保管場所: BULK; 保管棚: B1.1.2; 提示数量: 10 EA
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品目: PLT100; 保管場所: BULK; 保管棚: B1.1.3; 提示数量: 0 EA