購買オーダーのスケジュール方法
購買オーダーを使用すると、サプライヤから組織までの移動時間を正確に測定できます。 購買オーダー・スケジュールには、次のフィールドが含まれます。
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要求出荷日
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約束出荷日
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要求搬送日
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約束搬送日
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「バイヤー管理輸送」インジケータ
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出荷方法
「バイヤー管理輸送」は、要求された商品の集荷からオーダーで指定された出荷先事業所への搬送までの輸送の手配を購買会社が担当することを指定します。 「バイヤー管理輸送」インジケータが選択されていない場合、搬送日は購買オーダーに移入されますが、出荷日は購買オーダーに移入されません。 選択されている場合、出荷日は購買オーダーに移入され、搬送日は購買オーダーに移入されることもあります。
「バイヤー管理輸送」が選択されている場合、バイヤーは要求出荷日を購買オーダーで通知し、サプライヤは約束出荷日を応答に指定します。 選択されていない場合、搬送日はバイヤーとサプライヤ間で通知されます。 いずれの場合も、購買オーダーには明細レベルで出荷方法も含まれます。 移動時間は、サプライヤ・サイトと組織の事業所間の出荷方法に対して定義できます。 プランニング・プロセスでは、購買オーダーについて移動時間を考慮できます。
プランニング・プロセスで計画購買オーダーが作成される際、ソース・ルールからの出荷方法を使用して移動時間が計算されます。 計画購買オーダー開始日から納入予定日までの合計リード・タイムには、プロセス・リード・タイムと移動リード・タイムの両方が含まれます。
サプライ・チェーン・プランニング作業領域から計画購買オーダーをリリースすると、次の情報が購買に送信されます。
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出荷方法
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要求出荷日および要求搬送日 「バイヤー管理購買」を選択した場合、出荷日と搬送日の両方が購買オーダーに移入されます。 「バイヤー管理購買」を選択しない場合、搬送日のみが購買オーダーに移入されます。
購買オーダーは、オーダー期日から遡ってスケジュールされます。 購買オーダーのスケジューリングでは、すべての有効な出荷、受入、移動、製造およびサプライヤ生産能力カレンダが考慮されます。 サプライ・チェーン・プランニングでは、日付が過去である場合、その日付はプラン開始日に設定されます。 プランニング・プロセスでは、次の状況の場合に再計画の推奨が発行されます。
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購買オーダーの「バイヤー管理輸送」インジケータを選択し、古い出荷日がプランニングで計算された新しい出荷日と異なるとき。
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購買オーダーの「バイヤー管理輸送」インジケータを選択せず、古い搬送日がプランニングで計算された新しい納入予定日と異なるとき。
バックワード・スケジューリングの計算例
提示期日が10日目(事後プロセス = 1日、移動時間 = 2日、プロセス = 4日および事前プロセス = 2日)の場合を考えてみます。 バックワード・スケジューリングには、次の計算を使用します。
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提示期日 = 10日目
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提示納入予定日 = 9日目(納入予定日 = 期日 - 事後プロセスのリード・タイム)
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提示出荷日 = 7日目(出荷日 = 納入予定日 - 移動リード・タイム)
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提示開始日 = 3日目(開始日 = 出荷日 - プロセス・リード・タイム)
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提示オーダー日 = 1日目(オーダー日 = 事前プロセスのリード・タイム)