12 Oracle Database Cloud - Database Schema Serviceへの外部データのインポート

Oracle Database Cloud - Database Schema Service内のデータ・モデルには、テキスト、スプレッドシート・フォーマット、およびXML外部データをインポートできます。

アプリケーション統合開発プロジェクトでは多くの場合、開発中の新しいビジネス機能をサポートするために新しいデータ・オブジェクトを作成することが必要になります。場合によっては、既存のデータ・リポジトリを、統合の目的に正確に合った方法で簡単に拡張できます。ただし、それ以外の場合は、必要なデータ要素を既存のデータベースに論理的に詰め込もうとするよりも、スタンドアロンのデータベース・リポジトリを作成する方が理にかなっています。このような場合は通常、ターゲット・システムのデータ要素と、新しいビジネス機能と統合ビジネス機能をサポートするために使用されているデータ要素との間に強力な関係は存在しません。

これらのサポートしているデータ要素はたいてい、本質的にトランザクションではありません。かわりに、これらは、シード・データとして、またはターゲット・システムのビジネス・プロセスからの参照用のターゲットとして機能する場合があります。統合システムを機能させるには、システムが稼働する前にこれらのデータ要素にデータをシードする必要があります。

データベース表にデータをインポートするには、Oracle Database Cloud - Database Schema Serviceに用意されているOracle Application Express内のサポート対象のウィザード・ベースのメソッドを複数使用します。

注意:

使用しているサービス用のOracle Application Expressにアクセスするには、Oracle Cloudアカウントにサインインし、サービスのリストでOracle Database Cloud - Database Schema Serviceを選択してから、「サービス・コンソールを開く」ボタンをクリックします。

「データ・ワークショップ」ページへのアクセス

外部データは、「データ・ワークショップ」ページからインポートします。このページにアクセスする手順:
  1. Oracle Application Expressのホーム・ページで、「SQLワークショップ」ボタンをクリックし、「SQLワークショップ」ページを開きます。
  2. 「ユーティリティ」ボタンをクリックし、「ユーティリティ」ページを開きます。
  3. 「データ・ワークショップ」オプションを選択し、「データ・ワークショップ」ページを開きます。
次の方法でOracle Application Expressデータベースにデータをロードできます。
  • カンマ区切りまたはタブ区切りのデータが含まれるテキスト・ファイルのアップロード

  • カンマ区切り値(.csv)またはタブ区切り値などの区切り形式のスプレッドシート・ファイルのアップロード

  • XMLドキュメントのアップロード

テキスト・ファイルまたはスプレッドシートからのデータのロード

テキスト・ファイルからデータをアップロードすることも、タブ区切りのデータをコピーして「データのロード」ウィザードに直接貼り付けることもできます。

テキスト・ファイルまたはスプレッドシートからデータをロードする手順:
  1. 「データ・ワークショップ」ダッシュボードで、「データ・ロード」セクションから「テキスト・データ」または「スプレッドシート・データ」をクリックします。
  2. 「ロード先」で、「既存の表」または「新規表」を選択します。
  3. 「ロード元」の下で、「ファイルをアップロード」または「コピー・アンド・ペースト」を選択します。
  4. 「Next」をクリックします。
  5. 「ファイルをアップロード」を選択した場合、次の詳細を指定します。
    1. 「ファイルの選択」ボタンをクリックし、ソース・ファイルを選択します。
    2. 列の「セパレータ」文字を指定します。
    3. 「囲み文字」文字を指定します(オプション)。
    4. データの最初の行に列名が含まれる場合、このチェック・ボックスを選択します。
    5. ドロップダウンから「ファイルの文字セット」を選択します。
  6. 「グローバリゼーション」の下で、次のフィールドを変更します(必要な場合)。
    • 通貨記号
    • グループ・セパレータ
    • 小数点文字
  7. 「次」をクリックします。
    「表のプロパティ」ページが開きます。次のページで、データのアップロードを完了する前にデータをオプションでカスタマイズできます。
  8. 表のプロパティに対して次の変更を行います。
    1. ドロップダウンから「スキーマ」を選択します。
    2. ドロップダウンから「表」を選択します。
      新しい表を作成する場合、表名を入力する必要があります。
    3. 列名: 各列の名前を入力します。
    4. データ型: 各列のデータ型を選択します。
    5. 列長: 各列のデータの長さを入力します。
    6. アップロード: この列のデータをアップロードする場合は「はい」、この列のデータはロードせず、次の列にスキップする場合は「いいえ」を選択します。
  9. 「次」をクリックします。
  10. 「主キー」については、次の変更を行います。
    1. 主キーの移入元: 列リストから既存の列を選択するか、新しい列を作成することにより、主キー列を定義します。
    2. 制約名: 制約名は、_PKが付けられた表名にデフォルト設定されています。デフォルト名は変更できます。
    3. 主キーの移入: 主キーの移入方法を定義します。オプションには次が含まれます。
      • 新規順序から生成: 新規順序を選択する場合、指定された順序名を使用するか、必要に応じて更新できます。この順序は自動的に作成されます。

      • 既存の順序から生成: 既存の順序を選択する場合、リストから順序を選択する必要があります。

        順序から主キーを生成する場合、次の値を取得するために表上にトリガーが作成され、レコードの挿入時に主キーが移入されます。

      • 生成しない: 主キーが必要ない場合、このオプションを選択します。

  11. 「データのロード」をクリックします。

XMLドキュメントからのデータのロード

Oracle Application Expressは、Oracleの正規のXMLフォーマットのXMLドキュメントをサポートしています。

Oracleの正規のXMLフォーマットでは、各要素は列値を表し、これらの各要素には列の名前が付けられます。同じ行の一部である要素はすべて、<<ROW>要素の子です。また、<<ROW>要素はすべて、/><<ROWSET>要素の子です。

注意:

XMLフォーマットのデータをインポートするためのプロセスは、既存の表のみを対象としてサポートされています。新しい表をXMLデータから直接作成することはできません。

XMLドキュメントをロードする手順:

  1. 「データ・ワークショップ」ダッシュボードで、「データ・ロード」セクションから「XMLデータ」をクリックします。
  2. ドロップダウン・リストからスキーマを選択します。
  3. ドロップダウン・リストからターゲット表を選択します。
  4. 「XML」ソース・ファイルを選択します。
  5. プロセスを開始するには、「データのロード」ボタンをクリックします。
たとえば、次の構造を持つDEPT表があるとします。

次の例のようにXMLファイル・データをフォーマットする必要があります。


xml-format-example.pngの説明が続きます
図xml-format-example.pngの説明

すべてが想定どおりに機能する場合、選択した表にデータをロードする必要があります。問題が発生した場合は、ファイルが正しい形式であること、およびデータが制約に違反していないことを確認してください。いずれの場合も、データのロード操作が完了した後に表示される次の画面で、操作の結果を確認できます。