11 Oracle Database Cloud - Database Schema Serviceでのデータ・モデルの作成
Oracle Database Cloud - Database Schema Serviceでデータ・モデルを作成し、Oracle Sales Cloudまたは他のOracle SaaSアプリケーションから分離できます。
Oracle Sales CloudなどのOracle SaaSオファリングと統合するアプリケーションを構築する場合、ターゲットのアプリケーション・データ・モデルから独立したデータ・リポジトリが必要です。
たとえば、統合アプリケーションのビジネス要件をサポートするデータ・オブジェクトには別個のデータ・リポジトリが最善のソリューションですが、これには、Oracle Sales Cloudまたは別のOracle SaaSオファリングなどのデータ要素とのデータ関係は事前に定義されていません。
ここで説明する「切断されたデータ」ビジネス・シナリオの場合、最初に必要な設定タスクおよび構成タスクの1つは、相互作用プロジェクトをサポートしている追加のスタンドアロン・データ要素用としてOracle Database Cloud - Database Schema Serviceでデータ・モデルを作成することです。
これらのビジネス・シナリオ用として作成されたデータ・モデルを取得するための便利な方法の1つとして、Oracle Database Cloud - Database Schema Service内でデータ・モデルのサポート・サービスを直接使用する方法があります。
Oracle Database Cloud - Database Schema Service内でデータ・モデルを作成および保守するには、Oracle Application Expressに用意されているデータ・モデル・ツールを使用します。
注意:
使用しているサービス用のOracle Application Expressにアクセスするには、Oracle Cloudアカウントにサインインし、サービスのリストでOracle Database Cloud - Database Schema Serviceを選択してから、「サービス・コンソールを開く」ボタンをクリックします。
SQLワークショップ概要
SQLワークショップには、データベース・オブジェクトの表示と管理、PL/SQLコマンドとSQLスクリプトの実行、データのロードとアンロード、およびRESTfulサービスの管理のためのツールが用意されています。
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オブジェクト・ブラウザ: データベース・オブジェクトを管理できます。
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SQLコマンド: 一度に1つのコマンドを実行し、結果を表示できます。
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SQLスクリプト: 対話型コンソールから複数のコマンド・スクリプトを実行できます。
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ユーティリティ概要: 複数のツールを使用して、データベースの様々な側面を管理できます。
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RESTfulサービス概要: RESTfulサービスを管理できます。

図sql-workshop-5-x.pngの説明
オブジェクト・ブラウザ
オブジェクト・ブラウザは、SQLコマンド構文に関する深い知識を必要としないため、データベース・オブジェクトを操作する上で最適なツールです。
ほとんどのオブジェクト定義は、ツールに用意されているフォームで入力します。たとえば、次の画像は、既存の表定義と、操作可能なすべてのオプションを示しています。

図object-browser-5-x.pngの説明
一般的な表操作(列とそのプロパティの定義やキーの設定など)をすべて実行できますが、次のタスクを実行するためのオプションもあります。
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索引の作成および変更
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制約の作成および変更
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統計収集戦略の定義
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UIのデフォルトの定義
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トリガーの定義
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依存性の定義
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データ・モデルのレビュー
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データの操作
SQLコマンド
SQLコマンド・ツールはオブジェクト・ブラウザよりも構造が単純ですが、構造が簡素な分、柔軟性に優れています。

図sql-commands-5-x.pngの説明
このツールには、UIのスクリプト・ウィンドウの下部にタブとして表示される次のオプションも用意されています。
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結果: データベースから返された結果を表示します。
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説明: データベースを変更する文のオプティマイザによって使用される問合せ計画を説明します。
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説明: オブジェクト定義を説明します。
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保存されたSQL: 保存されたSQLコマンドを管理できます。
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履歴: 最近実行したコマンドの履歴をリコールします。最後に実行した200のコマンドが保存されています。
SQLスクリプト
SQLスクリプトはSQLコマンドと似ていますが、複数のコマンドを1つの操作セットにまとめることができます。
このツールに用意されている最初のビューは、作成された後にこれまでに複数回実行された可能性があるスクリプトのリストであり、これには、関連データ(つまり、スクリプトのバイト単位のサイズ、および最後に行われた実行がどれくらい前であるか)が付随しています。
次に示す「スクリプト・エディタ」ページでは、スクリプトの実行、テキスト文字列の検索と置換、および編集の取消とやり直しを行うことができます。

図sql-scripts-5-x.pngの説明
ユーティリティ概要
Oracle Application Expressのユーティリティ・ダッシュボードには、データベースの様々な側面を管理しやすくするために次のツールが用意されています。
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データ・ワークショップ: テキスト・ファイル、XMLまたはスプレッドシートを使用してデータをロードおよびアンロードします。
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DDLの生成: スキーマ内のすべてのデータベース・オブジェクトまたは選択したデータベース・オブジェクト用のスクリプトを生成します。
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表のメソッド: 特定の表に対するDML操作用のAPIスクリプトを生成します。
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スキーマの比較: 2つの異なるスキーマ内のデータベース・オブジェクト間の違いを示します。
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クエリー・ビルダー: 表をパネルに追加し、返す列を選択することにより、問合せをグラフィカルに構築します。
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ユーザー・インタフェースのデフォルト値: ページとアプリケーション全体にわたってアイテム/列を一貫して生成するためのレイアウト・プロパティを指定します。
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オブジェクト・レポート: 表、例外、セキュリティ、オブジェクトおよびPL/SQLコードに関する複数のレポートにアクセスします。
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ごみ箱: 削除されたデータベース・オブジェクトをリストアします。
RESTfulサービス概要
Oracle Application Expressには、RESTfulサービスを管理するためのツールが用意されています。
RESTfulサービスのツールには、RESTfulサービスを作成するための直観的なインタフェースが用意されています。これらのサービスは、SQLまたはPL/SQLコマンドを使用して作成でき、データベース・スキーマ・オブジェクトに直接マップされます。「RESTサービスを使用したOracle Database Cloud - Database Schema Service内のデータの操作」を参照してください。