2 カスタマイズ・ライフ・サイクル

この章の内容は次のとおりです。

カスタマイズ・ライフ・サイクル: 説明

アプリケーションに対するすべてのカスタマイズと拡張は、完全なテスト環境で実行する必要があります。通常、この環境には、すべてのカスタマイズと拡張を完了してテストした後に実稼働環境に移動する1つ以上のアプリケーションが含まれます。

ページ・コンポーザなどのツールの使用時に、サンドボックスでアプリケーションのカスタマイズを実行できます。サンドボックスは、ユーザーがその特定のサンドボックスで作業しているときにのみ使用可能な個別のOracle Metadata Servicesリポジトリ内のExtensible Markup Languageファイルにカスタマイズを格納します。次のいずれかのサンドボックスで変更を行うことができます。

  • テスト専用サンドボックス(つまり、サンドボックス内のコードはテスト専用であり、デプロイされることはありません)

  • 後で完全なテスト環境に公開されるサンドボックス

Oracle JDeveloperなどの設計時ツールを使用する開発者は、カスタマイズをその環境に直接デプロイすることも、サンドボックスに公開することもできます。設計時のカスタマイズ・ワークフローの詳細は、Oracle Fusion Applications開発者向け拡張ガイドを参照してください。

注意: 設計時のカスタマイズは、Oracle Cloudの実装では利用できません。

プロジェクト・マネージャは、カスタマイズをモニター、インポートおよびエクスポートできます。その後、次の図に示すように、ユーザーはすべてのカスタマイズが含まれた環境全体をテストできます。

完全なテスト環境におけるカスタマイズ・ワークフロー
ヒント: オンプレミスの実装では、開発者は、「設定および保守」作業領域へのアクセス権を持つユーザーが、アプリケーションに対して実行されるカスタマイズと拡張を構成することを許可できます。

実行時のカスタマイズ

ランタイムのカスタマイズのワークフロー: 説明

アプリケーション・コンポーザおよびページ・コンポーザを使用してアプリケーションに実行時のカスタマイズを行うときは、サンドボックスを使用して、分離された環境に変更を保存します。たとえば、カスタマイズを行う前に、MySandboxという名前のサンドボックスを作成し、そのサンドボックスでカスタマイズを実行するとします。これにより、他のユーザーがこのカスタマイズを確認する場合に、MySandboxを使用できます。

注意: 同じサンドボックスで作業しているユーザーが複数存在する場合、サンドボックス内で競合が発生する可能性があります。このため、ユーザーはこのような競合を回避するために、規定されたガイドラインに従う必要があります。

アプリケーション・コンポーザを使用して作成したカスタム・オブジェクトのセキュリティ・ポリシーを定義するときに、サンドボックスを使用することもできます。セキュリティ・サンドボックスでは、そのサンドボックスでの作業をユーザーが選択した場合にのみ使用できる新しいデータベース表にセキュリティ情報が格納されます。

カスタマイズの完了後、他のユーザーがそのカスタマイズをレビューおよび承認し、その後に完全なテスト環境に公開できます。

フレックスフィールド・サンドボックスはテスト専用であり、公開できないことに注意してください。かわりに、フレックスフィールドUIを使用して、完全なテスト環境にフレックスフィールドをデプロイできます。完全なテスト環境にデプロイする前にフレックスフィールド構成をテストするには、フレックスフィールド・サンドボックスにそのフレックスフィールド構成をデプロイします。サンドボックスにデプロイする変更は、完全なテスト環境から分離されます。セッションでフレックスフィールド・サンドボックスをアクティブにしているユーザーのみ、これらの変更を確認できます。サンドボックスでの変更に問題がないことを確認した後、変更を完全なテスト環境にデプロイできます。

カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスを使用して、次のアクションも実行できます。

  • 他のユーザーのカスタマイズ・メタデータ・ファイルを表示する

  • 他のユーザーのカスタマイズ・メタデータ・ファイルをダウンロードして、別の環境への手動での移動や問題の診断を行う

他のユーザーのカスタマイズ・メタデータ・ファイルを自分の環境にアップロードすることもできます。

下の図は、次を行うときのサンドボックスの使用を示しています。

  • ページ・コンポーザおよびアプリケーション・コンポーザを使用した、ページ、オブジェクトおよびセキュリティのカスタマイズ

  • フレックスフィールドの構成

実行時のカスタマイズのワークフロー

実行時のカスタマイズの表示と診断: 考慮点

アプリケーションのページに対して実行された実行時のカスタマイズを表示および診断するには、カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスを使用します。カスタマイズはロールに依存しており、デフォルトでは、カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスに表示されるカスタマイズは、サイン・インしているユーザーによって実行されたカスタマイズです。

カスタマイズの表示を開始する前に、カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスにアクセスするための管理権限があることを確認してください。カスタマイズが含まれたページを表示できない場合は、次の手順を実行します。

  1. グローバル・ヘッダーでユーザー名をクリックし、「管理」メニューからカスタマイズの管理を選択します。

  2. カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスの「検索」テキスト・フィールドを使用して、ページ、ページ・フラグメントまたはタスク・フローを検索します。

ユーザーのカスタマイズは、カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスの現在のコンテキスト列の下に表示されます。このダイアログ・ボックスでは、「検索」フィールドを使用して、カスタマイズを表示しているページ、ページ・フラグメントまたはタスク・フローを変更できます。

開発者も特定のロールに割り当てられている場合があります。その場合、開発者はその特定のロールに許可されているカスタマイズのみ表示できます。ただし、管理者は、サイト・レベルで任意のユーザーに対して実行されたすべてのカスタマイズを、カスタマイズの管理ページのすべてのレイヤー列に表示できます。複数のユーザーが実行したカスタマイズを表示するために、管理者は複数のユーザーを選択できます。

管理者は、別のエンド・ユーザーによって実行されたパーソナライズの確認が必要になる場合があります。たとえば、ユーザーがページをパーソナライズしているときに誤った処理をしてしまい、そのページがそのユーザーに表示されなくなったとします。ユーザーは、そのページを開けないため、自分でエラーを修正できません。このような場合、管理者はそのページにアクセスし、ユーザーが行った変更の表示を要求して、その変更を削除し、ページを元の設定に戻せます。

ページ・レベルのカスタマイズ

カスタマイズに関する問題を診断するには、カスタマイズがページに適用されているかどうかを確認します。カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスを使用して、ページ・レベルのカスタマイズが存在するかどうかを確認します。ユーザー・インタフェース・コンポーネントがページに表示されなくなるなど、ページのカスタマイズが原因で問題が発生している場合、カスタマイズをエクスポートして文書ファイルを調べることが可能です。

サンドボックス・マネージャ

サンドボックスを使用したカスタマイズの管理: 説明

様々なタイプのカスタマイズをアプリケーションに適用できます。たとえば、メタデータ・サービス・リポジトリに格納されたアプリケーションのメタデータに対する変更、またはアプリケーションのデータ・セキュリティに関連する変更を適用できます。このようなカスタマイズはすべてサンドボックスに格納され、アプリケーションに適用される前に検証されます。

サンドボックス内のカスタマイズのタイプ

サンドボックスには、次のタイプのカスタマイズを含めることができます。

  • メタデータの変更 - これらの変更(フレックスフィールド以外のユーザー・インタフェース(UI)ページのカスタマイズなど)は、メタデータ・サンドボックスに取得されます。

  • データ・セキュリティの変更 - これらの変更は、データ・セキュリティが有効なサンドボックスに追加的に取得されます。

  • 生成されたフレックスフィールド・ビジネス・コンポーネントの変更 - これらの変更は、単一のフレックスフィールド・サンドボックスとしてデプロイされたフレックスフィールドに取得されます。

サンドボックスの変更をメインライン・メタデータで使用可能にする準備ができたら、メタデータ・サンドボックスまたはデータ・セキュリティ・サンドボックスを公開するか、フレックスフィールドをデプロイします。別のアプリケーション・インスタンスにインポートするためのサンドボックス・ファイルとして、メタデータ・サンドボックスおよびデータ・セキュリティ・サンドボックスのみをダウンロードできます。

次の表は、サンドボックスのタイプ間の違いを示したものです。

変更のタイプ サンドボックスのタイプ 変更をメインライン・メタデータで使用可能にする方法 ダウンロード可能

メタデータ

サンドボックス

サンドボックスの公開

はい

データ・セキュリティ

データ・セキュリティの変更に対応するサンドボックス

サンドボックスの公開

はい

フレックスフィールド

フレックスフィールド対応のサンドボックスとしてデプロイされたフレックスフィールド

フレックスフィールドのデプロイ

いいえ

一度にアクティブにできるサンドボックスは1つのみです。アクティブなサンドボックスで行われたすべての変更は、そのサンドボックスで取得されます。

環境

実行時にアプリケーションをカスタマイズするには、最初にサンドボックスを作成してから、ページ・コンポーザなどのツールを使用してカスタマイズを実行する必要があります。これらの変更は、サンドボックス内に保持され、メインライン・メタデータには影響を与えません。サンドボックスを完全なテスト環境に公開することによって、変更をテストおよび検証できます。アプリケーションをテストした後、実稼働環境に移動できます。サンドボックスで作成されたカスタマイズは、実稼働環境に移行されて、ユーザーが使用できるようになります。

メインライン・メタデータでカスタマイズを直接実行しないでください。すべてのカスタマイズは最初にサンドボックスで実行します。実行時にサンドボックスでアプリケーションを変更する場合、変更をメインライン・メタデータから分離します。サンドボックスでの変更が完了した後に、それを検証します。変更を保存する準備ができたら、メタデータまたはセキュリティ対応のサンドボックスをメインライン・メタデータに公開します。

サンドボックスの作成時には、現在のメインライン・メタデータの既存のカスタマイズのカスタマイズ情報のみ参照できます。たとえば、サンドボックスでカスタマイズを実行し、そのカスタマイズを公開するとします。この場合、次のカスタマイズ用に別のサンドボックスを作成する際、現在のメインライン・メタデータにカスタマイズ1が存在するため、新しいサンドボックスにはカスタマイズ1が表示されます。

フレックスフィールド・サンドボックスはテスト専用であり、公開できません。データベースに格納されるフレックスフィールド構成を作成します。その後、これらの構成をサンドボックスにデプロイして、サンドボックス環境で結果のデプロイメント・アーティファクトを確認します。フレックスフィールドは、フレックスフィールド・ユーザー・インタフェースを使用して、メインライン・メタデータに直接デプロイされます。

ツール

アプリケーションのカスタマイズには、複数のランタイム・ツールを使用できます。たとえば、サンドボックス・マネージャを使用するページ・コンポーザを使用して、オブジェクトやページをカスタマイズできます。Oracle Business Process ComposerおよびOracle SOA Composerもランタイム・カスタマイズ・ツールですが、サンドボックス・マネージャを使用しません。これらのツールは、カスタマイズの変更を処理する独自のメカニズムを備えています。

サンドボックス・マネージャを使用して作成するメタデータ・サンドボックスは、Oracle WebLogic Serverでデプロイ済アプリケーション用のカスタマイズを作成してデプロイするときに、Oracle JDeveloperで使用できます。デプロイメント時に、(セキュリティ・サンドボックス以外の)使用可能なサンドボックスが、Oracle JDeveloperの選択リストに表示されます。Oracle JDeveloperは、Oracle Cloud実装では使用できません。メタデータ・サンドボックス・セッションは、ファイルとして、保存、ダウンロード、および他のアプリケーションにインポートできます。

フレックスフィールド・サンドボックスの管理

フレックスフィールド対応のサンドボックスを作成するには、フレックスフィールドの管理タスク・フローを使用して、1つのフレックスフィールドをサンドボックスにデプロイします。フレックスフィールド・サンドボックスは、デプロイするフレックスフィールドからその名前を取得します。同じサンドボックスで2つのフレックスフィールドをテストすることはできません。フレックスフィールドをサンドボックスとしてデプロイした後に、サイン・アウトしてから再度サイン・インして、サンドボックス・ランタイムでフレックスフィールドの変更(新しいセグメントなど)がどのように反映されるかを確認します。フレックスフィールド設定への増分変更を行うために、同じフレックスフィールドを同じサンドボックスに繰り返し再デプロイできます。フレックスフィールド・サンドボックスは公開できません。そのため、フレックスフィールドがメインライン・メタデータにデプロイされると、フレックスフィールド・サンドボックス内のページ・カスタマイズやデータ・セキュリティは、メインライン・メタデータに到達できません。適切な権限がある場合、サンドボックス・マネージャでフレックスフィールド対応のサンドボックスを管理します。

サンドボックスの使用: 考慮点

カスタマイズ・ランタイム・ワークフローでは、テストおよび検証のために、サンドボックスを使用して変更をメインライン・メタデータから分離します。変更に問題がないことが確認できたら、変更を公開してメインライン・メタデータに戻すことができます。

次の2つのタイプのサンドボックスを作成できます。

  • テストのみを目的とするサンドボックス

  • 公開を目的とするサンドボックス

テスト・サンドボックスは公開されることがないため、サンドボックス間で同時処理の競合は発生しません。同時に複数のテスト・サンドボックスを使用できます。ただし、同じテスト・サンドボックスで作業している複数のユーザーが存在する場合、規定されたガイドラインに従う必要があります。

公開されるサンドボックス内のカスタマイズは、メインライン・メタデータにマージして戻されます。次の図は、2つのタイプのサンドボックスおよびメインライン・メタデータとそれらの関係を示しています。

サンドボックスのタイプ

単一のサンドボックスの使用

複数のユーザーが同時に同じサンドボックスを使用してアプリケーションをカスタマイズしている場合、サンドボックス内で競合が発生する可能性があります。複数のユーザーが、同じアーティファクトをカスタマイズしようとしたり、他の共有ファイルに間接的に影響を与えるカスタマイズ・タスクを実行したりすると、この競合が発生する場合があります。たとえば、次のとおりです。

  • 異なるユーザーが同じレイヤー内の同じページ、同じフラグメントまたは同じメタデータ・ファイルをカスタマイズしようとした場合、直接的な競合が発生します。

  • それぞれ異なるオブジェクトを作成している2人のユーザーが、同時に変更を保存した場合、間接的な競合が発生します。この競合は、変更の保存時に両方のユーザーがどの新規オブジェクトを作成したかを追跡するメタデータ・ファイルで発生します。

ユーザーが翻訳可能な文字列を追加または編集する操作を実行する場合など、ユーザーが共有アーティファクトを編集する際にも競合が発生することがあります。たとえば、次のような場合です。

  • あるユーザーは、フィールドの表示ラベルやヘルプ・テキストまたは検証ルールのエラー・メッセージを編集します。一方、別のユーザーは、翻訳可能な文字列に対して同様の影響を与える操作を同時に実行します。

  • 2人以上のユーザーが、アプリケーション間で共有されているナビゲータ・メニューで操作を行っています。ユーザー間でカスタマイズの競合が発生するたびに、アプリケーションで同時処理の警告メッセージが表示されます。

サンドボックスがテスト用か実稼働用かに関係なく、複数のユーザーが1つのサンドボックスで作業する場合は、競合を回避するために次のガイドラインに従ってください。

  • 同じサンドボックス内の複数の同時ユーザーは、関係のない異なるオブジェクトでのみ操作を行う必要があります。たとえば、ユーザー1がオブジェクト1を更新する場合、ユーザー2はオブジェクト2を更新できますが、オブジェクト1は更新できません。両方の変更に翻訳可能な文字列への変更が含まれ、これらのユーザーが別個のオブジェクトに対する変更を同時に保存するとします。この場合でも、翻訳可能な文字列を格納しているリソース・バンドルで競合が発生する可能性があります。

  • 複数のユーザーが同じアーティファクト(同じオブジェクトまたは頻繁に変更される同一の基礎となるファイル)を同時に更新した場合、同時更新エラーが発生します。2番目のユーザーの更新は保存されず(「保存」ボタンが使用不可になります)、いずれかのユーザーが取り消して再試行する必要があります。

  • 同じサンドボックスを使用するすべてのユーザーは、同じアプリケーション・ロールを持っている必要があります。異なるロールを持つユーザーは、サンドボックス内の他のユーザーが作成したすべてのコンテンツを表示できない可能性があります。

複数のサンドボックスの使用

カスタマイズがテスト・サンドボックスと実稼働サンドボックスに格納されている場合は、複数のサンドボックスが使用されます。サンドボックスの作成後に、メインライン・メタデータで同時変更が行われるとします。ここで、そのサンドボックスを公開しようとすると、アプリケーションで公開時にこのような競合が検出されて、エラー・メッセージが表示されます。

注意: サンドボックスを公開するときに、oracle/apps/menu/fnd/applcore/dataSecurity/dataSecurityService/mds/DSMO.xmlでの競合を示すメッセージが表示される場合があります。このメッセージは、サンドボックスで行ったセキュリティの変更が、メインライン・メタデータでの他のセキュリティ変更と競合していることを示しています。サンドボックスを削除して、新しいサンドボックスで変更を再作成します。

複数のユーザーが複数のサンドボックスで同時に作業することが許可されている場合は、競合を回避するために次のガイドラインに従ってください。

  • 任意の数のテスト専用サンドボックスが同時に動作できます。つまり、サンドボックスが公開されない場合は、複数のユーザーがそれらの複数のサンドボックスをテストのために同時に使用できます。テストのみに使用され、公開されないサンドボックスでは、相互に競合が発生することはありません。ただし、サンドボックスが破壊されるとすべての変更が失われることに注意してください。

  • テスト専用ではなく、公開されるサンドボックスの場合、複数の同時サンドボックスは、相互に排他的なアーティファクトで動作する場合にのみ使用できます。たとえば、次のようなサンドボックスを同時に使用できます。

    • ユーザーがタスク・フローを追加するためにカスタマイズしているページを含む1つのサンドボックス

    • 別のアプリケーションの別のページを含む別のサンドボックス

    ただし、一部のオブジェクトは基礎となるアーティファクトを引き続き共有している可能性があるため、2つのオブジェクトが本当に相互に排他的であるかどうかは必ずしも明確ではありません。そのため、公開される複数の同時サンドボックスを使用する場合は、慎重に行ってください。競合が発生し、1つ以上のサンドボックスの削除が必要になる可能性が引き続きあります。

  • ユーザーが、1つのアーティファクトを、メインライン・メタデータと1つのサンドボックスの両方で、または2つの異なるサンドボックスで更新するとします。ここで、サンドボックスの公開時に、アプリケーションで前述のような競合が検出され、エラー・メッセージが表示されます。この時点で、前の変更が上書きされないようにするには、サンドボックスの公開を取り消します。

注意: 「ADFビジネス・コンポーネント」のカスタマイズを含むサンドボックスの場合、このサンドボックスに切り替えるか、このサンドボックスから切り替えた後で、サイン・アウトしてから再度サイン・インします。このプロセスによって、ランタイム・キャッシュと「ADFビジネス・コンポーネント」定義の間の不整合が確実に回避されます。

サンドボックスの設定: 手順

アプリケーション・アーティファクトに対するカスタマイズを実行するには、最初にそれらのカスタマイズをアクティブなサンドボックスに格納する必要があります。サンドボックスを作成するか、または既存のサンドボックスを選択して、それをアクティブなサンドボックスとして指定できます。アクティブなサンドボックスには、すべての変更に対するコンテキストが保持されます。サンドボックスは、データベースを使用して実際の変更を格納します。変更をテストした後、サンドボックスを公開するか、またはフレックスフィールドをデプロイでき、変更はメインライン・メタデータにマージされます。最終的に、サンドボックスはアーカイブされます。

次の手順は、非フレックスフィールド・サンドボックスを設定するための手順です。フレックスフィールドの場合は、「付加フレックスフィールドの管理」タスク、または「拡張可能フレックスフィールドの管理」タスクを使用します。

注意: メタデータ・ファイルのインポートおよび削除は行わないでください。これらの操作により、サンドボックスのコンテンツが変更され、サンドボックスの機能に問題が発生する可能性があります。

サンドボックスを作成して設定するには、次の手順を実行します。

  1. グローバル・ヘッダーでユーザー名をクリックし、「管理」メニューからサンドボックスの管理を選択します。

  2. サンドボックスの管理ダイアログ・ボックスを使用して、サンドボックスを作成します。

  3. 「保存してクローズ」をクリックします。

  4. サンドボックスの管理ダイアログ・ボックスで、新しいサンドボックスまたは既存のサンドボックスを選択し、アクティブとして設定をクリックします。サンドボックスがアクティブなサンドボックスとして指定されます。

  5. サンドボックスの管理ダイアログ・ボックスを閉じます。

サンドボックスの公開: 手順

サンドボックスでのカスタマイズが完了した後、それらを公開してアプリケーションで使用できるようにします。

前提条件

カスタマイズを公開する前に、テスト・システムおよび任意の組合せの検証設定を使用して、実行時の変更をテストまたは検証します。

別のソースからのメインライン・メタデータへの変更がある場合に、サンドボックス・データを公開すると、メインライン・メタデータは上書きされません。ただし、競合に関して通知するエラー・メッセージが表示される場合は、公開する前に競合を修正する必要があります。

サンドボックスの公開

サンドボックスを公開するには、次の手順を実行します。

  1. グローバル・ヘッダーでユーザー名をクリックし、「管理」メニューからサンドボックスの管理を選択します。

  2. サンドボックスの管理ダイアログ・ボックスで、サンドボックスを選択し、「公開」をクリックします。「公開」確認メッセージ・ボックスが表示されます。

  3. 「はい」をクリックします。サンドボックスがメインライン・メタデータに公開されます。

  4. サンドボックスの管理ダイアログ・ボックスを閉じます。

カスタマイズの移動

「カスタマイズの移行」を使用したカスタマイズの移動: 考慮点

「カスタマイズの移行」ページを使用して、アプリケーション環境に対して行ったすべてのカスタマイズと拡張のセットを作成します。続いて、そのカスタマイズ・セットをダウンロードし、別の環境にアップロードします。カスタマイズ・セットには、すべての製品ファミリにわたるカスタマイズが含まれています。「カスタマイズの移行」ページを開くには、「ナビゲータ」メニューから「ツール」「移行」を選択します。

カスタマイズ・セットのコンテンツ

カスタマイズ・セットには次のものが含まれています。

  • アプリケーション・コンポーザを使用して実行したカスタマイズ。ただし、次のカスタマイズは除きます。

    • 拡張をインポートとエクスポートで使用できるようにするために、アプリケーション・コンポーザのインポートおよびエクスポートページで生成されたオブジェクト・アーティファクト

    • 保護されたSOAP Webサービス接続のユーザー名とパスワード

    • カスタム・オブジェクト用に有効化された添付機能

  • 次を使用して実行したカスタマイズ

    • ページ・コンポーザ

    • 「外観」ページ

    • 「構成」ページ

    • 「ユーザー・インタフェース・テキスト」ページ

    • 「ページ統合」ウィザード・ページ

  • Applications Core Setupアプリケーションの次のアーティファクトの変更:

    • メッセージ

    • 参照

    • データ・セキュリティ

    • 付加フレックスフィールド、拡張可能フレックスフィールド、キー・フレックスフィールドおよび値セット

    • 添付カテゴリおよびエンティティ

  • スケジュール済プロセスの変更

  • 「Oracle Social Networkオブジェクトの管理」タスクを使用して実行したカスタマイズ

  • アプリケーション・コンポーザで行われたセキュリティ設定の変更

    注意: 「セキュリティ・コンソール」で直接行われるエンタープライズ・ロール、新規職務ロールおよびロール階層の変更は、移行されません。
  • 次のような(ただし、これに限定されません) Oracle Business Intelligence Enterprise Editionを使用して実行したカスタマイズ

    • Oracle Business Intelligence Answers

    • Oracle Business Intelligence Delivers

    • Business Intelligence Composer

    • Dashboard Builder

    • Oracle Business Intelligence Publisher

    注意: カスタマイズ・セット移行に対するBIの無効化プロファイル・オプションが「いいえ」に設定されている場合のみ、ビジネス・インテリジェンス・ツールを使用して行ったカスタマイズを移動できます。

カスタマイズ・セットにはパーソナライズは含まれません。

アップロードまたは復元アクティビティによるプレゼンテーション・サービスのカスタマイズの処理中に、次のことが発生する可能性があります。

  • Oracle Enterprise SchedulerによってOracle Business Intelligence Publisherに送信され、プロセス中に実行されるようにスケジュールされたレポートが失敗します。

  • 「レポートおよび分析」ペインが表示されません。

  • Oracle Business Intelligence Publisherレポートが、Oracle Business Intelligence Presentation Servicesの分析ページまたはダッシュボード・ページに表示されない場合があります。

  • ユーザーが、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionの次のような機能にアクセスできない場合があります。

    • Oracle Business Intelligence Answers

    • Oracle Business Intelligence Delivers

    • Business Intelligence Composer

    • Oracle Business Intelligence Interactive Dashboards

重要な考慮点は、次のとおりです。

  • カスタマイズの移行には、アプリケーション開発者ロールを使用してOracle JDeveloperで実装するコード拡張(管理対象Beanなど)は含まれません。これらのコード拡張は、app-inf/libディレクトリおよびweb-inf/libディレクトリに格納されます。これらの拡張は、ユーザーが手動で移動する必要があります。

    注意: Oracle JDeveloperは、Oracle Cloud実装では使用できません。
  • カスタマイズ・セットに追加される、すべてのアプリケーションにわたるカスタマイズのタイプは、「カスタマイズの移行」ページでデフォルトで選択されています。この選択は変更できません。

  • 進行中のカスタマイズがカスタマイズ・セットに含まれないようにするために、カスタマイズはサンドボックス内で実行します。カスタマイズ・セットには、サンドボックスが公開されるまでは、そのサンドボックスからのカスタマイズは含まれません。

「カスタマイズの移行」ページを使用して、任意のソース環境から任意のターゲット環境にカスタマイズと拡張を移動できます。ただし、カスタマイズと拡張は、常に完全なテスト環境で実行する必要があります。その後、「カスタマイズの移行」ページを使用して、それらの変更を実稼働環境に移動します。カスタマイズ・セットの移行にはマージ機能が用意されていないため、実稼働環境のカスタマイズおよび拡張は行わないでください。カスタマイズ・セットをインポートすると、事前構成されていないデータベースの行は、一致するレコードが存在する場合は更新されます。一致するレコードが存在しない場合は、レコードが挿入されます。

カスタマイズ・セットには、削除がすべて含まれているわけではありません。たとえば、カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスを使用したカスタマイズ文書の削除は、セットには含まれません。カスタマイズ・セットをターゲット環境にインポートした後、手動で行う必要がある削除がないか環境を調べる必要があります。同様に、カスタマイズ・セットには、ロールおよびロール階層の変更は含まれません。「セキュリティ・コンソール」に対して行った変更は、ターゲット環境で手動で更新する必要があります。

カスタマイズ・セットを使用したカスタマイズの作成と適用: 手順

すべての製品ファミリにわたってある環境から別の環境にアプリケーションのカスタマイズを移動するには、カスタマイズ・セットを作成します。「カスタマイズの移行」ページの送信タブを使用して、すべてのカスタマイズ(たとえば、Oracle Metadata Servicesリポジトリ、JEDI、CRMおよびBIに格納されたカスタマイズなど)をエクスポートできます。その後、受信タブを使用して、ターゲット環境にそのカスタマイズをインポートできます。カスタマイズ・セットを使用して、カスタマイズを1つずつ移動するのではなく、一括して移動できます。

前提条件

カスタマイズ・セットを作成する前に、次のことを確認してください。

  • ソースとターゲットのアプリケーション環境が同じリリースであること、および同じ標準パッチと1回限りのパッチが両方の環境に適用されていること。

  • サンドボックスで実行したすべてのページ・コンポーザおよびOracle JDeveloper (Oracle Cloud実装では使用できません)のカスタマイズが、公開される前に完了していること。エクスポート・プロセスを開始する前に、完全なカスタマイズをすべて公開する必要があります。「構成」ページ、「標準参照の管理」タスクおよび「セキュリティ・コンソール」を使用して実行されたすべてのカスタマイズと拡張が完了していること。

  • Oracle Business Intelligence Enterprise Editionの機能を使用して作成したコンテンツを移動するために、カスタマイズ・セット移行に対するBIの無効化プロファイル・オプションが、ソース環境とターゲット環境で「いいえ」に設定されていること。このプロファイル・オプションを表示するには、「設定および保守」作業領域で「プロファイル・オプションの管理」タスクを開きます。

  • 「カスタマイズの移行」ページにアクセスできるようにする次の権限が付与されていること。

    • FND_MANAGE_OUTGOING_CUSTOMIZATION_SET_PRIV

    • FND_MANAGE_INCOMING_CUSTOMIZATION_SET_PRIV

    詳細は、セキュリティ管理者に問い合せてください。

  • カスタマイズの適用時に、ユーザーがターゲット環境または実稼働環境でカスタマイズを実行していないこと。

注意: 緊急の状況で実稼働環境に対してカスタマイズを実行する場合、テスト環境に対しても同じカスタマイズを実行する必要があります。テスト環境に対するカスタマイズの実行によって、そのカスタマイズが次のカスタマイズの移行に必ず含まれるようになります。
  • エクスポート・プロセス中に、ソース環境でカスタマイズを実行していないこと。

カスタマイズの作成

カスタマイズを作成するには、次の手順を実行します。

  1. ソース環境で、「ナビゲータ」メニューから「ツール」「移行」を選択します。

  2. 「カスタマイズの移行」ページの送信タブで、カスタマイズ・セットの作成をクリックします。

    ヒント: 既存のカスタマイズ・セットに対して「削除」ボタンが表示される場合は、そのボタンをクリックします。この処理により、前のカスタマイズ・セットの作成からサーバーに存在する一時ファイルが削除されます。前のカスタマイズ・セットが削除されるまで、カスタマイズ・セットを作成できません。
  3. カスタマイズ・セットの名前を指定します。

  4. オプションで、セットの説明を入力します。

  5. 「保存してクローズ」をクリックします。

  6. 定期的に、「リフレッシュ」をクリックして、セットの作成の現在のステータスを確認します。最終的に、ステータスはダウンロードの準備完了に変わります。

    各カスタマイズ・タイプの詳細なステータスを確認するには、カスタマイズ詳細を展開します。

    プロセスは非同期で実行されます。ダイアログ・ボックスを閉じて、後で戻ることができます。

  7. ダウンロードをクリックし、ファイルの名前と場所を指定して、保存をクリックします。ダウンロードされるファイルがJARファイルであることを確認します。

  8. ローカル・ファイル・システムにファイルをダウンロードした後、「削除」をクリックして、サーバーに作成された一時ファイルを削除します。

カスタマイズの適用

カスタマイズの適用後、変更を確認するには、エンド・ユーザーはサイン・アウトしてから再度サイン・インする必要があります。そのため、その環境にサイン・インしているユーザーが少ないときに、カスタマイズを適用します。カスタマイズをターゲット環境に適用するには、次の手順に従います。

  1. ターゲット環境で「カスタマイズの移行」ページを開きます。

  2. 受信タブで、「参照」をクリックし、カスタマイズ・セット・ファイルの名前と場所を指定して、「オープン」をクリックします。

    表示される「参照」ボタンが使用不可の場合、「削除」をクリックして、前にアップロードしたカスタマイズ・セットを環境から削除し、「参照」ボタンを使用可能にします。

  3. カスタマイズ・セットのステータスがカスタマイズの適用の準備完了になったら、「適用」をクリックします。

  4. 定期的に、「リフレッシュ」をクリックして、「適用」処理の現在のステータスを表示します。

    プロセスは非同期で実行されます。ダイアログ・ボックスを閉じて、後で戻ることができます。

    Oracle Cloudの実装では、「適用」処理の間に問題が発生した場合は、My Oracle Support(https://support.oracle.com)を使用してサービス要求をログに記録します。

  5. ターゲット環境にアクセスして、手動で行う必要がある削除がないか環境を調べます。

  6. パッチ適用済ステータスが表示されているすべてのフレックスフィールドをデプロイします。

  7. 次の手順を実行して、新規および更新されたソーシャル・ネットワーク定義をソーシャル・ネットワーク・サーバーに送信します

    1. 「設定および保守」作業領域で、「Oracle Social Networkオブジェクトの管理」タスクを開きます。

    2. カスタマイズの適用プロセスの一部として、いくつかのオブジェクトが作成または更新されます。このようなオブジェクトの「使用可能」の値が「いいえ」以外の場合は、ソーシャル・ネットワーク・サーバーにその定義を送信するプロセスをトリガーします。これを実行するには、オブジェクトを使用不可にして、その元のステータスで再度使用可能にします。たとえば、「使用可能」の値が手動の場合は、次のようにします。

      1. オブジェクトを使用不可にします。

      2. オブジェクトを使用可能にして、手動の値を選択します。

      3. 「OK」をクリックして、変更を保存します。

  8. ソース環境で作成されたすべてのビジネス・プロセスを、ターゲット環境に手動で移行します。

  9. カスタマイズを適用した後、機能テストを実行して変更を検証します。予定していた数より多いインポートや、想定外の変更など、テストでカスタマイズに問題が見つかったとします。このような場合、次を実行します。

    1. 「カスタマイズの移行」ページの受信タブで、カスタマイズ・セットを開きます。

    2. 「復元」をクリックして、カスタマイズ・セットが適用される前の状態に戻します。

      このような場合は、次のステップをスキップします。

    プロセス・ログを表示して、ダウンロードまたは適用プロセスの進捗をモニターできます。このプロセスには約15分かかります。それ以上の時間が経過しても、進捗がみられない場合は、「リフレッシュ」をクリックします。サーバーによる処理を継続して「続行」をクリックするか、「再起動」をクリックして、エクスポート・プロセスを再起動できます。

    カスタマイズのインポートとエクスポートに関する重要な点は、次のとおりです。

    • 環境のアップグレード後、以前のリリースで実行された以前のインポートは元に戻すことはできません。ただし、アップグレードされたインスタンスで新規インポートが発行された場合は、最新のインポートを元に戻すことができます。

    • ソースとターゲットの両方に存在する参照フィールドに対する参照値は、カスタマイズのインポート時に上書きされません。ソースの参照値がターゲットに追加され、すべての参照値が同じフィールドに対して共存します。たとえば、ソース環境の「ステータス」フィールドに、「オープン」および「クローズ済」という値があるとします。ターゲット環境では、このフィールドに「はい」および「いいえ」という値があります。インポートが行われた後、ターゲット環境の「ステータス」フィールドには、「オープン」、「クローズ済」、「はい」および「いいえ」という値があります。

    • インポート後、ターゲット環境で次の手順を実行して、新規および更新されたソーシャル・ネットワーク定義をソーシャル・ネットワーク・サーバーに送信します。

      1. 「設定および保守」作業領域で、Oracle Social Networkオブジェクトタスクを開きます。

      2. Oracle Social Networkオブジェクトページで、「同期化」をクリックして、選択したオブジェクトを同期化するか、すべて同期をクリックしてすべてのオブジェクトを一緒に同期化します。

    • カスタマイズのインポート中に、ターゲット環境でデータ・セキュリティ権限が自動的に取り消されることはありません。たとえば、ターゲット環境では特定の権限が付与されているが、対応する権限がソース環境には存在しないとします。インポート中に、ターゲット環境の権限が自動的に取り消されることはありません。この問題に手動で対処するには、このような権限をソース環境に追加してから取り消します。取消処理は、カスタマイズのインポート・プロセス中にカスタマイズ・インスタンスとして選択され、ターゲット環境に適用されます。

    • カスタム・レポートはターゲット環境で直接作成できます。ただし、カスタム・レポートを作成して、それらのレポートが既存のカスタム・サブジェクト領域を参照するようにしてください。ターゲット環境にカスタム・サブジェクト領域を直接作成しないでください。

    • カスタマイズのエクスポート・タスクとインポート・タスクは、メインライン・メタデータからのみ開始できます。サンドボックスからカスタマイズを開始した場合、プロセスは実行されません。

    注意: カスタマイズ・セットの適用後に実行されたすべてのユーザー・パーソナライズは、そのカスタマイズ・セットで復元処理を実行すると失われます。
  10. 最新の変更を表示するにはサイン・アウトしてからサイン・インする必要があるという情報をユーザーにブロードキャストします。

カスタマイズのエクスポートと移動: 考慮点

カスタマイズはXMLファイルに格納されます。次の理由で、これらのXMLファイルを使用してカスタマイズをエクスポートできます。

  • カスタマイズと拡張を別の環境(実稼働環境など)に移動する。

  • テスト環境で気付いた問題を診断する。

  • 詳細な診断のためにヘルプ・デスクにファイルを送信する。

  • カスタマイズを別の環境にインポートする。たとえば、Oracle JDeveloperを使用するカスタマイズ開発者は、他のユーザーが行うカスタマイズを表示する場合があります。

次の表は、カスタマイズと拡張のエクスポートと移動に使用するツールの一覧です。

タスク 使用するツール

すべてのカスタマイズを別のアプリケーション環境に移動する。

「カスタマイズの移行」。

ページおよびユーザー・インタフェースに対して行われたOracle Metadata Servicesカスタマイズのみを、別のアプリケーション環境に移動する。

Enterprise Manager Cloud Control。

Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、カスタマイズのセットをダウンロードおよびアップロードすることもできます。

付加フレックスフィールドの構成のみを別のアプリケーション環境に移動する。

「設定および保守」作業領域。指定したモジュールの構成を移動します。

すべてのモジュールの構成を移動するには、「カスタマイズの移行」を使用します。

拡張可能フレックスフィールドの構成のみを別のアプリケーション環境に移動する。

「設定および保守」作業領域。指定したモジュールの構成を移動します。

すべてのモジュールの構成を移動するには、「カスタマイズの移行」を使用します。

値セットの構成のみを別のアプリケーション環境に移動する。

「設定および保守」作業領域。指定したモジュールの構成を移動します。

すべてのモジュールの構成を移動するには、「カスタマイズの移行」を使用します。

参照のみをアプリケーション環境に移動する。

「設定および保守」作業領域。アプリケーション標準参照、アプリケーション共通参照またはその両方を移動します。

データ・セキュリティ・ポリシーのみを別のアプリケーション環境に移動する。

「設定および保守」作業領域。

このツールでは、「Oracle Fusion Human Capital Management」のロールは移動されません。

問題の診断に役立つようにカスタマイズをファイルにエクスポートする。

カスタマイズの管理ダイアログ・ボックス。

カスタマイズをエクスポートして、Oracle JDeveloperのアプリケーション・ワークスペースにインポートする。

カスタマイズの管理ダイアログ・ボックス。

注意: Enterprise Manager Cloud Controlは、Oracle Cloud実装では使用できません。そのため、Oracle Cloud実装では、Enterprise Manager Cloud Controlを使用する必要があるタスクを実行するには、ヘルプ・デスク(https://support.oracle.com)を使用してサービス要求をログに記録します。

カスタマイズのダウンロード

カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスを使用して、特定のページのカスタマイズ・ファイルをダウンロードします。このダイアログ・ボックスを使用して、Oracle Metadata Servicesリポジトリにファイルをアップロードすることもできます。カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスを開くには、グローバル・ヘッダーでユーザー名をクリックし、「管理」メニューからカスタマイズの管理を選択します。これらのファイルは、カスタマイズの問題の診断に使用できます。

すべてのレイヤーに対するカスタマイズのダウンロードリンクを使用して、すべてのレイヤーのページのすべてのカスタマイズ(AllCustomization.zip)をダウンロードすることもできます。このリンクは、カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスの下部にあります。AllCustomization.zipファイルには、ページのすべてのカスタマイズXMLファイルが含まれています。ただし、このファイルはいずれの場所にもアップロードできません。

カスタマイズ・セット・レポートのダウンロード

カスタマイズをエクスポートした後、カスタマイズ・セットで使用できるすべてのカスタマイズのリストが含まれているカスタマイズ・セット・レポートを表示およびダウンロードできます。これを実行するには、「カスタマイズの移行」ページの送信タブでコンテンツRead Meをクリックします。「カスタマイズの移行」ページを開くには、「ナビゲータ」メニューから「ツール」「移行」を選択します。

このレポートのカスタマイズには、次に示すものがすべて含まれています。

  • カスタム・オブジェクト

  • カスタム・フィールド

  • カスタム・ページ

  • ビジネス・インテリジェンス(BI)の変更

ビジネス・ロジックの変更(Groovyスクリプトやトリガーなど)は、カスタマイズ・セット・レポートには含まれていません。

カスタマイズの表示および削除: 手順

アプリケーションのページに対して実行されたカスタマイズの表示、および不要なカスタマイズの削除を行うには、カスタマイズの管理ダイアログ・ボックスを使用します。グローバル・ヘッダーでユーザー名をクリックし、「管理」メニューからカスタマイズの管理を選択します。

カスタマイズの削除

カスタマイズを削除するには、次の手順を実行します。

  1. カスタマイズを含むページでページ・フラグメントまたはタスク・フローを選択し、続いて「管理」メニューからカスタマイズの管理を選択します。

  2. 「名前」リストで、適切なレイヤーを選択し、カスタマイズを含むページ、タスク・フローまたはフラグメントを探します。

  3. 削除するカスタマイズ文書で「削除」をクリックします。

拡張カスタマイズ・ライフ・サイクル・タスク: 要点

カスタマイズ・ライフ・サイクルの一部として、設計時のタスクを実行できます。

注意: これらのカスタマイズ・タスクは、Oracle Cloudの実装では利用できません。

カスタマイズ・タスク