13カスタム・フィールドを使用したデータのインポート
この章の内容は次のとおりです。
設定の概要
インポート・マクロのいずれかの列でカバーされていない情報をインポートする必要がある場合は、この章を参照してください。カスタム・フィールドをインポートする準備ができるように、アカウントのインポート・マクロおよびアカウントUIの変更方法を学習します。同じステップを使用して、Oracleが提供するマクロを変更できます。追加の標準フィールドをインポートする場合は、カスタム・フィールドの部分をスキップしてください。
この章は、前の章で学習した内容に基づいています。次に概要を示します。
ステップ | 説明 | タスク名 | 詳細情報の参照先 |
---|---|---|---|
1. |
カスタム・フィールドをインポートする場合は、アプリケーション・コンポーザを使用してフィールドを作成します。 この章では、例として、Customer Ratingというカスタム・アカウント・フィールドを作成する方法について示します。営業担当は、フィールドを使用してアカウントを「低」、「中」または「高」として評価します。 |
サンドボックスの管理 アプリケーション・コンポーザ |
この章の「カスタム・フィールドの作成」と「UIでのカスタム・フィールドの公開」を参照してください。 |
2. |
アプリケーション・コンポーザで、該当するUIにフィールドを追加します。変更をテストしたら、サンドボックスを公開して変更を確定します。 |
アプリケーション・コンポーザ サンドボックスの管理 |
この章の「カスタム・フィールドの作成」と「UIでのカスタム・フィールドの公開」を参照してください。 |
3. |
カスタム・フィールドを作成した場合は、アプリケーション・コンポーザの「インポートおよびエクスポート」セクションを開いて「生成」をクリックすることで、インポートできるようにする必要があります。 |
アプリケーション・コンポーザ |
この章の「カスタム・フィールドの作成」と「UIでのカスタム・フィールドの公開」を参照してください。 |
4. |
アプリケーションのインポート・マッピングにフィールドを追加します。 アップロードしたマッピングは編集できます。デフォルト・マッピングを使用するインポート・マクロの場合は、最初にマッピングを複製して、複製を編集する必要があります。 |
ファイル・インポート・マッピングの管理 |
この章の「インポート・マクロとインポート・マッピングへのフィールドの追加」を参照してください。 |
5. |
インポート・マクロに追加フィールド用の列を追加します。 |
インポート・マクロでこのステップを完了 |
この章の「インポート・マクロとインポート・マッピングへのフィールドの追加」を参照してください。 |
6. |
新しい列に入力したデータがフィールドの制約と一致することを確認します。マクロには、追加した列に対する検証はありません。 フィールドが参照によって検証された場合は、「意味」(UIに表示される値)ではなく参照コードをインポートする必要があります。 |
インポート・マクロでこのステップを完了 |
データの入力およびアカウントのインポートの詳細は、「アカウントと担当者のインポート」の章の「アカウントのインポート・マクロへのデータの入力とインポート」を参照してください。 |
カスタム・フィールドの作成
サンドボックスの作成
カスタム・フィールドを作成するには、サンドボックスを使用する必要があります。サンドボックスを作成してアクティブ化するには、この手順を使用します。
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ページの右上隅にある自分のイニシャルまたはイメージをクリックします。
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「サンドボックスの管理」を選択します。
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「サンドボックスの管理」ウィンドウで、「新規」(プラス・アイコン)をクリックします。
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サンドボックスの作成ウィンドウにサンドボックスの名前を入力し、「保存してクローズ」をクリックします。
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先ほど作成したサンドボックスを選択し、「アクティブとして設定」をクリックします。
サンドボックスがアクティブであることを示すバーがウィンドウの上部に表示されます。
カスタム・フィールドの作成
サンドボックスをアクティブにして、カスタム・フィールドを作成します。
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アプリケーション・コンポーザを開きます(「ナビゲータ」→「構成」→「アプリケーション・コンポーザ」)。
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「アプリケーション・コンポーザ」ウィンドウの左ペインで、「アカウント」オブジェクト(スクリーンショットのコールアウト1)を検索して展開します(コールアウト2)。
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「フィールド」(コールアウト3)をクリックします。
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「カスタム」タブで、「カスタム・フィールドの作成」アイコン(コールアウト4)をクリックします。
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「フィールド・タイプの選択」ウィンドウで、作成するフィールドのタイプを選択します。顧客評価のために、「選択リスト(固定)」を選択し、「OK」をクリックします。
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「表示ラベル」フィールドに、ユーザーに表示されるプロンプトとして
Customer Rating
を入力します。 -
顧客評価のために、「単一選択項目リスト」オプションを選択します。ユーザーは、アカウントごとに1つの評価のみを入力できます。
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ここでリストを作成します。「値リスト」セクションで、「新規参照タイプの作成」アイコンをクリックします。
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「参照タイプの作成」ページの「意味」フィールドに、参照の名前を入力します。名前はユーザーには表示されません。
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「参照タイプ」フィールドに、大文字で名前を入力します。下線は使用できますが、空白は使用できません。たとえば、CUSTOMER_RATINGSと入力します。
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「参照コード」セクションに値を追加します。
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「参照コードの作成」アイコンをクリックします。
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「意味」フィールドに、営業担当に表示される値を入力します。
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参照コードを大文字で入力します。下線は使用できますが、空白は使用できません。これは、インポート・ファイルで使用する値です。
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リスト内の表示順序を示す番号を入力します。
顧客評価の参照の値は次のとおりです。
意味 参照コード 表示順序 高
HIGH
1
中
MEDIUM
2
低
LOW
3
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「保存」をクリックします。
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営業担当はすべての顧客の顧客評価を把握できない場合があるため、デフォルト値を入力しないでください。これにより、フィールドの空白値が許可されます。
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「保存してクローズ」をクリックします。
新しいフィールドが右側のペインの「カスタム」タブに表示されます。これで、UIにフィールドを追加する準備ができました。
UIでのカスタム・フィールドの公開
ビデオ
ページ・レイアウトへのカスタム・フィールドの追加
ここでは、作成したカスタム・フィールドまたはそれに関する他のフィールドを「アカウント」ページに追加する方法を示します。
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アプリケーション・コンポーザで「アカウント」オブジェクトを選択した状態で、「ページ」をクリックします。
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カスタム・フィールドが必要なページでそのカスタム・フィールドを公開します。この例では、「アカウント」ランディング・ページ、「アカウントの作成」ページおよび「アカウントの編集」ページに追加します。
注意: 編集ページは、アプリケーション・コンポーザでは詳細ページと呼ばれます。-
ページを見つけます。
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「複製」をクリックします。
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「レイアウトの複製」ウィンドウで、レイアウトの新しい名前を入力するか、「保存して編集」をクリックします。
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「レイアウト」ページで、「編集」をクリックします。
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「使用可能なフィールド」列で下にスクロールしてカスタム・フィールドを見つけて、「選択したフィールド」列に移動します。
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矢印ボタンを使用して、必要な場所にフィールドを移動します
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「保存してクローズ」をクリックします。
「レイアウト」ページに戻り、変更内容が反映されます。
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「完了」をクリックします。
「アプリケーション・コンポーザ」ページに戻ります。
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フィールドを追加したページをレビューします。
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サンドボックスを開いたままにして、「ホーム」をクリックしてスプリングボードに戻ります。
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「アカウント」作業領域を開きます。
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各ページをレビューして、フィールドが必要な場所にあり、期待どおりに機能することを確認します。
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サンドボックスを公開する準備ができました。
サンドボックスの公開
変更内容は適切であると思われるため、サンドボックスを公開してアプリケーションにロール・アウトする準備ができました。その手順は、次のとおりです。
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ページ上部にある名前アイコンまたはイメージをクリックして、設定および処理メニューを開きます。
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「サンドボックスの管理」をクリックします。
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「サンドボックスの管理」ウィンドウで、サンドボックスを選択し、「公開」をクリックします。
カスタム・フィールドのインポートの有効化
ビデオ
手順
作成したカスタム・フィールドのインポートを有効にする方法を次に示します。
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サンドボックス・フリー・セッションでアプリケーション・コンポーザを開きます。
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「インポートおよびエクスポート」をクリックします。
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「インポートおよびエクスポート」ページで、「生成」をクリックします。
アプリケーションにより、カスタム・フィールドのインポートおよびエクスポート・アーティファクトを作成するプロセスが起動されます。
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プロセスが完了すると、カスタム・フィールドをインポートする準備ができます。「ステータス」見出しの下の「リフレッシュ」をクリックすると、最新のステータスが表示されます。
インポート・マクロとインポート・マッピングへのフィールドの追加
ビデオ
アカウントのインポート・マクロへのフィールドの追加
アカウントのインポート・マクロにカスタム・フィールドを追加する方法を次に示します。
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R13 Account Quick Import Macroを開きます。
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マクロが無効になっているというセキュリティ警告が表示された場合は、コンテンツの有効化をクリックしてマクロを有効にする必要があります。
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カスタム・フィールドを末尾に追加できるように、マクロの最後の列までスクロールします。
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アカウントのインポート・マクロに対して、他のフィールド名の横にある行12の列ACにカスタム・フィールドの名前としてCustomer Ratingを入力します。
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保存します。
追加フィールドを含めるためのマッピングの変更
マクロを使用してアカウントをインポートする前に、アプリケーション・フィールドに対してマクロの列がどのようにマップされるかをアプリケーションに指示するマッピングをアップロードする必要があります。フィールドを追加したため、追加のステップとして、アップロード後にマッピングを編集して追加フィールドを追加する必要があります。
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「設定および保守」作業領域にナビゲートします。
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実装プロジェクトから、またはSales製品の「データのインポートおよびエクスポート」機能領域から「ファイル・インポート・マッピングの管理」タスクを開きます。
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「ファイル・インポート・マッピングの管理」ページで、「インポート・マッピング」をクリックし、ダウンロードしたマッピングをアップロードします。
新しいマッピングは、R13 Account Import Macro Mappingの後に日時が続くように、ページにリストされます。
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マッピングの名前をクリックします。
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「インポート・マッピングの編集」ページで、「ロック」オプションの選択を解除して編集を有効にします。
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「列マッピング」セクションで、「追加」をクリックします。
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「順序」列で、
33
と入力し、マッピングの最後にカスタム・フィールドを追加します。アカウントのインポート・マクロには32列が含まれます。列の数はマクロごとに異なります。そのため、他のマクロをカスタマイズする場合、マッピングの最後までスクロールして、マッピングに含まれる列数を確認します。
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他の列に入力する内容は次のとおりです。
列 エントリ 列ヘッダー
カスタム・フィールドの名前を入力します。この例では、Customer Accountです。
オブジェクト
組織プロファイルを選択します。
はい。アプリケーション・コンポーザの「アカウント」オブジェクトの下にフィールドを作成しましたが、インポートによりさらにオブジェクトが分割されます。
属性
リストからCustomer Account (カスタム・フィールドの名前)を選択します。
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「マッピング番号」フィールドで番号をコピーします。番号をインポート・マクロに入力する必要があります。
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「保存してクローズ」をクリックします。
マクロのカスタム・フィールドを使用したデータの入力とインポート
追加フィールドなしのマクロの場合と同じプロセスに従って、データを入力およびインポートします。カスタム・フィールドのマクロには検証がないため、入力した値は、作成したカスタム・フィールドと一致する必要があります。Customer Ratingフィールドには、「低」、「中」および「高」の3つの値がある固定選択リスト・フィールドが含まれます。値は、「意味」(UIに表示される内容)とそれぞれの値に対する一意のコードの両方を含む参照タイプから取得されます。インポートのために「コード」フィールドに値を入力する必要があります。この例の値は次のとおりです。
コード | 意味 |
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LOW |
低 |
MEDIUM |
中 |
HIGH |
高 |
顧客評価に使用可能な値は、LOW、MEDIUMおよびHIGHです。