14監査履歴の表示
この章の内容は次のとおりです。
監査履歴: 説明
監査履歴を使用すると、作成、更新および削除されたビジネス・オブジェクトなど、アプリケーション・データに対する変更を表示できます。履歴の表示やレポートの作成を行うには、「監査履歴の表示」(FND_VIEW_AUDIT_HISTORY_PRIV)権限を割り当てられているロールが必要です。ロールおよび権限の適切な割当ては、セキュリティ管理者に確認してください。
「監査履歴」作業領域を開くには、「ナビゲータ」→「監査レポート」をクリックします。
デフォルト検索では、検索結果表に監査履歴の要約が表示されます。ここには、日付、ユーザー、製品、イベント・タイプ、ビジネス・オブジェクト・タイプ、摘要などの主要なデータが含まれます。詳細レポートが必要な場合は、検索基準を変更して再度検索します。レポート要約はMicrosoft Excelにエクスポートできます。
次の表に、使用する検索パラメータと、それらを選択した場合の詳細レポートの出力をリストします。
検索パラメータ | 選択結果 |
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ビジネス・オブジェクト・タイプ 注意: このパラメータは、Oracle Applications Cloudに属するビジネス・オブジェクトにのみ適用できます。
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子オブジェクトを含める |
監査が設定されたときにそのビジネス・オブジェクトにリストされていたすべての子オブジェクトを表示します。たとえば、子オブジェクトとして複数の項目が含まれる販売オーダー・オブジェクトなどです。 注意: 親の直下のレベルの子オブジェクトのみが表示されます。その下のレベルの子を表示するには、ビジネス・オブジェクト・タイプとして子オブジェクトを選択し、再度検索します。
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インパーソネータの表示 |
偽装セッション中にオブジェクトを変更したインパーソネータの詳細を表示します。 |
属性詳細の表示 |
ユーザーがすべての属性または特定の属性を選択して変更を表示できるように、属性リストを使用可能にします。選択に基づいて、検索結果には、属性が作成されたか、更新されたかまたは削除されたかが示され、対応する、以前の値および置換された値が表示されます。 |
追加のオブジェクト識別子列を表示 |
ビジネス・オブジェクトが使用されたインスタンス(コンテキスト)を表示します。コンテキスト値により、オブジェクトとそのオブジェクトが使用されたトランザクションが識別されます。各コンテキストは一意となり、ビジネス・オブジェクトに一意の摘要を割り当てます。 |
監査イベント・タイプ: 説明
イベントによって監査プロセスがトリガーされ、イベント詳細が監査表に保存されます。監査履歴とともに、特定の期間内にオブジェクト・データの変更をトリガーしたイベントを表示できます。ただし、イベントでビジネス・オブジェクトの監査プロセスをトリガーするには、そのオブジェクトが監査に対して使用可能になっている必要があります。
Oracle Applications Cloudでは、作成、更新および削除の操作に基づいて、トランザクション・イベントにより監査プロセスがトリガーされます。監査されたオブジェクト・データの属性を参照や外部キーで使用して、監査履歴の値を表示できます。Oracle Applications Cloudでは、アプリケーションの言語設定に従って監査情報を表示することがサポートされています。
Oracle Fusion Middleware製品では、サイン・イン試行の失敗などのイベントがトリガーとして使用されます。監査表がない場合、情報はサンドボックスに保存され、英語でのみ表示されます。
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作成操作 - このイベントは、ビジネス・オブジェクト・データが作成され、データベースに保存されたときに、常に監査アクティビティをトリガーします。監査レポートには、作成されたオブジェクトの名前、オブジェクトを作成したユーザーの名前およびタイム・スタンプが表示されます。
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更新操作 - このイベントは、既存のビジネス・オブジェクト・データが更新されたときに、常に監査アクティビティをトリガーします。監査レポートには、オブジェクトの以前の値と更新された値の両方、オブジェクトを更新したユーザーの名前およびタイム・スタンプが表示されます。
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削除操作 - このイベントは、既存のビジネス・オブジェクト・データがデータベースから削除されたときに、常に監査アクティビティをトリガーします。監査レポートには、オブジェクト属性に含まれていた最後の値およびオブジェクトを削除したユーザーの名前が表示されます。