メディア・プラットフォームでのMobile Advertising IDの受入れ

Oracle Data Cloudプラットフォームでは、ユーザーのMobile Advertising ID (MAID)に関連付けられているカテゴリ(同じ属性を持つユーザーのグループ)を各自のプラットフォームに配信できます。なお、MAIDは、モバイル・アプリから導出された場合、デバイスIDとも呼ばれます。

モバイルIDを受け入れると、マーケティング担当者や広告主がモバイル・アプリ・ユーザーをそれぞれのオンライン行動に基づいてターゲットできるようになります。Oracle Data Cloudプラットフォームでは、Identifier For Advertising (IDFA)およびGoogle Advertising ID (ADID)に関連付けられているユーザー・データをサーバー・データ・トランスファー(SDT)によって配信できます。

EUデータを受信する配信パートナ。所在地が欧州連合(EU)であるユーザー・プロファイルのデータを受信するには、オラクル社の一般データ保護規則(GDPR)使用権契約に署名している必要があります。この契約を取得して署名するには、オラクル社のアカウント担当者にお問い合せください。

あなたのプラットフォームでモバイルIDを受け入れるには:

  1. アカウント・マネージャまたはカスタマ・サクセス・マネージャに連絡して、モバイルIDベースの配信を設定します。
  2. あなたのプラットフォームで受け入れるモバイルIDとハッシュを指定します。
  3. ユーザー・データを処理します。
  4. データの使用状況をレポートします。

Mobile Advertising IDベースのデータの配信の構成

Mobile Advertising IDベースのカテゴリの受信を開始するには、Oracle Data Cloudアカウント・マネージャまたはカスタマ・サクセス・マネージャに連絡して、新規SDTエンドポイントをリクエストします。

受入れ対象のモバイルIDの指定

受入れ対象のモバイルIDについてOracle Data Cloudに通知する必要があります。プラットフォームでは、SDTデータで指定したIDのみが扱われます。プラットフォームは、次のモバイルIDに関連付けられているユーザー・データの送信に対応しています。

キー モバイルIDタイプ
adid Google Advertising ID
adidmd5 Google Advertising ID (MD5)
adidsha1 Google Advertising ID (SHA-1)
androididmd5 Android ID (MD5)
androididsha1 Android ID (SHA-1)
idfa Identifier For Advertising (IDFA)
idfamd5 IDFA (MD5)
idfasha1 IDFA (SHA-1)

ユーザー・データの処理

SDTを介して受信したユーザー・データ内のカテゴリおよびモバイルIDを処理できる必要があります。次の例は、SDTリアルタイム(JSON形式)またはSDTバッチ(区切り形式)を介して受信可能なユーザー・データを示しています。

複数のMobile Advertising IDタイプを受信する場合は、次の例に示すように、該当するモバイルIDタイプを持たないユーザーのモバイルIDフィールドはSDTデータの中で空になります。

SDTリアルタイム・データのモバイルID

{
	"DeliveryTime": "Fri Jan 17 17:42:35 CST 2017",
	"DestinationId": 17284,
	"PixelCount": 1,
	"Pixels": [{
		"IDFA": "AEBE52E7-03EE-455A-B3C4-E57283966239",
		"CampaignId": 117162,
		"CategoryId": "678298",
		"PartnerUuid": "none",
		"PixelId": 137438,
		"PixelUrl": "https://stags.bluekai.com/site/39966",
		"Rank": 33,
		"Timestamp": "Fri Jan 17 17:42:34 CST 2017",
		"UtcSeconds": 1484696555
	}]
}

SDTバッチ・データのモバイルID

AEBE52E7-03EE-455A-B3C4-E57283966239 1398380671,210217:22583:1690,210223:22583:1690,210224:22583:1690,210229:22583:1,210233:22583:1690
38400000-8cf0-11bd-b23e-10b96e40000d 1398380671,234989:22583:1690,234993:22583:1690,234984:22583:1690,234985:22583:1,234986:225

AudienceOnレポート

ODCサードパーティ・データの使用状況のレポートに表示された要件に従って、データの使用状況をレポートする必要があります。データの使用状況レポートでは、「Campaign ID」列(列6)を含めて、「Category IDs」列(列5)に表示されたカテゴリをターゲットするキャンペーンを指定する必要があります。データの使用状況のレポートは、Oracle Data Cloudプラットフォームからデータ・プロバイダに適時に正確かつ効率的に収益が割り戻されるようにするために必要です。

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