管理マッピングのパートナになる

管理マッピングは、Oracle Data Cloudデータをオーディエンス/セグメントIDに関連付けて、共通クライアントのデータをシステムに配信できるようにするために役立ちます。

クライアントがアプリ経由でオーディエンスを配信する場合、データをマッピングするために必要となるすべての情報を含む電子メールを受信します。プラットフォームUIによって、マッピング・リクエストをトラッキングし、システムから対応するオーディエンス/セグメントIDを入力できます。マッピング・リクエストを完了すると、データ配信が開始され、クライアントに通知されます。
管理マッピングのワークフローのワークフロー図

前提条件

  • システムにおけるオーディエンスのマッピングに責任を負う個人の電子メール・アドレス(または電子メール配布別名)のリスト
  • アプリの開発のトピックで説明されているように、SDTまたはJSONリターンを介して、Oracle Data Cloudプラットフォーム・データを受信するようにシステムが設定されていること。

管理マッピング・パートナになるには:

  1. Oracle Data Cloudパートナ・マネージャに連絡して、管理マッピングが有効になっているパートナ・シートをリクエストしてください。これにより、プラットフォームUIにログインして、管理マッピング・アプリを開発し、マッピング・リクエストを管理できます。
  2. 単純保存済管理マッピング・アプリを開発(または既存のアプリがある場合は、そのアプリをアップグレード)し、アプリ・カタログに公開します。

ノート: このドキュメントでは、キャンペーンについて説明します。キャンペーンはプラットフォームUIで明示的に作成されなくなりますが、引き続き自動的に作成され、データの配信および管理のために内部で使用されます。プラットフォームでは、オーディエンス配信ごとにキャンペーンが作成されます。各キャンペーンには、作成元のオーディエンスに対応する一意のIDと名前があります。

マッピング・リクエストの受信

共通のクライアントでアプリをインストールしてオーディエンス・データを配信する際、マッピングがリクエストされたという通知が表示されます。Oracle Data Cloudプラットフォームでは、アプリを開発したときに指定したアドレスに電子メール通知が送信されます。

キャンペーンレベルのマッピング・リクエストのサンプル:

指定された電子メール・アドレスに送信された「Audience Mapping Request」メッセージのイメージ

カテゴリレベルのマッピング・リクエストのサンプル:
指定された電子メール・アドレスに送信された「Audience Mapping Request」メッセージのイメージ

チームは、キャンペーンレベルまたはカタログレベルでのオーディエンス・マッピングを完了し、「Manage Mappings」ページに入力される対応するオーディエンス/セグメントIDを提供する必要があります。

通知には、チームがクライアントのデータのマッピングに使用できる次の詳細が含まれます。

  項目 説明
1 Requested Date クライアントがマッピングをリクエストした日付。これは、クライアントがオーディエンス・データを「Active」ステータスで配信した場合です。
2 User マッピングをリクエストしたユーザーの名前
3 イベント 「Audience Mapping Request by clientName」に設定されます。
4 Campaign ID オーディエンス配信に対応する自動生成されたキャンペーンに割り当てられた一意のID。
5 Campaign Name オーディエンス名に対応する、自動生成されたキャンペーンの名前
6 Audience CPM オーディエンスで最も価格の高いカテゴリに基づいたオーディエンスのCPM。オーディエンス配信にファーストパーティ・データのみが含まれている場合は、CPMが$0.00になります。
7 Countries ターゲットされる国の2文字のISO 3166-1 alpha-2国コードのカンマ区切りリスト
8 ID Sources Delivered システムに配信されたデータにリンクされているCookie IDおよびMAIDのタイプ。
9 Client Notes マッピング・リクエストに関連してクライアントが入力したノート。
10 Audience Reach (キャンペーンレベルのマッピングのみ) オーディエンスによってターゲットされるIDソース(CookieおよびMAID)別に要約された、オーディエンス内のユーザーがシステムに配信される30日平均の見積。

オーディエンス・リーチでは、ユーザーがOracleとシステムの間でIDスワップされているかどうかは考慮されません。たとえば、オーディエンスに100万ユーザーが含まれていても、50万ユーザーのみがIDスワップされている場合は、50万ユーザーのみを受信できます。

11 Audience Composition (カテゴリレベルのマッピングのみ)

システムに配信されるオーディエンスに含まれるカテゴリに関連する情報:

  • Category ID: Oracle Data Cloudプラットフォームでカテゴリに対して生成されたユニークID
  • Category Path/Name: 指定されたパスと名前に基づいてセグメントを作成できるように、カテゴリのタクソノミのフルパスと名前
  • CPM: サードパーティ・カテゴリの1000インプレッション当たりのコスト。クライアントのファーストパーティ・カテゴリのCPMは$0.00に設定されます。

マッピングの管理

クライアントのマッピング・リクエストをトラッキングおよび管理するには:

  1. Oracle Data Cloudプラットフォーム・パートナ・シートにログインし、「Manage」「Mappings」を選択します。

    「Manage Mappings」ページを表示します。
  2. 次の列でマッピング・リクエストをソートおよびフィルタできます。
    説明
    Statusマッピング・リクエストの現在のステータスで、「Processing」、「Completed」または「Idle」のいずれかです。
    Mapping IDOracle Data Cloudプラットフォームでマッピング・リクエストに対して生成されたユニークID。マッピング・リクエストは、クライアントがアプリを使用してデータを配信するときに作成されます。
    Client NameクライアントのOracle Data Cloudプラットフォーム・パートナ・シートの名前。
    Campaign IDオーディエンス配信用にOracle Data Cloudプラットフォームで自動生成されたキャンペーンの一意のID。
    Campaign Nameオーディエンス名に対応するキャンペーンの名前。
    Request Dateマッピング・リクエストが作成された日付。
    Mapping Dateマッピング・リクエストを完了した日付。これは、Oracle Data Cloudプラットフォーム・オーディエンスのオーディエンス/セグメントIDを入力し、オーディエンスをマッピング済としてマークしたデータです。
    Audience/Segment IDシステムに配信されるOracle Data Cloudプラットフォーム・オーディエンスに対して入力したオーディエンス/セグメントID。オーディエンス/セグメントIDを入力していない場合、このフィールドは空になります。
    Client Notesマッピング・リクエストに関連してクライアントが入力したノート。

  3. リクエストのチェック・ボックスを選択し、システムのオーディエンス/セグメントIDを入力して、「Mark As Mapped」をクリックします。
  4. または、マッピングIDリンクをクリックしてリクエストの「Audience Mapping」ページを開き、オーディエンス/セグメントIDを入力します。マッピング確認電子メールでクライアントに送信されるノートを「Partner Notes」ボックスに入力して、「Mark As Mapped」をクリックします。

    ノート: 「Audience Mapping」ページには、カテゴリレベルのマッピング・リクエストについて、オーディエンスの構成とリーチが表示されます。

オーディエンスがマッピングされ、データが配信されていることが、Oracle Data Cloudプラットフォームによってクライアントに通知されます。Oracle Data Cloudプラットフォームでは、アプリ用に指定された配信方法により、ユーザー・データがシステムに配信されます。

管理マッピングのFAQ

管理マッピングにはどのようなメリットがありますか。

管理マッピングでオーディエンス・マッピング・プロセスを合理化し、迅速に処理することによって、次のメリットがもたらされます。

  • クライアントのメリット: オーディエンスのシステムへのセルフサービス配信によって、データをアクティブ化するプラットフォーム間の作業が、比較的迅速かつシームレスなプロセスになります。オーディエンスをシステムにマッピングしてマッピング済とマークすると、すぐに、オーディエンスの収集が開始します。
  • パートナ: オーディエンスのマッピングに必要な情報を取得するために、Oracle Data Cloudおよびクライアントとの通信に時間を費やす必要がありません。実際のマッピングのみを行う必要があります。迅速かつ簡単なインテグレーションによって、クライアントがシステムにデータを配信する可能性が高まり、Oracleサードパーティ・データを販売する機会が増大します。

管理マッピング・インテグレーションを行うには、何をする必要がありますか。

次のものが必要となります。

  • 管理マッピングが有効になっているOracle Data Cloudプラットフォームへのログイン
  • マッピング・レベル(キャンペーンまたはカテゴリ)を指定する、管理マッピングのSimple savedアプリ
  • SDTまたはJSONリターン・タグを介してOracle Data Cloudプラットフォームからユーザー・データを受信するシステム

SDTを介してOracle Data Cloudプラットフォーム・データをすでに受信しています。新しいサーバー・エンドポイントが必要ですか。また、現在のサーバー・エンドポイントを変更する必要がありますか。

管理マッピング・インテグレーションに既存のサーバー・エンドポイントを使用できます。

すでにアプリを持っています。新しいアプリを作成する必要がありますか。また、既存のアプリをアップグレードできますか。

どちらの方法も可能です。既存のアプリを管理マッピングでアップグレードする場合は、Oracle Data Cloudチャネル・パートナ・マネージャに連絡して、機能をリクエストしてください。管理マッピングが有効化されると、オーディエンス/セグメント・オブジェクトのマッピングのドロップダウン・リストがアプリの開発ツールの「Data Delivery App Type」に追加されます。マッピング・レベル(キャンペーンまたはカテゴリ)を選択して、「Save」および「Submit for Review」をクリックします。アップグレードされたアプリが承認されるまで、クライアントはそのアプリをインストールできません。承認には、通常、1営業日かかります。アプリをすでにインストールしているクライアントは、引き続きそのアプリを使用してデータを配信できます。

まだアプリをインストールしていないクライアントに対するアプリの可用性を維持する必要がある場合は、新しいアプリを作成します。この場合、既存のアプリの情報を手動でコピーし、新しい管理マッピング・アプリに貼り付けることができます。管理マッピング・アプリが承認されたら、元のアプリをドラフトとして保存します。これにより、元のアプリはOracle Data Cloudアプリ・カタログから削除されます。