残高キューブの通貨および通貨タイプ
通貨タイプは、財務レポートやスマート・ビュー問合せなどのレポートや分析、勘定科目インスペクタおよび「詳細残高の照会」ページで使用できるGL残高キューブ・ディメンションです。
通貨タイプ・ディメンションには次のメンバーがあります。
合計
累計元帳通貨残高を表示するには、「合計」通貨タイプを選択します。
元帳通貨で入力された要約済残高と、プライマリ元帳、セカンダリ元帳、仕訳レベルのレポート通貨または補助元帳レベルのレポート通貨の元帳通貨に換算された外貨で入力された残高を表示するには、次のディメンションを設定します。
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元帳: プライマリ元帳またはセカンダリ元帳のいずれか、あるいは仕訳レベルまたは補助元帳レベルのレポート通貨を選択します。
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通貨: 元帳通貨を選択します。
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通貨タイプ: 「合計」を選択します。
プライマリ元帳またはセカンダリ元帳の換算済残高を残高レベルのレポート通貨で表示するには、次のディメンションを設定します。
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元帳: 残高レベルのレポート通貨は元帳そのものではないため、レポート通貨のプライマリ元帳またはセカンダリ元帳を選択します。
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通貨: 残高レベルのレポート通貨と同じ通貨である、換算通貨を選択します。
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通貨タイプ: 「合計」を選択します。
入力済
特定の通貨で入力された残高を表示するには、「入力済」通貨タイプを選択します。この通貨タイプは、プライマリ元帳またはセカンダリ元帳、あるいは任意の仕訳レベルまたは補助元帳レベルのレポート通貨に対して選択できます。
たとえば、Vision Corporationの元帳の元帳通貨がUSDであるとします。JPYで入力された残高を表示するには、次のディメンションを設定します。
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元帳: Vision Corporation
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通貨: JPY
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通貨タイプ: 入力済
換算前
入力通貨から元帳通貨に換算された残高を表示するには、自で始まり、その後に残高を表示する通貨が示されている通貨タイプを選択します。
たとえば、Vision Corporationの元帳の元帳通貨がUSDであるとします。JPYで入力され、USDに換算された残高を表示するには、次のディメンションを設定します。
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元帳: Vision Corporation
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通貨: USD
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通貨タイプ: 自: JPY
すべて換算済
入力済残高とそれに相当する換算済残高を並べて表示するには、レポートで「すべて換算済」通貨タイプを「入力済」通貨タイプとともに使用します。
並べて比較するスマート・ビュー分析の例を次に示します。元帳通貨はUSDです。各行には、通貨に続いて2020年3月の会計期間の入力済残高と換算済残高が表示されます。3列目では「合計」通貨タイプを使用して、累計残高をUSDで示します。

この通貨タイプは、プライマリ元帳またはセカンダリ元帳、あるいは任意の仕訳レベルまたは補助元帳レベルのレポート通貨に対して使用できます。元帳セット内の元帳の元帳通貨が同じである場合は、元帳セットに対してこの通貨タイプを選択することもできます。