仕訳承認ルールでの「最大金額仕訳」および「最大金額仕訳明細」オブジェクトの例

仕訳承認ルールは、ビジネス・プロセス管理ワークリスト・アプリケーションで構成できます。

ホーム・ページの「通知」アイコンを選択し、「詳細」をクリックするか、「設定および保守」作業領域で次の項目を使用して、ワークリスト・アプリケーションを開きます。

  • オファリング: 財務

  • 機能領域: アプリケーション拡張

  • タスク: 一般会計のタスク構成の管理

仕訳承認ワークフロー・タスクの名前はFinGlJournalApprovalです。

金額に基づいて承認のために仕訳をルーティングする仕訳承認ルールを構成するには、承認ルール定義で「最大金額仕訳」および「最大金額仕訳明細」オブジェクトを使用します。

最大金額仕訳

バッチ内の最大仕訳金額に基づいて承認のために仕訳バッチをルーティングするには、承認ルール定義で「最大金額仕訳」オブジェクトを使用します。仕訳バッチに対し、このオブジェクトには、元帳ごとに仕訳レベルでの計上済借方および計上済貸方の最大金額が含まれます。

次の表に、元帳通貨が異なる2つの元帳の4つの仕訳がある仕訳バッチの例を示します。

仕訳

元帳

元帳通貨

計上済金額

1

米国

USD

500

2

米国

USD

700

3

フランス

EUR

500

4

フランス

EUR

900

ノート: 各仕訳は残高一致しているため、「計上済金額」列の値は、各仕訳のすべての借方の合計とすべての貸方の合計を表します。

米国元帳では、仕訳2に最大計上済金額の700があります。フランス元帳では、仕訳4に最大計上済金額の900があります。この仕訳バッチは、「最大金額仕訳」オブジェクトで、元帳ごとに1行の2行の情報によって表されます。

次の表に、「最大金額仕訳」オブジェクトの関連する属性と、これらの属性に含まれる値を示します。

名前(元帳)

最大計上済借方金額

最大計上済貸方金額

米国

700

700

フランス

900

900

米国元帳行の借方および貸方金額属性の値は700で、フランス元帳行の借方および貸方金額属性の値は900です。

最大金額仕訳明細

最大仕訳金額に基づいて承認のために仕訳バッチをルーティングするには、承認ルール定義で「最大金額仕訳明細」オブジェクトを使用します。仕訳バッチに対し、このオブジェクトには、元帳ごとに仕訳明細レベルでの計上済借方および計上済貸方の最大金額が含まれます。

次の表に、元帳通貨が異なる2つの元帳の2つの仕訳がある仕訳バッチの例を示します。各仕訳には4つの明細があります。

仕訳

元帳

元帳通貨

仕訳明細番号

計上済借方

計上済貸方

1

米国

USD

1

400

1

米国

USD

2

100

1

米国

USD

3

400

1

米国

USD

4

100

2

フランス

EUR

1

200

2

フランス

EUR

2

300

2

フランス

EUR

3

200

2

フランス

EUR

4

300

米国元帳では、最大計上済借方を持つ仕訳明細の番号は1で、金額は400です。最大計上済貸方を持つ仕訳明細の番号は3で、金額はこちらも400です。フランス元帳では、最大計上済借方を持つ仕訳明細の番号は2で、金額は300です。最大計上済貸方を持つ仕訳明細の番号は4で、金額はこちらも300です。この仕訳バッチは、「最大金額仕訳明細」オブジェクトで、元帳ごとに1行の2行の情報によって表されます。

次の表に、「最大金額仕訳明細」オブジェクトの関連する属性と、これらの属性に含まれる値を示します。

元帳名

最大計上済明細借方金額

最大計上済明細貸方金額

米国

400

400

フランス

300

300

米国元帳行の借方および貸方金額属性の値は400で、フランス元帳行の借方および貸方金額属性の値は300です。