会社間貸借一致のための勘定体系ルールの使用例

次に、会社間貸借一致に勘定体系ルールを使用するいくつかの例を示します。

1対1の貸借一致: 例

これらのシナリオでは、複数の会社間勘定を区切るために、値が3000および4000の会社の会社間貸借一致を追跡することを選択します。この目的で、特定のルールをプライマリ貸借一致セグメント値レベルで設定します。その他すべての会社間活動に対して勘定体系ルールが作成されます。

設定

InFusion USA勘定体系は、次の表のようになります。

セグメント・クオリファイア

プライマリ貸借一致セグメント

貸借一致セグメント2

セグメント

セグメント

会社間セグメント

セグメント名

会社

(CO)

コスト・センター

(CC)

製品

(PROD)

勘定科目

(ACCT)

会社間

(IC)

元帳、法的エンティティおよびプライマリ貸借一致セグメント値の割当ては、次の表のようになります。

元帳

法的エンティティ

プライマリ貸借一致セグメント値

InFusion USA

InFusion Farms

3000

InFusion USA

InFusion Textiles

4000

InFusion USA

InFusion Production

5000

InFusion USA

1000, 9000

ルール番号1: 勘定体系ルールは、次の表のようになります。

  • 勘定体系: InFusion USA

  • ソース: その他

  • カテゴリ: その他

  • トランザクション・タイプ: なし

IC勘定

CO

CC

PROD

ACCT

IC

AR勘定

1000

000

0000

13010

0000

AP勘定

1000

000

0000

21010

0000

ルール番号2: プライマリ貸借一致セグメント・ルールは、次の表のようになります。

  • 「元帳: 自」および「元帳: 至」: InFusion USA

  • プライマリ・セグメント値: 自: 3000

  • プライマリ・セグメント値: 至: 4000

  • ソース: その他

  • カテゴリ: その他

  • トランザクション・タイプ: なし

IC勘定

CO

CC

PROD

ACCT

IC

AR勘定

1000

000

0000

13011

0000

AP勘定

1000

000

0000

21011

0000

ルール番号3: プライマリ貸借一致セグメント・ルールは、次の表のようになります。

  • 「元帳: 自」および「元帳: 至」: InFusion USA

  • プライマリ・セグメント値: 自: 3000

  • プライマリ・セグメント値: 至: 5000

  • ソース: その他

  • カテゴリ: その他

  • トランザクション・タイプ: なし

IC勘定

CO

CC

PROD

ACCT

IC

AR勘定

1000

000

0000

13012

0000

AP勘定

1000

000

0000

21012

0000

ルール番号4: プライマリ貸借一致セグメント・ルールは、次の表のようになります。

  • 「元帳: 自」および「元帳: 至」: InFusion USA

  • プライマリ・セグメント値: 自: 4000

  • プライマリ・セグメント値: 至: 3000

  • ソース: その他

  • カテゴリ: その他

  • トランザクション・タイプ: なし

IC勘定

CO

CC

PROD

ACCT

IC

AR勘定

1000

000

0000

13013

0000

AP勘定

1000

000

0000

21013

0000

ルール番号5: プライマリ貸借一致セグメント・ルールは、次の表のようになります。

  • 「元帳: 自」および「元帳: 至」: InFusion USA

  • プライマリ・セグメント値: 自: 4000

  • プライマリ・セグメント値: 至: 5000

  • ソース: その他

  • カテゴリ: その他

  • トランザクション・タイプ: なし

IC勘定

CO

CC

PROD

ACCT

IC

AR勘定

1000

000

0000

13014

0000

AP勘定

1000

000

0000

21014

0000

仕訳番号1: 1対1の法的エンティティ仕訳は、次の表のようになります。

  • ソース: 手動

  • カテゴリ: 修正

明細

勘定科目

借方

貸方

摘要

使用ルール番号

1

5000- 100- 1200- 52330- 0000

150

2

4000- 110- 1200- 41111- 0000

150

3

5000- 100- 0000- 21010- 4000

150

会社間貸借一致明細

1

4

4000- 110- 0000- 13014- 5000

150

会社間貸借一致明細

5

仕訳番号2: 1つの法的エンティティに複数のプライマリ貸借一致セグメント値を持つ1対多の法的エンティティは、次の表のようになります。

ノート: 貸借一致により法的エンティティ全体が要約され、最初に法的エンティティ内で最も小さいプライマリ貸借一致セグメント値を使用して会社間貸借一致が実行されます。次の例では、1000および9000が同じ法的エンティティに割り当てられているため、最初の1000が会社間貸借一致の実行に使用されます。次に、1000および9000、つまり法的エンティティ内のプライマリ貸借一致セグメントに対して、貸借一致が実行されます。
  • ソース: 手動

  • カテゴリ: 修正

明細

勘定科目

借方

貸方

摘要

使用ルール番号

1

3000-100-1200- 52330- 0000

150

2

4000-110-1200- 41111- 0000

140

3

1000-120-1000- 52345-0000

30

4

9000-130-2000- 52330-0000

40

5

3000- 100- 0000- 21011- 4000

140

会社間貸借一致明細

2

6

4000- 110- 0000- 13013- 3000

140

会社間貸借一致明細

4

7

3000-100-0000- 21010-1000

10

会社間貸借一致明細

1

8

1000-120-0000- 13010-3000

10

会社間貸借一致明細

1

9

1000-120-0000- 21010-9000

40

元帳会社間貸借一致明細

1

10

9000-130-0000- 13010-1000

40

元帳会社間貸借一致明細

1

多対多の貸借一致: 例

この項では、多対多のプライマリ貸借一致セグメント値仕訳と多対多の法的エンティティ仕訳を示しています。

  • 多対多のプライマリ貸借一致セグメント仕訳の場合、使用可能であれば精算会社が使用されます。使用可能な精算会社がない場合、貸借一致は、最大借方を最大貸方と一致させるなどのデフォルト・ルールを使用して実行されます。

  • 多対多の法的エンティティ仕訳の場合、仕訳の貸借一致には精算会社が必要です。

設定

InFusion USA勘定体系は、次の表のようになります。

セグメント・クオリファイア

プライマリ貸借一致セグメント

貸借一致セグメント2

セグメント

セグメント

会社間セグメント

セグメント名

会社

(CO)

コスト・センター

(CC)

製品

(PROD)

勘定科目

(ACCT)

会社間

(IC)

元帳、法的エンティティおよびプライマリ貸借一致セグメント値の割当ては、次の表のようになります。

元帳

法的エンティティ

プライマリ貸借一致セグメント値

InFusion USA

InFusion Farms

3111, 3121, 3199, 3899

InFusion USA

InFusion Textiles

3311

InFusion USA

InFusion Production

3211

InFusion USA

InFusion Sales

3251

精算会社を使用して貸借一致される、1つの法的エンティティ内の多対多のプライマリ貸借一致セグメント値: 例

ルール番号1: 勘定体系は、次の表のようになります。

  • 勘定体系: InFusion USA

  • ソース: 自動コピー

  • カテゴリ: 見越

  • トランザクション・タイプ: なし

IC勘定

CO

CC

PROD

ACCT

IC

AR勘定

3111

000

0000

11020

0000

AP勘定

3251

000

0000

21021

0000

ルール番号2: プライマリ貸借一致セグメント・ルールは、次の表のようになります。

  • 勘定体系: InFusion USA

  • プライマリ・セグメント値: 自: 3111

  • プライマリ・セグメント値: 至: その他すべて

  • ソース: 自動コピー

  • カテゴリ: 見越

  • トランザクション・タイプ: なし

IC勘定

CO

CC

PROD

ACCT

IC

AR勘定

3111

000

0000

11018

0000

AP勘定

3111

000

0000

21030

0000

追加の会社間貸借一致および精算オプションは、次の表のようになります。

  • ソース: 自動コピー

  • カテゴリ: 見越

仕訳明細

明細

勘定科目

借方

貸方

摘要

使用ルール番号

1

3111-000-000- 52330-0000

10

2

3121-000-000- 52330-0000

20

3

3199-000-000- 52330-0000

14

4

3899-000-000- 52330-0000

16

5

3199-000-000- 11020-3371

14

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社値3371

6

3371-000-000- 21021-3199

14

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社値3371

7

3111-000-000- 21030-3371

10

元帳会社間貸借一致明細

2および精算会社値3371

8

3371-000-000- 11020-3111

10

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社値3371

9

3121-000-000- 21021-3371

20

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社値3371

10

3371-000-000- 11020-3121

20

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社値3371

11

3899-000-000- 11020-3371

16

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社値3371

12

3371-000-000- 21021-3899

16

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社値3371

90

90

精算会社を使用する多対多の法的エンティティ: 例

ルール番号1: 勘定体系ルールは、次の表のようになります。

  • 勘定体系: InFusion USA

  • ソース: その他

  • カテゴリ: その他

  • トランザクション・タイプ: なし

IC勘定

CO

CC

PROD

ACCT

IC

AR勘定

3111

000

0000

11020

0000

AP勘定

3251

000

0000

21021

0000

追加の会社間貸借一致および精算オプションは、次の表のようになります。

  • ソース: 自動コピー

  • カテゴリ: 見越

条件

ソース

すべての多対多の仕訳に精算会社を使用

デフォルトの精算貸借一致セグメント値

3899

仕訳明細

明細

勘定科目

借方

貸方

摘要

使用ルール番号

1

3111-000-000- 52330-0000

10

2

3311-000-000- 52330-0000

20

3

3211-000-000- 52330-0000

14

4

3251-000-000- 52330-0000

16

5

3111-000-000- 21021-3899

10

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社3899

6

3211-000-000- 11020-3899

14

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社3899

7

3251-000-000- 11020-3899

16

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社3899

8

3311-000-000- 21021-3899

20

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社3899

9

3899-000-000- 11020-3111

10

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社3899

10

3899-000-000- 21021-3211

14

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社3899

11

3899-000-000- 21021-3251

16

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社3899

12

3899-000-000- 11020-3311

20

元帳会社間貸借一致明細

1および精算会社3899

90

90

法的エンティティ内の多対多のプライマリ貸借一致セグメントで、精算会社の指定はなし: 例

最大借方を最大貸方に適用するなどのデフォルト・ルールが使用されます。

ノート: デフォルト・ルールは多対多のプライマリ貸借一致セグメントにのみ使用され、多対多の法的エンティティには使用されません。

ルール番号1: 勘定体系ルールは、次の表のようになります。

  • 勘定体系: InFusion USA

  • ソース: その他

  • カテゴリ: その他

  • トランザクション・タイプ: なし

IC勘定

CO

CC

PROD

ACCT

IC

AR勘定

3111

000

0000

13011

0000

AP勘定

3111

110

0000

21081

0000

貸借一致では、最大借方を含む明細番号2の明細が使用され、それを明細4の最大貸方に対して貸借一致させます。次に、明細2の残高を使用し、これを明細3に対して貸借一致させるというように続きます。

仕訳明細は、次の表のようになります。

明細

勘定科目

借方

貸方

摘要

ノート

1

3111-000-000- 52330-0000

10

2

3121-000-0000- 52330-0000

20

3

3199-000-0000- 52330-0000

14

4

3899-000-0000- 52330-0000

16

5

3899-000-0000- 13011-3121

16

元帳会社間貸借一致明細

最初に、明細4の最大貸方が明細2の最大借方に対して貸借一致されます

6

3121-000-0000- 21081-3899

16

元帳会社間貸借一致明細

最初に、明細4の最大貸方が明細2の最大借方に対して貸借一致されます

7

3199-000-0000- 13011-3121

4

元帳会社間貸借一致明細

明細2の残りが、次に大きい貸方金額である明細3に対して貸借一致されます

8

3121-000-0000- 21081-3199

4

元帳会社間貸借一致明細

明細2の残りが、次に大きい貸方金額である明細3に対して貸借一致されます

9

3199-000-0000- 13011-3111

10

元帳会社間貸借一致明細

最後に、明細1が明細3の残りに対して貸借一致されます。

10

3111-000-0000- 21081-3199

10

元帳会社間貸借一致明細

最後に、明細1が明細3の残りに対して貸借一致されます。

60

60