この章の内容は次のとおりです。
元帳トランザクションと補助元帳トランザクションは、次の4つの方法で登録されます。
仕訳の手動入力
スプレッドシートでの仕訳の入力
仕訳のインポート
仕訳の自動作成
どの方法を使用するかは、次の内容に応じて異なります。
データを提供するアプリケーション
仕訳の事由(エラー訂正か、月次仕訳かなど)
使用可能なツール(仕訳の自動化で使用する計算エンジンなど)
次を対象とした仕訳など、1回またはまれに発生する仕訳を手動で入力します。
エラーの訂正
勘定残高の組替
例外的なトランザクションの残高計上
この方法は最も時間がかかり、人的介入によるエラーが発生しやすい方法です。
スプレッドシート・インタフェースを使用して、手動の定型仕訳を入力します。次に、次の処理を行います。
完了したスプレッドシートをインポート・インタフェースにロードします。
仕訳インポート・プログラムをスケジュールするか、または手動で発行して、データを元帳にインポートします。
スプレッドシートを使用すると、マクロ、算式、既存のドキュメントへのリンクなどの機能を追加で使用できます。
注意
スプレッドシートは定型仕訳のテンプレートとして作成されており、毎月、データを更新してアップロードするのみです。
元帳へのデータの転送を準備するために、Oracle Fusion Subledger Accountingを使用して、補助元帳アプリケーション(OracleおよびOracle以外の両方)からインポート・インタフェースに仕訳を発行します。次に、次の処理を行います。
仕訳インポート・プログラムをスケジュールするか、または手動で発行して、インポートを実行します。
データが完全かつ正確に転送されたことを確認します。
この方法によって、データ全体を効率的かつ正確に元帳に投入することが可能です。
プロセスを自動化してエラーとデータ入力時間の両方を削減するために、Oracle Fusion General Ledgerで仕訳を自動的に作成します。次に例を示します。
Oracle Fusion Calculation Managerで、配賦ルールおよびルール・セットを定義します。次に、次の処理を行います。
定義済の配賦算式を生成して、配賦済データをインポート・インタフェースに自動的に投入します。
仕訳インポート・プログラムをスケジュールするか、または手動で発行して、仕訳明細を一般会計にインポートし、未転記配賦バッチを作成します。
生成プロセス中に自動的に転記するか、または手動で転記して、金額または勘定科目から他の勘定科目にデータを定期的に配賦します。
特定の仕訳カテゴリに対して逆仕訳基準セットを定義し、逆仕訳を自動的に作成します。自動逆仕訳プログラムをスケジュールするか、または手動で発行します。指定した基準に一致する仕訳がプログラムによって逆仕訳されると、新しい仕訳が作成されます。
再評価定義を定義して、通貨換算の変動に基づき未実現損益を適切に会計処理します。次に、次の処理を行います。
再評価プログラムをスケジュールするか、または手動で発行します。
再評価仕訳バッチを転記します。
プログラムによって、個別の外貨建て資産または負債が現在の計上済値に調整され、これが未実現損益勘定科目に対して相殺されます。
一般的な相互元帳残高転送の場合は、「残高転送」プロセスを使用します。このプロセスの特徴は次のとおりです。
ソース元帳からターゲット元帳にデータのコピーを転送します。
必要に応じて、このプロセスを定期的に実行します。
残高転送の仕訳ソースを使用してターゲット元帳の勘定残高を更新する転記可能な仕訳を自動的に作成します。
プライマリ元帳から残高レベルのセカンダリ元帳に特別に転送する際に使用されます。
プライマリ元帳を仕訳ソースとして使用します。
この例では、企業が会計サイクルを完了して財務レポートを適切に作成するステップを示します。これらのステップは、ビジネス・プロセスや企業体系に応じて異なる場合があります。
InFusion Corporationは、米国(US)と英国(UK)で運営されている多国籍複合企業です。InFusion Corporation:
Oracle Fusion General LedgerおよびすべてのOracle Fusion補助元帳を使用しています。
事業分野には、家庭用および業務用の大気質モニタリング(AQM)システムを構築および保守するためのすべてのコンポーネントが含まれます。
これらのシステムの初期費用のために、自社の金融サービス組織が顧客への融資を行います。
他国から原材料を仕入れるため、外貨トランザクションを登録する必要があります。
3つの子会社で構成されます。
InFusion Financial Services
InFusion UK Services
InFusion America
親会社のInFusion Corporationの元帳で、毎月、すべての子会社と会計を連結します。
次に、会計サイクルを完了して会計トランザクションを正確に登録するためにスタッフが実行するタスクを示します。
会計期間をオープンします。
手動仕訳(標準仕訳、統計仕訳、親会社と3つの子会社間の会社間貸借一致仕訳)を入力します。
補助元帳から仕訳をインポートします。インポート・プロセスが失敗した仕訳を訂正または削除します。必要に応じて、インポート・プロセスを再実行します。
定期的に発生する仕訳を定義し、共通書式があり金額または勘定科目を他の勘定科目に配賦する必要があるトランザクション、または頻繁に入力するトランザクションに対して配賦仕訳算式を定義します。
定義した算式に基づいて、定型仕訳バッチおよび配賦仕訳バッチを生成します。
未転記仕訳バッチの詳細をレビューします。
未転記仕訳を編集し、バッチ期間および仕訳通貨も含めて情報を変更または訂正します。
仕訳バッチを手動または自動で転記します。
転記エラーをチェックします。転記実行レポートおよび自動転記実行レポートを使用して、転記の結果をチェックします。これらのレポートは、転記プログラムが完了すると自動的に作成されます。
必要に応じて、転記済仕訳を逆仕訳します。仕訳に逆仕訳期間を割り当て、仕訳を生成して、逆仕訳バッチを転記します。
注意
仕訳は、期間がオープンすると自動的に逆仕訳するように設定できます。勘定科目に対する以降の調整は、それらの逆仕訳の正味残高に基づきます。
外貨建て残高を再評価して、会計期間の終了時に換算レートの変動を反映します。
米国の親会社にレポートするために、英国の子会社の実績勘定残高をUSドルに換算します。すべての子会社の元帳をUSドルで連結します。
すべての子会社について連結を定義および実行して、元帳を連結します。
財務レポートを作成して、オンライン照会を実行し、現在の勘定残高をレビューします。
現在の会計期間をクローズします。
次の会計期間をオープンします。
Oracle Social Networkでは、総勘定元帳仕訳に関する会話を作成できます。たとえば、仕訳の承認者が仕訳の作成者からさらに詳細を得る必要がある場合、承認者は仕訳に関する会話を作成します。この会話によって、作成者と承認者の間でコミュニケ―ションが可能になり、関連情報を保持する他者がメンバーとして会話に加わることもできます。
総勘定元帳仕訳に関する会話を作成する際のその他の考慮点は、次のとおりです。
会話への他のメンバーまたはドキュメントの追加。
会話の手動または自動の作成。
仕訳に関する会話へのアクセス。
注意
仕訳承認フローには「情報の要求」処理があり、承認者はこの処理を使用して、バッチの発行者に追加情報を提供するように要求できます。この処理を使用すると、承認フロー履歴にレコードが作成されます。
Oracle Fusion Applicationsでは、アプリケーション・ユーザーのみを追加でき、外部ユーザーは会話に参加できません。会話を作成するときは、オプションで次を追加します。
会話へのドキュメントの追加
メンバーの追加
他のメンバーへのフォローアップの割当
仕訳に関する会話への関連会話の追加
注意
選択したメンバーのみが会話に含まれるように、会話を非公開にできます。
仕訳に関する会話が手動または自動で作成されるように、会話を構成できます。
手動: 仕訳が保存された後は、仕訳の会話リスト・リージョンに「共有」アイコンが表示されます。アイコンをクリックして、当該仕訳の会話を作成し、メンバーまたはドキュメントを会話に追加します。
自動: 新規の仕訳が保存されると、会話が自動的に作成されます。自分がメンバーであるすべての仕訳の会話にアクセスできます。会話のメンバーになるには、会話リスト・リージョンから「参加」アイコンを選択します。
注意
「共有」アイコンおよび「参加」アイコンは、「仕訳の作成」ページおよび「仕訳の編集」ページからのみ使用可能です。会話リストから会話を選択すると、スタンドアロン・ウィンドウにOracle Social Networkソーシャル会話ウィンドウがオープンし、選択した会話が表示されます。
仕訳に関する会話にアクセスするには、いくつかの方法があります。
「仕訳の作成」ページおよび「仕訳の編集」ページ: 「ソーシャル」アイコンを選択すると、Oracle Social Network会話リスト・リージョンがオープンし、選択した仕訳の会話とそれに関連するすべての会話が表示されます。このリージョンには、他のソーシャル・オブジェクトに関するアクセス可能なすべての会話が表示されます。
仕訳の概要: 「ソーシャル」アイコンを選択すると、Oracle Social Network会話リスト・リージョンがオープンし、すべての仕訳の会話、およびそれに関連するすべての会話が表示されます。このリージョンには、他のソーシャル・オブジェクトに関するアクセス可能なすべての会話が表示されます。
Oracle Social Network: グローバル・メニューから「ソーシャル」アイコンを選択すると、Oracle Social Network会話リスト・リージョンがオープンします。この会話リストには、総勘定元帳仕訳に関する会話および他の会話を含めて、アクセス可能なすべての会話が表示されます。
注意
Oracle Social Networkは、Oracle Cloud実装でのみ使用できます。
勘定科目組合せには、勘定体系内の勘定科目を一意に識別するセグメント値の完全なセットが含まれます。
勘定科目組合せの特徴は、次のとおりです。
デフォルトでは、作成時に使用可能になります。
削除できません。
特定の日付に使用可能にする場合は「日付: 自」を使用します。たとえば、2014年1月1日から新しい部門を使用可能にする場合は、「日付: 自」に01-JAN-2014と指定して、その日に組合せが使用可能になるように事前に勘定科目組合せを作成します。
次の処理によって中止されます。
「使用可能」チェック・ボックスの選択解除
「日付: 至」への終了日の入力
「勘定科目組合せの管理」ページで次の属性を設定します。
属性の維持: 「セグメント値属性を継承」プロセスの実行時に、変更されたセグメント値によって勘定科目組合せレベルで定義された値が上書きされないようにします。
タイプ: 勘定科目、資産、負債、収益、費用および資本のタイプを識別します。
「日付: 自」および「日付: 至」: 特定の日付に勘定科目組合せを使用可能または使用不可にします。
転記の許可: 仕訳で勘定科目組合せを使用します。
代替勘定科目: この勘定科目が使用不可のときに代替勘定科目を使用します。
勘定科目組合せを作成するには、「勘定科目組合せの管理」ページを使用します。
「ナビゲータ」 > 「設定および保守」 > 「勘定科目組合せの管理」 > 「タスクに進む」。
「勘定体系」を選択します。
「行の追加」アイコンをクリックします。
「使用可能」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。
ドロップダウン・リストから勘定科目セグメント値を選択します。次に例を示します。
会社: 01
部門: 120
勘定科目: 5105
会社間: 00
「日付: 自」に本日の日付を入力して、勘定科目を本日有効にします。
保存してクローズ。
プロセスを実行すると、セグメント値を含む勘定科目組合せのそのセグメント値属性に対する変更が自動的に複製されるため、勘定体系の保守が容易になります。
たとえば、以前に使用不可にした特定のコスト・センターのセグメント値を使用可能にします。「スケジュール済プロセス」ページからナビゲートして、「セグメント値属性を継承」プロセスを実行して、そのコスト・センターを含むすべての勘定科目組合せを自動的に再度使用可能にします。
変更された勘定科目組合せを表示するには、「セグメント値継承実行レポート」を使用します。
「勘定科目組合せの管理」ページで「属性の維持」チェック・ボックスを選択して、選択した勘定科目組合せが影響を受けないようにします。
注意
個別のセグメント値属性により、勘定科目組合せ属性が上書きされます。
「使用可能」、「転記の許可」、「日付: 自」または「日付: 至」の設定の競合は、個別のセグメント値の設定のうち、最も制限されるものを使用して解決されます。
セグメント値を使用不可にすると、「属性の維持」チェック・ボックスが選択されている場合でも、その値を含む組合せが使用不可になります。
仕訳は元帳に転記され、エンティティのビジネス・イベントを反映する会計トランザクションからのデータが登録されます。登録プロセスでは、仕訳の作成、転記および編集の一連の作業が実行され、正確な財務レコードが生成されます。
プロセスは仕訳の作成から始まります。仕訳はいくつかの方法で作成できます。
元帳に直接、手動で入力する
スプレッドシート・インタフェースを使用する
仕訳を元帳にインポートする
算式またはプロセスから自動的に作成する
すべての方法において、次の内容で構成される仕訳が生成されます。
バッチ: バッチに関連付けられたすべての仕訳の会計期間が決まります。
1つ以上の仕訳: 各仕訳にカテゴリおよび通貨が割り当てられます。
注意
相互通貨仕訳の場合、通貨は明細レベルで割り当てられます。
明細: トランザクションの会計が含まれます。
保存すると、仕訳が作成されます。仕訳を完了し、転記のために仕訳を発行します。作成後に、オプションの仕訳承認プロセスを仕訳に適用します。
保存され、完了し、承認(必要な場合)された仕訳は、転記が可能になります。
仕訳は、オープン会計期間内のみ転記できます。誤った期間に金額を転記するのを防ぐために、当期間以外のすべての期間はクローズしたままにします。転記プロセス中に仕訳が検証され、検証が成功すると、元帳の該当する勘定科目の貸方金額と借方金額が更新されます。転記済の仕訳は変更できません。
転記が正常に完了した後は、元帳の更新済勘定残高についてレポートを作成し、問合せを実行します。
仕訳を転記する前に、必要に応じて仕訳を編集します。転記後は、逆仕訳して仕訳を再入力するか、または問題がある金額を訂正するための新規仕訳を入力します。
大量の仕訳データを入力するために、仕訳ワークブックを使用できます。ワークブックは、仕訳データをOracle Fusion General Ledgerに発行する前に、オフラインでデータを準備してレビューするためにも使用できます。ワークブックをレビュー用に他者に配布したり、定型仕訳の仕訳データを保存できます。ワークブックでデータをインポートする準備ができると、データを仕訳インタフェースにアップロードし、仕訳インポートを発行して、元帳に転記できます。
仕訳ワークブックには、次の3つのワークシートが含まれます。
単一仕訳
複数仕訳
一括仕訳
単一仕訳ワークシート
アプリケーションから「仕訳の作成」ページを使用するのと同様に、このワークシートを使用して単一元帳の仕訳を入力します。ワークシートでは「仕訳の作成」ページと同じ検証が実行され、これには、セグメント値セキュリティ・ルールと相互検証ルールの強制も含まれています。また、管理勘定科目として指定されている勘定科目で仕訳データが入力されるのを防ぎます。検証メッセージがワークブックに返されるため、無効データを識別して訂正できます。「仕訳の作成」ページと同様に、すべてのフィールドで値リスト(付加フレックスフィールドを含む)も使用可能です。
複数仕訳ワークシート
異なる元帳に対して複数の仕訳および複数のバッチを作成する場合は、複数仕訳ワークシートを使用できます。各明細の調整期間の値リストは、その明細に対して選択された元帳の会計カレンダに基づいています。各明細に対する検証は単一仕訳と同じで、勘定科目の各セグメントおよび付加フレックスフィールドの値リストが含まれます。
一括仕訳ワークシート
一括仕訳ワークシートは、複数仕訳ワークシートと似ています。このワークシートでは、値リストは使用不可で、勘定科目とそのセグメント、または付加フレックスフィールドに対する検証も実行されません。これによって、仕訳の入力や作成時のパフォーマンスが大幅に向上します。仕訳の勘定科目を事前に検証する場合は、このワークシートを使用すると、大量のデータをロードする際に最適なパフォーマンスを得ることができます。
次の機能は、General Ledgerアプリケーションの「仕訳の作成」ページとは異なります。
調整期間: すべての調整期間のリストは、関連する会計カレンダに基づいています。仕訳が調整期間対象の場合は「調整期間」フィールドから値を選択し、仕訳が非調整期間内の場合はこのフィールドを空白のままにします。
逆仕訳日および逆仕訳期間: すべての逆仕訳期間のリストは、関連する会計カレンダに基づいています。この元帳とカテゴリに対して逆仕訳基準セットを定義していない場合は、仕訳に関する逆仕訳情報を指定できます。平均日次残高元帳の仕訳を入力する場合、その仕訳には、逆仕訳日と逆仕訳期間の両方が必要です。平均日次残高元帳以外の元帳に対して入力する場合は、逆仕訳日のみが必要です。
仕訳の発行
ワークシートへの仕訳データの入力が完了した後は、仕訳を発行するために次の選択ができます。
発行オプション: 次の選択肢があります。
インタフェースに保存
仕訳インポートの発行
仕訳インポートおよび転記の発行
デフォルトは「仕訳インポートおよび転記の発行」です。元帳への仕訳インポートおよび転記プロセス中に、すべての勘定科目に対して検証が実行されます。
インポート・オプション: このオプションは、勘定エラーを仮勘定に転記するかどうかを指定します。デフォルトでは、勘定エラーを仮勘定に転記しません。
付加フレックスフィールド・インポート: 次の選択肢があります。
いいえ
はい(データ検証あり)
はい(データ検証なし)
デフォルトでは、付加フレックスフィールドをインポートしません。「付加フレックスフィールド・インポート」オプションは、仕訳または仕訳バッチで付加フレックスフィールド設定が有効な場合のみ選択可能です。
仕訳ワークブックでのセキュリティ権限と管理勘定科目の処理
セキュリティ権限 | 単一仕訳モード | 複数仕訳モード | 一括仕訳モード(パフォーマンス上の理由により、検証はまったく実行されません。) |
---|---|---|---|
管理勘定科目 |
新しい勘定科目組合せの作成が検証されてブロックされます。ただし、管理勘定科目を使用した既存の勘定科目組合せはブロックされません。 |
新しい勘定科目組合せの作成が検証されてブロックされます。ただし、管理勘定科目を使用した既存の勘定科目組合せはブロックされません。 |
なし |
セグメント値セキュリティ |
あり。新しい勘定科目組合せの作成が検証されてブロックされます。 |
あり。新しい勘定科目組合せの作成が検証されてブロックされます。 |
なし |
相互検証ルール |
あり。このルールにより、新しい勘定科目組合せの作成がブロックされます。「インタフェースに保存」発行オプションは失敗します。アプリケーション全体の処理と同様に予想されるとおり、このルールによって既存の勘定科目組合せがブロックされることはありません。 |
あり。このルールにより、新しい勘定科目組合せの作成がブロックされます。「インタフェースに保存」発行オプションは失敗します。アプリケーション全体の処理と同様に予想されるとおり、このルールによって既存の勘定科目組合せがブロックされることはありません。 |
なし |
仕訳ワークブックでのエラー処理
データ入力エラーは、発行時に発生する可能性があります。データに関する問題は、同じセッション中に解決します。不正なデータがインタフェース内に残っていると、さらにインポート・エラーやデータ破損が発生する可能性があります。
スプレッドシートでの予算引当仕訳の作成
前述の同じプロセスを使用する予算引当仕訳では、予算引当仕訳スプレッドシートを使用できます。会計期間の値のリストには、すべてのオープン予算引当年度のオープン、将来入力可能、未オープンのステータスの期間がリストされます。前述の期間(直近オープン予算引当年度の最終期間まで)に予算引当バッチを転記できます。予算引当仕訳には次が備わっています。
予算引当会計で元帳が使用可能な場合に表示される「残高タイプ」フィールド。
仕訳バッチでの複数の元帳のサポート。
外貨仕訳のサポート。
貸借一致セグメント値で貸借一致された貸借不一致仕訳。転記時に「予算引当勘定」を使用します。
報告元帳で予算引当仕訳を作成する機能。
仕訳では、レポートと分析の目的で会計残高が元帳に転記されます。仕訳には、バッチ、仕訳および明細の3つのコンポーネントがあります。共通の属性を持つ仕訳はバッチにまとめることができます。仕訳情報によって、個々の仕訳に共通する詳細を識別します。明細では、仕訳に関する会計情報を指定します。
バッチには複数の仕訳を含めることができ、それぞれの仕訳が異なる元帳に属していてもかまいませんが、バッチ内のすべての元帳は会計カレンダと勘定体系が同じである必要があります。バッチ内のすべての仕訳は、同じ期間を共有する必要があります。仕訳バッチは、オープン会計期間または先日付入力可能会計期間にユーザー定義名を入力して作成します。バッチは、オープン会計期間でのみ転記されます。バッチ情報を入力しない場合は、「仕訳」リージョンでデータの入力を開始します。バッチ名は、ソース(手動)に一意のバッチIDとシステム日付を組み合せて、自動的に作成されます。
仕訳には、元帳、名前、会計日、ソース、カテゴリおよび通貨が必要です。摘要および管理合計はオプションです。値リストから元帳を選択するには、データ・アクセス・セットによって、元帳への読取りおよび書込みアクセス権が付与されているか、1つ以上の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている必要があります。仕訳または補助元帳換算レベルに設定されたレポート通貨またはセカンダリ元帳を使用する場合は、仕訳のセカンダリ元帳またはレポート通貨を選択します。
注意
通常、セカンダリ元帳およびレポート元帳の仕訳はそれぞれのプライマリ元帳から直接伝播されるため、これらの元帳に対する手動仕訳の作成は例外です。
明細には勘定科目と金額が必要です。統計仕訳を除いて、すべての仕訳の借方合計と貸方合計は一致する必要があります。
仕訳バッチの入力はオプションです。バッチ名を入力しない場合は、仕訳ごとにバッチが自動的に作成され、仕訳名にシステム日時を組み合せて一意のバッチIDが作成されます。バッチ内のすべての仕訳は、同じ会計期間を共有する必要があります。仕訳は、現在の会計期間または先日付入力可能会計期間にのみ入力します。バッチには、1つ以上の必要な数の仕訳を含めることができます。1つの仕訳を転記すると、バッチ全体が転記されます。転記は常にバッチ・レベルで実行されます。
複数の仕訳を1つのバッチに登録できます。たとえば、統計仕訳または月次経過勘定をすべて1つのバッチに入力すると、参照、問合せおよび転記が容易になります。
各仕訳を別々に逆仕訳したり、個々の仕訳での特定のトランザクションや調整を文書化することが重要な場合は、複数のバッチを使用します。
この例では、従業員数を使用して、会社が統計情報を仕訳に登録する方法を示します。転記済の統計残高は、配賦仕訳の入力として使用できます。
InFusion America Incorporatedは30名の新規従業員を雇用して、営業、経理および購買の各部門に配属します。経費を適切に配賦するために、InFusion America Incorporatedは各部門の従業員数を追跡する必要があります。
30名の新規従業員は、次のように配属されます。
営業部門に12名
経理部門に10名
購買部門に8名
営業部門は営業地域を拡大したため、新規地域をカバーするために12名の新規従業員が必要です。営業担当者は現地で活動し、旅費交通費が発生します。
経理部門では4名の従業員が退職したため、これらの空席を埋めるために4名の新規従業員が必要です。また、経理部門では、予想される売上増加に対応するために、6名の新規ポジションが追加されました。経理の従業員は本社に勤務し、この部門は他の部門に経費を割り当てます。
購買部門では、予想される注文増加に対応するために、4名の新規バイヤーと4名の新規倉庫担当のポジションが追加されました。購買の従業員は倉庫に勤務し、Infusion America Incorporatedの健康保険制度に加入します。
分析に基づいて、仕訳通貨としてSTATを選択し、次のように入力して統計情報を登録します。
部門 | 部門値 | 借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|---|---|
営業 |
200 |
12 |
|
営業地域の拡大による営業担当者の追加。 |
経理 |
300 |
10 |
4 |
6名の新規ポジション、および退職による4名の空席を埋めるのに必要な4名の新規従業員の追加。 |
購買 |
500 |
8 |
|
4名のバイヤーおよび4名の倉庫担当のポジションの追加。 |
合計 |
|
30 |
4 |
|
注意
統計仕訳では借方が貸方と一致しなくてもかまいません。
この例では、外貨で仕訳を作成する方法を示します。InFusion Americaは、英国にある会社から新しいトラックを購入しました。価格は英国ポンド(GBP)で、自社の元帳通貨は米国ドル(USD)です。費用が購買管理に記帳されたとき、運送費は含まれていませんでした。欠落した運送費については手動仕訳を入力する必要があります。
次の手順を使用して、外貨を使用する手動仕訳を入力します。通貨は、仕訳または補助元帳レベルのレポート通貨機能で使用している元帳通貨またはレポート通貨と異なる場合、外貨として分類されます。
「ナビゲータ」 > 「仕訳の管理」 > 「仕訳の作成」。
次の表にリストされた情報を入力します。その他のフィールドは、アプリケーションで入力された値を受け入れます。
フィールド | データ |
---|---|
バッチ名 |
英国販売修正 |
バッチ摘要 |
トラック購入時の運送費 |
仕訳名 |
英国販売修正 |
仕訳摘要 |
トラック購入時の運送費 |
カテゴリ |
修正 |
通貨 |
GBP |
換算レート・タイプ |
ユーザー |
換算レート |
1.59 |
借方勘定 |
自社の購買勘定 |
借方金額 |
500 |
貸方勘定 |
自社の買掛/未払金勘定 |
貸方金額 |
-500 |
「転記」をクリックします。
仕訳が保存されて完了し、転記されます。
注意
この例では、換算レート・タイプに「ユーザー」が選択されているため、換算レートを入力する必要があります。他の換算レート・タイプは、「直物」、「社内」または「ユーザー定義」です。これらの他の換算レート・タイプでは、日次レート表のデータと換算日に基づいて換算レートを自動的に入力できます。仕訳に対して定義した会計期間内の換算日を選択します。別の日次レートを使用する場合は、「換算日」フィールドを使用して別の日付を選択できます。デフォルトの換算日は仕訳計上日と同じです。
Oracle Fusion Financial Applicationsでは、Secure Enterprise Search (SES)が有効なすべてのトランザクション・オブジェクトについて、「基本」または「拡張検索」リージョンから付加フレックスフィールドを使用できます。
次に、使用可能な付加フレックスフィールドの例を示します。
Oracle Fusion Payables: 請求書
Oracle Fusion Receivables: 修正
Oracle Fusion Expenses: 費用
Oracle Fusion Assets: 資産請求書
会社間: 会社間トランザクション・ヘッダー(インバウンド・トランザクション)
会社間: 会社間トランザクション・バッチ(アウトバウンド・トランザクション)
Oracle Fusion General Ledger: 仕訳バッチ
Oracle Fusion General Ledger: 仕訳
Oracle Fusion Subledger Accounting: 補助元帳仕訳ヘッダー
付加フレックスフィールドは複数のセグメントで構成されています。次の表は、各種のセグメントを示しています。
セグメント | 摘要 |
---|---|
グローバル・セグメント |
有効な場合は、常に表示されます。 |
コンテキスト・セグメント |
表示するコンテキスト依存セグメントを決定するのに使用されます。 |
コンテキスト依存セグメント |
コンテキスト・セグメントに定義された値に基づいて、値が表示されます。 |
一部の製品は付加フレックスフィールドがデフォルトで「検索」リージョンに表示され、それ以外は「フィールドの追加」メニューから使用できます。
グローバル・セグメント: 通常は、「フィールドの追加」メニューで使用できます(デフォルトで表示されない場合)。グローバル・セグメントが「検索」パネルに追加されると、コンテキスト・セグメントの前に表示されます。
コンテキスト・セグメント: 通常は、デフォルトで「拡張検索」リージョンで使用できます。
コンテキスト依存セグメント: コンテキスト・セグメント値を選択した後に、「フィールドの追加」メニューで使用できます。
グローバル・セグメント、コンテキスト・セグメントおよびコンテキスト依存セグメントは、次の順序で「検索」パネルに表示されます。
グローバル・セグメント
コンテキスト・セグメント
コンテキスト・セグメントの後にコンテキスト依存セグメント
注意
「フィールドの追加」メニューの値リストには、すべての付加フレックスフィールドがアルファベット順にリストされ、その後に他のすべてのフィールドがアルファベット順にリストされます。
複数のグローバル・セグメントが定義されている場合は、ユーザーが定義した順にすべてのグローバル・セグメントが「検索」パネルに表示され、その後にコンテキスト・セグメントが表示されます。
コンテキスト・セグメントも同様に、ユーザーが定義した順にすべてのコンテキスト・セグメントが「検索」パネルに表示されます。
コンテキスト依存セグメントが「検索」パネルに追加されると、コンテキスト依存セグメントもユーザーが定義した順に表示されます。
付加フレックスフィールドを使用して、仕訳に関する追加情報を定義して格納します。「仕訳の管理」の「検索」パネルで「拡張検索」を使用して、付加フレックスフィールドから情報を取得できます。
次のリージョンの仕訳ページでは、2つの付加フレックスフィールドが検索できます。
仕訳バッチ
仕訳
グローバル・セグメントとコンテキスト・セグメントを使用して検索でき、両方とも「拡張検索」パネルから使用できます。コンテキスト・セグメントを追加すると、コンテキスト・セグメントの値が選択され、「フィールドの追加」でコンテキスト依存セグメントのリストが使用可能になります。
経過勘定、見積、エラー、または一時修正および組替を含むバッチを逆仕訳するための最適な逆仕訳方法を検討します。仕訳を逆仕訳すると、時間を節約し、データ入力エラーを防ぐことができます。
すでに逆仕訳された仕訳バッチと仕訳は、再度逆仕訳できません。これは、元の逆仕訳が削除されて転記されていない場合でも同様です。Oracle Fusion General Ledgerでは、デフォルトで、未転記の逆仕訳を編集できます。逆仕訳でエラーが発生した場合は、必要に応じて、元の仕訳をコピーして編集します。
次の3つの方法のいずれかを使用して、仕訳を逆仕訳します。
逆仕訳の対象を手動で選択し、当期間に生成する
逆仕訳の対象を手動で選択し、後の期間に生成する
逆仕訳基準セットを使用して自動的に実行する
「仕訳の作成」または「仕訳の編集」ページの「逆仕訳」タブで、仕訳の「逆仕訳期間」と「逆仕訳方法」を入力します。「逆仕訳バッチ」または「逆仕訳」ボタン、または「処理」メニュー・オプションを使用して、「仕訳の管理」または「仕訳の編集」ページから仕訳またはバッチを逆仕訳します。この逆仕訳方法は、当期間でエラー訂正を行う場合に使用します。
「仕訳の作成」または「仕訳の編集」ページの「逆仕訳」タブで、仕訳の「逆仕訳期間」と「逆仕訳方法」を割り当てます。逆仕訳期間と逆仕訳方法は、仕訳が転記された後でも、いつでも入力できます。「逆仕訳バッチ」または「逆仕訳」ボタン、または「処理」メニュー・オプションを使用して、逆仕訳を生成します。自動逆仕訳プログラムを実行すると、逆仕訳の対象として選択されたすべての仕訳が逆仕訳されます。仕訳ページにある「タスク」パネルの「自動逆仕訳の起動」リンクから、自動逆仕訳プログラムを手動で実行します。この逆仕訳方法は、1回の経過勘定を当期間に入力し、先日付期間に逆仕訳するようにスケジュールした場合に使用します。
特定の仕訳カテゴリの基準セットを定義し、自動逆仕訳プログラムを実行して自動的に逆仕訳します。自動逆仕訳プログラムを実行すると、指定した基準に一致する仕訳、および逆仕訳の対象として手動で選択されたすべての仕訳が逆仕訳されます。自動逆仕訳プログラムは、すべての仕訳ページにある「タスク」パネルの「自動逆仕訳の起動」リンクから手動で実行するか、または会計期間のオープン時や他の時間に実行するようにスケジュールできます。
逆仕訳基準セットでは、仕訳カテゴリごとに逆仕訳期間と逆仕訳方法を指定します。逆仕訳基準セットを元帳に割り当てます。同じセットを複数の元帳に割り当てて共有できます。この逆仕訳方法は、繰り返し発生する見越仕訳を各期間に入力し、先日付期間に逆仕訳するようにスケジュールした場合に使用します。定義アクセス・セット・セキュリティを使用して逆仕訳基準セット定義を保護し、権限のないユーザーが定義を変更するのを防ぎます。
注意
法定帳票など追加レポートの目的でセカンダリ元帳を使用する場合、プライマリ元帳に直接入力された仕訳は、別のバッチで1つ以上のセカンダリ元帳に自動的に複製されます。ただし、プライマリ元帳の元の仕訳を逆仕訳した場合、セカンダリ元帳の対応する仕訳は逆仕訳されません。セカンダリ元帳の仕訳は、手動または逆仕訳基準セットを使用して個別に逆仕訳します。
逆仕訳を自動的に発行する機能によって、逆仕訳プロセスを自動化して合理化できます。月末クローズおよびオープン手続きの一環として大量の逆仕訳を定期的に生成して転記する場合は、自動逆仕訳機能を使用すると、時間を節約し、入力エラーを削減できます。
仕訳を自動的に逆仕訳するには、次の基準を満たす必要があります。
残高タイプが「実績」である。
カテゴリが自動逆仕訳可能である。
逆仕訳期間がオープンまたは先日付入力可能である。
転記済だが逆仕訳されていない。
逆仕訳ではない。Oracle Fusion General Ledgerでは、逆仕訳を逆仕訳することはできません。
ソース仕訳から複製されたレポート通貨の転記済仕訳ではない。ソース仕訳から複製されたレポート通貨仕訳は、ソース仕訳の逆仕訳時に逆仕訳されます。
Oracle Fusion Subledger Accountingから発生し、凍結済ソースが含まれる転記済仕訳ではない。
「期間オープン後、自動逆仕訳の起動」と呼ばれる新しい元帳オプションがあり、このオプションを使用すると、元帳に対する会計期間が初めてオープンしたときに逆仕訳を自動的に生成できます。この元帳オプションは、「GL: 期間オープン後、自動逆仕訳の起動」という以前のプロファイル・オプションから置き換えられました。毎月の末日に仕訳を逆仕訳する場合は、期間のオープン時に逆仕訳を自動的に起動するこの元帳オプションを使用不可にします。次に、自動逆仕訳プロセスを毎月の末日に実行するようにスケジュールします。
次の基準を使用して、仕訳を自動的に逆仕訳し、オプションで転記するように逆仕訳基準セットを定義します。
基準 | 機能 | オプション |
---|---|---|
カテゴリ |
必須。 逆仕訳オプションとして設定する仕訳カテゴリ。このカテゴリで入力された仕訳が逆仕訳の対象として選択され、オプションで転記されます。 |
すべての仕訳カテゴリがリストされます。 |
逆仕訳期間 |
必須。 逆仕訳の会計期間。「翌日」オプションは、平均日次残高元帳にのみ適用できます。非平均日次残高元帳および連結平均日次残高元帳では、「翌日」オプションは「デフォルトなし」オプションと同じ方法で処理されます。 |
|
逆仕訳日 |
平均日次残高元帳の場合のみ必須。 仕訳の逆仕訳期間の日付。 |
|
逆仕訳方法 |
必須。 逆仕訳での金額の変更方法。 |
|
自動逆仕訳オプション |
必須。 仕訳を自動的に逆仕訳および転記するためのオプション。仕訳は、逆仕訳された後に転記されます。 |
|
逆仕訳基準セットを作成した後は、元帳に割り当てます。逆仕訳基準セットは、複数の元帳に割り当てて共有できます。また、権限のないユーザーによる逆仕訳基準の使用、表示または変更を防ぐために、定義アクセス・セット・セキュリティを使用して、逆仕訳基準セット定義を保護します。
「自動逆仕訳オプション」が「自動逆仕訳および転記」に設定されている場合は、自動逆仕訳プロセスによって生成されたすべての逆仕訳が自動転記プロセスによって転記されます。プロセスでは、他の仕訳は選択されません。自動逆仕訳プロセス以外で生成された逆仕訳は、手動で転記します。
注意
自動逆仕訳プロセスによって転記された仕訳は、常に承認フローは無視されます。
自動逆仕訳プロセスが正常に完了すると、General Ledgerによって自動逆仕訳実行レポートが自動的に作成されます。このレポートには、正常に逆仕訳された仕訳ごとに、仕訳名と逆仕訳期間、および逆仕訳が転記のために発行されたかどうかが印刷されます。自動転記実行レポートは、自動転記プロセスが終了すると自動的に作成されます。これらのレポートは、問題を診断し、すべての仕訳が適切に処理されたことを確認するのに役立ちます。
注意
自動逆仕訳プロセスでは、逆仕訳日が平均残高元帳の有効な営業日であることはチェックされません。仕訳ページでの仕訳検証またはインポート・プロセスではこのチェックが実行され、必要に応じて、日付が次の営業日にロールされます。
Oracle Fusion Financialsは、Oracle Fusion General Ledgerと関連する補助元帳を従来どおりに分離しています。詳細なトランザクション情報は補助元帳で登録され、その要約または詳細がGeneral Ledgerに定期的にインポートおよび転記されます。補助元帳からGeneral Ledgerにリアルタイムでインポートするか、または定義済スケジュールに基づいて自動的にインポートして転記できます。データがGeneral Ledgerに転記されると、そのデータは残高照会やレポートで使用可能になります。
仕訳インポートを使用して、他のアプリケーション(給与計算、売掛/未収金、買掛/未払金、固定資産など)からのトランザクションをGeneral Ledgerと統合します。元帳で予算引当会計が使用可能である場合、元帳通貨と外貨予算引当仕訳をインポートできます。
会計期間ごとに、これらの補助元帳システムから会計データをインポートし、仕訳をレビュー、更新および転記します。また、仕訳インポートを使用して、以前の会計システムから履歴データをインポートすることもできます。インタフェース表ごとにデータの特定のソースとグループIDの組合せを入力して、複数のインタフェース表からデータをインポートします。仕訳インポートでは、一度に1つの表からデータが処理されます。
仕訳インポートでのセキュリティ権限と管理勘定科目の処理
セキュリティ権限 | 仕訳インポート |
---|---|
管理勘定科目 |
ブロックされません。 |
セグメント値セキュリティ |
勘定科目組合せが存在する場合、チェックは実行されません。「仕訳インポート」プロセスで新しい勘定科目組合せが作成される場合、セグメント値セキュリティが強制されます。 |
相互検証ルール |
勘定科目組合せが存在する場合、チェックは実行されません。「仕訳インポート」で新しい勘定科目組合せが作成される場合、相互検証ルールが強制されます。 |
注意
事前定義済テンプレートおよびスケジュール済の「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」プロセス(いずれもOracle Cloud機能の外部データ統合サービスに含まれます)を使用して、データをインタフェース表にロードできます。詳細は、「ドキュメント」タブで、Oracle Fusion Applications向けのOracle Enterprise Repositoryの「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」プロセスに関する項を参照してください。
仕訳インポート・プロセスを実行する前に、次の設定を構成します。
元帳、通貨、勘定科目、仕訳ソースおよびカテゴリを定義して、仕訳インポート・データを受け入れるようにGeneral Ledgerを設定します。
(オプション)最適なシステム・パフォーマンスが得られるように、最適化プログラムを実行します。
インポート・プログラム・パラメータを定義し、自動処理を使用する場合はスケジュールします。
期間ステータスを先日付入力可能またはオープンのいずれかに設定します。仕訳インポート・プロセスによって先日付入力可能期間に仕訳を作成できますが、転記はできません。転記するには、オープン期間である必要があります。
補助元帳からデータをエクスポートし、一般会計インタフェース表に投入します。
オプションで、予算引当会計を使用可能にします。
次の図に、補助元帳とGeneral Ledger間の会計データ・フローの概略を示します。
General Ledgerプロセスには、次のステップが含まれます。
Oracle Fusionおよびレガシー・システムの補助元帳に入力されたトランザクション・データが一般会計インタフェース表にインポートされます。インポート・プロセス中のエラーは、スプレッドシート・インタフェースで確認できます。エラーを訂正したり、エラー明細を削除した後に、仕訳インポート・プロセスを再実行します。
インポートされたデータからGeneral Ledgerに仕訳が作成された後は、仕訳を転記します。転記プロセスでは、データを検証し、GL残高テーブルと残高キューブの両方にデータを登録します。転記エラーは転記実行レポートにリストされます。エラーは、仕訳ダッシュボードおよび「仕訳の管理」ページにも表示できます。エラーを訂正した後は、転記プロセスを再実行します。
転記が完了すると、データはレポートや残高照会で使用可能になります。
注意
前述の仕訳インポート・プロセスを使用すると、複数のGeneral Ledgerプロセス(配賦、再評価、残高転送など)のデータをインポートして、仕訳を作成することもできます。
最初に、「仕訳の管理」ページから既存の仕訳をオープンします。「仕訳バッチ」リージョンの「バッチ処理」ドロップ・ダウンで「コピー」処理を選択し、仕訳バッチ全体をコピーします。必要に応じて、不要な仕訳を削除したり、バッチ名、期間、会計日など新しい仕訳バッチを変更します。保存すると未転記仕訳バッチが作成され、標準手順に従って完了、承認および転記します。コピーされた仕訳のソースは、「手動」ではなく「自動コピー」になります。
通貨が元帳通貨でない場合は、仕訳レベル(単一通貨仕訳の場合)または仕訳明細レベル(相互通貨仕訳の場合)で通貨換算情報を入力します。デフォルトの換算日は仕訳計上日です。デフォルト設定の換算日は上書きできますが、換算日は仕訳に対して定義した会計期間内である必要があります。
換算レート・タイプとして「ユーザー」を入力する場合は、換算レートを入力します。「ユーザー」以外の換算レート・タイプ(「直物」、「社内」など)を指定する場合は、その換算レート・タイプの日次レート表に入力されている日次換算レートが「換算レート」フィールドに自動的に追加されます。仕訳の入力済金額と計上済金額が再計算され、新しい通貨金額に反映されます。
注意
未転記仕訳の通貨のみ変更できます。
パーソナライズ機能を使用して、「仕訳の作成」および「仕訳の編集」ページの「仕訳」および「仕訳明細」リージョンに「逆換算レート」フィールドを追加します。「逆換算レート」フィールドは、入力済の「換算レート」フィールドが表示されるページに自動的に表示されます。
「元帳オプションの指定」ページで「貸借一致しきいパーセント」が入力され、貸借不一致の外貨仕訳金額がしきいパーセントを超える場合、転記プロセスでは、「元帳オプションの指定」ページで入力されたデフォルト仮勘定科目を使用するように試みます。仕訳の貸借不一致金額がしきいパーセント内の場合、転記プロセスでは、他のタイプの貸借一致方法を呼び出し、「元帳オプションの指定」ページで入力通貨貸借一致勘定に差異を転記するように試みます。
「貸借一致しきいパーセント」が入力されていない場合、しきいは0パーセントと同等とみなされ、転記プロセスでは、「元帳オプションの指定」ページでデフォルト仮勘定科目に差異を転記するように試みます。
「仕訳ソースの管理」ページで、対象ソースについて「仕訳の凍結」フィールドで「はい」値を選択します。これによって、補助元帳および総勘定元帳の残高に同じデータが反映されます。「一部 - インポート修正のみを許可」値を選択すると、仕訳ページでの編集を防ぐことができますが、仕訳インポート修正スプレッドシートでの編集は許可されます。
仕訳をレビューする場合は、500の仕訳明細をエクスポートできます。500を超える仕訳明細の詳細をレビューするには、仕訳バッチに対して総勘定元帳仕訳レポートを実行します。
仕訳転記は、エンティティのビジネス・トランザクションを反映するために総勘定元帳勘定科目の残高を更新し、財務レポートのデータを提供するプロセスです。
仕訳転記については、次の2つの点を検討する必要があります。
機能
タイミング
転記は、仕訳ページから仕訳を選択し、「転記」ボタンをクリックすると実行されます。転記プロセスを自動化するには、バッチを定期的に選択して転記するように自動転記プログラムをスケジュールします。また、「インポートおよび転記」オプションを使用すると、Oracle Fusion Application Development Framework Desktop Integration (ADFdi)の仕訳作成スプレッドシートから転記を開始でき、スプレッドシートのデータがインポートされて、転記プロセスが起動します。仕訳バッチを転記した後は、その内容(追加の摘要情報を含む)を変更できません。転記済仕訳は削除できませんが、コピーしたり逆仕訳することはできます。転記済仕訳を逆仕訳するには、転記済だが逆仕訳されていない仕訳バッチまたは仕訳内の逆仕訳情報を変更するか、または自動逆仕訳機能を使用します。
前期間がオープンであるかぎり、仕訳は現在または前の会計期間に転記でき、前の会計年度にも転記できます。前期間に転記すると、その期間がクローズされている場合でも、General Ledgerによって、すべての後続期間の期首残高が自動的に更新されます。さらに、仕訳を前年度に転記すると、収益勘定科目と経費勘定科目に影響する留保利益残高が調整されます。会計期間に対する活動を完了した後は、その期間をクローズして、別の仕訳の入力や転記を防ぎます。
注意
オープンしている前期間に仕訳を作成すると警告が表示されるように、元帳オプション「前期間の仕訳時に通知」を使用可能にします。
仕訳バッチを転記するには、2つの方法があります。
「仕訳の管理」または「仕訳の作成」ページから手動で行う
基準セット、スプレッドシート作成、配賦および再評価プロセス、またはセカンダリ元帳への反映を使用して自動的に行う
作成プロセス中または後で、仕訳ページから「転記」ボタンをクリックします。この方法は、手動で作成された仕訳、および頻度が低くスケジュール解除済の他のタイプの仕訳の場合に使用します。最初の転記(手動または自動のいずれか)で仕訳の転記が失敗した場合は、エラー訂正の後に手動転記を使用します。
Oracle Fusion General Ledgerのすべてのジョブ・ロール(財務アナリストを除く)には、仕訳を入力して転記するための機能セキュリティ権限がシードされています。必要に応じて、仕訳承認を使用して転記用のセキュリティのレイヤーを設定します。たとえば、転記が許可される前に、手動仕訳を作成した会計担当者ではなく、マネージャまたは上級会計担当者に仕訳の承認を要求するように承認ルールを作成します。
スプレッドシート作成の使用時、配賦および再評価プロセスの定義時、補助元帳トランザクションのインポート時、残高の転送時、またはセカンダリ元帳への仕訳の反映時に仕訳を自動的に転記するようにオプションを選択します。
仕訳を自動的に転記するには、事前に自動転記基準セットを作成します。これらの転記基準セットでは、期間、ソースおよびカテゴリを使用して、転記する仕訳を選択します。自動転記によって仕訳インポート・データの編集を防ぐことができるため、自動転記は仕訳インポートで特に重要です。このようなデータを編集すると、補助元帳と総勘定元帳間で永続的な残高不一致の状況が発生します。効率を高めるために、仕訳インポート・プロセスの後に自動転記プログラムをスケジュールします。
「転記済」ステータス以外のすべてのバッチは未転記バッチとみなされます。これらの未転記バッチには、次のステータスを含む様々なステータスがあります。
未完了: バッチは保存されましたが、完了していません。
転記分選択: バッチは選択されましたが、転記プロセスは開始されていません。
処理中: 転記プロセスが現在実行中です。
エラー: 転記プロセスの最後に仕訳バッチに割り当てられ、問題が発生して転記ができなかったことを示すステータス。エラー・ステータスは、「仕訳」ワークエリア・ランディング・ページ、一般会計ダッシュボード、および転記実行レポートに表示されます。
未完了の仕訳は、「仕訳」ワークエリア・ランディング・ページおよび一般会計ダッシュボードの「未完了」タブにリストされます。仕訳がまだ「未完了」ステータスのときに、「完了」ボタンをクリックするか、または「転記」ボタンをクリックして、「完了」ステータスを手動で有効にします。完了したが転記されていない仕訳は、「仕訳」ワークエリア・ランディング・ページおよび一般会計ダッシュボードの「注意が必要」タブにリストされます。
追加情報を待つ間、またはバッチ内に完了していない仕訳がある場合は、「未完了」ステータスを使用して、仕訳バッチの転記を防ぎます。たとえば、仕訳に入力した金額や勘定科目を検証する必要がある場合や、作業が中断してバッチに追加する仕訳や明細が残っている場合です。また、「未完了」ステータスを使用することで、自動転記プログラムによって仕訳バッチが転記の対象として選択されるのを防ぎます。
勘定残高が正しく計算されると、トランザクションの報告に使用できる正確な財務諸表が作成されます。
プライマリ元帳の当初の元帳設定によって、勘定残高の計算方法を管理します。実装時に勘定残高に影響を与える設定は、セカンダリ元帳の会計表示、およびレポート通貨の通貨換算レベルです。
仕訳が転記されると、勘定残高が計算されます。次の処理が行われます。
勘定体系と階層(ツリー)に基づいて、GL残高テーブルと残高キューブが更新されます。
残高キューブでは、勘定体系セグメントごとに、勘定科目階層のすべてのレベルで残高が事前集計されます。
残高キューブには、詳細残高と集計済残高の両方が格納されます。
勘定体系セグメントごとに、勘定科目階層のすべてのレベルで残高が事前集計されます。
外貨仕訳によって、入力された外貨、および仕訳時に計上された元帳通貨での金額について、勘定残高が更新されます。
レポート通貨またはセカンダリ元帳に対して仕訳または補助元帳レベルのオプションを使用可能にすると、仕訳がレポート通貨またはセカンダリ元帳に複製されます。
注意
これらのオプションを構成するには、ソースとカテゴリの組合せを決定し、セカンダリ元帳の場合は複製された仕訳を自動的に転記するかどうかを決定します。
レポート通貨によって、ソース元帳(プライマリまたはセカンダリ)とは通貨ごとに異なる会計表示が提供されます。転記プロセスによって、仮勘定、端数処理貸借不一致、および会社内貸借一致明細が、仕訳および補助元帳レベルでレポート通貨ごとに独立して生成されます。
セカンダリ元帳は、勘定体系、会計カレンダ、通貨、会計処理基準または元帳オプションのいずれかがプライマリ元帳とは異なる追加会計表示です。たとえば、セカンダリ元帳は、地方自治体のコンプライアンスとレポートで必要な場合があります。転記プロセスによって、仮勘定、端数処理貸借不一致、および会社内貸借一致明細が、仕訳および補助元帳レベルでセカンダリ元帳ごとに独立して生成されます。
この例では、自動転記基準セットを作成して、補助元帳トランザクションに対する仕訳インポート・プロセスによって作成された総勘定元帳仕訳を転記する方法を示します。InFusion Corporation (所属する企業):
Oracle Fusion General Ledger、およびOracle Fusion補助元帳のPayablesとReceivablesを実装しています。
固定資産の追跡および減価償却には、Fast AssetsというOracle以外の補助元帳を使用します。
仕訳インポート・プロセスで作成された総勘定元帳仕訳バッチの転記の自動化を計画して、補助元帳をソースとする仕訳を編集または削除すること、およびそれによって補助元帳と総勘定元帳間で残高不一致の状況が発生するのを防ぎます。
基準セットを作成する際には、次の点を考慮してください。
カテゴリおよび会計期間に対して「すべて」オプションを使用して保守を軽減し、すべての仕訳インポートが転記プロセスの対象になるようにします。
すべての補助元帳ソースを含む基準セットを作成します。クローズ活動を貸借一致させたり、処理時間を削減するために異なる転記時間をスケジュールする必要がある場合は、ソース別に複数の基準セットを作成します。
Oracle補助元帳とOracle以外の補助元帳の両方から仕訳を自動的に転記する自動転記基準セットを作成します。
「自動転記基準セットの管理」ページで、「作成」アイコンをクリックして、「自動転記基準セットの作成」ページをオープンします。
セット名に、「インポート済の全仕訳」と入力します。
「使用可能」チェック・ボックスを選択します。
摘要に、「補助元帳からのインポート済仕訳の転記」と入力します。
「行の追加」アイコンをクリックし、新規の各行を追加します。
次の表に示すとおりに、フィールドを完了します。
優先度 | 元帳または元帳セット | ソース | カテゴリ | 会計期間 |
---|---|---|---|---|
1 |
InFusion Corporation元帳 |
Payables |
すべて |
すべて |
2 |
InFusion Corporation元帳 |
Receivables |
すべて |
すべて |
3 |
InFusion Corporation元帳 |
Fast Assets |
すべて |
すべて |
3つのソースすべてで、「すべての基準の処理」オプションに対して「はい」を選択し、発行日前後の日数に「30」と入力します。
前後日数を広い範囲で設定すると、プロセス実行の頻度を少なくできます。
「保存してクローズ」ボタンをクリックします。
プロセスの実行を平日の午前3時にスケジュールします。
仕訳の変更を防ぐには、仕訳インポート直後にプロセスをスケジュールします。リソースを節約するには、プロセスをピーク時以外に実行します。
自動転記基準セットを作成し、補助元帳からのスケジュールされた仕訳インポートに続いて、自動転記プロセスを定期的に実行するようにスケジュールします。仕訳インポートが転記されないエラーが発生した場合は、エラーを訂正して、自動転記プロセスを手動で実行する必要があります。次のシナリオでは、発生する可能性のあるエラーの種類とそれらのエラーの解決方法を示します。
スケジュールされた自動転記プロセスの実行時に、次のエラーが発生して仕訳バッチが転記されませんでした。
エラー | 原因 | 解決策 |
---|---|---|
エラー - 未オープンの会計期間 |
仕訳インポートが先日付期間にインポートされました。仕訳を先日付期間に転記できないため、スケジュールによる自動転記プロセスの実行時にエラーが発生します。 |
期間をオープンします。 |
エラー - 無効な仕訳または仕訳なし |
仕訳インポートによる一般会計インタフェース表からのトランザクションのインポートに失敗しました。自動転記プロセスはスケジュールに従って実行されましたが、転記するバッチが見つかりませんでした。転記プロセスが実行されなかったため、自動転記実行レポートには、基準に一致するバッチが見つからなかったことが示されます。 |
仕訳インポートの失敗の原因となったエラーを訂正します。 |
エラー - 無効な仕訳または仕訳なし |
仕訳が転記基準に基づいて選択されませんでした。仕訳バッチは転記可能です。転記プロセスが実行されなかったため、自動転記実行レポートには、基準に一致するバッチが見つからなかったことが示されます。 |
基準セットを改訂します。 |
エラーの訂正後は、仕訳ページの「タスク」パネルから「自動転記の起動」オプションを選択するか、または自動転記基準セット・ページの「生成」ボタンをクリックして、自動転記プロセスを手動で実行します。自動転記実行レポートをレビューして、プロセスが正常に実行されたことを確認してください。
仕訳バッチ要約レポートを使用して、特定の元帳、貸借一致セグメント値、通貨または日付範囲の転記済仕訳バッチをレビューします。
レポートには次のデータが示されます。
仕訳バッチ、ソースおよび転記日の実績残高
入力済借方および貸方合計
各仕訳カテゴリ内の仕訳バッチ
「仕訳の管理」タスク・パネルからレポートを実行し、オプションで、レポートを定期的に実行するようにスケジュールします。
このレポートを実行する前に、次を実行する必要があります。
すべての仕訳バッチを承認する
すべての仕訳バッチを転記する
(オプション)追加の仕訳バッチが入力されないように会計期間をクローズする
すべての元帳間のレポート
元帳セット
すべての元帳間の連結レポートを作成するには、すべての元帳を表す元帳セットを入力する必要があります。
貸借一致セグメント値
「貸借一致セグメント値」パラメータは空白のままにします。
通貨
通貨を入力します。
開始日、終了日
会計期間の日付範囲を入力します。
特定の元帳のレポート
元帳セット
特定の元帳またはエンティティのレポートを作成するには、その元帳の値を入力する必要があります。
貸借一致セグメント値
「貸借一致セグメント値」パラメータは空白のままにします。
通貨
通貨を入力します。
開始日、終了日
会計期間の日付範囲を入力します。
特定のエンティティのレポート
元帳セット
特定の元帳またはエンティティのレポートを作成するには、その元帳の値を入力する必要があります。
貸借一致セグメント値
「貸借一致セグメント値」パラメータに、エンティティを表す値を入力します。
通貨
通貨を入力します。
開始日、終了日
会計期間の日付範囲を入力します。
レポートには、ソース、バッチ、転記日別の仕訳バッチの実績残高、および入力済借方および貸方合計に関するデータが示されます。レポートでは、各仕訳カテゴリ内の仕訳バッチ順にデータがソートされます。さらに、各仕訳カテゴリの合計、および元帳と貸借一致セグメント値の選択した各組合せの総合計が示されます。
注意
このレポートには、予算または予算引当残高はレポートされません。
「転記済」ステータス以外のすべてのバッチは未転記バッチとみなされます。これらの未転記バッチには、未完了、転記分選択、処理中、またはエラーを含む様々なステータスがあります。
「未完了」ステータスの仕訳バッチは、保存されましたが、完了していません。未完了の仕訳は、「仕訳」ワークエリア・ランディング・ページおよび一般会計ダッシュボードの「未完了」タブにリストされます。
元帳の定義時、または元帳を作成した後に仮勘定転記を使用可能にした場合、Oracle Fusion General Ledgerでは、仕訳を貸借一致させるために、指定された仮勘定科目を使用して追加の仕訳明細が自動的に作成されます。オプションで、仕訳の金額を貸借一致させるしきいを指定できます。
General Ledgerでは、次の状況について順番に仕訳を分析し、追加の貸借一致仕訳を作成します。
仮勘定転記が使用可能な場合、貸借不一致仕訳の仮勘定転記。仮勘定転記が発生すると、残りの貸借一致オプションは発生しません。
通貨換算での端数処理差異によって仕訳が貸借不一致の場合、仕訳レベルでの端数処理差異。
元帳または貸借一致セグメントの組合せによって貸借一致していない仕訳の会社間または会社内貸借一致。
入力通貨によって貸借不一致の仕訳の入力通貨貸借一致。このオプションは、複数通貨仕訳でのみ使用されます。
通貨換算での端数処理差異によって仕訳が貸借不一致で、複数の貸借一致セグメントが有効な場合、貸借一致セグメント別の端数処理差異。
注意
注意: 統計仕訳は、借方と貸方が一致しなくても転記されます。
仕訳バッチが転記されない一般的な理由は次のとおりです。
会計日時点で勘定科目が使用不可または無効である。
元帳に対して、またはそのセカンダリ元帳やレポート通貨に対して期間がオープンしていない。
仕訳が先日付入力可能期間にインポートされ、自動転記プログラムが未オープンの期間に転記しようとした。
仕訳が貸借不一致で、仮勘定の貸借一致がオフまたは適切に設定されていない。
仕訳が貸借一致セグメント値によって貸借不一致で、会社間貸借一致がオフまたは適切に設定されていない。
エラー・ステータスの未転記仕訳は、「仕訳」ワークエリアおよび一般会計ダッシュボードの「注意が必要」タブ、および転記実行レポートに表示されます。転記プロセスが完了すると、転記実行レポートが自動的に作成されます。これらのソースは、エラー訂正プロセスで役立ちます。
転記実行レポートを使用したり、仕訳ページで仕訳を問い合せるときに「エラーの表示」ボタンをクリックして、エラーを識別します。転記実行レポートには、正常に転記されたバッチ、および転記エラーが発生したバッチがリストされます。「エラーの表示」ボタンは、仕訳バッチ転記プロセス中にエラーが検出されると表示されます。「エラーの表示」ボタンをクリックすると、ダイアログ・ボックスにエラー・メッセージが表示されます。次の方法を使用して、エラーを訂正します。
元帳、レポート通貨またはセカンダリ元帳の会計期間が未オープンの場合は、会計期間がオープンである必要があります。
勘定科目組合せが使用不可または無効な場合、その組合せを使用可能または有効にしたり、有効な組合せに変更する必要があります。
貸借不一致仕訳の場合は、対応する貸借一致方法(仮勘定、端数処理、入力通貨または会社間)が正しく設定され、有効で関連する勘定科目を使用して使用可能にする必要があります。
注意
バッチが訂正されて転記されるまで、仕訳ページでは転記検証エラーが継続的に通知されます。
自動転記基準セットを定義した後に、「自動転記基準セットの管理」ページの「生成」ボタンをクリックするか、または「仕訳」タスク・ペインから「自動転記の起動」リンクをクリックして、自動転記プロセスを実行します。自動転記プロセスは、定義された基準を満たす仕訳バッチを転記します。オプションで、特定の時間や発行間隔で実行するには、エンタープライズ・スケジューラを使用して、特定の自動転記基準セットに対する自動転記プロセスをスケジュールします。
自動転記レポートをレビューします。このレポートは自動転記プログラムが完了すると作成され、転記されたバッチごとにバッチ名、会計期間、残高タイプが記載され、転記に失敗したバッチのエラー・コードも記載されます。また、「仕訳」ワークエリアおよび一般会計ダッシュボードには、仕訳バッチの転記ステータスもリストされます。
転記基準セットで、目的の仕訳の転記に必要な正確な基準が指定されていることを確認してください。基準が正確である場合は、次の内容を確認してください。
仕訳インポートが正常に完了している。
仕訳バッチにエラーはなく、転記する準備が整っている。
目的の会計期間がオープンしている。
自動転記実行レポートで、自動転記プロセスの結果をレビューします。このレポートは、プロセスが正常に完了すると自動的に作成されます。レポートには、転記された仕訳バッチごとにバッチ名、会計期間、残高タイプが記載され、転記に失敗したバッチのエラー・ステータスがリストされます。エラー・ステータスの未転記仕訳は、「仕訳」ワークエリアおよび一般会計ダッシュボードの「注意が必要」タブにも表示されます。
Oracle Approvals Management (AME)およびOracle PeopleSoft Approvals (AWE)の機能をマージしたOracle Fusion Approvals Management (AMX) を使用します。さらに、Oracle WorkflowはOracle Business Process Execution Language (BPEL)に置き換えられました。
仕訳承認用に1つの事前定義済承認ルールが存在します。元帳およびソースを承認に対して使用可能にしている場合、仕訳は1レベルの承認に送信されます。AMXルール設定ユーザー・インタフェースで承認ルールを構成します。単純な承認シナリオの場合は、次をベースとして、続く仕訳承認ルールの1つまたはすべてを定義することから開始します。
各バッチの元帳ごとに最も高額な仕訳明細金額。
各バッチの元帳ごとに最も高額な仕訳金額。
期間クローズ・プロセスの時期。たとえば、月の上旬、中旬または下旬、あるいはクローズ前、クローズ時、クローズ後または四半期クローズ・プロセス。
仕訳明細の最高金額が次の場合に適用するルールを作成します。
ルール条件 | 承認処理 |
---|---|
50,000 USD未満 |
承認は不要です。 |
50,000から100,000 USD |
1レベルの承認が必要です。 |
100,000 USDを超える |
2レベルの承認が必要です。 |
元帳、入力金額、承認レベルなどのシナリオの組合せのルールを作成します。また、元帳、バッチ、ヘッダー、明細レベルなどの仕訳の様々な部分の属性に基づいてルールを定義します。たとえば、仕訳承認のための選択基準として、カテゴリ、ソース、勘定科目または付加フレックスフィールド情報を使用します。
次のAMXリスト・ビルダーを使用して、承認リストを構築します。
リスト・ビルダー | 機能 | 追加情報 |
---|---|---|
人事管理(HR)監督 |
HR監督階層レベルが使用されます。承認に使用できるレベルの数が指定されます。 |
この方法が最も有効なのは、一般会計担当者が仕訳を入力したときです。たとえば、会計担当者が仕訳を入力した場合は、その会計担当者のマネージャの承認が必要です。マネージャが仕訳を入力した場合は、そのマネージャのマネージャなど、階層内の指定されたレベル数まで承認される必要があります。階層内の任意のレベルで自己承認を設定できます。 |
ジョブ・レベル |
相対的な金額がジョブに添付されます。承認リストは、HR監督階層内を、必要な承認金額が指定されたジョブが見つかる地点まで上に移動します。 |
権限制限内で作成された仕訳は、自己承認によって承認できます。 |
ポジション |
相対的な金額がポジションに添付されます。 |
次が必要な場合に、この階層を使用します。
|
承認グループ |
承認グループは、弁護士や人事部など、トランザクションの権限管理チェーン外の機能または特定事案の専門家を表します。 |
|
デュアル・チェーン |
デュアル・チェーンは、同時に処理できます。 |
|
注意
ベスト・プラクティス: 仕訳承認ルールに対してジョブ・レベル、HR監督またはポジションのリスト・ビルダーを選択します。
承認ルールを定義する前に考慮するその他の機能。
承認は、承認ルールで使用される属性に関係なく、仕訳バッチ全体が対象です。
ジョブ・レベルおよびポジション・レベルの承認の場合、承認リストは、適切な承認権限がある承認者が見つかるまで階層内を上へ移動し続けます。
仕訳に対して承認が必要な場合、転記のために仕訳を発行すると、その仕訳は転記前に承認のために自動的にルーティングされます。
仕訳は、管理者によって承認者にエスカレートできます。
仕訳をプロセスから取り下げるには、承認プロセスの任意の時点で、「仕訳」ページの「承認の取下げ」ボタンを使用します。このボタンをクリックすると、仕訳を編集できます。変更を加えた後に、承認のために仕訳を再度発行します。仕訳を取り下げると、完了ステータスは「未完了」に設定されます。
承認通知には、各仕訳の主要な仕訳属性の表と、過去、現在および将来の承認者のリストが表示されます。
ダッシュボードの「仕訳」リージョンには、承認が必要な仕訳(仕訳を承認する権限が付与されている場合)と、他者からの承認が保留中の仕訳が表示されます。
現在の承認者である場合は、「仕訳」ページに承認または否認する仕訳が表示されます。
配賦仕訳は、承認プロセスを介してルーティングされません。
注意
承認は、元帳およびソース・レベルで使用可能です。承認プロセスに対して、元帳および仕訳ソースの両方を使用可能にする必要があります。
Oracle Fusion General Ledgerでは、Calculation Managerを使用して、定型仕訳を自動的に生成するための配賦および他の定型仕訳テンプレートを作成します。配賦はGL残高キューブで事前集計された残高から定義および生成され、次の利点があります。
配賦と定型仕訳の財務残高へのリアルタイムの即時アクセス。
複雑な配賦に対する高速パフォーマンス。
算式は複数の基準に基づくことができます。次に例を示します。
勘定残高や統計的金額を使用して、共有収益または原価を複数の組織ユニットおよび元帳にわたって配賦します。
様々な勘定体系の変数に基づいて複雑な計算を定義します。
仕訳算式をグループ化して順次実行することによって、勘定残高を段階的プロセスで更新します。
Calculation Managerを使用すると、柔軟性、自動化、インテリジェンスおよび管理に基づいて企業全体に原価と収益を配分できます。さらに、Calculation Managerは次のように動作します。
Oracle Essbaseに格納されているランタイム変数、ルール、算式およびルール・セットを含みます。
再帰的な配賦ルールを使用して、収益または原価を配分します。
算式コンポーネントを使用する複雑な算式ルールを作成します。
配賦および算式ルールを定義するための配賦ウィザードを備えています。
ルール定義をリアルタイムでチェックして、ルールの正確さを検証します。
再使用可能なコンポーネントを使用して、設定と保守の時間を最小限にします。
エンタープライズ・スケジュールと統合することによって、配賦の生成メカニズムを簡略化します。
効率的に処理するために、ルールをルール・セットにグループ化し、配賦をカスケード化します。
プライマリ、統計または外貨の配賦および算式ルールを作成します。
Calculation Managerには、次をクリックして、一般会計ダッシュボードまたは「仕訳」ワークエリアの「タスク」ペインからアクセスします。
配賦ルールの定義リンク(配賦定義を定義または変更する場合)
「配賦の生成」リンク(配賦プロセスを実行する場合)
注意
Adobe Flash Player 10以上がCalculation Managerの必須コンポーネントです。ブラウザのアップグレード後にCalculation Managerのパフォーマンスが低下する場合は、Adobe Flash Playerをアップグレードしてください。
詳細は、次を参照してください。
Hyperion Calculation Managerデザイナーズ・ガイド
Calculation Managerは、高度な配賦ルールの作成、検証、デプロイおよび管理を行います。Calculation Managerは次のように動作します。
算式は勘定残高や統計的金額など複数の基準に基づいており、共有収益または原価を複数の組織ユニットにわたって配賦します。
様々な変数に基づいた複雑な計算を使用して、配賦金額を自動的に計算します。
仕訳算式をグループ化して順次実行することによって、勘定残高を段階的に更新します。
Calculation Managerでは、次の3タイプのオブジェクトを作成できます。
コンポーネント: 算式、視点または配賦オブジェクトを含みます。
ルール: 視点、算式、テンプレートなどのコンポーネントを含み、配賦計算の作成に使用されます。
ルール・セット: 順次計算されるルールのセットを含みます。
注意
Oracle Fusion General Ledgerでの制限は次のとおりです。
Calculation Managerでは、配賦ルールをルール・セット間で共有できません。
ルールまたはルール・セット内では、同じターゲットまたは相殺を複数のルール・コンポーネントに書き込むことはできません。
ユーザーの視点以外の実行時プロンプトを使用して、配賦ルール・コンポーネントに配賦ルールを生成すると、エラーが発生します。
Oracle EssbaseはOracle Fusion General Ledgerに埋め込まれており、マルチディメンションの残高キューブを提供します。トランザクションまたは仕訳がGeneral Ledgerに転記されるたびに、残高キューブが同時に更新されます。
次の表は、Essbaseのディメンションおよびディメンション・メンバーの例を示しています。
ディメンション | 摘要 | 例 |
---|---|---|
会計期間 |
元帳または元帳セットのカレンダに基づきます。年、四半期または期間でレポートします。 |
|
元帳または元帳セット |
レポート対象の元帳を選択するために使用します。共通の勘定体系を共有する複数の元帳は、同じキューブ内に存在できます。 |
|
勘定体系セグメント |
勘定体系のセグメントごとに個別のディメンションを使用します。階層別に編成されます。すべての詳細セグメント値が含まれるデフォルト階層が表示されます。「勘定科目階層の公開」ユーザー・インタフェースで公開される階層が含まれます。 |
|
シナリオ |
表示されている残高が実績金額か予算金額かを示します。配賦関連ディメンションは事前定義済のメンバーで、配賦ソリューションで必要です。配賦ディメンションをエンド・ユーザーが直接使用することはありません。 予算シナリオ・ディメンション・メンバーは、会計シナリオと呼ばれるOracle Fusion Applications値セットのユーザー定義メンバーで、「シナリオ・ディメンション・メンバーの作成」プロセスの実行後にキューブに表示されます。 |
|
残高金額 |
値が、期首残高、期間活動または期末残高のいずれであるかを示します。レポートでは、借方金額、貸方金額および正味金額を使用できます。 |
|
金額タイプ |
金額が基準、期間累計、四半期累計または年累計のいずれを表しているかを示します。 |
|
通貨 |
残高に対して目的の通貨を選択するために使用します。 |
|
通貨タイプ |
残高の通貨タイプを選択するために使用します。 |
|
Calculation Managerにアクセスするには、4つの権限の1つ以上が割り当てられている必要があります。
Calculation Managerには、次の権限が関連付けられています。
一般会計配賦算式の生成 - 配賦と定型仕訳の生成: 配賦と定型仕訳の生成を許可します。
一般会計配賦算式の定義 - Calculation Managerを介した配賦ルールまたはルール・セットの管理: 所有権に関係なく、すべての配賦ルールまたはルール・セットへの表示アクセス権を持つユーザーが所有する、配賦ルールまたはルール・セットを更新する権限を付与します。
自己管理一般会計配賦算式の定義 - Calculation Managerを介した配賦ルールまたはルール・セットの管理: 配賦ルールまたはルール・セットを更新する権限を付与しますが、ユーザーが所有する配賦ルールまたはルール・セットに制限されます。
一般会計配賦算式の管理 - Calculation Managerを介した配賦ルールまたはルール・セットの管理: 当初の定義の所有権に関係なく、配賦ルールまたはルール・セットのすべての側面(所有権属性を含む)を更新する権限を付与します。
定型仕訳算式は、経過勘定、減価償却費、配賦など、すべての会計期間で繰り返されるトランザクションに対して定義します。算式は、単純な場合や複雑な場合があります。各算式には次を使用できます。
固定金額および勘定残高(標準残高、実績金額、統計、期間累計残高、年累計残高を含む)。
当期間、前期間または前年同期からの金額。
算式内の金額(合計残高、入力通貨残高または統計残高を含む)。
既存の算式をコピーして修正すると、定型算式を迅速に作成できます。次のことができます。
単一元帳または複数元帳の定型仕訳算式バッチを定義できます。
異なる元帳に対する定型仕訳が含まれた定型仕訳算式バッチを作成できます。
元帳通貨、入力通貨および統計通貨の定型仕訳算式を定義できます。
通常は3タイプの定型仕訳を使用することによって、データ入力時間を削減し、期間ごとに繰り返される仕訳の精度を向上させます。
スケルトン仕訳: 各期間に同じ勘定科目が含まれますが、金額が異なります。スケルトン仕訳を生成した後は、「仕訳の編集」ページで仕訳明細金額を入力して、未転記仕訳バッチを編集します。
スケルトン仕訳を使用して、従業員数、販売数量、石油のバレル、他の統計要素などの統計仕訳を登録します。たとえば、期間ごとにコスト・センターの従業員数を入力する場合は、次の手順を実行します。
従業員数勘定を使用して、スケルトン仕訳を定義します。
スケルトン仕訳を生成します。
実際の従業員数を入力してからバッチを転記します。
注意
期間ごとに従業員合計数を入力する場合は、次期間の開始時に自動的に逆仕訳されるように仕訳を設定します。そうではなく、期間ごとに従業員数の変更のみを入力する場合、仕訳の逆仕訳は必要ありません。
ベスト・プラクティスは、スケルトン定型仕訳をスプレッドシートで作成するか、または既存の仕訳をコピーすることです。
仕訳をスプレッドシートで作成する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「仕訳」。
「スプレッドシートでの仕訳の作成」リンクを選択して、ワークブック・テンプレートを1回ダウンロードします。
スケルトン仕訳を作成して保存します。
期間ごとにテンプレートをオープンし、テンプレート内にすでにある仕訳明細の金額を入力します。
バッチをアップロードします。
「仕訳の編集」ページで仕訳をオープンし、金額を追加します。
更新を行った後に、仕訳バッチを保存、完了および転記します。
仕訳をコピーする手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「仕訳」 > 「仕訳の管理」。
コピー元になる仕訳を検索します。
仕訳をオープンします。
「バッチ処理」メニュー > 「コピー」の順にクリックします。
新しい仕訳に対して必要な変更を加えます。
仕訳バッチを保存、完了および転記します。
標準定型仕訳: 各期間に同じ勘定科目と金額が含まれます。スケルトン定型仕訳と同様に、ベスト・プラクティスは、標準定型仕訳をスプレッドシートで作成することです。
「ナビゲータ」 > 「仕訳」。
「スプレッドシートでの仕訳の作成」リンクを選択して、ワークブック・テンプレートを1回ダウンロードします。
標準仕訳を作成して保存します。
期間ごとに、転記を選択して仕訳をアップロードおよび発行します。
定型仕訳バッチが作成されて転記されます。
定型仕訳算式入力: Calculation Managerで算式コンポーネントと配賦ウィザードを使用して作成された算式が含まれます。これらの算式は、期間によって異なる仕訳金額を計算し、既存の勘定残高またはその他の基準に基づいています。
定型仕訳を使用して、単純または複雑な配賦や消去を実行します。たとえば、賃借料の一部を別の部署に配賦したり、収益合計に対する部門収益の比率に基づいてマーケティング費用のプールを複数の部門に配賦できます。
この例では、すべての期間に自動的に生成される算式定型仕訳を定義して生成する方法を示します。
Oracle Fusion General Ledgerの「仕訳」ワークエリアにアクセス可能なロール、および「配賦ルールの作成」タスクにアクセス可能な職務が割り当てられている必要があります。
前提条件
勘定体系には、会社、部門、勘定科目、補助科目および製品のセグメントが含まれます。
勘定科目1210は、売掛金勘定です。
勘定科目1210のPTD期間活動は100,000 USDです。
目標
目標は、売掛金勘定のPTD期間活動の5%に基づいて、毎月、貸倒引当金を投入する仕訳を作成することです。
勘定科目7730は貸倒費用勘定で、勘定科目1260は貸倒引当金勘定です。
算式ルールを定義して、2011年4月期以降に次の仕訳を生成する必要があります。
貸方01.000.7730.0000.000、5,000 USD
借方01.000.1260.0000.000、5,000 USD
定義
構成: 前述の目標を達成するために算式ルールを作成します。
実行時プロンプト変数の作成: ルールのオプションのコンポーネントとして、実行時プロンプト(RTP)変数を作成します。RTP変数を使用するルールに基づいて配賦を生成する場合は、RTPが定義されているディメンション・メンバーを指定するように要求されます。変数は配賦計算で使用されます。
たとえば、会計期間のRTP変数を使用すると、配賦計算で使用する期間を指定するように要求されます。RTP変数は、1回作成して複数のルールで使用できます。
ルール・セットの作成: ルール・セットを作成します。残高を順次配賦できるように、複数の関連するルールを組み合せてルール・セットが作成されます。
配賦仕訳の生成: 配賦プロセスを開始して、勘定残高を投入する仕訳を作成します。
「仕訳」ワークエリアにナビゲートします。
「タスク」パネルで「配賦ルールの作成」リンクをクリックします。
「管理」メニュー・オプション、「Calculation Manager」の順にナビゲートします。新しいブラウザ・ウィンドウにCalculation Managerがオープンし、「仕訳」ワークエリアで選択したデータ・アクセス・セットに基づいてキューブが強調表示されます。
Essbaseを展開します。
VF_USA_Accounting_Flexfield (使用しているキューブ)を展開します。
データベースを展開します。
「ルール」行を強調表示して右クリックし、メニューから「新規」を選択します。
ルール名として「特別貸倒配賦」と入力し、その他のデフォルト値を受け入れて、「OK」ボタンをクリックします。
新しいタブにルール・デザイナがオープンします。「新規オブジェクト」で、視点オブジェクトをクリックしたままドラッグします。ルール・デザイナの「開始」ノードと「終了」ノードの間に配置します。
キャプションとして「視点」と入力します。
次の手順を実行して、変数ディメンション値を入力します。
会計期間の「値」フィールドをクリックします。
「アクション」アイコンをクリックし、ドロップダウン・リストから「変数」を選択します。新しいウィンドウがオープンします。
「カテゴリ」で、ドロップダウン・リストから「データベース」を選択します。
Accounting_Periodをクリックします。
「OK」ボタンをクリックします。
次の手順を実行して、他のメンバー・ディメンション値を入力します。
別のディメンションの「値」フィールドをクリックします。
「アクション」アイコンをクリックし、ドロップダウン・リストから「メンバー」を選択します。
メンバーを選択し、青色の右選択矢印をクリックします。
「OK」ボタンをクリックします。すべてのディメンションについて視点に含まれるように繰り返します。
このシナリオでは、固定のディメンション値は次のとおりです。
元帳: Vision Operations (USA)
会社: 01
部門: 000
補助科目: 0000
製品: 000
通貨: USD
通貨タイプ: 合計
「新規オブジェクト」で、算式コンポーネントをクリックしたままドラッグします。ルール・デザイナの「視点」ノード間に配置します。
キャプションとして「貸倒計算」と入力します。
相殺メンバーを入力します。
「次」ボタンをクリックします。
このシナリオでは、相殺が勘定科目1260 (貸倒引当金)として定義されます。相殺は子組合せ01.000.1260.0000.000 (視点の固定メンバー・ディメンション値と組み合せた場合)です。
次の手順を実行して、算式メンバー・ディメンション値を入力します。
このシナリオでは、勘定科目7730として算式メンバー・ディメンション値が定義されます。貸倒費用は子組合せ01.000.7730.0000.000に請求され、視点の固定メンバー・ディメンション値と組み合せられます。
算式フィールドのアイコンをクリックし、ドロップダウン・リストから「メンバー」を選択します。
「勘定科目」ディメンション値を選択し、行を強調表示して、青色の右選択値をクリックします。
このシナリオでは、目標は、売掛金勘定科目1210のPTD期間活動に基づいて、貸倒引当金を計算することです。売掛金は子組合せ01.000.1210.0000.000 (視点の固定メンバー・ディメンション値と組み合せた場合)です。
他の算式メンバー値について繰り返し、すべての算式メンバーが選択されたら「OK」ボタンをクリックします。
このシナリオでは、次のディメンション値が選択されます。算式コンポーネントのソースに対して、次のディメンションのメンバーを選択する必要があります。
シナリオ: 実績
残高金額: 期間活動
金額タイプ: PTD
算式に0.05を乗算します。
「保存」アイコンをクリックします。
「検証およびデプロイ」アイコンをクリックします。
「仕訳」ワークエリアにナビゲートします。
「タスク」で「配賦ルールの作成」をクリックします。
新しいブラウザ・ウィンドウにCalculation Managerがオープンした後、「仕訳」ワークエリアで選択した現在のデータ・アクセス・セットに基づいてキューブが強調表示されます。実行時プロンプトを定義するには、「ツール」メニューで「変数」を選択します。
キューブでデータベースを展開し、行を強調表示して行を右クリックし、メニューから「新規」を選択します。
新しいタブに変数デザイナがオープンします。変数のヘッダー情報と値情報を入力します。
デフォルト値は必ず入力する必要があり、変数名に空白を含めることはできません。
変数 | ヘッダー情報 |
---|---|
名前 |
Accounting_Period |
タイプ |
メンバー |
変数 | 値情報 |
---|---|
ディメンション |
AccountingPeriod |
デフォルト値 |
Apr-11 |
RTP |
<選択> |
RTPテキスト |
会計期間の入力 |
「保存」アイコンをクリックします。これで、RTP変数が使用可能になります。
「仕訳」ワークエリアにナビゲートします。
「タスク」ペインで「配賦ルールの作成」をクリックします。
新しいブラウザ・ウィンドウにCalculation Managerがオープンした後、強調表示されたキューブで「ルール・セット」を展開し、行を強調表示してその行を右クリックし、メニューから「新規」を選択します。
ルール・セット名を入力して、「OK」ボタンをクリックします。
新しいタブにルール・セット・デザイナがオープンします。ルール・セットが作成されるキューブでデータベースを展開し、ルールを展開して、ルールをルール・セットにドラッグします。
ルール・セットの行をクリックし、「変数」タブをクリックして、「変数のマージ」を選択します。
変数のマージとは、ルール・セット内のすべてのルールに共通する変数をマージすることを意味します。「配賦の生成」プロセスの発行時に実行時プロンプト値を1回選択するだけで済みます。
「保存」アイコンをクリックします。
「検証およびデプロイ」アイコンをクリックします。
「仕訳」ワークエリアにナビゲートします。
「タスク」で「配賦の生成」をクリックします。
ルールまたはルール・セットを選択し、任意の実行時プロンプト値を入力します。
生成された配賦の自動転記が不要な場合は、「配賦の転記」チェック・ボックスの選択を解除します。
「発行」ボタンをクリックします。
「配賦の生成」では、4つのプロセス(「配賦の転記」チェック・ボックスを選択しない場合は3つ)を順に発行します。これらのプロセスで、配賦の計算、GL_INTERFACE表への結果の書戻し、仕訳バッチのインポートおよびOracle Fusion General Ledgerへの仕訳バッチの転記が実行されます。
Calculation Managerで定義した定型仕訳の処理スケジュールを作成できます。スケジュール作成によって、仕訳の月次生成を自動化し、クローズ・プロセスを迅速化できます。
General Ledgerには、カレンダごとに複数のスケジュールを定義できます。これらのスケジュールは、定義された任意のカレンダに基づいて、会計期間ごとに増分できます。スケジュールは複数の元帳間で共有されます。
この例では、Calculation Mangerで貸倒定型仕訳に対する引当を作成しています。ここでは、定型スケジュールを仕訳に追加して、月1回末日に仕訳を生成します。
「ナビゲータ」 > 「仕訳」 > 「一般会計配賦の生成」。「配賦の生成」ページがオープンします。
「ルール」または「ルール・セット」で「貸倒の引当」を選択します。
「会計期間」は空白を指定します。
注意
「会計期間」フィールドが表示されるのは、ルールで実行時プロンプトを使用し、実行時変数として「会計期間」を選択している場合です。
「配賦の転記」を選択します。
「詳細」ボタンを選択します。
「スケジュール」タブを選択します。
「スケジュールの使用」をクリックします。
「頻度」で「月次」を選択します。
「繰返し」で「日付順」を選択します。
開始日と終了日を入力します。
「発行」ボタンをクリックします。
生成プロセスは、スケジュール時間(この例では今月の末日)までプロセスのスケジュール・ページで待機します。
Calculation Managerのツールバーには、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspaceのボタンに加えて、Calculation Manager固有のボタンが表示されます。Calculation Manager内のすべてのビューやデザイナに、すべてのボタンが表示されるわけではありません。
Calculation Managerのツールバーは、次のボタンで構成されています。
ホーム: コンテンツ領域のデフォルトの起動オプションが表示されます。
システム・ビュー: Calculation Manager内にメイン・ビューが表示されます。(これがデフォルト・ビューです)。
リスト・ビュー: アプリケーション・タイプ、アプリケーション、オブジェクトまたはデータベース・タイプ、デプロイメント・ステータスおよび検証ステータス別にフィルタできるオブジェクトのリストが表示されます。
カスタム・ビュー: 作成するフォルダ、およびそのフォルダにドラッグ・アンド・ドロップするオブジェクトを使用してカスタマイズできるビューが表示されます。
フィルタ・オプション: リスト・ビュー内のオブジェクトをフィルタするために使用する「フィルタ」ダイアログがオープンします。
リフレッシュ: 最新の変更内容でビューをリフレッシュします。
ルールをオープンすると、Calculation Managerのツールバーに次のボタンが追加されます。
保存: 作業しているオブジェクトを保存します。
検証: 作業しているオブジェクトを検証します。
検証およびデプロイ: 作業しているオブジェクトを検証してデプロイします。
Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspaceのメニューとメニュー・オプションに加えて、Calculation Managerのメニューとメニュー・オプションが表示されます。メニューとオプションは、使用しているビュー、および作業しているオブジェクトによって異なります。Calculation Managerのデフォルト・ビューには、Calculation Managerのシステム・ビューの起動時に次のメニューが表示されます。
注意
この項では、Calculation Managerのメニュー・オプションについてのみ説明します。
新規オブジェクトの作成、オブジェクトのオープンとクローズ、オブジェクトのインポートとエクスポート、ルールの印刷、およびログオフを実行できます。
注意
Calculation Managerを使用する製品で、「ファイル」メニューのすべてのオプションが使用できるわけではありません。
新規、ルール: 新規ルールを作成します。
新規、ルール・セット: 新規ルール・セットを作成します。
選択したオブジェクトを編集できます。これは、ほとんどのビュー、および「ルール」と「コンポーネント」定義ページ内から使用できます。
編集、削除: システム・ビュー、リスト・ビューまたはカスタム・ビューで選択したオブジェクトを削除します。
編集、コピー: 選択したテキストをコピーします。
編集、貼付け: クリップボードにコピーしたテキストをカーソルの右側に貼り付けます。
編集、グループのコピー: コンポーネント・グループをコピーします。
注意
デプロイメント・ビュー内では、「編集」メニューは使用できません。
様々なビューをオープンできます。
ビュー、ビュー・ペイン: 既存または新規(あるいはその両方)のオブジェクトのリストを表示/非表示にし、そのリストからオブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップしてルール、ルール・セット、コンポーネントおよびテンプレートに追加できます。
注意
これは、ルール・デザイナおよびルール・セット・デザイナ内から使用できる唯一の「ビュー」メニュー・オプションです。
ビュー、リスト・ビュー: 「フィルタ」ダイアログで選択したオブジェクトのリストが表示されます。「フィルタ」ダイアログを使用して、アプリケーション、データベースおよびオブジェクトのアプリケーション・タイプ別にフィルタされたリストを作成できます。
ビュー、システム・ビュー: アクセス権があるEssbaseアプリケーション、データベースおよびオブジェクトのリストが表示されます。これがデフォルト・ビューです。
ビュー、カスタム・ビュー: 作成してオブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップしたフォルダを使用してカスタマイズできるビューが表示されます。このビューを使用すると、オブジェクトをわかりやすい方法で編成できます。
ビュー、デプロイメント・ビュー: デプロイメント・ステータスと検証ステータスを使用してデプロイ済および未デプロイのルールとルール・セットのリストが、アプリケーション・タイプおよびアプリケーション別に表示されます。
他の製品のインストール、オブジェクトの検索、リスト・ビューに表示するオブジェクトのフィルタ済リストの作成、オブジェクトのキャプションの編集、変数ナビゲータや変数デザイナへのアクセスを行うことができます。
ツール、フィルタ: 「フィルタ」ダイアログがオープンし、アプリケーション・タイプ、アプリケーション、オブジェクト・タイプ(ルール、ルール・セット、算式やスクリプト・コンポーネント、またはテンプレート)、計算タイプ、プラン・タイプ、データベース、デプロイメント・ステータスおよび検証ステータス別にフィルタできます。また、「すべて」を選択すると、デプロイメント・ステータスや検証ステータスに関係なく、すべてのアプリケーション・タイプ、アプリケーション、オブジェクトおよびデータベースを表示できます。
ツール、変数: 変数ナビゲータがオープンし、変数の作成、編集、コピーまたは削除を実行する場所にナビゲートできます。変数ナビゲータで選択した場所から、変数デザイナを表示して、コンポーネントの変数の作成、編集、コピーおよび削除を実行できます。
注意
デプロイメント・ビュー内では、前述の2つのメニュー・オプションは使用できません。
ビューおよびルール・デザイナやルール・セット・デザイナ内から選択したオブジェクトを検証してデプロイできます。ビューおよびデザイナ内から、すべての「アクション」メニュー・オプションが使用できるわけではありません。
アクション、検証: 選択したルール、ルール・セットおよび算式コンポーネントを検証します。
注意
これは、デプロイメント・ビュー内から使用できる唯一の「アクション」メニュー・オプションです。
アクション、デプロイ: 選択したルールおよびルール・セットをデプロイします。
アクション、クイック・デプロイ: ショートカットを使用して、通常のデプロイメントよりも少ない手順で1つ以上のアプリケーションにルールをデプロイします。
注意
この機能は、Essbaseビジネス・ルール用のルール・デザイナ内からのみ使用できます。
ルールとテンプレート、およびそれらを構成するコンポーネントをルール・デザイナ内のフロー・チャートに表示します。ルールをオープンし、そのルールを構成するコンポーネントをフロー・チャートで選択することによって、コンポーネント間(算式、範囲、ループなど)を移動できます。フロー・チャートのサイズを増減して、コンポーネントの詳細を表示または非表示にします。
フロー・チャートでコンポーネントを選択すると、そのプロパティ、使用状況、その他の情報がフロー・チャート下のタブに表示されます。コンポーネント間を移動すると、フロー・チャート下のタブが変更されます。たとえば、算式コンポーネントを含む配賦ルールをオープンし、フロー・チャートでその算式コンポーネントを選択すると、次のプロパティが表示されます。
算式のプロパティ(算式の名前、摘要、アプリケーション、アプリケーション・タイプなど)
算式の使用状況(どのルールやテンプレートで算式が使用されているかなど)
算式のテキスト(フロー・チャート下のタブに表示される変数、メンバー、関数など)
ビューを使用すると、様々なコンテキストでCalculation Managerのオブジェクトを表示できます。たとえば、デプロイメント・ビューには、デプロイ済か未デプロイかに従ってオブジェクトが表示されます。カスタム・ビューには、選択したフィルタと基準に従ってオブジェクトが表示されます。
Calculation Managerには、次のビューが含まれています。
リスト・ビュー
システム・ビュー
カスタム・ビュー
デプロイメント・ビュー
ビュー・ペイン
リスト・ビューには、指定したフィルタ基準に従って、Essbaseアプリケーション、データベース、オブジェクト、ルール・セット、ルールまたは算式コンポーネントのフィルタ済リストが表示されます。
システム・ビューは、Calculation Managerを起動すると表示されるデフォルト・ビューです。これには、アクセス権があるすべてのアプリケーションとオブジェクトのリストが表示されます。アクセス権限は、共有サービスで割り当てられたロールによって決まります。オブジェクトごとに、所有者、最後に変更を行ったユーザー、および最後に変更が行われた日付がリストされます。
カスタム・ビューを使用すると、フォルダを作成し、そのフォルダにオブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップして、必要なオブジェクトのみが含まれるビューを作成できます。このビューを使用すると、オブジェクトをわかりやすい方法で編成できます。
デプロイメント・ビューには、デプロイメント・ステータスと検証ステータスを使用してデプロイ可能なルールとルール・セットのリストが、アプリケーション・タイプおよびアプリケーション別に表示されます。このビューから、アプリケーションでデプロイ可能にするルールとルール・セットを選択します。次に、1つ以上のルールまたはルール・セットをデプロイするか(部分デプロイと呼ばれます)、またはすべてのルールとルール・セットをアプリケーションでデプロイできます(完全デプロイと呼ばれます)。
ビュー・ペインを使用すると、オブジェクトを作成またはオープンできます。ビュー・ペインは、ウィンドウの左フレームに表示されます。作業対象がルールかルール・セットかに応じて、ビュー・ペインにルール・パレットまたはルール・セット・パレットが表示されます。パレット内で、新規および既存のオブジェクトをドラッグして、ルール、ルール・セットまたはフロー・チャートにドロップします。
ビューを使用するときは、「ビュー」メニューを使用してビュー・ペインを表示または非表示にします。カスタム・ビューでは、新規および既存のオブジェクトをビュー・ペインから作成済のカスタム・フォルダにドラッグ・アンド・ドロップします。システム・ビューおよびリスト・ビューでは、ビュー・ペインはデフォルトで非表示です。デプロイメント・ビューでは、ビュー・ペインは使用できません。
注意
ビュー・ペインの内容は、使用しているビュー、および作業対象がルール・セット、ルール、テンプレートまたはコンポーネントかに応じて異なります。
次の表は、Calculation Managerの各種ビューから実行できるタスクを示しています。
タスク | リスト・ビュー | システム・ビュー | カスタム・ビュー | デプロイメント |
---|---|---|---|---|
オブジェクトの作成、オープン、名前変更、削除、リフレッシュおよびクローズ |
可 |
可 |
可 |
可 |
プリファレンスの設定 |
可 |
可 |
可 |
可 |
オブジェクトのインポートとエクスポート |
可 |
可 |
可 |
可 |
オブジェクトの使用状況の表示 |
可 |
可 |
可 |
可 |
オブジェクトのコピーの作成 |
可 |
可 |
可 |
可 |
ビジネス・ルールの印刷 |
可 |
可 |
可 |
可 |
ビューの選択 |
可 |
可 |
可 |
可 |
ワークスペースの終了またはログオフ |
可 |
可 |
可 |
可 |
お気に入りの使用 |
可 |
可 |
可 |
可 |
拡張検索の実行 |
可 |
可 |
可 |
可 |
ヘルプへのアクセス |
可 |
可 |
可 |
可 |
指定した基準に従ってビュー内のオブジェクトをフィルタ |
可 |
|
|
|
変数の使用 |
可 |
可 |
|
可 |
オブジェクトの検証 |
可 |
|
|
可 |
ビジネス・ルールへのショートカットの作成 |
|
可 |
|
|
ビジネス・ルールおよびその他のオブジェクトのインポートとエクスポート |
|
可 |
可 |
|
オブジェクトの検証と移行 |
|
可 |
可 |
|
オブジェクトの所有者の変更 |
|
|
可 |
可 |
オブジェクトのデプロイ |
|
|
|
可 |
リスト・ビューでフィルタを使用すると、次に従ってオブジェクトをフィルタできます。
アプリケーション・タイプ(Essbase、使用するアプリケーション、データベースなど、新規ルールを作成するアプリケーション・タイプがデフォルトで反映されます)。
オブジェクト・タイプ(配賦ルール、配賦ルール・セット、算式コンポーネントなど)
デプロイメント・ステータスまたは検証ステータス
リスト・ビューにオブジェクトのフィルタ済リストを作成する手順は、次のとおりです。
システム・ビューから、「ビュー」、「リスト・ビュー」の順に選択します。
「フィルタ」ダイアログは、リスト・ビューを初めてオープンしたときに表示されます。フィルタリング・オプションを選択した場合は、リスト・ビューをクローズして、システム・ビューまたはカスタム・ビューで作業します。リスト・ビューを再オープンすると、「フィルタ」ダイアログは表示されません。リスト・ビューを再オープンしたときにフィルタリング・オプションを変更する場合は、「ツール」、「フィルタ」の順に選択して「フィルタ」ダイアログをオープンします。
「フィルタ」ダイアログの「フィルタ・オプション」で、「アプリケーション・タイプ」から「Essbase」を選択します。
次のいずれかのタスクを実行します。
Essbaseの場合: 「アプリケーション」および「オブジェクト・タイプ」フィールドで、リスト・ビューに表示するアプリケーションおよびオブジェクト・タイプを選択します。デフォルトは「すべて」です。
「デプロイ済」ステータスおよび「検証済」ステータスで、表示しない項目のチェック・ボックスの選択を解除します。デフォルトでは、すべてのチェック・ボックスが選択されています。
ヒント
「リセット」をクリックすると、ダイアログがデフォルト値にリセットされます。
名前が基準に一致するオブジェクトのみを表示するには、「詳細設定オプション」の「オブジェクト・ラベル」で、次のいずれかのオプションを選択します。
次で始まる: 指定した文字で名前が始まるオブジェクトのみを表示します。
次で終わる: 指定した文字で名前が終わるオブジェクトのみを表示します。
次を含む: 指定した文字が名前に含まれるオブジェクトのみを表示します。
次と一致: 指定した文字が名前に一致するオブジェクトのみを表示します。
表示するオブジェクトの名前に共通する文字を入力します。
ステップ6で入力したテキストの大/小文字と一致しない場合でも、名前に大文字または小文字の文字が含まれるオブジェクトを表示する場合は、「大文字と小文字を区別しない」を選択します。
「作成者」に、表示するオブジェクトを作成したユーザーの名前を入力します。
「変更者」に、表示するオブジェクトを変更したユーザーの名前を入力します。
指定した日付の後、前または日付範囲内に作成されたオブジェクトのみを表示するには、「作成日」で「後」、「前」または「次の値の間」を選択します。「次の値の間」がデフォルトです。ドロップダウン矢印をクリックすると、カレンダが表示されて日付を選択できます。
指定した日付の後、前または日付範囲内に変更されたオブジェクトのみを表示するには、「変更日」で「後」、「前」または「次の値の間」を選択します。(「次の値の間」がデフォルトです。)ドロップダウン矢印をクリックすると、カレンダが表示されて日付を選択できます。
入力したテキストで始まる、終わる、含むまたは一致するテキストが含まれるオブジェクトのみを表示するには、「任意のテキスト」でオプションを選択します。大/小文字に関係なく、このテキストを含むオブジェクトを表示するには、「大文字と小文字を区別しない」を選択します。
「OK」をクリックします。
Oracle Fusion General Ledgerアプリケーションにログインして、「仕訳」ワークエリアにナビゲートします。「仕訳」ワークエリアから「配賦ルールの作成」リンクを選択してワークスペースのCalculation Managerに自動的にログインし、新規の配賦ルールまたはルール・セットを作成します。
注意
Calculation Managerでは、「一般会計データ・アクセス・セット」で現在選択されているアプリケーションまたは残高キューブが自動的に選択されます。
カスタム・ビューに、表示して作業する配賦ルール、配賦ルール・セットおよび算式のみを含むフォルダを作成します。オブジェクトをフォルダに追加するには、「既存のオブジェクト」ペインからオブジェクトをドラッグしてフォルダにドロップします。
カスタム・ビューにフォルダを作成する手順は、次のとおりです。
システム・ビューで、「ビュー」、「カスタム・ビュー」の順に選択します。
カスタム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプを右クリックし、「新規フォルダ」を選択します。
「新規フォルダ」で、フォルダの名前を入力します。
「OK」をクリックします。
ヒント
ネストされたフォルダを作成するには、フォルダを作成するフォルダを右クリックし、「新規フォルダ」を選択します。
カスタム・ビューで、作成したフォルダの名前を変更します。
カスタム・ビューでフォルダの名前を変更する手順は、次のとおりです。
システム・ビューで、「ビュー」、「カスタム・ビュー」の順に選択します。
カスタム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプを展開します。
名前を変更するフォルダを右クリックし、「名前変更」を選択します。
「フォルダ名の変更」で、フォルダの新しい名前を入力します。
「OK」をクリックします。
Calculation Managerを使用すると、高度なマルチディメンションの配賦ルールの作成、検証、デプロイおよび管理を実行できます。配賦ルールとは、結果値セットを生成するためにアプリケーション内に作成される論理式、つまり算式です。ルールを順次起動するための複数の関連するルールの配賦ルール・セットを作成します。
ルールまたはルール・セットを作成する前に、作業するデータベース・アウトラインとアプリケーションを理解する必要があります。この情報は、配賦ルールをより効率的に作成するのに役立ちます。データに関する次の事項を理解してください。
データが格納および集計される方法。
データがデータベースにロードされるレベル。
計算が実行される順序。
計算が実行される主な前提条件。
算式、メンバー範囲、変数(実行時プロンプト変数を含む)などのコンポーネントを使用して配賦ルールを作成します。
システム・ビューから、財務レポートに必要な残高の配賦に使用する配賦ルールを1つ以上作成できます。また、配賦ルールは、リスト、カスタムおよびデプロイメントの各ビューからも作成できます。
新規ルールを作成する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
「ファイル」メニュー > 「新規」 > 「ルール」。
「新規ルール」で、ルールの名前を入力します。
「アプリケーション・タイプ」に「Essbase」と入力します。
注意
アプリケーション・タイプは、新規ルールを作成するアプリケーション・タイプがデフォルトで反映されます。
アプリケーション名を選択します。アプリケーション名は、使用している勘定体系名など、有効なEssbaseアプリケーションである必要があります。
データベースを選択します。
注意
システム・ビューで、「Essbase」 > 使用しているアプリケーション > データベース名の順にオプションを展開し、「ルール」を右クリックし、「新規」を選択して新規ルールを作成する場合、「新規ルール」ダイアログには、システム・ビュー内で作業しているアプリケーション・タイプ、アプリケーションおよびデータベースが反映されます。
「OK」をクリックします。新規ルールがルール・デザイナに表示されます。
配賦ルールは、複数の計算で構成されるCalculation Managerオブジェクトです。計算はコンポーネントにグループ化されます。1つのルールには、1つ以上のコンポーネントを含めることができます。
Essbaseアプリケーション用の配賦ルールを作成します。ルールはフロー・チャートにグラフィック表示され、コンポーネントをフロー・チャートにドラッグ・アンド・ドロップしてルールを設計できます。
配賦ルールを設計する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
システム・ビューで、次のいずれかのタスクを実行します。
「ファイル」メニュー、「新規」、「ルール」の順に選択します。「Essbase」アプリケーション・タイプ、アプリケーション、および計算タイプ、プラン・タイプまたはデータベースの順に展開します。
「ルール」を右クリックし、「新規」を選択します。
「新規ルール」で、ルールの名前、「アプリケーション・タイプ」として「Essbase」、およびアプリケーション名を入力します。アプリケーション名は、有効なEssbaseアプリケーションである必要があります。
データベースを選択します。
「OK」をクリックします。
注意
「ルール」を右クリックし、「新規」を選択して新規の配賦ルールを作成する場合、「新規ルール」ダイアログには、システム・ビュー内で作業しているアプリケーション・タイプ、アプリケーション、計算、プラン・タイプまたはデータベースが反映されます。
配賦ルールを設計するには、ルール・パレットから新規および既存のオブジェクトをドラッグして、ルール・デザイナ内のフロー・チャートにドロップします。
注意
ルールとは関係なく算式やスクリプトなどの新規オブジェクトを作成して、後でルールに追加することもできます。
新規コンポーネントをルールのフロー・チャートに挿入するには、「新規オブジェクト」から次のコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップします。
視点:
配賦:
算式:
「プロパティ」で、ルールのプロパティを入力します。
注意
ルールにコンポーネントを追加したり、フロー・チャート内をルールのコンポーネントに沿って移動すると、タブの数や内容が変わります。ルールのコンポーネントのプロパティおよびその他の情報を入力するには、フロー・チャートでコンポーネントを選択します。オプションで、次のこともできます。
新しい名前を50文字以内で入力して、名前を編集します。名前は「新規ルール」ダイアログからデフォルト設定されます。
ルールの摘要を255文字以内で入力します。
ルールのキャプションを入力します。キャプションは、フロー・チャート内のルールのアイコン下に表示されます。
ルールに関するコメントを入力します。たとえば、ユーザー向けにルールの使用方法が必要な場合があります。
Essbaseの場合: 「グローバル範囲」で、各ディメンションの値(メンバー、変数、関数など)を選択して、ルール内のすべてのコンポーネントに共通するディメンションを指定します。ディメンションに対して選択する値は、ルールの起動時に計算される値です。
「値の選択」列で該当する行をクリックして、ディメンションの値を選択します。
「アクション」アイコンが表示されたら、アイコンをクリックし、次のいずれかを選択します。
変数
メンバー
関数
Essbaseの場合: 「変数」で「変数のマージ」を選択して、配賦ルールで使用する変数が同じインスタンスをすべてマージし、ルールの起動時に各変数の最初のインスタンスのみ表示されるようにします。このチェック・ボックスを選択しないと、各変数のすべてのインスタンスが表示されます。
注意
「変数のマージ」を選択した場合、ユーザーが実行時プロンプトに対して入力した最初の値は、後続の検証および起動時にその実行時プロンプトが出現するたびに使用されます。
「使用方法」タブに、配賦ルールおよびルール・セットで使用されるルールを表示します(ある場合)。このタブに表示される情報は編集できません。配賦ルールおよび配賦ルールを使用するルール・セットに関して、次の情報が表示されます。
名前
アプリケーション名
デプロイメント・ステータス
検証ステータス
摘要
注意
デフォルトでは、配賦ルールは作成時に他の配賦ルールまたはルール・セットで使用されません。
配賦ルールに追加するコンポーネントごとに、これらの手順を繰り返します。
注意
コンポーネントを配賦ルールに追加するとき、コンポーネント・アイコンのサイズ、およびフロー・チャートに表示される詳細の量を増減できます。ズーム・バーを使用して、フロー・チャート内でズーム・インおよびズーム・アウトできます。プロパティを表示するコンポーネントを選択し、「プロパティ」タブでコンポーネントを編集できます。
「ファイル」、「保存」の順に選択します。
ルールを設計して保存した後は、次の任意のタスクを実行できます。
印刷します。
検証します。
デプロイします。
Oracle General Ledger内から、「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦の生成」リンクをクリックして生成します。
この例では、定型仕訳を自動的に生成するための配賦および他の定型仕訳テンプレートの作成の開始方法を示します。
「一般会計: 仕訳」ワークエリアにナビゲートします。
「一般会計: 仕訳」ワークエリアで、「配賦ルールの作成」リンクをクリックします。
Enterprise Performance Management System Workspaceで、「ナビゲート」メニューから「管理者」、「Calculation Manager」の順に選択します。
配賦マネージャで、「ツール」メニューから「変数」を選択します。
「Essbase」ツリーを展開します。
ルール・セットを追加するデータベースを展開します。この例では、VF_USA_Accounting_Flexfieldを展開します。
「db」アイコンを右クリックし、リストから「新規」を選択します。
注意: データベースにすでにルール・セットがある場合、そのルール・セットを右クリックして「新規」を選択することで、ルールを追加できます。
「プロパティ」タブで、次のフィールドに情報を入力します。
フィールド | 摘要 |
---|---|
名前 |
Balancing_Segment_Value |
タイプ |
メンバー |
ディメンション |
会社 |
デフォルト値 |
3888 |
RTPテキスト |
会社のテキストを入力 |
「保存」をクリックします。
この例では、配賦コンポーネントを使用して配賦ルールを作成する方法を示します。
ユーザーは、InFusion America Inc.の一般会計担当者で、配賦コンポーネントを使用して配賦ルールを作成しています。
ルールは、コンポーネントにグループ化される複数の計算で構成されます。
配賦ルールを設計する場合、変数をコンポーネントに追加します。変数では、値がその変数用に定義されていることを前提としています。配賦ルールを設計または生成する際に、置換変数により代替値が指定されます。
「ナビゲータ」をクリックします。
「一般会計」の「仕訳」リンクをクリックして、「仕訳」ワークエリアにアクセスします。
「配賦ルールの作成」リンクをクリックします。
Enterprise Performance Management System Workspaceで、「ナビゲート」メニューをクリックします。
「管理者」、「Calculation Manager」の順に選択します。
Calculation Managerの「システム・ビュー」タブで、「Essbase」ツリーを展開します。
「VF_USA_Accounting_Flexfield」ツリー・ノードを展開します。
「db」ツリー項目を展開します。
「ルール」ツリー項目を右クリックします。
「新規」を選択します。
「新規ルール」ダイアログ・ボックスの「名前」フィールドに「EMEA Overhead Distribution」と入力します。
「OK」をクリックします。
「ルール・パレット」から「ルール・デザイナ」フロー・チャートにコンポーネントをドラッグして、ルールを設計します。各コンポーネントで個別のタスクが実行されます。ルールには視点、配賦または算式コンポーネントを追加できます。
「プロパティ」タブに、追加ルールの詳細を入力します。
「ルール・パレット」エリアで、視点オブジェクトを「ルール・デザイナ」エリアにドラッグします。
ルールの開始コンポーネントと終了コンポーネントが「ルール・デザイナ」ワークエリアに表示されます。
ワークスペース下部のパネルの「視点」タブにある、ディメンション値表の「元帳」フィールドをクリックします。
「元帳」フィールドの左側の「アクション」ボタンをクリックします。
「メンバー」を選択します。
「メンバー・セレクタ」ダイアログ・ボックスで、「元帳」ツリーを展開して、「すべての元帳」ツリー・ノードを展開します。
Vision Operations (USA)ツリー項目をクリックして、「選択」(右矢印)をクリックし、「選択」パネルに移動させます。
「OK」をクリックします。
前述のステップを繰り返して、次のディメンション・フィールドに情報を入力します。
フィールド | 値 |
---|---|
会社 |
"All Company Values","00" |
サブ勘定科目 |
"All Sub-Account Values","0000" |
製品 |
"All Product Values","[Product]@[000]" |
通貨 |
"USD" |
「ルール・パレット」から、配賦を「ルール・デザイナ」パネルにドラッグします。
配賦ウィザードで、「AccountingPeriod」フィールドの「値」列内をクリックします。
フィールドの右側の「アクション」ボタンをクリックします。
「変数」を選択します。
「変数の選択」ダイアログ・ボックスの「カテゴリ」フィールドで「データベース」を選択します。
「Balancing_Segment_Value」フィールドをクリックして、「OK」をクリックします。
「次」をクリックします。
「会社」フィールドの「値の選択」列内をクリックします。
フィールドの右側の「アクション」ボタンをクリックします。
「メンバー」を選択します。
「メンバー・セレクタ」ダイアログ・ボックスで、「会社」ツリーを展開します。
「All Company Values」ツリー項目を展開します。
「00」ツリー項目を右クリックします。
「選択」(右矢印)をクリックして、「選択」パネルに移動させます。
「次」をクリックします。
前述の手順を使用して、次のディメンション・フィールドに情報を入力します。
フィールド | 摘要 | アクション |
---|---|---|
部門 |
"[Department]@[000]" |
メンバー |
勘定科目 |
任意の勘定科目 |
メンバー |
「保存」をクリックしてから「終了」をクリックします。
「保存」をクリックしてから「OK」をクリックします。
この例では、算式コンポーネントを使用して配賦ルールを作成する方法を示します。
ユーザーは、InFusion America Inc.の一般会計担当者で、算式コンポーネントを使用して配賦ルールを作成することを課せられています。
ルールは算式に基づきます。算式では複数の基準が使用されます。たとえば、勘定残高や統計的金額を使用して、共有収益または原価を複数の組織ユニットにわたって配賦できます。様々な勘定体系の変数に基づいて複雑な計算を定義できます。仕訳算式をグループ化して順次実行することによって、勘定残高を段階的プロセスで更新できます。
「ナビゲータ」をクリックします。
「一般会計」の「仕訳」リンクをクリックして、「仕訳」ワークエリアにアクセスします。
「配賦ルールの作成」リンクをクリックします。
Enterprise Performance Management System Workspaceで、「ナビゲート」メニューをクリックします。
「管理者」、「Calculation Manager」の順に選択します。
Calculation Managerの「システム・ビュー」タブで、「Essbase」ツリーを展開します。
「VF_USA_Accounting_Flexfield」ツリー項目を展開します。
「db」ツリー・ノードを展開します。
「ルール」ツリー項目を右クリックし、「新規」を選択します。
「新規ルール」ダイアログ・ボックスの「名前」フィールドに「EMEA Overhead Distribution」と入力し、「OK」をクリックします。
「ルール・パレット」から「ルール・デザイナ」フロー・チャートにコンポーネントをドラッグして、ルールを設計します。各コンポーネントで個別のタスクが実行されます。ルールには視点、配賦または算式コンポーネントを追加できます。
「プロパティ」タブに、追加ルールの詳細を入力します。
「プロパティ」タブで、次のフィールドに情報を入力します。
フィールド | 摘要 |
---|---|
名前 |
貸倒に対する引当。 |
説明 |
この算式ルールでは、貸倒に必要な引当が計算されます。 |
「ルール・パレット」エリアで、視点オブジェクトを「ルール・デザイナ」エリアにドラッグします。
「視点」エリアで、「キャプション」フィールドに「POV」と入力します。
「元帳」フィールドをクリックします。
「元帳」フィールドの右側の「アクション」ボタンをクリックします。
「メンバー」を選択します。
「メンバー・セレクタ」ダイアログ・ボックスの右側のパネルで、「元帳」ツリーを展開します。
「すべての元帳」ツリー項目を展開します。
「EMEA_PC_PL」ツリー項目をクリックします。
「選択」(右矢印)ボタンをクリックして、元帳を右側のパネルに移動させます。
「OK」をクリックします。
前述のステップを繰り返して、次のフィールドに情報を入力します。
フィールド | 摘要 |
---|---|
会社 |
"[All Company Values].[3888]" |
Cost_Center |
"000" |
プログラム |
"[All Program Values].[0000]" |
場所 |
"[Location]@[0000]" |
部門 |
"[All Division Values].[0000]" |
製品 |
"[All Product Values].[0000]" |
会社間 |
"[All Intercompany Values].[0000]" |
通貨 |
"USD" |
通貨タイプ |
"Total" |
AccountingPeriodフィールドの右側の「アクション」ボタンをクリックします。
「変数」を選択します。
「変数の選択」ダイアログ・ボックスの「カテゴリ」フィールドで「データベース」を選択します。
Accounting_Period変数を選択して、「OK」をクリックします。
「ルール・パレット」から算式オブジェクトを「ルール・デザイナ」のPOVループにドラッグして、算式を定義します。
「式」タブで、「キャプション」フィールドに「Bad Debts Calculation」と入力します。
「式の入力」フィールドをクリックします。
「式の入力」フィールドの右側の「アクション」ボタンをクリックします。
「メンバー」を選択します。
「メンバー・セレクタ」ダイアログ・ボックスの「ディメンション」フィールドで「シナリオ」を選択します。
「シナリオ」ツリーを展開して、「実績」ツリー・ノードをクリックします。
「選択」(右矢印)ボタンをクリックして、実績を「選択」パネルに移動させます。
前述のステップを繰り返して、算式の残りのディメンションおよびメンバーを選択します。
ディメンション | メンバー |
---|---|
残高金額 |
期末残高 |
金額タイプ |
YTD |
勘定科目 |
1399 |
「OK」をクリックします。
貸倒に対する引当として売掛/未収金合計の5%を作成する算式を入力するために、「式の入力」フィールドで、直前に作成した算式の末尾に「*.05*-1」と入力します。
ターゲット・メンバーを指定するために、「メンバー名の入力」フィールドをクリックします。
「アクション」ボタンをクリックします。
「メンバー」を選択します。
「メンバー・セレクタ」ダイアログ・ボックスで、勘定科目75555が表示されるまで、「勘定科目」ツリーを展開します。
勘定科目75555をクリックします。
「選択」ボタンをクリックして、勘定科目を「選択」パネルに移動させます。
「OK」をクリックします。
オフセット・メンバーを指定するために、「式」タブで、「オフセット・メンバー」フィールドに「13005」と入力します。
「保存」をクリックします。
「OK」をクリックします。
「検証」ボタン、「OK」ボタンの順にクリックして、ルールの検証を承認します。
ルールをデプロイするために、ツールバーの「クイック・デプロイ」ボタンをクリックします。
「デプロイメント・ステータス」ダイアログ・ボックスが表示されたら、「OK」をクリックして成功したデプロイメントを承認します。
配賦ルールのコンポーネントを追加、削除または変更することによって、配賦ルールの構造を編集できます。また、配賦ルールのコンポーネントのプロパティ、および配賦ルール自体のプロパティも編集できます。配賦ルールの次のプロパティを編集できます。
名前とキャプション
摘要とコメント
ディメンションとメンバーの範囲
配賦ルールに含める変数
配賦ルールを編集する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプ、アプリケーションまたはデータベース、「ルール」の順に展開します。次のいずれかのタスクを実行します。
編集するルールを右クリックし、「開く」を選択します。
編集するルールを選択し、「ファイル」、「開く」の順に選択します。
ルールを編集するには、ルール・デザイナで、新規コンポーネントを追加したり、ルールのフロー・チャートから既存のコンポーネントをコピーおよび削除します。
注意
配賦ルールのコンポーネントを編集するとき、コンポーネント・アイコンのサイズ、およびフロー・チャートに表示される詳細の量を増減できます。編集するには、ズーム・バーを使用して、フロー・チャート内でズーム・インおよびズーム・アウトします。フロー・チャートが小さいサイズで表示されると、コンポーネントのキャプションは表示されませんが、アイコン上にマウス・ポインタを置くとキャプションを読むことができます。フロー・チャート内のコンポーネントのサイズに関係なく、コンポーネントを選択して、そのプロパティを「プロパティ」タブに表示できます。
コンポーネントをフロー・チャートから削除するには、コンポーネントを選択して右クリックし、「削除」を選択します。
コンポーネントをコピーして貼り付けるには、コンポーネントを選択して右クリックし、「コピー」を選択します。次に、フロー・チャートに貼り付けます。
新規コンポーネントを追加する手順は、次のとおりです。
新規コンポーネントをルールのフロー・チャートに挿入するには、「新規オブジェクト」からコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップします。
視点
配賦
算式
「既存のオブジェクト」で、Essbaseアプリケーションから既存のオブジェクトをドラッグし、ルールのフロー・チャートにドロップします。
Essbaseの場合: 「グローバル範囲」で、ルールの起動時に計算対象になる値の範囲を定義する値(メンバー、変数および関数)を編集できます。
「値の選択」列で該当する行をクリックして、ディメンションの値を選択します。
「アクション」アイコンが表示されたら、アイコンをクリックし、次のいずれかを選択します。
変数
メンバー
関数
Essbaseの場合: 「変数」で、ルールの変数を作成できます。
「使用方法」タブに、ルールおよびルール・セットで使用されるルールを表示できます(ある場合)。これは、ルールおよびルールを使用するルール・セットに関して表示できる情報です。
注意
「使用方法」タブに、配賦ルールおよびルール・セットで使用されるルールを表示します(ある場合)。このタブに表示される情報は編集できません。配賦ルールおよび配賦ルールを使用するルール・セットに関して、次の情報が表示されます。
名前
データベース
アプリケーション名
デプロイメント・ステータス
検証ステータス
摘要
「ファイル」、「保存」の順に選択します。
配賦ルールのプロパティ、フロー・チャートおよびコンポーネントの詳細を印刷できます。たとえば、配賦費用に関する算式コンポーネントを含む配賦ルールを印刷すると、印刷出力には、算式の構文、算式を構成する関数と変数、ルールのフロー・チャート内のステップの要約(グラフィック形式ではありません)、およびルールのプロパティが表示されます。
注意
配賦ルール・セットは印刷できません。
配賦ルールを印刷する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプ、アプリケーションまたはデータベース、「ルール」の順に展開します。印刷するルールを選択します。
「ファイル」、「印刷」の順に選択します。
注意
ルール・デザイナ内から「ファイル」、「印刷」の順に選択して、ルールを印刷することもできます。
「印刷プレビュー」で、次のタスクを実行します。
「印刷」オプションを選択します。
用紙サイズ
印刷方向: 「縦長」または「横長」。
「プロパティ」タブからルールの摘要やその他の詳細(ルールの名前、ルールが属するアプリケーション、所有者、作成日、最終変更日など)を印刷する場合は、「一般ルール情報」を選択します。
フロー・チャートを印刷するとき、コンポーネント詳細を展開または縮小して印刷するには、「フロー・チャート」を選択し、「展開済」または「縮小済」を選択します。
コンポーネントを横(水平方向)に印刷するページ数を選択します。コンポーネントを縦(垂直方向)に印刷するページ数を選択します。
「ページの順序」オプションを選択します。
縦の次に横: 前のステップで指定したページ数にフロー・チャート内のコンポーネントを縦(垂直方向、行と同様)に印刷し、次に、前のステップで指定したページ数にコンポーネントを横(水平方向、列と同様)に印刷します。
横の次に縦: 前のステップで指定したページ数にフロー・チャート内のコンポーネントを横(水平方向、列と同様)に印刷し、次に、前のステップで指定したページ数にコンポーネントを縦(垂直方向、行と同様)に印刷します。
残りの「ルール情報」オプションを選択します。
フロー・チャート内のコンポーネントの要約を印刷する場合は、「要約」を選択します。
ルールで使用されている変数に関する情報を印刷する場合は、「変数セクション」を選択します。
ルール内のコンポーネントに関する詳細情報を印刷する場合は、「詳細セクション」を選択します。
要約、変数および詳細の各セクションの間に改ページを作成する場合は、「セクションの前に改ページ」を選択します。このオプションはデフォルトで選択されています。
他のルールに含まれているルールを印刷する場合は、「ネストされたルール」を選択します。
「PDFの生成」を選択します。
Adobe Acrobatに、ルールのPDFファイルがオープンします。
Adobe Acrobatで、「印刷」アイコンをクリックします。
「印刷」ダイアログで、使用しているプリンタに固有の印刷オプションを選択し、「印刷」をクリックします。
Calculation Managerをオープンするとデフォルトで表示されるシステム・ビューから、配賦ルールをオープンします。また、他のルール、ルール・セット、コンポーネントまたはテンプレート内から、「ファイル」、「開く」の順に選択してルールをオープンすることもできます。
配賦ルールをオープンする手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプ、アプリケーションまたはデータベース、「ルール」の順に展開します。
次のいずれかのタスクを実行します。
オープンするルールを右クリックし、「開く」を選択します。
オープンするルールを選択し、「ファイル」、「開く」の順に選択します。
配賦ルールは、作成または編集した後に保存する必要があります。配賦ルールを保存すると、配賦ルールを作成したアプリケーションおよびアプリケーション・タイプに保存されます。保存した後は、Calculation Managerで検証してデプロイできます。Oracle Fusion General Ledgerで生成できます。
配賦ルールを作成または編集した後に保存するには、「ファイル」、「保存」の順に選択します。
注意
配賦ルールを保存後にシステム・ビューで確認するには、アプリケーション・リストのリフレッシュが必要になる場合があります。これを行うには、アプリケーション・タイプ、アプリケーションまたはデータベース(Essbaseの場合)を右クリックし、「リフレッシュ」を選択します。
「名前を付けて保存」を使用して、配賦ルールを別の名前で保存できます。また、「名前を付けて保存」を使用して、同じルール・セット・タイプのルール・セット間でルールをコピーすることもできます。「名前を付けて保存」を使用すると、元のルールのコピーを別の名前で作成でき、元のルールと区別できます。
配賦ルールを別の名前で保存する手順は、次のとおりです。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプ、アプリケーションまたはデータベース、「ルール」の順に展開します。
別の名前で保存するルールを右クリックし、「開く」を選択します。
ルール・デザイナで、「ファイル」、「名前を付けて保存」の順に選択します。
「名前を付けて保存」で、ルールの新しい名前を入力し、アプリケーション名を選択します。
データベースを選択します。
注意
別の名前で保存したルールのデータベースは変更できません。
「OK」をクリックします。新しいルールがシステム・ビューのアプリケーション・リストに追加されます。
配賦ルールをシステム・ビューから削除します。配賦ルールを削除できるのは、他のルールまたはルール・セットで使用されていない場合のみです。配賦ルールが使用中の場合は、配賦ルールを使用しているルールおよびルール・セットからそのルールを削除するか、または、配賦ルールを使用しているルールおよびルール・セット用に配賦ルールのコピーを作成してから削除する必要があります。ルールが他のルールおよびルール・セットで使用されているかどうかを確認するには、ルールの使用状況を表示します。
配賦ルールを削除する手順は、次のとおりです。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプ、アプリケーションまたはデータベース、「ルール」の順に展開します。
削除対象のルールが別のルール・セットまたはルールで使用されていないことを確認します。
削除するルールを右クリックし、「削除」を選択します。
「OK」をクリックして、ルールの削除を確認します。
順次生成できる複数の配賦ルールや配賦ルール・セットを組み合せて、配賦ルール・セットを作成します。ルールおよびルール・セットをルール・セットにドラッグ・アンド・ドロップして追加します。
ルール・セットを作成して保存した後は、そのルール・セットを検証してデプロイできます。次に、Oracle General Ledgerで生成できます。
注意
ルール・セットは、Oracle General Ledgerで使用されるEssbase集約ストレージ・アプリケーションで、順次モードでのみサポートされています。
配賦ルール・セットはシステム・ビューから作成できます。また、配賦ルール・セットは、リスト、カスタムおよびデプロイメントの各ビュー、およびルール・セット・デザイナからも作成できます。
配賦ルール・セットを作成する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
ルール・セットの名前を入力します。
「アプリケーション・タイプ」に「Essbase」と入力します。
アプリケーション名を選択します。
データベースを選択します。
注意
システム・ビューから「ルール・セット」を右クリックし、「新規」を選択して新規配賦ルール・セットを作成する場合、「新規ルールセット」ダイアログには、作業しているアプリケーション・タイプ、アプリケーションおよびデータベースが反映されます。
「OK」をクリックします。新規ルール・セットがルール・セット・デザイナに表示されます。
「新規ルールセット」ダイアログでルール・セットを作成すると、そのルール・セットがルール・セット・デザイナに表示されます。
配賦ルール・セットを作成する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
Essbaseの場合: 「ルール・セット」を右クリックし、「新規」を選択します。
注意
Essbaseアプリケーションの場合、各アプリケーションのルール・セット・ノードはデータベースと同じレベルで1つのみです。
「新規ルールセット」で、次のタスクを実行します。
ルール・セットの名前を入力します。
「アプリケーション・タイプ」として「Essbase」を選択します。
アプリケーション名を選択します。
アプリケーション・タイプとして「Essbase」を選択した場合は、データベースを選択します。
「OK」をクリックします。
ルール・セット・デザイナでルール・セットを作成するには、ルール・セット・パレットから既存のルールおよびルール・セットをドラッグして、フロー・チャートにドロップします。
注意
「ナビゲート」メニュー下にある上下矢印ボタンを使用して、ルール・セット内のルールの順序を変更できます。ルールを上または下に移動するには、ルールを選択して、正しい位置に移動するまで上または下矢印ボタンをクリックします。General Ledgerアプリケーションではルール・セット内のルールが順次起動されるため、ルールの順序は重要です。
「プロパティ」で、ルール・セットのプロパティを入力します。ルール・セット・デザイナで、作成するルール・セット内のルールまたはルール・セットを選択すると、そのプロパティが新規ルール・セットのプロパティのかわりに「プロパティ」に表示されます。
(オプション)次のように入力します。
名前(新しい名前を50文字以内で入力します)。名前は「新規ルールセット」ダイアログからデフォルト設定されます。
ルール・セットの摘要(255文字以内)。
ルール・セットに関するコメント。たとえば、配賦ルール・セットの内容を説明するコメントを入力できます。
「使用方法」タブに、配賦ルールおよびルール・セットで使用されるルールを表示します(ある場合)。このタブに表示される情報は編集できません。配賦ルールおよび配賦ルールを使用するルール・セットに関して、次の情報が表示されます。
名前
データベース
アプリケーション名
デプロイメント・ステータス
検証ステータス
摘要
注意
デフォルトでは、ルール・セットは作成時に他のルール・セットで使用されません。
「変数」で「変数のマージ」を選択して、このルール・セット内のルールで使用する変数が同じインスタンスをすべてマージし、ルールの起動時に各変数の最初のインスタンスのみ表示されるようにします。このチェック・ボックスを選択しないと、各変数のすべてのインスタンスが表示されます。
注意
「変数のマージ」を選択した場合、ユーザーが実行時プロンプトに対して入力した最初の値は、後続の検証および起動時にその実行時プロンプトが出現するたびに使用されます。
「ファイル」、「保存」の順に選択します。
この例では、配賦ルール・セットを作成する方法を示します。
ユーザーは、InFusion America Inc.の一般会計担当者で、配賦ルール・セットを作成することを課せられています。
ルールまたはルール・セットを順次起動できるように、複数の関連するルール(またはルール・セット)を組み合せてルール・セットを作成します。
「ナビゲータ」をクリックします。
「一般会計」の「仕訳」リンクをクリックして、「仕訳」ワークエリアにアクセスします。
「配賦ルールの作成」リンクをクリックします。
Enterprise Performance Management System Workspaceで、「ナビゲート」メニューをクリックします。
「管理者」、「Calculation Manager」の順に選択します。
Calculation Managerの「システム・ビュー」タブで、「Essbase」ツリーを展開します。
「VF_USA_Accounting_Flexfield」ツリー項目を展開します。
「ルール」ツリー・ノードを右クリックし、「新規」を選択します。
「新規ルールセット」ダイアログ・ボックスに「EMEA Overhead Distribution」と入力し、「OK」をクリックします。
「ルール・セット・パレット」で「VF_USA_Accounting_Flexfie」ツリーを展開して、「db」ツリー・ノード、「ルール」ツリー・ノードの順に展開します。
「ルール・パレット」から、「EMEA Overhead Distribution」を「ルール・デザイナ」パネルにドラッグします。
「ルール・パレット」から、「EMEA - 間接費の配賦」を「ルール・デザイナ」パネルにドラッグします。
「ルール・デザイナ」の「EMEA Overhead Distribution」ルール・セットをクリックします。
ワークエリアの下部のパネルで、「変数」タブをクリックします。
「変数のマージ」を選択します。
ルール・セットのルール全体で使用される同一の変数がルール・セットにある場合、ルールをマージできます。その後の生成時に、実行時プロンプトとしてその変数から入力が取得されます。
「保存」をクリックしてから「OK」をクリックします。
ルール・セットをデプロイする前に、構文エラーがないことを確認するために検証します。検証により、次の条件がすべて満たされていることが確認されます。
アプリケーションのすべてのディメンションのすべてのメンバーが有効であること。
すべての関数が存在し、関数に正しい数のパラメータが指定され、関数がアプリケーション・タイプに対して有効であること。
ルールで使用されているすべての変数参照が有効であること。置換変数が正しい文字列で置換され、検証済であること。
生成されたスクリプトに構文エラーが含まれていないこと。
ルールおよびルール・セットをOracle Fusion General Ledgerにデプロイできます。部分デプロイメントを実行するには、1つ以上の(ただし、すべてではない)ルールおよびルール・セットをデプロイします。完全デプロイメントを実行するには、現在のアプリケーションにすべてのルールおよびルール・セットをデプロイします。
配賦生成ページから、デプロイするルールおよびルール・セットを生成できます。
複数の(ただし、すべてではない)ルールおよびルール・セットをデプロイするには、デプロイメント・ビューで、デプロイするルールおよびルール・セットのチェック・ボックスを選択します。
現在のアプリケーションのルールまたはルール・セットを1つのみデプロイするには、デプロイメント・ビューで、1つのルールまたはルール・セットのオプションを選択します。
同じアプリケーション・タイプに属する配賦ルール・セットに、配賦ルールを追加できます。ルール・セット内のルールは、順に、または同時に起動できます。
配賦ルール・セットに配賦ルールを追加する手順は、次のとおりです。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
「ルール・セット」を展開し、オープンするルール・セットを右クリックして、「開く」を選択します。
注意
各アプリケーションのルール・セット・ノードは、プラン・タイプおよびデータベースと同じレベルで1つのみ存在します。
ルール・セット・デザイナの「既存のオブジェクト」で、追加するルールが含まれるアプリケーションおよびプラン・タイプか計算タイプを展開します。
ルールを追加するには、ルールをルール・セット・デザイナにドラッグ・アンド・ドロップします。
ルール・セットに追加するルールごとに、ステップ4を繰り返します。
「ファイル」、「保存」の順に選択します。
配賦ルール・セットの次のプロパティを編集できます。
配賦ルールのコンポーネント
配賦ルール名
配賦ルールの摘要
配賦ルールのコメント
配賦ルール・セットを編集する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
「ルール・セット」を展開し、編集するルール・セットを右クリックして、「開く」を選択します。
注意
各アプリケーションのルール・セット・ノードは、プラン・タイプおよびデータベースと同じレベルで1つのみ存在します。
ルール・セット・デザイナで、新規のルールおよびルール・セットを追加、コピー、削除および順序変更します。
ルールまたはルール・セットをルール・セットから削除するには、ルールまたはルール・セットを選択して右クリックし、「削除」を選択します。
ルールまたはルール・セットをルール・セットに追加するには、「既存のオブジェクト」で、Essbaseアプリケーションから既存のルールおよびルール・セットをドラッグし、ルール・セット・デザイナにドロップします。
注意
ルール・セットに追加するルールおよびルール・セットは、編集するルール・セットと同じアプリケーション・タイプに属する必要があります。
ルール・セット内のルールまたはルール・セットをオープンするには、ルールまたはルール・セットを右クリックし、「開く」を選択します。
ルール・セット内のルールおよびルール・セットの順序を変更するには、「ナビゲート」メニュー下にある上下矢印ボタンを使用します。ルールまたはルール・セットを上または下に移動するには、ルールまたはルール・セットを選択して、正しい位置に移動するまで上または下矢印ボタンをクリックします。
「プロパティ」で、ルール・セットのプロパティを編集します。(ルール・セット・デザイナで、このルール・セットに追加したルールを選択すると、そのルールのプロパティが「プロパティ」タブに表示されます。)
オプション: 新しい名前を50文字以内で入力して、名前を編集します。(名前は「新規ルールセット」ダイアログからデフォルト設定されます。)
オプション: 新しい摘要を255文字以内で入力して、摘要を編集します。
「並列実行の使用可能」セクションを編集します。ルール・セット内のルールおよびルール・セットを同時に起動する場合はこのオプションを選択し、順次実行する場合はこのオプションの選択を解除します。デフォルトでは、ルール・セット内のルールおよびルール・セットは順次実行され、ルール・セット内の各ルールまたは各ルール・セットがエラーなしで実行されると、次のルールまたはルール・セットが起動されます。
ルール・セットにネストされたルール・セットが含まれ、ネストされたルール・セットの「並列実行の使用可能」設定が親ルール・セットと異なる場合は、ネストされたルール・セットの設定が適用されます。たとえば、並列処理としてフラグ付けされたルール・セット1に、順次処理としてフラグ付けされたルール1、ルール2およびルール・セット2が含まれる場合、ルール・セット1が並列処理としてフラグ付けされていても、ルール・セット2内のルールおよびルール・セットは順次処理されます。
コメントを編集します。
「使用方法」タブに、配賦ルールおよびルール・セットで使用されるルールを表示します(ある場合)。このタブに表示される情報は編集できません。配賦ルールおよび配賦ルールを使用するルール・セットに関して、次の情報が表示されます。
名前
計算タイプまたはプラン・タイプ
アプリケーション名
デプロイメント・ステータス
検証ステータス
摘要
「ファイル」、「保存」の順に選択します。
システム・ビューから、同じアプリケーション・タイプ(Essbase)またはデータベースの別のアプリケーションに配賦ルール・セットをコピーできます。
注意
配賦ルール・セットは、Oracle General Ledgerで使用される集約ストレージ・アプリケーションを除き、Essbase集約ストレージ・アプリケーションまたはブロック・ストレージ・アプリケーションではサポートされていません。
次の手順を使用して、別のアプリケーションにルール・セットをコピーします。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
「ルール・セット」を展開します。
注意
各アプリケーションのルール・セット・ノードは、プラン・タイプおよびデータベースと同じレベルで1つのみ存在します。
コピーする配賦ルール・セットを右クリックし、「コピー先」を選択します。
注意
ルール・セット・デザイナで作業中に配賦ルール・セットをコピーし、別の配賦ルール・セットまたは配賦ルールに貼り付けることもできます。
ルール・セット名を選択して、「編集」、「コピー」の順に選択し、コピー先のルールまたはルール・セットをオープンして、「編集」、「貼付け」の順に選択します。
「名前を付けて保存」で、配賦ルール・セットの新しい名前を入力するか、またはデフォルト名を受け入れて、アプリケーションおよび計算タイプかプラン・タイプを選択します。「OK」をクリックします。
注意
1つの配賦ルール・セットを複数のアプリケーションおよび計算タイプかプラン・タイプにコピーすることはできません。
新しい配賦ルール・セットが、選択したアプリケーションおよび計算タイプかプラン・タイプに追加されます。システム・ビューで確認するには、アプリケーション・リストをリフレッシュする必要があります。アプリケーション・リストをリフレッシュするには、ツールバーの「リフレッシュ」アイコンをクリックします。ルール・セットまたはアプリケーション・リストの上位レベルをリフレッシュして、新しいルール・セットを確認することもできます。
配賦ルール・セットは、作成または編集した後に保存する必要があります。配賦ルール・セットを保存すると、配賦ルール・セットを作成したアプリケーションおよびアプリケーション・タイプに保存されます。保存した後は、デプロイ、検証および生成を実行できます。Calculation Managerでデプロイして検証し、Oracle General Ledgerから生成できます。
配賦ルール・セットを作成または編集した後に保存するには、「ファイル」、「保存」の順に選択するか、または「保存」アイコンをクリックします。
注意
配賦ルール・セットを保存後にシステム・ビュー内で確認するには、アプリケーション・リストをリフレッシュする必要があります。これを行うには、アプリケーション・タイプ、アプリケーション、データベース(Essbase)を右クリックし、「リフレッシュ」を選択します。ツールバーの「リフレッシュ」アイコンをクリックしても、システム・ビューのアプリケーション・リストをリフレッシュできます。
「名前を付けて保存」を使用して、配賦ルール・セットを別の名前で保存できます。別の名前で保存すると、ルール・セットのコピーが作成されます。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
「ルール・セット」を展開します。
注意
Essbaseアプリケーションの場合、各アプリケーションのルール・セット・ノードは、プラン・タイプおよびデータベースと同じレベルで1つのみ存在します。
別の名前で保存するルール・セットを右クリックし、「開く」を選択します。
ルール・セット・デザイナで、「ファイル」、「名前を付けて保存」の順に選択します。
「名前を付けて保存」で、ルール・セットの新しい名前を入力し、アプリケーションを選択します。「OK」をクリックします。
注意
別の名前で保存したルール・セットのアプリケーション・タイプは変更できません。新しいルール・セットは、作成元のルール・セットと同じアプリケーション・タイプである必要があります。
新しいルール・セットがシステム・ビューのアプリケーション・リストに追加されます。
配賦ルール・セットをシステム・ビューから削除します。配賦ルール・セットを削除できるのは、他の配賦ルール・セットで使用されていない場合のみです。他のルール・セットで使用されているかどうかを確認するには、使用状況を表示します。使用されている場合は、使用している配賦ルール・セットから削除するか、または、使用している配賦ルール・セット用にコピーを作成してから削除する必要があります。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
「ルール・セット」を展開します。
ルール・セットが別のルール・セットで使用されていないことを確認するには、「使用状況の表示」を選択します。
削除するルール・セットを右クリックし、「削除」を選択します。
「OK」をクリックして、ルール・セットの削除を確認します。
システム・ビューで、アプリケーション・リストの任意のレベルをリフレッシュできます。次をリフレッシュできます。
アプリケーション・タイプ
アプリケーション
データベース
1つまたは複数のルール・セットまたはルール
デフォルトでは、アプリケーション、アプリケーション・タイプまたはデータベースをリフレッシュすると、それに属するすべてのルール、ルール・セット、コンポーネントおよびテンプレートがリフレッシュされます。
ただし、アプリケーション内のルール・セットまたはルールをリフレッシュしても、アプリケーション・リスト内の上位レベル、または他のアプリケーションに属するルール・セットやルールはリフレッシュされません。
注意
ツールバーの「リフレッシュ」アイコンをクリックしても、システム・ビューのアプリケーション・リスト全体をリフレッシュできます。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
ルール・セットをリフレッシュするには、「ルール・セット」を右クリックして「リフレッシュ」を選択し、ルールをリフレッシュするには、データベースを展開し、「ルール」を右クリックして「リフレッシュ」を選択します。
注意
リフレッシュする配賦ルールを含むアプリケーション・タイプ、アプリケーションまたはデータベースを右クリックして、「リフレッシュ」を選択することもできます。
ルールまたは配賦ルール・セットを使用している配賦ルールおよびルール・セットを表示できます。ルールまたはルール・セットを削除するとき、そのルールまたはルール・セットを使用しているオブジェクトを把握する必要がある場合は、ルールまたはルール・セットの使用状況を表示すると便利です。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
ルール・セットの使用状況を表示するには、「ルール・セット」を展開し、使用状況を表示するルール・セットを右クリックして「使用状況の表示」を選択します。また、ルールの使用状況を表示するには、データベース、「ルール」の順に展開し、使用状況を表示するルールを右クリックして「使用状況の表示」を選択します。
ルールまたは配賦ルール・セットに関して、次の情報を表示できます。
名前
データベース
アプリケーション名
デプロイメント・ステータス
検証ステータス
摘要
注意
「使用方法」タブで、ルールまたはルール・セット・デザイナ内からルールまたはルール・セットの使用状況を表示することもできます。
情報をレビューした後に、「OK」をクリックします。
オブジェクト(ルール、ルール・セット、算式など)が属するアプリケーションがデプロイされる場合は、システム・ビューでオブジェクトの所有者を変更できます。ユーザーが所有権を変更しないかぎり、デフォルトでは、オブジェクトの所有者はオブジェクトを作成したユーザーです。すべてのオブジェクトを編集できる管理者を除いて、ユーザーが編集できるのは自分のオブジェクトのみです。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
ルール・セットの所有権を変更するには「ルール・セット」を展開し、ルールの所有権を変更するにはデータベースを展開して「ルール」を展開します。
オブジェクトを右クリックし、所有者の変更を選択します。
「所有者の変更」で、オブジェクトの所有権の移行先となる所有者を選択します。
「OK」をクリックします。
注意
所有権を割り当てられたユーザーは、オブジェクトを編集できます。
配賦ルール・セットをシステム・ビュー内からオープンします。ルール・デザイナ内で「ファイル」、「開く」の順に選択して、ルール・セットをオープンすることもできます。
配賦ルール・セットをオープンする手順は、次のとおりです。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
Essbaseの場合: 「ルール・セット」を展開し、オープンするルール・セットを右クリックして、「開く」を選択します。
注意
Essbaseアプリケーションの場合、各アプリケーションのルール・セット・ノードはデータベースと同じレベルで1つのみです。
システム・ビューまたはルール・セット・デザイナから、配賦ルール・セット内の配賦ルールをオープンできます。
配賦ルール・セット内の配賦ルールをオープンする手順は、次のとおりです。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
「ルール・セット」、オープンするルールを含むルール・セットの順に展開します。
注意
Essbaseアプリケーションの場合、各アプリケーションのルール・セット・ノードはデータベースと同じレベルで1つのみ存在します。
オープンするルールを右クリックし、「開く」を選択します。
注意
ルール・セット・デザイナ内から、配賦ルール・セットに属するルールをオープンすることもできます。これを行うには、ルール・セット・デザイナで、ルールを右クリックして「開く」を選択します。
配賦ルール・セットからルールを削除しても、ルールは削除されません。ルールは、ルール・セットとは関係なく、データベース内に存在します。
配賦ルール・セットから配賦ルールを削除する手順は、次のとおりです。
システム・ビューで、「Essbase」アプリケーション・タイプおよびアプリケーションを展開します。
「ルール・セット」を展開し、オープンするルール・セットを右クリックして、「開く」を選択します。
注意
各アプリケーションのルール・セット・ノードは、プラン・タイプおよびデータベースと同じレベルで1つのみ存在します。
ルール・セット・デザイナで、削除するルールを右クリックして「削除」を選択します。
「ファイル」、「保存」の順に選択します。
レポート内のすべてのデータ値は、Essbaseデータベース接続での各ディメンションのメンバーの交差から導出されます。Oracle Fusion Financial Reportingを使用すると、設計者はこれらのディメンションをレポート・グリッドにデプロイしたり、ユーザー視点(POV)をデプロイできます。レポート閲覧者は、ユーザーPOVのディメンションに対して選択されたメンバーを変更できます。これによって、レポート閲覧者はニーズにあわせてレポートをカスタマイズできます。ユーザーPOVは台帳でも使用できます。
ルール内からPOVコンポーネントを作成および編集して、POVコンポーネントのグローバル範囲を構成するメンバー、変数および関数を設定します。コンポーネントのPOVを別のPOVコンポーネント内に入れ子にします。
配賦コンポーネントには、データベース・アウトラインのあるレベルにおけるメンバーからのデータを、アウトラインの他のメンバーに配布するための計算が含まれます。
算式コンポーネントには、メンバー、関数および変数を使用して設計する計算文が含まれます。
ルール内から視点(POV)コンポーネントを作成して、POVコンポーネントのグローバル範囲を構成するメンバー、変数および関数を設定します。
また、フロー・チャートでコンポーネントの上に表示されるキャプション、およびPOVの各ディメンションに対して選択された値について入力されるコメントを定義または編集できます。
視点コンポーネントを作成する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
システム・ビューで、「ファイル」メニュー、「新規」、「ルール」の順に選択します。「Essbase」アプリケーション・タイプ、アプリケーション、および計算タイプ、プラン・タイプまたはデータベース、「ルール」の順に展開します。
オープンするルールを右クリックし、「開く」を選択します。ルールがルール・デザイナに表示されます。
ルールのフロー・チャート内でPOVコンポーネントを作成する位置を決定した後、新規オブジェクト・パレットからPOVコンポーネントをドラッグし、フロー・チャート内の決定位置にドロップします。POVオブジェクトは、内部に矢印がある2つの円で表示されます。
「視点」タブで、POVコンポーネントを識別するためのキャプションを入力します。キャプションは、コンポーネントを使用するルールのフロー・チャート内で、コンポーネントの上に表示されます。
オプション: 次のいずれかのタスクを実行して、POVのグローバル範囲を定義します。
「変数セレクタ」をクリックして、POVを定義する変数を選択または作成します。変数を選択した場合は、「変数に動的にリンク」を選択して、変数に変更が加えられると変数が動的に更新されるようにできます。
「メンバー・セレクタ」をクリックして、POVを定義するメンバーを選択します。
「値」列のディメンションの行内をクリックして、POVを定義するメンバーの名前を入力します。
ディメンションの行内をクリックし、「アクション」アイコンをクリックし、次のいずれかのオプションを選択してメンバーを入力します。
メンバー
変数: 変数を使用してPOVコンポーネントを入力します。変数はデータベース・レベルで定義され、「メンバー範囲」タイプである必要があります。
関数: 入力する関数は、レベル0のメンバーのみを返し、関数の前に@記号が含まれる必要があります。次の関数を入力できます。
@Level0Descendant
@Sibling
@UDA
@Attribute
注意
Level0DescendantおよびSibling関数では、パラメータとしてメンバー名が必要です。
注意
POVコンポーネントを作成するルールに対してグローバル範囲が定義されている場合は、デフォルトで、「視点」タブにルールのメンバー選択が表示されます。ルールに対してグローバル範囲が定義されているかどうかを確認するには、フロー・チャート内で「開始」または「終了」タブを選択します。次に、「グローバル範囲」タブをクリックし、メンバー、関数または変数が定義されているかどうかを確認します。
ディメンションに対して選択したメンバーに関するコメントを入力する場合は、「コメント」をクリックします。
グリッドに入力したすべてのエントリを消去するには、「グリッドのリセット」をクリックします。
「ファイル」、「保存」の順に選択します。
視点(POV)コンポーネントのグローバル範囲を構成するメンバー、変数および関数を編集できます。また、フロー・チャートでコンポーネントの上に表示されるキャプション、およびPOVの各ディメンションに対して選択された値について入力されるコメントを編集できます。
POVコンポーネントを編集する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
システム・ビューで、「ファイル」メニュー、「新規」、「ルール」の順に選択します。「Essbase」アプリケーション・タイプ、アプリケーション、および計算タイプ、プラン・タイプまたはデータベースの順に展開します。
ルールを右クリックし、「開く」を選択します。
ルール・デザイナで、フロー・チャート内で編集するPOVコンポーネントを選択して、そのプロパティを表示します。POVコンポーネントの任意のプロパティを編集できます。
ルールのフロー・チャート内のPOVコンポーネント上に表示されるキャプション。
POVを定義するメンバー、変数および関数。
POVコンポーネントで使用される変数に変更が加えられると変数が動的に更新されるかどうか。
POVのグローバル範囲を定義するディメンションおよびメンバーに関してコメントを入力するかどうか。
POVコンポーネントが属するルールが検証または起動されたときに、POVコンポーネントのメンバーの値が計算されるかどうか。
「ファイル」、「保存」の順に選択します。
ルール内から配賦コンポーネントを作成します。これは、対象のルール内にのみ存在し、複数の配賦ルール間で共有できません。
配賦コンポーネントを作成する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
システム・ビューで、「ファイル」メニュー、「新規」、「ルール」の順に選択します。「Essbase」アプリケーション・タイプ、アプリケーション、および計算タイプ、プラン・タイプまたはデータベースの順に展開します。
オープンするルールを右クリックし、「開く」を選択します。ルールがルール・デザイナに表示されます。
ルールのフロー・チャート内で配賦コンポーネントを作成する位置を決定した後、新規オブジェクト・パレットから配賦コンポーネントをドラッグし、フロー・チャート内の決定位置にドロップします。
Calculation Managerの「視点」(POV)タブで、配賦時に変動不可としてリストされたディメンションごとに次のいずれかのタスクを実行し、「次」をクリックします。
「事前に定義されている選択項目の使用」から事前に定義されている選択項目を選択して、リストされたディメンションに値を投入します。
「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックして、リストされたディメンションごとにメンバーおよび変数を選択します。選択したすべてのメンバーが有効なレベル0のメンバーであることを確認します。
リストからディメンションを選択し、「アクション」をクリックして、メンバーまたは変数を選択します。
注意
POVコンポーネントを別のPOVコンポーネント内にドロップすると、2番目のPOVは1番目のPOV (つまり、上位)からメンバー、変数および関数を継承します。
「メンバー・セレクタ」では、現在のステップにリストされているディメンションが「ディメンション」から選択可能です。これによって、現在のステップにリストされている任意のディメンションのメンバーと関数を選択できます。
Calculation Managerのリストされた各ディメンションの「ソース」で、次のいずれかのタスクを実行して、配賦するデータのメンバーを選択します。メンバーは、リストされたディメンションごとに選択する必要があります。ソース・メンバーは、レベル0以外のメンバーでもかまいません。
「事前に定義されている選択項目の使用」から事前に定義されている選択項目を選択して、リストされたディメンションに値を投入します。事前に定義されている選択項目によって、リストされた各ディメンションの値を入力しない場合は、空のディメンションの値を入力する必要があります。
「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックして、リストされたディメンションごとにメンバーを選択します。
リストからディメンションを選択し、「アクション」をクリックして、メンバーまたは変数を選択します。配賦コンポーネントのこのステップでは、関数を使用できません。
(オプション)特定の値を配賦するには、前述の選択項目ではなく、配賦する金額を入力します。
配賦するソース金額がゼロの場合は、ドロップダウン・リストから次のいずれかのオプションを選択します。
次のプール・レコードを選択します。
配賦処理を停止します。
「次」をクリックします。
「割当て範囲」で、配賦で使用するディメンションの親メンバーを入力します。親メンバーを入力するには、次のいずれかのタスクを実行して、「次」をクリックします。
「事前に定義されている選択項目の使用」から事前に定義されている選択項目を選択して、リストされたディメンションに値を投入します。
「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックして、データの配賦先となるディメンションの親メンバーを選択します。
親メンバーを入力するか、またはリストからディメンションを選択します。「アクション」アイコンをクリックして、データの配賦先となる(メイン・ディメンションの)親メンバーを選択します。データベース・アウトライン内で、親メンバー下のレベル0のメンバー(つまり、下位にメンバーがおらず、アウトライン内で最下位のメンバー)にデータが配賦されます。
「ターゲット」で、残りのディメンションごとに、データの配賦先となるレベル0のメンバーを選択します。次のいずれかのタスクを実行して、「次」をクリックします。
「事前に定義されている選択項目の使用」から事前に定義されている選択項目を選択して、リストされたディメンションに値を投入します。
「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックして、リストされたディメンションごとにメンバーを選択します。
リストからディメンションを選択し、「アクション」アイコンをクリックして、メンバーまたは変数を選択します。
「オフセット」で、次のいずれかのタスクを実行して、「次」をクリックします。
「事前に定義されている選択項目の使用」から事前に定義されている選択項目を選択して、リストされたディメンションに値を投入します。
「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックして、リストされたディメンションごとにメンバーを選択します。
リストからディメンションを選択し、「アクション」アイコンをクリックして、メンバーまたは変数を選択します。
注意
オフセットに対してメンバーを指定する必要があり、空のままにはできません。
オプション: 「除外」で、配賦から除外するメンバーを選択します。次のいずれかのタスクを実行して、「次」をクリックします。
「事前に定義されている選択項目の使用」から事前に定義されている選択項目を選択して、リストされたディメンションに値を投入します。
「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックして、リストされたディメンションごとにメンバーを選択します。
リストからディメンションを選択し、「アクション」アイコンをクリックして、メンバーまたは変数を選択します。
「基準」で、次のタスクを実行します。
配賦方法を選択して、データを配賦する方法を指定します。
配賦範囲内でデータ値を均等に配賦するには、「均等に割当て」を選択します。次に、「基準 - 均等方法用のオプション」で、基準がマイナスまたはゼロの場合、基準に値の欠落がある場合、またはすべてのメンバーが除外された場合の処理方法を指定します。
配賦範囲内の各メンバーに適用されるパーセントを計算するには、基準を使用して配賦を選択します。「基準 - オプション」で、基準がマイナスまたはゼロの場合の処理方法を指定します。
指定しなかったディメンション・メンバーは前に定義したPOVから継承されますが、次のいずれかのタスクを実行して、POV選択項目を上書きできます。
「事前に定義されている選択項目の使用」から事前に定義されている選択項目を選択して、リストされたディメンションに値を投入します。
「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックして、リストされたディメンションごとにメンバーを選択します。
リストからディメンションを選択し、「アクション」アイコンをクリックして、メンバーまたは変数を選択します。
「次」をクリックします。
「丸め処理」で、次のステップを完了します。このステップで選択するメンバーは、配賦範囲に含まれている必要があります。
この配賦で使用する小数桁数を入力するか、または「アクション」アイコンをクリックして、この値を表すメンバーまたは変数を選択します。
端数処理差異を適用する場所を選択します。
端数処理差異を適用するメンバーを指定するには、位置の定義を選択します。次の手順を実行します。
「事前に定義されている選択項目の使用」から事前に定義されている選択項目を選択して、リストされたディメンションに値を投入します。
「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックして、リストされたディメンションごとにメンバーを選択します。
リストからディメンションを選択し、「アクション」アイコンをクリックして、メンバーまたは変数を選択します。
データ値を最大値に端数処理するには、「最大値の使用」を選択します。
データ値を最小値に端数処理するには、最小値の使用を選択します。
配賦されたデータ値をそのまま使用するには、端数処理エラーの破棄を選択します。
「完了」をクリックします。
配賦コンポーネントを編集するには、配賦コンポーネントが属するルールをオープンします。ルールがルール・デザイナに表示された後に、ルールのフロー・チャートで配賦コンポーネントを選択すると、そのプロパティを表示できます。
配賦コンポーネントを編集する手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」 > 「一般会計: 仕訳」 > 「配賦ルールの作成」リンク。
「ナビゲート」メニュー > 「管理」 > 「Calculation Manager」。
システム・ビューで、「ファイル」メニュー、「新規」、「ルール」の順に選択します。「Essbase」アプリケーション・タイプ、アプリケーション、および計算タイプ、プラン・タイプまたはデータベース、「ルール」の順に展開します。
編集する配賦コンポーネントが含まれるルールを選択します。
ルールを右クリックし、「開く」を選択します。
ルール・デザイナで、フロー・チャート内で編集する配賦コンポーネントを選択して、そのプロパティを表示します。配賦コンポーネントの任意のプロパティを編集できます。
配賦するデータのメンバー。
データを配賦するレベル0のメンバー。
配賦するデータおよびデータの金額。
データの処理方法。
オフセット・メンバーに配賦されて書き込まれるデータの合計金額。
データを均等に配賦するか、またはドライバを使用して異なる金額で配賦するか。
配賦されたデータを端数処理するか、端数処理する場合はその方法。
「ファイル」、「保存」の順に選択します。
この例では、Oracle Fusion General Ledgerから配賦または定型仕訳を手動で生成する方法を示します。
ユーザーは、InFusion America Inc.の一般会計担当者です。複数の月次仕訳について配賦と定型仕訳の定義を作成しました。ここでは、これらの仕訳を生成します。
注意
自動生成の場合は、「仕訳」ワークエリアで配賦と定型仕訳をスケジュールします。
配賦と定型仕訳を生成する前に、次のタスクが完了している必要があります。
期間がオープンまたは先日付入力可能に設定されていること。オープン期間内に転記しますが、生成はオープン期間内または先日付入力可能期間内のいずれかで実行できます。
Calculation Managerからルールまたはルール・セットが正常に定義、検証およびデプロイされていること。
配賦または定期ルールに対する入力となる仕訳残高が、適切な期間に入力されて転記されていること。
ナビゲータから「仕訳」リンクをクリックして、「仕訳」ワークエリアをオープンします。
「仕訳」ページのタスク・ペインで「配賦の生成」リンクをクリックして、「発行」ページをオープンします。
(オプション)次のオプションを1つまたはすべて選択します。
印刷出力
出力を電子メールで送付
このプロセスの終了時に通知
値リストからルールまたはルール・セットを選択します。
「元帳」、「貸借一致セグメント値」、「期間」を含めて、発行パラメータを入力します。発行期間の最終日は、会計日および計算有効日として自動的に設定されます。
プロセスで仕訳を転記できるようにするには、「配賦の転記」オプションのチェック・ボックスを選択したままにします。
「配賦の転記」オプションのチェック・ボックスの選択を解除した場合は、仕訳を手動で転記するか、または自動転記基準セットを定義して仕訳を自動的に転記する必要があります。
「発行」をクリックします。
生成プロセスが完了した後、プロセスで作成された仕訳は「仕訳」ページの照会で使用できます。