請求書許容範囲

請求書許容範囲により、請求書とその照合対象文書(購買オーダーなど)の間の差異について、請求書に照合保留が行われるかどうかが決まります。

照合される請求書に対して請求書検証プロセスを実行すると、定義した許容範囲内で照合が行われるかどうかがチェックされます。たとえば、明細の請求金額が許容範囲を超えている場合、請求書が保留にされます。保留が解除されるまで、その請求書に対して支払を行うことはできません。

許容範囲は、数量または金額に基づいて定義できます。許容範囲のタイプごとに、パーセントまたは金額を指定できます。許容範囲を定義したら、それをサプライヤ・サイトに割り当てます。

ノート: 許容範囲のパーセントにゼロを指定した場合、差異は許容されません。許容範囲を小さくするには、少ないパーセントを指定します。アクティブな許容範囲に値が指定されていない場合、無限の差異が許容されます。

数量ベースの許容範囲

数量ベースの許容範囲は、照合基準が「数量」である請求書に適用されます。

この表は、数量ベースの各許容範囲を示しています。

許容範囲

説明

オーダー・パーセント

サプライヤに請求を許可する、購買オーダー・スケジュール明細のオーダー数量を超える差異のパーセント。検証により、請求数量がオーダー数量に対して価格を考慮せずにチェックされます。

最大オーダー

サプライヤに請求を許可する、購買オーダー・スケジュール明細のオーダー数量を超える差異の数量。検証により、請求数量がオーダー数量に対して価格を考慮せずにチェックされます。この許容範囲は、購買オーダーのほとんどが同じ相対値を持つ場合に使用できます。

受入パーセント

サプライヤに請求を許可する、購買オーダー・スケジュール明細の受入数量を超える差異のパーセント。検証により、請求数量が受入数量に対して価格を考慮せずにチェックされます。

最大受入

サプライヤに請求を許可する、購買オーダー・スケジュール明細の受入数量を超える差異の数量。検証により、請求数量が受入数量に対して価格を考慮せずにチェックされます。この許容範囲は、購買オーダーのほとんどが同じ相対値を持つ場合に使用できます。

価格パーセント

サプライヤに請求を許可する、購買オーダー・スケジュール明細の単価を超える差異のパーセント。

換算レート金額

請求書金額と購買オーダー・スケジュールの金額との間で許可する差異。検証では、請求書および購買オーダーそれぞれの換算レートに基づいて、元帳通貨金額を比較します。この許容範囲は、外貨請求書を作成する場合に使用できます。

スケジュール金額

入力通貨でのすべての請求書金額と購買オーダー・スケジュールの金額との間で許可する差異。

合計金額

「換算レート金額」「スケジュール金額」の両方の許容範囲の組合せに対して許可する差異の合計。この許容範囲は、外貨請求書を作成する場合に使用できます。

消費済パーセント

サプライヤに請求を許可する、消費通知の消費済数量を超える差異のパーセント。検証により、請求数量が消費済数量に対して価格を考慮せずにチェックされます。

最大消費済

サプライヤに請求を許可する、消費通知の消費済数量を超える差異の数量。検証により、請求数量が消費済数量に対して価格を考慮せずにチェックされます。

金額ベースの許容範囲

金額ベースの許容範囲は、照合基準が「金額」である請求書に適用されます。

この表は、金額ベースの各許容範囲を示しています。

許容範囲

説明

オーダー・パーセント

サプライヤに請求を許可する、購買オーダー・スケジュール明細のオーダー金額を超える差異のパーセント。検証により、請求金額がオーダー金額に対してチェックされます。

最大オーダー

サプライヤに請求を許可する、購買オーダー・スケジュール明細のオーダー金額を超える差異の金額。検証により、請求金額がオーダー金額に対してチェックされます。

受入パーセント

サプライヤに請求を許可する、購買オーダー・スケジュール明細の受入金額を超える差異のパーセント。検証により、請求金額が受入金額に対してチェックされます。

最大受入

サプライヤに請求を許可する、購買オーダー・スケジュール明細の受入金額を超える差異の金額。検証により、請求金額が受入金額に対してチェックされます。

換算レート金額

請求書金額と購買オーダー・スケジュールの金額との間で許可する差異。検証では、請求書および購買オーダーそれぞれの換算レートに基づいて、元帳通貨金額を比較します。この許容範囲は、外貨請求書を作成する場合に使用できます。

合計金額

「換算レート金額」「スケジュール金額」の両方の許容範囲の組合せに対して許可する差異の合計。この許容範囲は、外貨請求書を作成する場合に使用できます。