自動インボイス・インポートとクレジット・メモ

自動インボイスを使用して、レガシー・システムからトランザクション・データをインポートして検証し、Receivablesでクレジット・メモを作成できます。

次のものをインポートできます。

  • 対顧客勘定クレジット・メモ

  • トランザクションに対するクレジット・メモ

  • ルールのある請求書に対するクレジット・メモ

  • ルールのない請求書に対するクレジット・メモ

  • 税金明細および運送費明細に対するクレジット・メモ

ノート: 自動インボイスを使用してクレジット・メモをチャージバックに消し込むことはできません。

すでに支払われたトランザクションに対するクレジット・メモをインポートできます。支払済のトランザクションに対するクレジット・メモをインポートする場合、自動インボイスはこれらのクレジットを自動入金処理に対して評価できます。請求書トランザクション・タイプで超過消込が許可されておらず、トランザクション・ソースの「クレジットの入金処理」オプションが使用可能になっていない場合、自動インボイスは、その請求書からの入金の消込が取り消されるまで、関連するクレジット・メモをインタフェース表に残します。

対顧客勘定クレジット・メモ

対顧客勘定クレジット・メモとは、請求書にリンクされていないクレジット・メモのことです。

対顧客勘定クレジット・メモを作成する場合は、RA_INTERFACE_LINES_ALL表内の次の列に移入しないでください。

  • REFERENCE_LINE_ATTRIBUTE1-15

  • REFERENCE_LINE_CONTEXT

  • REFERENCE_LINE_ID

トランザクションに対するクレジット・メモ

次のいずれかの方法で、クレジット・メモを請求書にリンクできます。

  1. RA_INTERFACE_LINES_ALL表のREFERENCE_LINE_ID列に、請求書のCUSTOMER_TRX_LINE_IDを移入します。

  2. RA_INTERFACE_LINES_ALL表で、REFERENCE_LINE_ATTRIBUTE1-15列に請求書のINTERFACE_LINE_ATTRIBUTE1-15列を移入します。INTERFACE_LINE_ATTRIBUTE1-15列は、RA_CUSTOMER_TRX_LINES_ALL表に格納されています。

    また、REFERENCE_LINE_CONTEXT列に請求書のINTERFACE_LINE_CONTEXT列を移入する必要もあります。INTERFACE_LINE_CONTEXT列は、RA_CUSTOMER_TRX_LINES_ALL表に格納されています。

トランザクションに対するクレジット・メモをインポートすると、自動インボイスは、インポートされるクレジット・メモに割り当てられたトランザクション・タイプに対する「未回収売掛/未収金」オプションの設定が、クレジット処理されるトランザクションに割り当てられたトランザクション・タイプに対する「未回収売掛/未収金」オプションの設定と一致していることを検証します。これらが一致していない場合、自動インボイスはクレジット・メモを拒否します。

ルールのある請求書に対するクレジット・メモ

ルールのある請求書に対するクレジット・メモをインポートすると、自動インボイスは、RA_INTERFACE_LINES_ALL.CREDIT_METHOD_FOR_ACCT_RULEに入力された方法を使用して、当初請求書に作成された会計仕訳の戻し処理の方法を決定します。

LIFO、PRORATEまたはUNITを入力できます。

  • LIFOを入力した場合、自動インボイスは会計仕訳の戻し処理を最後の期間から行います。

  • PRORATEを入力した場合、自動インボイスはクレジット金額をすべての会計期間にわたって按分します。

  • UNITを入力した場合、自動インボイスでは、列RA_INTERFACE_LINES_ALL.LAST_PERIOD_TO_CREDITで指定された期間から逆向きに処理して、特定の数量をクレジット処理できます。

    UNITを入力した場合、クレジット数量がターゲット請求書明細の数量を超えていると、自動インボイスはクレジット・メモを拒否します。

ルールのない請求書に対するクレジット・メモ

ルールのない請求書に対するクレジット・メモをインポートすると、自動インボイスはまず、クレジット・メモの会計日として使用する会計日をインタフェース表内で検索します。インタフェース表内に会計日が存在しない場合、自動インボイスは「自動インボイスのインポート」プログラムの「デフォルト日付」パラメータの値を使用します。クレジット・メモ明細の会計日は常にクレジット・メモの会計日と同じである必要があります。

クレジット・メモの会計日はオープン期間または先日付期間内にあり、クレジット処理する請求書の会計日と同じかそれを超える必要があります。

自動インボイスを使用してインポートした、ルールのない請求書に対するクレジット・メモは、手動で入力した場合と同じように動作します。クレジット処理する数量を渡すと、Receivablesによってすべての会計戻し処理入力が自動的に作成されます。また、Receivablesでは、営業担当に割り当てられた販売実績および非売上販売実績も自動的に戻し処理されます。

税金明細および運送費明細に対するクレジット・メモ

クレジット・メモをインポートすると、自動インボイスは税金明細と運送費明細が超過消込されていないことを確認します。