繰越残高請求のトランザクションを選択する方法

「繰越残高請求書の作成」プロセスを使用して繰越残高請求を生成します。このトピックのステップは、「繰越残高請求書の作成」プロセスが繰越残高請求に含めるトランザクションを選択する方法を示しています。

繰越残高請求に含めるトランザクションに影響する設定

繰越残高請求の請求サイクルおよび通貨を選択する必要があります。

請求日を入力した場合、プロセスは、入力された日付以前の請求日のトランザクションのみを請求に含めます。

顧客または顧客のグループの請求サイクルを変更すると、変更した後に入力したトランザクションは新しい請求サイクルに付いている支払条件を引き継ぎますが、既存のトランザクションは元の支払条件を保持します。次回の「繰越残高請求書の作成」プロセスの発行において、活動のない既存のトランザクションは新しい支払条件、請求日および期日を引き継ぎます。活動のあるトランザクションは既存の支払条件、請求日および期日を保持します。

注意: 繰越残高請求が元の支払条件を保持する残高を含んでいる場合、年齢調べの相違が発生する可能性があります。これは、新しい支払条件を引き継がないトランザクションが、請求の他のトランザクションとは異なる期日を持つ可能性があるからです。必要に応じて、プロセスを選択した請求サイクル内の1セットの支払条件のみに対して実行できます。

トランザクションはどのように選択されるか。

「繰越残高請求書の作成」プロセスは、次の手順で繰越残高請求に含めるトランザクションを選択します。

  1. 支払条件を決定します。

    1. 必要に応じて、選択した繰越残高請求支払条件を使用します。

    2. 支払条件が選択されていない場合、選択した請求サイクルと一致するすべての繰越残高請求支払条件を使用します。

  2. 顧客を決定します。

    1. 必要に応じて、選択した顧客を使用します。

    2. 顧客が選択されていない場合、すべての顧客を選択します。これには、次のものが含まれます。

      • 繰越残高請求が使用可能になっている顧客。

      • アカウント・レベルまたはサイト・レベルで選択した支払条件を持つ顧客。

      • 発行日以前のスケジュールされた請求日を持つ顧客。

      プロセスは、アカウント・レベル繰越残高請求で使用可能になっている顧客のアカウント・プロファイルに属し、サイト・レベル繰越残高請求で使用可能になっている顧客のサイト・プロファイル(支払条件がサイトで指定されていない場合には、アカウント・プロファイル)に属する支払条件を確認します。

      ノート: 「繰越残高請求書の作成」プロセスは、顧客またはアカウント関連のいずれかによって関連付けられている顧客のトランザクションは選択しません。
  3. 指定した顧客のトランザクションを選択します。

    • 選択した支払条件を持つすべてのトランザクションを含めます。

    • 前回の繰越残高請求に含まれていないすべてのトランザクションを含めます。

    • 「印刷オプション」が「印刷しない」に設定されているトランザクションをすべて除外します。

  4. トランザクションを検証します。

    • トランザクションの繰越残高支払条件を確認します。

    • トランザクション請求日が繰越残高請求の請求日以前であることを確認します。

      トランザクションの請求日が繰越残高請求の請求日より前の場合、プロセスはトランザクションに活動がない場合にトランザクションを含めます。

  5. 次の手順で繰越残高請求の期首残高を決定します。

    • 前回の請求期間の期末残高を新しい請求の期首残高として使用します。

    • 繰越残高請求の実行が初めての場合、期首残高はゼロです。

  6. 繰越残高請求の期末残高を計算します。前回の残高、新しいトランザクションおよび請求サイクル中に発生したあらゆる活動で計算します。

ノート: 「繰越残高請求書の作成」プロセスは、請求サイクル内に活動がない場合でも請求を生成します。そのような繰越残高請求は、前回の残高、ゼロの現在の活動および期末残高を表示します。