資金管理プロファイル・オプション

Oracle Fusion Cash Managementのプロファイル・オプションでは、ビジネス・プラクティスの効率を改善および促進する方法が提供されます。これらのプロファイル・オプションの構成方法は、他のアプリケーションとの相互作用に影響を与える可能性があります。これらのプロファイル・オプションを使用可能にすると、これらのアプリケーション間のプロセスを合理化できます。

次の表では、資金管理プロファイル・オプションをリストし、これらについて説明します。

プロファイル・オプション

プロファイル表示名

適用対象

デフォルト設定

CE_DISABLE_BANK_VAL

国固有の銀行検証の使用不可

当方銀行口座

外部銀行口座

いいえ

CE_GL_RECON_ENABLED

仕訳突合せ使用可能

銀行残高突合せ

はい

CE_MASK_INTERNAL_BANK_ACCT_NUM

当方銀行口座番号のマスク

当方銀行口座

マスクなし

CE_USE_EXISTING_BANK_BRANCH

既存の銀行および支店の使用

従業員銀行口座

受取人銀行口座

いいえ

ノート: 当方銀行口座はOracle Fusion Cash Managementで設定されます。支払銀行口座をOracle Fusion Account Payablesに、送金先銀行口座をOracle Fusion Account Receivablesに割り当てます。
ノート: 外部銀行口座は、サプライヤ、顧客、非定型受取人および従業員用に設定および使用されます。

プロファイル・オプションの有効化: 考慮する点

次の詳細は、プロファイル・オプションの構成、他のアプリケーションへの影響およびビジネス・プラクティスの合理化の方法を示しています。

  1. 国固有の検証の使用不可

    このプロファイル・オプションは、銀行コード、支店番号、口座番号、検証桁およびIBANの国固有の検証を管理します。このプロファイル・オプションはサイトまたはユーザー・レベルで設定できます。プロファイル・オプションのデフォルトは、サイト・レベルで「いいえ」に設定されています。プロファイル・オプションが「はい」に設定されている場合、銀行コード、支店番号、口座番号、検証桁およびIBANに対する国固有の検証プロセスはなくなります。このプロファイル・オプションは当方銀行口座および外部銀行口座に影響します。銀行口座番号の一意の銀行、支店、口座、必須要件のチェックには影響しません。

  2. 仕訳突合せ使用可能

    このプロファイル・オプションにより、GL仕訳手動入力から直接、銀行取引明細書明細の手動および自動突合せが可能になります。このプロファイル・オプションはサイト・レベルで設定できます。プロファイル・オプションのデフォルトは「はい」に設定されています。このプロファイル・オプションが「いいえ」に設定されている場合は、「突合せ照合ルールの管理」、「手動突合せ」ページおよび突合せプロセスで仕訳ソース・トランザクションが無効化されます。ノート: 突合せ済の仕訳がゼロの場合のみ、このプロファイルを「いいえ」に設定できます。

  3. 当方口座番号のマスク

    このプロファイル・オプションにより、当方銀行口座番号のマスクが可能になります。このプロファイル・オプションはサイトまたはユーザー・レベルで設定できます。プロファイル・オプションのデフォルトは、サイト・レベルで「マスクなし」に設定されています。「最初の4桁を表示」または「最後の4桁を表示」を選択できます。たとえば、当方銀行口座番号XXXX8012は最後の4桁を表示し、残りすべてをマスクします。このプロファイル・オプションは当方銀行口座にのみ影響します。

  4. 既存の銀行および支店の使用

    従業員または非定型受取人銀行口座を作成するときに、銀行支店データ情報を事前ロードするには、このプロファイル・オプションを有効にします。銀行支店データを事前ロードし、従業員が自分の銀行口座を入力するときに事前ロード済データを選択するように設定できます。または、従業員に自分の口座に関連する銀行、支店および口座情報をすべて入力させることもできます。顧客は、このプロファイルを介して銀行支店データを事前ロードするようにプリファレンスを設定できます。このプロファイル・オプションはサイトまたはユーザー・レベルで設定できます。デフォルトでは、このプロファイル・オプションは「いいえ」に設定されており、事前ロードされた情報は使用できません。この場合、「銀行」、「銀行コード」、「銀行支店」、「支店番号」および「BICコード」フィールドがフリー・テキスト・フィールドとして表示され、新しい銀行および銀行支店がその銀行口座用に作成されます。

    銀行名が入力されていない場合は、CE_EMP_UNSPECIFIED_BANKというデフォルト名が使用されます。支店名が入力されていない場合は、CE_EMP_UNSPECIFIED_BRANCHというデフォルト名が使用されます。

    このプロファイル・オプションを「はい」に設定すると、従業員または非定型受取人銀行口座を作成するときに、既存の銀行および支店の情報が使用可能になり、値リストに表示されます。