売掛/未収金システム・オプション設定に関するガイドライン

特定の売掛/未収金システム・オプション設定は、該当ビジネス・ユニットに対するReceivablesの動作に重要な影響を与えます。特定の売掛/未収金システム・オプションの設定方法を決定する前に、事前の計画を行うことが必要になる場合があります。

売掛/未収金システム・オプション設定に関する考慮事項は、次のとおりです。

  • 営業担当

  • ヘッダー・レベル端数処理

  • 印刷済トランザクションの変更の許可

  • 割引

営業担当

収益会計を使用する予定がある場合は、「営業担当必須」売掛/未収金システム・オプションを有効にする必要があります。収益会計では、収益または販売実績のいずれかで修正可能なすべてのトランザクションに販売実績を割り当てる必要があります。

「営業担当必須」売掛/未収金システム・オプションを有効にした場合は、「販売実績率限度」フィールドを使用して、営業担当がトランザクション明細に入力できる収益販売実績率と非収益販売実績率の限度を指定します。

「販売実績率限度」フィールドに値を入力しない場合、収益会計の処理中に販売実績限度の検証は実行されません。

ヘッダー・レベル端数処理

自国の法的要件によっては、売掛/未収金勘定のトランザクション・ヘッダー・レベルで金額を端数処理した後、収益勘定ごとにこの端数処理済金額と端数処理済明細金額合計の差異を計上して別の勘定に転記する必要があります。これを行うには、「ヘッダー・レベル端数処理の使用」オプションを有効にし、「ヘッダー端数処理勘定」を定義します。

ヘッダー・レベルと明細レベルの端数処理の間の端数処理差異が、「ヘッダー端数処理勘定」に割り当てられます。

「ヘッダー・レベル端数処理の使用」オプションを有効にした場合、Receivablesでは、通貨に関係なくすべてのトランザクションの端数処理配分明細が表示されます。トランザクションの通貨が元帳通貨である場合、この明細の金額はゼロです。

「ヘッダー・レベル端数処理の使用」オプションを有効にしない場合は、明細レベルで金額が端数処理され、端数処理差異が売掛/未収金勘定に転記されます。

注意: 「ヘッダー・レベル端数処理」を有効にして売掛/未収金システム・オプション・レコードを保存した後で、該当するビジネス・ユニットの機能を無効にすることはできません。

印刷済トランザクションの変更の許可

印刷されたトランザクションの更新を許可するには、「印刷済トランザクションへの変更の許可」オプションを有効にします。このオプションによって、印刷済、転記済または消込済のトランザクションが顧客の所在地に割り当てられているときに、その所在地を更新できるかどうかも決まります。

ノート: トランザクションに対して活動がある場合、このオプションの設定に関係なく、そのトランザクションは更新できません。活動の例として、支払、クレジット・メモ、修正、繰越残高請求書へのトランザクションの割当などがあります。

割引

Receivablesで期限外割引の受入を可能にするには、「期限外割引の許可」オプションを有効にします。期限外割引は、顧客が割引期間経過後に受ける割引です。該当ビジネス・ユニットに対して期限外割引の受入が可能かどうかは、売掛/未収金システム・オプション・レコードによってのみ決まります。

未回収借方品目への一部支払に対する割引を許可するには、「割引対象一部支払」オプションを有効にします。一部支払は、残りの未払額よりも少ないすべての支払です。このオプションを有効にした場合でも、支払条件を定義するとき、トランザクション・レベルで一部支払に対する割引を許可しないことを選択できます。

一部支払に対する割引を許可することがない場合は、「割引対象一部支払」を有効にしないでください。