自動インボイスによる文書連番を使用したトランザクションの処理方法

プライマリ元帳で文書連番が使用可能になっている場合、自動インボイスでは、元帳設定の要件に従って文書番号を検証し、トランザクションに割り当てます。

ノート: インポートされたトランザクション明細にすでに文書番号がある場合、自動インボイスはこの文書番号を受け入れますが、それ以上の検証は行いません。

文書連番を使用した自動インボイス処理に影響する設定

プライマリ元帳オプション「文書日付に年代順を強制」が有効になっている場合は、売掛/未収金システム・オプション「不正な会計日」を設定する必要があります。このオプションを設定することで、会計日が文書連番内の順序外であった場合に、自動インボイスでトランザクションがどのように処理されるかが決まります。

「自動インボイスのインポート」プログラムを実行する前に、文書連番を作成し、インポートしたトランザクションに割り当てるトランザクション・タイプの文書カテゴリに割り当てる必要もあります。

文書連番を使用するトランザクションの処理方法

最も完全な例では、法的エンティティ・レベルで文書連番が設定されているプライマリ元帳の場合、自動インボイスはトランザクションを次のように処理します。

  1. トランザクション明細を検証してトランザクションにグループ化します。

  2. 各トランザクションの法的エンティティを導出し、法的エンティティをトランザクションに割り当てます。

  3. トランザクションに会計日がない場合は、会計日を導出します。

  4. プライマリ元帳オプション「文書日付に年代順を強制」が有効になっていない場合:

    1. トランザクションに割り当てられた各トランザクション・タイプの文書カテゴリについて、文書連番を取得します。

    2. 法的エンティティ、トランザクション・タイプ、文書連番および会計日の組合せに従って、トランザクションに文書番号を割り当てます。

  5. プライマリ元帳オプション「文書日付に年代順を強制」が有効になっている場合:

    1. 法的エンティティ、次にトランザクション・タイプによってトランザクションを順序付けします。

    2. トランザクションに割り当てられた各トランザクション・タイプの文書カテゴリについて、文書連番を取得します。

    3. トランザクションを文書連番によって順序付け、次に会計日を昇順の年代順で順序付けます。

    4. 文書連番会計日をトランザクションの会計日と比較します。

    5. トランザクション会計日が文書連番会計日以降である場合は、法的エンティティ、トランザクション・タイプ、文書連番および会計日の組合せに従って文書番号をトランザクションに割り当てます。

    6. トランザクション会計日が文書連番会計日より前である場合は、売掛/未収金システム・オプション「不正な会計日」の値を取得します。

    7. 「不正な会計日」オプションの設定に応じて次のようになります。

      • 拒否: トランザクションを拒否して、トランザクションをエラー表に転送します。

      • 修正: トランザクション会計日を文書連番会計日で更新します。

        ノート: 文書連番会計日がクローズ期間内の場合は、この日付を最初のオープン会計期間に修正します。
    8. 法的エンティティ、トランザクション・タイプ、文書連番および会計日の組合せに従って、トランザクションに文書番号を割り当てます。