自動照合の勧告の計算方法
入金の処理中に、Receivablesでは、提供されたトランザクション情報に基づいて入金をトランザクションに消し込みます。
提供されたトランザクション情報がレコードのトランザクション番号と完全に一致しない場合、自動適用プロセスは可能なかぎり近い一致を見つけ、入金をトランザクションに自動的に消し込むか、1つ以上のトランザクションを手動入金消込の勧告として提示しようとします。
同様に、ロックボックスの処理中に、ロックボックスに不完全または不正確な顧客情報が含まれている場合があります。自動適用プロセスは、顧客を入金と照合し、1人以上の顧客を入金の勧告として提示しようとします。
自動照合ルール・セットは、自動適用プロセスが入金をトランザクションに消し込むプロセスを完了するために使用する情報を提供します。自動照合ルール・セットの設定によって、次の勧告が提供されます。
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顧客勧告: 照合プロセスでは、無効な顧客情報が含まれるロックボックス入金に対して顧客を勧告します。
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トランザクション勧告: 照合プロセスでは、ロックボックス入金と手動入金の両方について、入金消込に対する1つ以上のトランザクションを勧告します。
自動照合の勧告に影響する設定
勧告は、自動照合ルール・セットで定義された照合しきい値レベルに基づいています。次のしきいの設定により、入金勧告について顧客またはトランザクションを考慮するために必要なパーセント・レベルが決まります。
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顧客勧告しきい: 顧客情報を入金に追加するために必要な適格パーセント。顧客アカウント番号の計算スコアがこのしきい値を超えている場合、自動適用プロセスはこの顧客情報を入金に追加します。
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最小照合しきい: 入金消込対象のトランザクションを勧告するために必要な適格パーセント。1つ以上のトランザクションの計算スコアがこのしきい値を超えている場合、自動適用プロセスは一致率が高い順に、入金消込対象のトランザクションを勧告します。
ノート: 最小照合しきいは、顧客勧告しきいおよび結合加重しきいより小さくする必要があります。 -
結合加重しきい: 自動適用プロセスが入金をトランザクションに自動的に消し込むために必要な適格パーセント。このパーセントは、入金照合の際に考慮される提供された顧客情報、トランザクション情報および実際のトランザクション金額に定義された適格パーセントの合計です。
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消込済請求書日数しきい: 自動照合プロセスに含めるクローズ済トランザクションを決定します。しきい値として指定された日数以前にクローズされたすべてのトランザクションが、消込または勧告で考慮されます。
自動照合の勧告の計算方法
自動照合ルール・セットで定義されたしきいの適格パーセントは、照合プロセスで分析される各顧客アカウント番号またはトランザクション番号の結果スコアと比較されます。
照合プロセスでは、次の方法で勧告を導出します。
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該当する場合は、自動照合ルール・セットの文字列処理で定義されているように、数値から文字およびスペースを削除します。
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結果の文字列に算式(レーベンシュタイン・アルゴリズム)を適用して、スコアを取得します。この算式は次のとおりです。
1 - (number of changes required to make the recommended string match the provided string / length of the larger string)
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結果スコアを該当するしきい値と比較します。
自動照合の勧告: 例
トランザクション番号10010は、入金消込のロックボックスによって提供されます。この番号は存在しませんが、Receivablesでは番号AR10001が検出されます。この番号に対する勧告は、次の方法で計算されます。
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自動照合ルール・セットの文字列処理設定は、対象の文字列から最初の2文字を削除することを示しています。
ReceivablesはARを削除し、番号10001を残します。
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10001が10010と一致するには、位置を1つ入れ換える必要があります。したがって、この一致のスコアは(1 - 1/5) = 80%です。
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スコア80%は結合加重しきい値70%を超えるため、入金はトランザクションAR10001に自動的に消し込まれます。