フォーマットの設定方法

フォーマットの設定は、Oracle Fusion Paymentsの必須タスクです。フォーマットは、Oracle Analytics Publisherテンプレートが適用される支出または資金取得データ・ファイルです。

Oracle Analytics Publisherテンプレートには、データ・ファイルをフォーマットするフォーマット属性が含まれています。フォーマットされる出力には、印刷される小切手、電子的に伝送される支払ファイル、決済バッチおよびレポートが含まれます。

フォーマットを設定する目的は、支出または資金取得トランザクションに関する固有のフォーマット要件がある場合に、支払システム、金融機関または国が会社のメッセージを認識できるようにすることです。インバウンド・メッセージは、支払システムまたは金融機関から会社に送信されます。アウトバウンド・メッセージは、会社から支払システムまたは金融機関に送信されます。

フォーマットの設定には、次の処理が含まれます。

  • Oracle Analytics Publisherテンプレートの使用

  • データ抽出の使用

  • IDフォーマットの使用

  • ベスト・プラクティスの検討

  • フォーマットの設定

  • フォーマット・エンティティ間の関連の理解

  • フォーマットへの検証の割当

ノート:フォーマットを設定する前に、Oracle Analytics Publisherで対応するテンプレートを設定しておく必要があります。テンプレートの設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Analytics Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド(http://docs.oracle.com/cd/E25054_01/bi.1111/e13881/toc.htm)を参照してください。

Oracle Analytics Publisherテンプレートの使用

Paymentsのフォーマットはそれぞれ1つのOracle Analytics Publisherテンプレートに対応します。Analytics Publisherテンプレートでは、フォーマットされた出力の生成方法を厳密に指定します。Analytics Publisherテンプレートを使用して、Analytics PublisherのeText機能によって、マシンで読取り可能な定位置形式のファイルを生成することもできます。

データ抽出の使用

支出または資金取得フォーマットはそれぞれ、Paymentsの支出または資金取得データ抽出にも関連付けられます。それぞれのデータ抽出にはトランザクション・データが含まれます。Oracle Analytics Publisherテンプレートでは、データ抽出を使用してトランザクション・データをフォーマットします。トランザクション・データは、PaymentsまたはOracle Fusion Receivablesのトランザクション表から抽出されます。

支出抽出については、次のものからデータが取得されます。

  • 支払

  • 支払ファイル

  • 買掛/未払金文書表

資金取得抽出については、次のものからデータが取得されます。

  • 資金取得トランザクション

  • 決済バッチ

  • 売掛/未収金トランザクション

PaymentsのXML抽出の詳細は、My Oracle SupportにあるHow To Generate and View Fusion Payments XML Extract (文書ID 1428249.1)を参照してください。

IDフォーマットの使用

IDフォーマットでは、Paymentsに用意されているXML抽出が出力されます。これは診断を目的としていますが、トランザクションおよび設定エンティティから抽出フィールドにどのようにデータが移入されるかを理解するために使用することもできます。これは、他のテンプレートを使用して複雑な構成を作成する場合に特に便利です。

IDフォーマットは、IBY_IDENTITYと呼ばれるOracle Analytics Publisherテンプレートです。これは、資金取得承認および決済レポートの一部です。支出レポートにIDフォーマットを使用する場合、RTFテンプレートをダウンロードし、目的の支出レポートの一部としてアップロードする必要があります。その後、支払プロセス・プロファイルまたは資金取得プロセス・プロファイルで新しく作成したフォーマットを使用して、変更後のフォーマットをPaymentsで設定し、XML出力を確認できます。

ベスト・プラクティスの検討

フォーマットを設定する前に、処理銀行でサポートされている支払フォーマットを確認します。複数の銀行で使用できる、標準ベースの次のような支払フォーマットを使用することを検討してください。

  • EDIFACTフォーマット(PAYMUL、MT100、MT103など)

  • NACHAフォーマット(Generic、CCD、PPDなど)

フォーマットの設定

「設定および保守」作業領域で、次のものを使用して、「フォーマットの管理」ページで事前定義のフォーマット・タイプを選択します。

  • オファリング: 財務

  • 機能領域: 支払

  • タスク: フォーマットの管理

選択したフォーマット・タイプによって、次のものが指定されます。

  • 作成されるメッセージのタイプ

  • データ・ファイルのフォーマットに使用されるOracle Analytics Publisherテンプレート

  • 使用されるデータ抽出

「フォーマットの作成」ページで、選択したフォーマット・タイプにOracle Analytics Publisherテンプレートを関連付けます。

フォーマット・エンティティ間の関連の理解

次の表は、フォーマット・タイプ、テンプレートおよびデータ抽出の間の関連について説明しています。

フォーマット・タイプ

Oracle Analytics Publisherテンプレート

データ抽出

支出支払ファイル・フォーマット

支出支払ファイル・フォーマット

支出抽出

支出正支払ファイル・フォーマット

支出正支払フォーマット

支出正支払抽出

支出送金通知書フォーマット

支出送金通知書フォーマット

支出抽出

支出付き通知書フォーマット

支出付き通知書フォーマット

支出抽出

支出支払プロセス要求ステータス・レポート・フォーマット

支出支払プロセス要求ステータス・レポート

支出支払プロセス要求抽出

支出支払ファイル台帳フォーマット

支出支払ファイル台帳

支出抽出

資金取得決済フォーマット

資金取得承認および決済フォーマット

資金取得抽出

資金取得付き通知書フォーマット

資金取得付き通知書フォーマット

資金取得抽出

資金取得支払人通知フォーマット

資金取得支払人通知フォーマット

資金取得抽出

フォーマットへの検証の割当

フォーマットを作成したら、オプションで、「フォーマットの編集」ページで事前定義またはユーザー定義の支払検証を割り当てることができます。検証によって、支出または資金取得トランザクションが、指定した条件に従って実行されることが保証されます。