レガシー顧客クレジット・カード・データのインポート

データ・インポート・プロセスを使用して、レガシー顧客クレジット・カード・データをOracle Applications Cloudにインポートできます。

データ・インポート・プロセスには、次のフェーズが含まれています。

  • CyberSourceへの顧客クレジット・カード・データのアップロード

  • CyberSourceからのトークンのダウンロード

  • 簡略化されたスプレッドシートを使用した顧客住所のインポート

  • Oracle Applications Cloudへのトークンのアップロード

注意: レガシー顧客クレジット・カード・データをインポートする前に、Oracle Applications Cloudを監査から保護するクレジット・カード業界データ・セキュリティ基準(PCI DSS)ルールに厳密に準拠している必要があります。PCI DSSでは、顧客クレジット・カード情報を処理、格納または伝送するすべての会社にセキュアな環境を維持することを要求しています。顧客クレジット・カード・データは、Oracle Applications Cloudデプロイメントのどの部分とも相互作用できません。

前提条件

レガシー顧客クレジット・カード・データをインポートする前に、次のステップを実行する必要があります。

  • Oracle Payments Cloudをトークン化対応として設定します。

  • 少なくとも1つの支払システムをトークン化対応として構成します。

  • トークン化プロバイダを使用して、レガシー顧客クレジット・カード・データをトークン化します。

CyberSourceへの顧客クレジット・カード・データのアップロード

要約: CyberSourceスプレッドシートを取得し、レガシー顧客クレジット・カード・データを使用して完成させ、CyberSourceにアップロードします。

顧客クレジット・カード・データをCyberSourceにアップロードしてトークン番号を生成するには、次のステップを実行します。

  1. CyberSource Test Business Center (https://ebctest.cybersource.com/ebctest)にナビゲートします。

  2. 業者ID、ユーザー名およびパスワードを使用してCyberSourceにサインインします。

  3. 「Tools & Settings」→「Batch Transactions」→「Templates」にナビゲートして、CyberSourceからスプレッドシートをダウンロードします。「Template」選択リストから、「New subscriptions (Created)」を選択します。

  4. スプレッドシートを.csvファイルとしてローカル・ドライブに保存します。

  5. CyberSourceスプレッドシートを準備します。

    1. EditPlusでCyberSourceスプレッドシートを開き、次の必須フィールドに入力します。

      • バッチID: 識別子はそれぞれのバッチで一意である必要があります。

      • 取引明細書請求住所

      • カード所有者名: 名および姓

      • 実際の顧客クレジット・カード番号

      • カード・ブランド・コード: たとえば、VISAのカード・タイプの値は001です。

      • 有効期限カード詳細: 月および年

  6. 「Tools & Settings」→「Batch Transactions」→「Upload」にナビゲートして、「Transaction Batch Upload」ページを開きます。

    1. バッチに関する参照ノートを入力します。

    2. バッチのステータスに関する通知を受信するEメール・アドレスを入力します。

    3. 準備した.csvファイルを参照して選択し、「Submit」をクリックします。すべての検証に合格すると、確認Eメールが送信されます。

CyberSourceからのトークンのダウンロード

トークン化された顧客クレジット・カード・データのスプレッドシートをCyberSourceからダウンロードするには、次のステップを実行します。

  1. CyberSourceで、「Reports」→「Report Search」にナビゲートして、「Report Search」ページを開きます。

    1. 「Report」選択リストから、名前にバッチIDがあるダウンロードするレポートを選択し、頻度を選択します。

    2. 日次レポート検索日が現在の日付であることを確認し、「Submit」をクリックします。

      「Report Search Results」ページが表示されます。

    3. ファイル名oraclepayments<BATCHID>.reply.aa.csvのバッチIDでレポートを検索し、ダウンロード・リンクをクリックして、レポート・スプレッドシートをローカル・ドライブに保存します。

  2. ローカル・ドライブのこのスプレッドシートをEditPlusで開きます。スプレッドシートにいくつかの追加フィールドが表示されます。

    ヒント: 科学表記法を使用してセルの完全な内容を表示するには、セルを選択してフィールドの完全な値を表示します。
  3. 列Cのトークン番号を表示します。トークン番号の例は、paySubscriptionCreateReply_subscriptionID=9903000066742619です。

    ヒント: スプレッドシートには、トークン番号を対応する顧客クレジット・カード番号に関連付ける列はありません。

顧客取引明細書請求住所のインポート

要約: 簡略化された顧客インポート・スプレッドシートを取得して完成させ、.csv統合.zipファイルを生成して、Oracle Receivables Cloudにアップロードします。

簡略化された顧客インポート・スプレッドシートを使用して、レガシー顧客クレジット・カード取引明細書請求住所をReceivablesにインポートするには、次のステップを実行します。

  1. 簡略化されたスプレッドシートを取得するには、次のステップを実行します。

    1. Oracle Applications Cloudに売掛管理マネージャとしてサインインします。

    2. 「設定および保守」作業領域にナビゲートします。

    3. 「顧客アップロードの管理」タスクを検索して選択します。

    4. 「検索結果」セクションで、「顧客スプレッドシート・テンプレートのダウンロード」ボタンをクリックして、簡略化されたスプレッドシートをダウンロードします。

    5. このスプレッドシートをローカル・ドライブに保存します。

  2. ローカル・ドライブでこのスプレッドシートを開き、「顧客」タブを選択して、必須フィールドにデータを入力します。

  3. 列AYの「目的」に、顧客クレジット・カード取引明細書請求住所としてCC_Billingを入力する必要があります。これらの住所は、最終的には、Oracle Applications Cloudに後でインポートする顧客クレジット・カード・トークン番号に関連付けられます。

  4. 「インストラクション」タブを選択し、CSVファイルの生成ボタンをクリックして、1つ以上の.CSVファイルを含む統合.zipファイルとともに個別のスプレッドシートを作成します。

  5. 「売掛管理」→「請求」→「請求」作業領域→「タスク」アイコン→ 「スプレッドシートから顧客をアップロード」リンクにナビゲートして、「顧客アップロードの管理」ページを開きます。

  6. 「スプレッドシートから顧客をアップロード」ボタンをクリックして、「スプレッドシートから顧客をアップロード」ダイアログ・ボックスを開きます。

  7. バッチ名を入力します。

  8. ステップ4で生成した.zipファイルを参照し、「発行」をクリックします。

    1. 「ナビゲータ」→「顧客データ管理」→「データ・インポート」にナビゲートして、アップロードの進行状況を追跡できます。このプロセスには時間がかかる場合があります。

  9. 「顧客アップロードの管理」ページの「検索結果」セクションで、簡略化された顧客インポート・スプレッドシートに緑色のチェック・マークで示された成功ステータスがあることを確認します。

  10. 簡略化された顧客インポート・スプレッドシートに移入された顧客データを問い合せて、顧客データがアップロードされたことを確認します。

Oracle Applications Cloudへのトークンのアップロード

要約: トークン化されたスプレッドシートを取得して準備し、Oracle Applications Cloudにアップロードし、クレジット・カードのトークン化プロセスを実行して、トークンがインポートされたことを確認します。

トークン化された顧客クレジット・カード・データをOracle Applications Cloudにアップロードするには、次のステップを実行します。

  1. トークン化されたスプレッドシートを準備します。

    1. https://cloud.oracle.com/homeで、Oracle Financials Cloudドキュメンテーションにナビゲートして、最新リリースのブック・リンクをクリックします。開発カテゴリで、Financials Cloudのファイルベース・データ・インポートのリンクをクリックします。

    2. 「ファイルベース・データ・インポート」の章を開き、レガシー・クレジット・カード・トークン・インポートのリンクをクリックします。

    3. LegacyCreditCardTokenImportTemplate.xlsmのリンクをクリックし、このスプレッドシートをローカル・ドライブにダウンロードします。

    4. ローカル・ドライブから、EditPlusでスプレッドシート・ファイルを開くことで、科学表記法ではなく完全なトークン番号を表示できます。

    5. 次の列の値を入力します。

      1. 列Aは元のソース・システムです。列Aのソース・システムに顧客インポート・スプレッドシートにあるソース・システムの値を入力します。

      2. 列Bはトークン番号です。CyberSourceからダウンロードしたトークン化されたスプレッドシートの列Cにあるクレジット・カードに対して作成されたトークン番号を入力します。

      3. 列Cは元のサイト目的ソース参照です。このスプレッドシート・ファイルの一意の参照番号を入力します。

      4. 列Dは有効期限です。クレジット・カードが失効する年と月を入力します。

      5. 列Eはカード・ブランドです。たとえば、大文字で、VISAMASTERCARDDISCOVERAMEXDINERSJCBENROUTEまたはCARTEと入力します。

      6. 列Fは所有者の元システム参照です。サイト・レベルでトークンを割り当てる場合は、列AXの「サイト目的ソース参照」に顧客インポート・スプレッドシートにある値を入力し、アカウント・レベルでトークンを割り当てる場合は、列Jの「アカウント・ソース参照」に顧客インポート・スプレッドシートにある値を入力します。

      7. 列Gは摘要です。フリー・テキストを入力します。

      8. 列Hは購買カードです。「いいえ」の場合はN、「はい」の場合はYを入力します。

      9. 列Iは購買カード・サブタイプです。このフィールドは空のままにするか、値を入力します。B (ビジネス・カード)、C (コーポレート・カード)、P (購買カード)またはU (不明)などの値を入力します。値は、タイプがIBY_PURCHASECARD_SUBTYPEの標準参照値と一致する必要があります。

      10. 列Jは所有者レベルです。サイト・レベルでトークン番号を割り当てる場合はCUST_ACCT_SITE_USEを入力し、アカウント・レベルでトークン番号を割り当てる場合はCUST_ACCT_USEを入力します。

      11. 列Kはマスク済クレジット・カード番号です。一連のXの後に、実際のクレジット・カードの最後の4桁を入力します。たとえば、クレジット・カード番号が16桁の場合は、12個のXの後にスペースを入れずに4桁を入力します。

      12. 列Lはカード所有者名です。カード所有者の名と姓を入力します。

      13. 列Mは請求住所です。このシートの元の「サイト目的ソース参照」列と同じ請求住所参照を入力します。

    6. データを入力し終わったら、スプレッドシートのインストラクションおよびCSV生成タブのCSVファイルの生成ボタンをクリックします。

    7. .csvファイルを一意の名前でローカル・ドライブに保存します。

  2. トークン化されたスプレッドシートをアップロードします。

    1. Oracle Applications Cloudに実装者としてサインインします。

    2. 「ナビゲータ」→「ツール」→「ファイル・インポート/エクスポート」にナビゲートして、「ファイル・インポート/エクスポート」ページを開きます。

    3. 「検索結果」セクションで「アップロード」(+)アイコンをクリックし、「ファイルのアップロード」ダイアログ・ボックスを開きます。

    4. ローカルに保存した.csvファイルを参照して選択します。

    5. 「アカウント」選択リストから「fin/payments/import」を選択し、「保存してクローズ」をクリックします。

      保存された.csvファイルが「検索結果」セクションに表示されます。

  3. クレジット・カードのトークン化プロセスを実行します。

    1. 「ナビゲータ」→「ツール」→「スケジュール済プロセス」にナビゲートします。

    2. 「新規プロセスのスケジュール」ボタンをクリックして、「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスを開きます。

    3. 「名前」選択リストで、クレジット・カードのトークン化プロセスを検索して選択し、「OK」をクリックして「プロセス詳細」ページを開きます。

    4. 「クレジット・カード・データ・インポート・ファイル」選択リストから、アップロードした.csvファイルを選択し、「発行」をクリックします。

    5. 「スケジュール済プロセス」ページの「検索結果」セクションで、「リフレッシュ」アイコンをクリックします。出力とともに、発行されたプロセスのステータスが表示されます。

    6. 「添付」リンクをクリックして、「添付」ダイアログ・ボックスを開きます。

    7. プロセスに関連付けられた.txtリンクをクリックして、.txtファイルを開きます。

      トークン化されたスプレッドシートに入力した一意のオリジナル・システム参照番号を表示できます。これは、トークン化されたスプレッドシートがアップロードされたことを示します。

  4. トークンのインポートを検証します。

    1. Receivablesに売掛管理マネージャとしてサインインします。

    2. 「売掛管理」→「売掛管理」にナビゲートして、「売掛管理」作業領域を開きます。

    3. 「タスク」アイコンを選択し、「顧客の管理」リンクをクリックして「顧客の管理」ページを開きます。

    4. 「組織名」フィールドに、目的の組織を入力して「検索」をクリックします。

    5. 「検索結果」セクションまでページを下にスクロールして、顧客を選択します。

    6. 「サイト」表でサイト番号を探してクリックし、「サイトの編集」ページを開きます。

    7. 「支払詳細」タブをクリックします。

    8. 「支払手段」セクションの「クレジット・カード」タブで、クレジット・カード番号の最後の4桁を確認できます。