Oracle Receivablesの概要

Oracle Receivablesには、日常の売掛/未収金操作を実行するための統合機能が用意されています。Receivablesの機能は、「請求」、「売掛/未収金残高」、「収益管理」および「与信管理」の各概要作業領域から管理されます。

すべての作業領域で、会計の作成、手動仕訳の作成、仕訳のレビューなどの総勘定元帳勘定科目活動にアクセスできます。

「請求」作業領域

「請求」作業領域を使用して、顧客請求活動に関連するタスクを実行します。未完了のトランザクションをモニターおよびレビューし、待ち状態の修正の承認および調査を行います。自動インボイスを使用して、他のシステムからトランザクションをインポートし、要件に基づいて請求書およびクレジット・メモを自動的に生成します。自動インボイス・インポート・エラーをレビューして修正し、自動インボイスを再発行できます。新しい請求書、デビット・メモ、クレジット・メモおよび対顧客勘定クレジット・メモを作成します。関連する活動を実行してトランザクションを管理します(トランザクションの更新、複製、クレジット、修正、係争およびプレビュー)。また、「請求」作業領域から新しい顧客レコードを作成したり既存の顧客を管理できます。

「売掛/未収金残高」作業領域

「売掛/未収金残高」作業領域を使用して、顧客支払活動および売掛/未収金残高の管理に関連するタスクを実行します。オープン入金および入金バッチ、未消込および対顧客勘定の入金およびクレジット・メモ、入金送金バッチ、資金振替エラーなど、処理可能項目をレビューします。入金を手動で作成するか、ロックボックスまたはスプレッドシートを使用して入金をインポートするか、または自動入金を作成します。入金を管理するための関連活動(消込、消込取消、戻し処理、削除、入金消込時の請求書修正またはチャージバックの作成、およびファクタリング入金の送金、決済またはリスク消去)を実行します。入金送金を管理(入金送金バッチの作成、変更および承認)できます。売掛/未収金から一般会計への消込や売掛/未収金会計期間ステータスの管理など、売掛/未収金残高の管理に関連するタスクを実行することもできます。

「収益管理」作業領域

「収益管理」作業領域を使用して、収益認識および収益修正に関連したタスクを実行します。収益の認識プログラムを実行して、請求ルールおよび収益スケジューリング・ルールを使用する請求書およびクレジット・メモの収益配分レコードを生成します。収益の予定および予定解除、偶発収益のレビュー、追加および失効、ならびに販売実績の転送など、1つ以上のトランザクションに対する収益修正を実行します。また、収益ポリシー、偶発収益、および偶発収益をトランザクションに自動的に割り当てるルールを管理することもできます。

「与信管理」作業領域

「与信管理」作業領域を使用して、顧客の与信プロファイルを作成します。与信プロファイルには、各顧客の信用価値を確立するための主要な情報(与信分類、与信限度額、与信レビュー・サイクルなど)が含まれます。特定の与信承認要求のレビューと評価、既存の顧客信用価値の定期的なレビューの実行、顧客の信用スコアのレビュー、および顧客クレジットの勧告の提供を行います。顧客固有の与信データに基づいて与信スコアを計算するスコアリング・モデルの作成、顧客の財務および会計履歴に関する詳細情報の保守、特定の与信シナリオに自動的に割り当てられる様々なタイプの与信レビュー用テンプレートの作成を行います。

顧客情報

「請求」または「売掛/未収金残高」作業領域から、顧客情報と顧客アカウント活動の両方を要約および詳細で管理するためのアクセス権があります。顧客アカウント情報を、単一のビジネス・ユニット別、請求先サイト別、またはすべてのビジネス・ユニットおよび請求先サイトにわたってレビューできます。顧客アカウントごとに、トランザクションと入金のレビュー、トランザクションの係争と調整、および現在または過去の顧客アカウント活動にドリルダウンできます。