決定要素および条件セットの設定例
次のシナリオでは、税金要件を満たすために、税金決定要素セットと条件セットを設定するタイミングを示します。
シナリオ
州税であるIntrastate Aには、特定の製品カテゴリの品目の州内トランザクションに適用される税金要件があります。この税金を定義する場合、一般的なトランザクション・シナリオでは、この税金を適用できません。したがって、この税金を定義する場合、税金適用のデフォルト値は適用不可になります。この特定の製品が州内トランザクションで販売される場合の例外シナリオ用の税務処理基準を作成します。
次のように、決定要素セットを作成します。
決定要素区分 |
区分クオリファイア |
決定要素名 |
---|---|---|
地理 |
出荷元 |
州 |
非在庫リンクの製品 |
レベル2 |
製品カテゴリ |
条件セットを次のように作成します。
決定要素区分 |
区分クオリファイア |
決定要素名 |
演算子 |
値 |
---|---|---|---|---|
地理 |
出荷元 |
州 |
決定要素と等しい |
出荷先 |
非在庫リンクの製品 |
レベル2 |
製品カテゴリ |
次と等しい |
製品A |
適用可能の結果が設定されたセットを定義します。定義された条件がそれぞれのトランザクション値と一致する場合、税務処理基準はtrueと評価され、税金が適用可能とみなされます。条件が満たされず、他に評価する条件セットや税務処理基準がない場合、決定プロセスは結果的に「適用不可」のデフォルト値になり、税金は計算されません。
シナリオ
決定要素は、評価プロセスのAND部分を表します。決定プロセスでは、条件セット定義で要素を無視するように設定されていないかぎり、決定要素区分のすべての要素が評価されます。この機能により、各税務処理基準定義ですべての決定要素を使用する必要がなくなるため、少し柔軟に要素セットを再使用できます。複数の条件セットが定義されている場合、条件セットは税務処理基準のOR条件になります。
たとえば、税法によって、環境への影響があると考えられる特定のサプライヤ・タイプの特定の製品または特定のサービスに特定の州税が適用される場合があります。分析により、定義されている2つのサプライヤ・パーティ分類と1つの製品カテゴリが適用の要件を満たすことがわかります。
次のように、決定要素セットを作成します。
決定要素区分 |
区分クオリファイア |
決定要素名 |
---|---|---|
パーティ会計分類 |
出荷元 |
パーティ会計分類タイプ・コード |
非在庫リンクの製品 |
レベル2 |
製品カテゴリ |
条件セット1を次のように作成します。
決定要素区分 |
区分クオリファイア |
決定要素名 |
演算子 |
値 |
---|---|---|---|---|
パーティ会計分類 |
出荷元 |
パーティ会計分類タイプ・コード |
次と等しい |
カテゴリA |
非在庫リンクの製品 |
レベル2 |
製品カテゴリ |
次と等しい |
製品A |
条件セット2を次のように作成します。
決定要素区分 |
区分クオリファイア |
決定要素名 |
演算子 |
値 |
---|---|---|---|---|
パーティ会計分類 |
出荷元 |
パーティ会計分類タイプ・コード |
次と等しい |
カテゴリB |
非在庫リンクの製品 |
レベル2 |
製品カテゴリ |
次と等しい |
製品A |
税金決定プロセスでは、決定要素セットのすべての決定要素(パーティ会計分類および非在庫リンクの製品)が評価されます。ただし、複数の条件セットを使用すると、税務処理基準にOR評価が適用されます。税金決定プロセスでは、次のいずれかが評価されます。
-
パーティ会計分類タイプ・コードがカテゴリAで、製品カテゴリが製品Aである
-
パーティ会計分類タイプ・コードがカテゴリBで、製品カテゴリが製品Aである
条件がtrueと評価された場合に適用される各条件セットの結果を定義します。条件セットは、ルール処理時に番号順に評価されます。オプションで、税法の変更に応じて、それらの処理を無効にできます。
また、ルール・タイプに定義された税務処理基準もルール処理時に番号順に評価されます。イベント区分などの特定の適用基準とともに、このルールの順序により、ルール・タイプのルールの評価順序が決まります。