貸方最大化オプションの処理方法
「支払プロセス要求の発行」ページにある「貸方に対するゼロ金額支払の適用」オプションを使用すると、サプライヤが発行した標準請求書に対して貸方金額を相殺できます。
このオプションは、支払プロセス要求の貸方金額合計が標準請求書の合計金額を上回る場合にのみ適用されます。このオプションを使用しなかった場合、支払プロセス要求の貸方金額合計が標準請求書の合計金額を上回っていても、どの請求書も支払対象として選択されず、支払プロセス要求は終了します。「ナビゲータ」→「買掛管理」メニュー→「支払」リンク→支払タスク・ペイン→「支払プロセス要求の発行」リンク→「支払プロセス要求の発行」ページにナビゲートします。
貸方最大化オプションに影響を及ぼす設定
貸方最大化オプションを使用可能にするには、「支払プロセス要求の発行」ページの「支払および処理のオプション」タブにある「貸方に対するゼロ金額支払の適用」チェック・ボックスを選択します。
貸方最大化オプションの処理方法
次の表は、標準請求書の合計金額が貸方金額合計を上回る支払プロセス要求で選択可能な支払賦払を示しています。
請求書番号 |
タイプ |
金額(USD) |
---|---|---|
SINV1001 |
標準請求書 |
100 |
SINV1002 |
標準請求書 |
50 |
SINV1003 |
標準請求書 |
200 |
SINV1004 |
標準請求書 |
150 |
CM100 |
クレジット・メモ |
-100 |
CM101 |
クレジット・メモ |
-150 |
上の表では、支払プロセス要求で使用可能なすべての賦払が選択されているものと仮定しています。この例では、次のようになります。
-
請求書合計 = 500 USD
-
貸方合計 = -250 USD
-
支払合計 = 250 USD
請求書合計が貸方合計を上回るため、支払金額合計は正の250 USDになります。このシナリオでは、貸方最大化オプションは関連しません。
次の表は、標準請求書の合計金額が貸方金額合計を下回る支払プロセス要求で選択可能な支払賦払を示しています。
請求書番号 |
タイプ |
金額(USD) |
---|---|---|
SINV1001 |
標準請求書 |
100 |
SINV1002 |
標準請求書 |
50 |
SINV1003 |
標準請求書 |
200 |
SINV1004 |
標準請求書 |
150 |
CM100 |
クレジット・メモ |
-100 |
CM101 |
クレジット・メモ |
-150 |
CM102 |
クレジット・メモ |
-300 |
CM103 |
クレジット・メモ |
-200 |
上の表では、支払プロセス要求で使用可能なすべての賦払が選択されているものと仮定しています。この例では、次のようになります。
-
請求書合計 = 500 USD
-
貸方合計 = -750 USD
-
支払合計= -250 USD
請求書合計が貸方合計を下回るため、支払金額合計は負の-250 USDになります。支払金額が負の場合は、Oracle Fusion Paymentsにより、「貸方に対するゼロ金額支払の適用」チェック・ボックスが選択されているかどうかがチェックされます。
貸方最大化オプションが選択されている場合は、標準請求書に対してクレジット・メモを相殺することでゼロ支払が作成されます。貸方合計が負の金額の場合は、請求書賦払が選択され、次の表に示すように、支払プロセス要求の合計金額がゼロになるようにクレジット・メモの金額が調整されます。
請求書番号 |
タイプ |
金額(USD) |
---|---|---|
SINV1001 |
標準請求書 |
100 |
SINV1002 |
標準請求書 |
50 |
SINV1003 |
標準請求書 |
200 |
SINV1004 |
標準請求書 |
150 |
CM100 |
クレジット・メモ |
-50 |
CM101 |
クレジット・メモ |
-150 |
CM102 |
クレジット・メモ |
-300 |
上の表では、支払プロセス要求により、使用可能なすべての請求書賦払が選択され、特定のクレジット・メモが調整されるものと仮定しています。この例では、次のようになります。
-
請求書合計 = 500 USD
-
貸方合計 = -500 USD
-
支払合計 = 0 USD
貸方最大化オプションが選択解除されている場合は、支払プロセス要求が終了し、請求書が選択されなかったことを示すメッセージが表示されます。