正支払レポート

このトピックでは、正支払レポートについて詳しく説明します。

概要

正支払レポートは、組織によって発行された小切手とそれぞれ対応する受取人名、金額および通貨がリストされる事前定義済支出レポートです。正支払レポートには承認されていない支払がリストされないため、支払システムまたは銀行への電子伝送に含めることによって、不正な小切手に対する支払を防止できます。

次の図は、正支払レポートの例を示しています。

この図は、正支払レポートの例を示しています。

主な着眼点

次の表は、正式な正支払レポート名とプロセス名の違いを示しています。

レポート名

プロセス名

出力

支出正支払ファイル・フォーマット

正支払ファイルの作成

文書

正支払レポート生成の前提条件

正支払レポートを生成するには、前提条件となる次のステップを実行する必要があります。

  1. 支払プロセス・プロファイルを作成します。

    1. 「設定および保守」作業領域で、次のように選択します。

      1. オファリング: 財務

      2. 機能領域: 支払

      3. タスク: 支払プロセス・プロファイルの管理

    2. 「支払プロセス・プロファイルの管理」ページで、「作成」アイコンをクリックします。

      1. 「支払プロセス・プロファイルの作成」ページで、「使用ルール」タブに値を入力します。

      2. 「支払システム」タブで、次のフィールドに値を入力して支払システム・アカウントを構成します。

        1. 支払システム・アカウント

        2. 構成プロファイル

        3. 支払ファイル伝送構成

        4. 「日付: 自」および「日付: 至」

  2. 伝送構成を作成します。

    1. 「設定および保守」作業領域で、次のように選択します。

      1. オファリング: 財務

      2. 機能領域: 支払

      3. タスク: 伝送構成の管理

    2. 「伝送構成の管理」ページで、「プロトコルの選択」選択リストからプロトコルを選択し、「作成」をクリックします。

    3. 「伝送構成の作成」ページで、「送信ファイル名」パラメータの「値」フィールドに次の動的命名属性のいずれかを入力します。

      1. &REQUESTID

        「要求ID」は、「正支払ファイルの作成」プロセスのプロセスIDを示します

      2. &DATE

        日付はYYYYMMDD形式で表示されます。

      3. &TIME

        時間はHHMMSS形式で表示されます。

      たとえば、伝送されるファイルに&REQUESTID_&DATE_&TIMEという動的命名を指定した場合、2019年10月20日9時10分45秒に実行された、IDが123456のプロセスでは、伝送されるファイルのファイル名は123456_20191020_091045になります。

      ノート: 伝送構成の「送信ファイル名」パラメータの「値」フィールドの動的命名属性は、支払プロセス・プロファイルでファイル接頭辞またはファイル拡張子(あるいはその両方)を指定しない場合にのみ受け入れられます。支払プロセス・プロファイルと伝送構成の両方で命名属性が指定されている場合、支払プロセス・プロファイルでの設定が常に優先されます。
    4. 「伝送構成の作成」ページで、静的命名規則を使用して伝送済正支払ファイルに名前を付けることができます。「送信ファイル名」パラメータに、次のいずれかの組合せを入力します。

      1. 1つの静的命名属性

      2. 1つ以上の動的命名属性

      3. 1つの静的命名属性と1つ以上の動的命名属性の組合せ

      ノート: 命名規則が指定されていない場合、デフォルトのファイル拡張子はREQUESTID.fileになります。

正支払レポートの自動生成

正支払レポートを自動的に生成するには、次のステップを実行します。

  1. 「支払プロセス・プロファイルの作成」ページの「レポート」タブで、「ファイルの自動転送」チェック・ボックスを選択し、支払プロセス要求発行プロセスの一環として正支払レポートを自動的に実行します。

    ノート: このステップを実行すると、支払プロセス要求でこの支払プロセス・プロファイルを使用するときに正支払レポートが自動的に生成されるようになります。ただし、支払プロセス・プロファイルを使用して単一支払を作成した場合、正支払レポートは自動的に生成されないため、手動で生成する必要があります。

正支払レポートの手動生成

正支払レポートを手動で生成するには、次のステップを実行します。

  1. 「ナビゲータ」→「買掛管理」→「支払」にナビゲートします。

    1. 「タスク」ペインで、「正支払ファイルの作成」リンクをクリックします。正支払レポートのパラメータ・ページが表示されます。

    2. 選択リストから該当するパラメータを選択し、「発行」をクリックします。プロセスIDとともに確認メッセージが表示されます。

      ヒント: プロセスIDを書き留めるか記憶してください。
  2. 「ナビゲータ」→「ツール」→「スケジュール済プロセス」リンクにナビゲートします。

    1. 「概要」ページの「プロセスID」フィールドにステップ1bで書き留めたプロセスIDを入力し、「検索」をクリックします。「検索結果」セクションに結果が表示されます。

    2. 「検索結果」セクションで結果行を選択して、ページに追加詳細を表示します。

    3. 「ログおよび出力」セクションで、「あと1」リンクをクリックして、「添付」ダイアログ・ボックスを表示します。これで、<プロセスID>.PDF出力ファイルを確認できます。

レポート・パラメータ

次の表は、プロセス・パラメータを示しています。

名前

説明

支払プロセス・プロファイル

支払の処理に使用される支払プロセス・プロファイル。

支払日: 自

支払日付範囲内の開始日。

支払日: 至

支払日付範囲内の終了日。

置換コピーの送信許可

以前のレポートに含まれていた支払を正支払レポートに含めます。eTextファイルを間違って提供したために、支払システムまたは銀行から正支払レポートの複製を要求された場合などに使用します。

ステータスの選択

正支払レポート・ファイルに次のいずれかを含めます。

  • 譲渡可支払のみ

  • 無効化された支払のみ

  • すべての支払

ファイルの伝送

「はい」に設定した場合、「正支払ファイルの作成」プロセスを使用して生成された正支払ファイルを伝送します。次の設定が完了していることを確認します。

  • 支払プロセス・プロファイルの「支払システム」タブで有効な支払システム・アカウントを指定します。

  • 支払プロセス・プロファイルの「支払システム」タブにある「支払ファイル伝送構成」選択リストから値を選択します。

よくある質問

次の表は、正支払レポートに関するよくある質問とその回答を示しています。

FAQ

回答

このレポートを見つけるにはどうすればよいですか。

正支払レポートは、「スケジュール済プロセス」ページの「検索結果」セクションの「ログおよび出力」セクションで、「あと1」リンクを選択すると表示されます。

このレポートは誰が使用しますか。

  • 財務マネージャ

  • 財務スペシャリスト

このレポートはいつ使用しますか。

正支払レポートは、小切手を印刷するとき、問題を検出して防止する手段として、発行されたすべての小切手の小切手番号、日付および金額のレポートを銀行または支払システムに送信する場合に使用します。支払金額が変更されたり、盗難小切手ストックから導出された小切手は、銀行によって識別されます。

このレポートで何ができますか。

次のことが可能です。

  • 正支払レポートを生成できます。

  • 支払処理時に正支払レポートを自動的に生成して、支払システムまたは銀行に伝送できます。

これはどのようなタイプのレポートですか。

Oracle Analytics Publisher