勘定科目グループ
勘定科目グループは、定期的な監視が必要な勘定残高への問合せを保存する、使いやすいレポート・コンポーネントです。
勘定科目グループでは、許容範囲ルールを定義してセルフモニタリング勘定科目を作成できます。許容範囲ルールは2つの残高を比較する基準を使用して設定されます。比較では、ある比率または一定額のしきい値を上回るまたは下回る増減があるかどうかを調べます。基準に該当した場合、指定した勘定科目に関する残高情報が「一般会計ダッシュボード」の「勘定科目モニター」セクション、「一般会計インフォレット」および「財務レポート・センター」に表示されます。勘定科目グループを使用すると、締め処理時に勘定科目の予期しない異常に気付くこともなくなります。
勘定科目グループを使用して、次のことができます。
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例外または永続ベースで、重要な勘定科目をリアルタイムで自動的に監視します。
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現行残高および比較残高の両方を、予算または前年同期間およびPTD、YTD、QTDなどの様々な期間の実績との比較を含めてレビューします。
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残高の差異が適切か適切でないかを査定するために、定義済のルールおよびしきい値に基づいて変更率を分析します。
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ビジネス要件にあうように、定期的に監視する勘定科目を異なる勘定科目グループに配置します。
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勘定科目グループを他のユーザーと、または元帳間で共有します。
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「一般会計ダッシュボード」の「勘定科目モニター」セクションからすべての勘定科目グループを表示します。「表示」→「勘定科目グループ」→「管理」をクリックします。
ベスト・プラクティスは、元帳間で同じ勘定体系を使用することです。勘定科目グループは勘定体系に基づくため、同じ勘定科目グループを元帳間で使用できる可能性ができます。すべての元帳に勘定科目を使用しない場合は、特定の元帳を各勘定科目グループの行に追加します。勘定科目グループの設定時に、「元帳の動的派生」オプションを使用可能にした場合、次のようになります。
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元帳が選択したデータ・アクセス・セットに基づいて派生します。データ・アクセス・セットに複数の元帳がある場合、最初はそのデータ・アクセス・セットのデフォルト元帳がデフォルトとして使用されますが、そのデータ・アクセス・セットに使用できる別の元帳を選択できます。
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勘定科目グループの行の元帳の列は表示されません。
一般会計インフォレットでの勘定科目グループの表示
一般会計インフォレットを使用して、収益、経費および配賦情報に対する勘定科目グループの結果を表示できます。勘定科目グループ・ベースのインフォレットを設定する前に、使用されるインフォレットに設定ページをオープンするリンクが表示されます。たとえば、「経費」インフォレットに表示されるリンクは「費用勘定の設定」です。
「収益」および「経費」インフォレットの勘定科目グループは、「高速実装」プロセスによって自動的に生成できます。「財務レポートおよび勘定グループの生成」プロセスを発行して、「収益」および「経費」インフォレットの勘定科目グループを自動的に作成することもできます。
インフォレット名は勘定科目グループ名から導出されます。「処理」メニューの「タイトルおよびビューの編集」を選択して、インフォレットの名前を上書きできます。勘定科目グループの行にはそれぞれ、インフォレット詳細に表示される短い名前をつけることができます。
符号表示オプションは勘定科目モニターの表示に適用されます。ユーザー名、「プリファレンスの設定」リンクおよび「一般会計プリファレンス」リンクをクリックして、符号オプションを定義できます。インフォレットでは、符号はすでに次のように設定されています。
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貸方残高の場合、収益金額をプラスの金額として表示します。
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借方残高の場合、経費金額をプラスの金額として表示します。
「クローズ・カレンダ」インフォレット
「クローズ・カレンダ」インフォレットには、会計期間クローズ日の前後の日数が表示されます。マイナスの値は、会計期間の終了までの残りの日数です。プラスの値は、会計期間の終了後の経過日数です。このインフォレットの元帳および会計期間は、「一般会計インフォレット」ダッシュボードのすべてのインフォレットに適用されます。
使用しているプライマリ元帳がデフォルトの元帳になります。現在の会計期間がデフォルトの会計期間になりますが、前期間がオープンしている場合は例外です。前期間がオープンしていて、現在のシステム日付が現在の会計期間の前半に含まれる場合、インフォレットには前期間が表示されます。
たとえば、次のように設定しているとします。
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現在のシステム日付は2019年1月14日です。
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Jan-19会計期間の日付範囲は1月1日から1月31日です。
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前の会計期間Dec-18はまだオープンしています。
この例では、インフォレットに表示されるデフォルトの会計期間は「Dec-18」で、表示される日数は「+ 14」です。
前期間がオープンしていて、現在のシステム日付が現在の会計期間の後半に含まれる場合、インフォレットには現在の期間が表示されます。たとえば同じ設定で、現在のシステム日付が2019年1月17日であるとします。この場合、インフォレットに表示されるデフォルトの会計期間は「Jan-19」です。
次の図は、「クローズ・カレンダ」インフォレットの例を示しています。インフォレットにはデフォルトのプライマリ元帳、現在の会計期間、現在の日付および前会計期間の終了日からの経過日数を示すプラスの値が表示されています。

ユーザー名の設定と処理メニューから、元帳を変更したり、アプリケーションに指定された会計期間の上書きを指定できます。「プリファレンスの設定」リンクをクリックし、「一般会計プリファレンス」リンクをクリックします。
「収益」インフォレット
「収益」インフォレットのデフォルト・ビューでは、パフォーマンスが上位2位および下位2位の勘定科目が表示されます。パフォーマンスは、当期間の結果と予算金額または前期間の結果との差異により測定されます。
次の図は、下位業績者と上位業績者が目標からの差異金額とともに表示された「収益」インフォレットの例を示しています。

さらに表示するためにインフォレットを展開できます。展開すると次の内容が表示されます。
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トラッキングしているすべての収益勘定科目が表示されます。
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目標に対するパフォーマンスが表示されます。
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勘定科目モニターへのドリルダウンが可能です。
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サンバースト視覚化ツールを使用して表示できます。
「経費」インフォレット
「経費」インフォレットには、目標に対して最も望ましくない差異がある経費勘定科目が、勘定科目グループで定義されたとおりに表示されます。このインフォレットには差異の額および比率が表示されます。
インフォレットのコンポーネントは次を示しています。
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目標に対して最も望ましくない差異がある経費勘定科目の名前。
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勘定科目の現在の残高を目標と比較した時の差異の額および比率。目標は、勘定科目グループ構成に従い、予算または前期間の残高になります。
次の図は、経費勘定科目名、差額および差の割合が表示された「経費」インフォレットの例を示しています。

さらに表示するためにインフォレットを展開できます。リストは差額または差の割合の列のいずれかでソートできます。展開すると次の内容が表示されます。
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トラッキングしているすべての費用勘定科目のリストが表示されます。
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目標に対するパフォーマンスが表示されます。
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勘定科目モニターへのドリルダウンが可能です。
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サンバースト視覚化ツールを使用して表示できます。
「配賦」インフォレット
「配賦」インフォレットは、配賦プールから残余金額を示し、残余のある勘定科目詳細、残高および処理に関する知見を提供します。
インフォレットのデフォルト・ビューには、配賦プールの残余金額および未回収残高のある配賦プール勘定科目の件数が表示されます。デフォルト・ビューは、次のようなYのうちのXというフォーマットを使用しています。
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Xは未回収(ゼロ以外の)残高のある勘定科目の件数を示しています。
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Yは、すべての配賦プール勘定科目が追跡される勘定科目グループで定義された勘定科目の行の総数を示しています。
「勘定科目グループの作成」ページで配賦勘定科目グループを定義する場合、配賦プール勘定科目の「増減」基準を「等しくない」に設定し、「しきい」の値を0に設定します。この設定により、勘定科目グループからは未回収残高のある配賦プール勘定科目のみが返され、未回収残高は「配賦」インフォレットでトラッキングされます。
次の図は、「配賦」インフォレットの例を示しています。このインフレットには、配賦されていない合計残高、配賦待ち状態の残高のある勘定科目の件数およびすべての配賦プール勘定科目が追跡される勘定科目グループの行の総数が表示されます。

インフォレットを展開すると、配賦プール勘定科目および残余残高のリストが表示されます。
財務レポート・センターでの勘定科目グループの表示
勘定科目グループ名を検索して、財務レポート・センター内に勘定科目グループを表示できます。勘定科目グループを選択したときのデフォルト・ビューは表ビューです。サンバースト視覚化ツールを使用して、勘定科目グループを表示することもできます。
サンバースト・ツールを使用して、次のことができます。
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3つのビジネス次元にまたがる勘定科目グループの残高の調査。
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値を変更することによる、異なる観点からの残高の表示。
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より詳細に表示するための、特定のセクションへのドリルダウン。
たとえば、勘定科目グループから四半期の地域別売上を表示できます。サンバースト・ツールでは、販売傾向が視覚的に大きさと色で示されるため、傾向を確認するのに役立ちます。視覚化により、その地域の売り上げがその四半期に増加または減少したかどうかを示すことができます。サンバースト・リングはそれぞれ、会計フレックスフィールドの異なるセグメントを示します。コントロール・パネルを使用して、リングに表示するセグメントおよびセグメントを表示する順序を変更できます。
次の図は、サンバースト視覚化ツールで表示された勘定科目グループの例を示しています。
