この章の内容は次のとおりです。
グローバル領域での検索(グローバル検索)を使用すると、キーワードに基づいて迅速に検索できます。特に、複数のビジネス・オブジェクト(またはカテゴリ)をまたいで検索する場合や、それ以上の具体的な基準がない場合です。グローバル検索は、有効にすると、どのページが表示されているかに関係なく使用できます。
特定のオブジェクトを検索したり、詳細な条件を入力する場合は、ローカル領域での検索を使用します。また、デスクトップ・ページにのみ、リージョン領域での検索もあり、これにより、1つ以上の基準に基づいて同じビジネス・オブジェクトを迅速に検索できます。
次に示すシナリオでは、グローバル検索でのワイルドカードや引用符の使用例、および取得する結果を示します。
これらの例では、検索が理論的に機能する仕組みを示しますが、多数の要因によって取得する結果は異なります。たとえば、検索語としてaccount IDと入力すると、両方の単語が含まれるすべてのレコードが取得されます。ただし、両方の単語が含まれる結果がない場合は、いずれかの単語のみが含まれるレコードが取得されます。
グローバル検索では大/小文字は区別されません。
索引の言語にない文字を使用してキーワードを入力した場合、検索ではこれらの文字は無視されます。
複数の単語を引用符で囲んで入力して、厳密に一致する句を含むレコードを取得します。
検索語: "currency code"
一致: currency codeと厳密に一致する句が含まれるレコード
ワイルドカードをゼロ個以上の文字で置き換える場合はワイルドカード*を使用し、ワイルドカードを1文字のみで置き換える場合は?を使用します。
ワイルドカードを検索語の中間または末尾に入力します。
実際のワイルドカード記号を使用して語を検索する場合は、ワイルドカードの前にバックスラッシュ(\)を付けます。たとえば、exception *を検索するにはexception \*と入力します。
次の表に、ワイルドカードの例をいくつか示します。
検索語 | 一致 |
---|---|
add* |
|
country c* |
country codeやcountry clubなどの句 |
exp?nse |
expenseやexpanseなどの単語 |
パーソナライズがグローバル検索で使用可能な場合(設定に基づく):
検索フィールド内をクリックします。
自動候補内の「パーソナライズ」アイコンをクリックします。
「検索カテゴリ」タブを開き、検索するカテゴリを選択します。
「OK」をクリックします。
パーソナライズがグローバル検索で使用可能な場合(設定に基づく):
検索フィールド内をクリックします。
自動候補内の「パーソナライズ」アイコンをクリックします。
「自動候補グループ」タブで、自動候補に表示するグループを選択し、それらのグループが表示される順序を設定します。
「OK」をクリックします。
結果は、定期的にリフレッシュされる索引に基づいています。次のリフレッシュまでは、最近作成されたレコードが検索できなかったり、属性値が古いままである場合があります。
現在表示されているビジネス・オブジェクトが検索に含まれない場合があります。
グローバル検索をパーソナライズし(有効な場合)、検索カテゴリが選択されていることを確認します。
選択対象の対応する検索カテゴリが表示されない場合、そのビジネス・オブジェクトはグローバル検索用に設定されていません。かわりに、特に最新情報を検索結果で確認する必要がある場合には、そのオブジェクトの作業領域での検索を使用してください。
保存済検索を実行した場合、その保存済検索を作成したときとは異なる結果が取得される場合があります。レコードがそれまでの間に追加、編集または削除されている可能性があるため、結果自体は保存されません。
最後に、検索語で記号(ワイルドカードなど)が正しく使用されていることを確認します。
後でグローバル検索で使用するために検索語およびフィルタを保存するには(設定に基づいて可能な場合)、次の手順を実行します。
保存する検索語を使用して検索を実行します。
検索結果で、フィルタが非表示になっている場合は、「フィルタの表示」ボタンをクリックします。
保存するフィルタを設定します。
「保存」ボタンをクリックします。
保存済検索に名前を付けます。
「保存された検索の編集」ダイアログ・ボックスを閉じます。
グローバル検索で次を実行します。
既存の保存された検索を実行します。
検索結果で、フィルタが非表示になっている場合は、「フィルタの表示」ボタンをクリックします。
キーワードまたはフィルタを更新します。
「保存」ボタンをクリックします。
既存の保存済検索を上書きするために、名前はそのままにします。
「保存された検索の編集」ダイアログ・ボックスを閉じます。
グローバル検索の検索結果で、次のことを実行します。
フィルタが非表示になっている場合は、「フィルタの表示」ボタンをクリックします。
「保存」ボタンをクリックします。
保存済検索を選択します。
検索の名前を変更するか、「削除」をクリックします。
「保存された検索の編集」ダイアログ・ボックスを閉じます。
次に示すシナリオでは、検索フィールドに入力できるワイルドカードの例、および取得する結果を示します。これらの例は、グローバル検索には適用されません。
ワイルドカードをゼロ個以上の文字で置き換えるレコードを取得する場合はワイルドカード%を使用し、ワイルドカードを1文字のみで置き換える場合は_を使用します。
単語の先頭(条件付きで必須または必須ではない検索フィールドのみ)、中間、末尾に%または_を入力します。
1つの語で複数のワイルドカードも使用できます。
検索基準に演算子がある場合、ワイルドカードが機能するために次のいずれかを選択する必要があります。
STARTS WITH
ENDS WITH
CONTAINS
実際のワイルドカード記号を使用して語を検索する場合は、ワイルドカードの前にバックスラッシュ(\)を付けます。たとえば、amount %を検索するにはamount \%と入力します。
次の表に、ワイルドカードの例をいくつか示します。
検索語 | 一致 |
---|---|
add% |
|
exp_nse |
expenseやexpanseなどの単語 |
e_p% |
especiallyやexperienceなどの単語 |
保存済検索では、同じ検索を後で簡単に実行できるように、検索基準およびその他の設定を取得します。ローカル領域でのこれらの保存済検索は、グローバル検索のものと同じではありません。
事前定義された保存済検索は、そのまま使用する以外に、各自の用途に応じて作成および編集できます。また、適切なロールを持っている場合は、ページ・コンポーザを使用して、他のユーザーの保存済検索をカスタマイズすることもできます。
次の手順を実行します。
「保存」ボタンがある検索に移動します。
追加フィールドなど、検索基準を設定します。
「保存」ボタンをクリックします。
保存済検索に名前を付け、その設定を次のように定義します。
デフォルトとして設定: このページを開いたとき、常に、保存済検索が自動的に選択されます。
自動的に実行: 保存済検索のリストから保存済検索を選択すると、ただちにこのページで実行されます。
両方のオプションを選択すると、このページを開くと常に保存済検索が実行されるようになります。
ダイアログ・ボックスを閉じます。
保存済検索は、現在のページに限定することも、場合によっては同じオブジェクトの他の検索で使用可能になるように設定することもできます。
次の手順を実行します。
まだ選択されていない場合は、ページで保存済検索を選択します。
追加フィールドなど、検索基準を設定します。
「保存」ボタンをクリックします。
保存済検索が自分で作成したものである場合は、名前を変更しないで保存します。
事前定義済である場合は上書きできないため、一意の名前を使用して新しい保存済検索を作成します。
次の手順を実行します。
「保存」ボタンがある検索に移動します。
「保存済検索」リストから「パーソナライズ」を選択します。
「保存された検索のパーソナライズ」ダイアログ・ボックスで保存済検索を選択します。
可能な場合は、設定を変更します。
デフォルトとして設定: このページを開いたとき、常に、保存済検索が自動的に選択されます。
自動的に実行: 保存済検索のリストから保存済検索を選択すると、ただちにこのページで実行されます。
検索リストに表示: 保存済検索をこのページで選択および実行できます。
「保存された検索のパーソナライズ」ダイアログ・ボックスに非表示の保存済検索が引き続き表示される場合があります。
保存済検索がページで現在選択されている場合、この設定は変更できません。
作成した保存済検索を選択した場合は、その保存済検索を名前変更または削除できます。事前定義された保存済検索に対してこれを実行することはできません。
変更内容を保存し、ダイアログ・ボックスを閉じます。
保存済検索には次のものが含まれます。
表示可能な検索フィールド
各フィールドの演算子と値
基本または拡張の検索モード
場合によっては検索結果フィルタ
現在の検索結果セットまたは検索結果のソート順序は保存されません。
「例による問合せ」は、表の列ヘッダーのすぐ上にあるフィールドの行で、これを使用して、表のデータをフィルタリングします。
次の手順を実行します。
フィールドの行が表示されていない場合は、表のツールバーで「例による問合せ」をクリックします。
「例による問合せ」の一部のフィールドまたはすべてのフィールドにフィルタ値を入力します。
[Enter]を押します。
これで、「例による問合せ」のすべてのフィールドに入力した基準を満たすレコードのみが表示されます。
次のいずれかを実行します。
「例による問合せ」のいずれかのフィールドで、カーソルを使用して[Enter]を再度押します。
可能な場合は、ツールバーの「検索」または「リフレッシュ」をクリックします。
可能な場合は、「表示」メニューから「リフレッシュ」を選択します。
可能な場合は、「例による問合せ」行の先頭にある「すべて消去」アイコンをクリックします。
そうでない場合は、次を実行します。
「例による問合せ」の各フィールドに入力した内容を削除します。
表をリフレッシュします。
「例による問合せ」フィールドだけでなく、他の表フィルタも消去するには、次の手順を実行します。
「表示」メニューから「消去」を選択するか、使用可能な場合には表のツールバー上の「消去」をクリックします。
表をリフレッシュします。
「例による問合せ」フィールドで演算子およびワイルドカードを使用できます。演算子とワイルドカードは、日付フィールドではなく、英数字のフィールドのみで機能します。
次の表では、「例による問合せ」のフィールドで入力できる演算子について説明します。
演算子 | 説明 |
---|---|
なし(値のみを入力) |
|
> |
次より大きい |
< |
次より小さい |
>= |
以上 |
<=< p> =<> |
以下 |
and |
かつ 注意: この演算子は、必ず他の演算子と組み合せて使用する必要があります。例: >0 and <=1000< div>
=1000<> |
or |
または |
英数字のフィールドの場合、>、<、>=、および<=< span>の各演算子の結果は英数字のソートによって決まります。=<>
たとえば、>=ABCと入力した場合、ABC、ABD、ABCA、ACB、BACは一致しますが、AB5やABは一致しません。
andおよびor以外のすべての演算子では、空白はフィルタ値の一部と見なされます。
たとえば、>= ABCと入力した場合、ABCおよびABDは先頭に空白が1つある場合にのみ一致します。
次の表では、入力した値の先頭、中間、末尾で使用できる「例による問合せ」のワイルドカードについて説明します。
ワイルドカード | 説明 |
---|---|
* |
複数の文字 |
? |
1文字 |
他の記号はすべて無視されます。