17HCMスプレッドシート・データ・ローダー
この章の内容は次のとおりです。
HCMスプレッドシート・データ・ローダーの使用方法: 考慮する点
データをデータ(.dat)ファイルまたはスプレッドシートからHCMデータ・ローダー・ステージ表にロードできます。データをロードする頻度やロードするデータの複雑度が、そのアプローチに大きく影響を及ぼします。このトピックでは、スプレッドシートからのデータ・ロードの主な特徴について説明します。この情報は、ビジネス・ケースに最も適したアプローチの特定に役立ちます。
スプレッドシート・テンプレート
スプレッドシートは、スプレッドシート・テンプレートから生成する必要があります。一部のスプレッドシート・テンプレートは事前に定義されています。テンプレートを作成するには、事前定義済テンプレートをコピーして編集するか、テンプレートを最初から作成します。
どのようなときにスプレッドシートを使用するか
スプレッドシートには多くの利点があります。次に例を示します。
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スプレッドシートは簡単に使用できます。
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スプレッドシート・テンプレートを作成し、ビジネス・ケースにあったスプレッドシートを生成できます。たとえば、属性を除外したり、属性の順序を変更したり、属性ラベルを変更したり、ヘルプ・テキストを追加できます。
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スプレッドシートのデータを定期的にステージ表に保存できます。このため、スプレッドシート・サイズの制限に妨げられることなく、大量のレコードをロードできます。
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エラーはスプレッドシート内で報告され、そこでエラーを修正できます。
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スプレッドシートと.datファイルを組み合せて使用できます。たとえば、データをスプレッドシートからロードし、.datファイルを使用してそのデータを維持できます。
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特定のケースにおいては、スプレッドシートを使用する方が適しています。たとえば、.datファイルから、5行で1つのエレメントが構成されるエレメント・エントリをロードするには、次のものを指定します。
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エレメント・エントリに対して1つのレコード
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各名前と値に対して1つのレコード
スプレッドシートでは、スプレッドシートの1行のみを指定し、同じ行の個別の列に値を設定します。
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スプレッドシートの制限
データをスプレッドシートからロードする場合は、次の制限があります。
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ビジネス・オブジェクト・コンポーネントを作成または更新できますが、削除することはできません。
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添付ファイルまたはイメージはロードできません。
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HCMスプレッドシート・データ・ローダーでは、ソース・キーは認識されません。このため、スプレッドシートからロードするオブジェクトは、デフォルトのソース・キーを持ちます。このようなオブジェクトを.datファイルで維持するには、ユーザー・キーを入力します。
HCMデータ・ローダー・スコープ
「HCMデータ・ローダー・スコープ」パラメータが「全体」に設定されている場合のみ、HCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用して、データをHCMデータ・ローダー・ステージ表にインポートできます。このパラメータは、リリース10以降のすべての新しいカスタマについてはデフォルトで「全体」に設定され、変更できません。
設定要件
すべてのユーザーは、Microsoft ExcelでHCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用するようにデスクトップ統合を設定する必要があります。
HCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用したデータのアップロード: 処理方法
スプレッドシートの「アップロード」をクリックすると、データがOracle HCM Cloudにアップロードされます。内部的には、アップロードは2つのステージで構成されるプロセスです。第1ステージでは、HCMスプレッドシート・データ・ローダーがデータをHCMデータ・ローダー・ステージ表にインポートします。第2ステージでは、HCMデータ・ローダーが有効なビジネス・オブジェクトをアプリケーション表にロードします。
次の図は、HCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用したデータのアップロード・プロセスを要約しています。

スプレッドシート・データのロード方法
このプロセスの詳細は、次のとおりです。
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「データ交換」作業領域で「スプレッドシート・データ・ローダーの実行」タスクを実行して、スプレッドシート・テンプレートからビジネス・オブジェクトのスプレッドシートを生成します。
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スプレッドシートの「データ・セットの作成」をクリックして、ロードするデータのデータ・セットを作成します。
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スプレッドシートにデータを入力し、「アップロード」をクリックします。この処理により、スプレッドシート・データ・セットがHCMデータ・ローダー・ステージ表にインポートされます。
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ステージ表では、いくつかの検証が実行されます。「リフレッシュ」をクリックすると、スプレッドシートの「スプレッドシート行ステータス」セクションの「進捗」および「メッセージ」列にインポート・エラーが報告されます。
スプレッドシート・フォーマットによってビジネス・オブジェクトの構造およびルールが強制されるため、このステージでのエラーはまれです。
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各オブジェクトが正常にステージ表にロードされると、HCMデータ・ローダーは関連するオブジェクト・サービスをコールして、オブジェクトをアプリケーション表にロードします。
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オブジェクト・サービスはオブジェクトを検証します。「リフレッシュ」をクリックすると、スプレッドシートの「スプレッドシート行ステータス」セクションの「進捗」および「メッセージ」列にエラーが報告されます。
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スプレッドシートでインポート・エラーまたはロード・エラーを修正し、「アップロード」を再度クリックします。この処理により、修正したデータがステージ表に再度インポートされます。
スプレッドシートの「メッセージ」ワークシートに、このデータ・セットについて生成されたすべてのインポートおよびロード・メッセージの要約が保持されます。
HCMスプレッドシート・データ・ローダーのアクセス要件
このトピックでは、HCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用するために必要な機能セキュリティ権限を識別します。事前定義された「人材管理統合スペシャリスト」ジョブ・ロールには、これらすべての権限が含まれます。必要に応じて、これらの権限をカスタム・ロールに割り当てることもできます。
次の表では、「データ交換」作業領域でこれらのタスクを実行するために必要な機能セキュリティ権限について説明しています。
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スプレッドシート・データ・ローダーの実行
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スプレッドシート・テンプレートの管理
権限名およびコード | 権限の説明 | スプレッドシート・データ・ローダーの実行 | スプレッドシート・テンプレートの管理 |
---|---|---|---|
HCMスプレッドシート・データ・ローダー・テンプレートへのアクセス (HRC_ACCESS_HSDL_TEMPLATES_PRIV) |
「スプレッドシート・データ・ローダーの実行」タスク、およびユーザーがアクセスする権限を持つアクティブなスプレッドシートをレビューできるページへのアクセスを提供します。 |
可 |
不可 |
HCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用したデータのロード (HRC_LOAD_DATA_USING_HSDL_PRIV) |
データ入力用のスプレッドシートを生成し、スプレッドシートからデータをアップロードするHCMデータ・ローダー・プロセスを送信することをユーザーに許可します。 |
可 |
可 |
「データ交換」作業領域の管理 (HRC_MANAGE_DATA_EXCHANGE_PRIV) |
「データ交換」作業領域にアクセスし、HCMスプレッドシート・データ・ローダーのタスクを実行することをユーザーに許可します。 |
可 |
可 |
HCMスプレッドシート・データ・ローダー・テンプレートの管理 (HRC_MANAGE_HSDL_TEMPLATES_PRIV) |
「スプレッドシート・テンプレートの管理」タスク、およびユーザーがスプレッドシート・テンプレートを作成して保守できるページへのアクセスを提供します。 |
不可 |
可 |
HCMスプレッドシート・データ・ローダー・テンプレート: 説明
HCMスプレッドシート・データ・ローダーは、HCMビジネス・オブジェクトをスプレッドシート・テンプレートから生成したスプレッドシートからロードします。ビジネス・オブジェクトまたはビジネス・オブジェクト・コンポーネントのスプレッドシート・テンプレートには、選択した属性が指定した順序で含まれています。テンプレートから生成されたすべてのスプレッドシートは、構造と組織がテンプレートと同じになります。このトピックでは、スプレッドシート・テンプレートについて説明します。
事前定義済スプレッドシート・テンプレート
事前定義済スプレッドシート・テンプレートは、就業者、ジョブ、事業所などの一般的にロードされるオブジェクトのために使用できます。これらのテンプレートには、サポートされているすべてのコンポーネントとオブジェクトの列が含まれています。「スプレッドシート・テンプレートの管理」ページで保存済検索を使用して、事前定義済スプレッドシート・テンプレートを取得します。
スプレッドシート・テンプレートのステータス
スプレッドシート・テンプレートを編集したり、削除したり、テンプレートからスプレッドシートを生成できるかどうかは、そのステータスによって決まります。次の表では、テンプレート・ステータス値を要約しています。
スプレッドシート・テンプレートのステータス | 編集 | 削除 | スプレッドシートの生成 |
---|---|---|---|
下書き |
可 |
可 |
不可 |
アクティブ |
可 「注意」を参照。 |
不可 |
可 |
非アクティブ |
可 |
不可 |
不可 |
アクティブなスプレッドシート・テンプレートをユーザーが使用できないようにするには、そのステータスを「非アクティブ」に変更します。「下書き」に戻すことはできません。
スプレッドシート・テンプレートの特徴
スプレッドシート・テンプレートの数多くのコンポーネントを構成できるため、ビジネス要件にあわせてスプレッドシート・テンプレートを作成できます。たとえば、次のことができます。
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含める列を選択します。
-
列の順序と見出しを指定します。
-
列を有効化および無効化します。
-
デフォルト値を指定します。
-
オプションの値を必須にします。
-
列の見出しにポインタを重ねたときに表示されるヘルプ・テキストを入力します。
値リストは、関連する属性に対して表示されます。
スプレッドシート・テンプレートの管理
スプレッドシート・テンプレートを作成するには、次のようにします。
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既存のスプレッドシート・テンプレートをコピーし、そのコピーを編集します。
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スプレッドシート・テンプレートを最初から作成します。
-
別の環境からエクスポートされたスプレッドシート・テンプレートをインポートします。
スプレッドシート・テンプレートの翻訳
スプレッドシート・テンプレート内の次のテキスト・エントリについて翻訳バージョンを提供できます。
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テンプレート名および摘要
-
テンプレート手順
-
列見出しおよび摘要
スプレッドシート・テンプレートを編集して翻訳テキストを入力する前に、セッション言語をターゲット言語に設定します。
スプレッドシート・テンプレートのカテゴリの定義: 手順
数多くのスプレッドシート・テンプレートを定義する場合は、検索を容易にするために、それらをカテゴリごとにグループ化できます。事前定義のカテゴリはありません。このトピックでは、テンプレート・カテゴリを定義する方法について説明します。
テンプレート・カテゴリの定義
次の手順に従います。
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「設定および保守」作業領域で「タスク」パネル・タブを開き、「検索」をクリックします。「検索」ページで、「共通参照の管理」タスクを検索して選択します。
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「共通参照の管理」ページで、参照タイプORA_HRC_DL_TEMPLATE_CATEGORYを検索します。
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検索結果で、ORA_HRC_DL_TEMPLATE_CATEGORYを選択してその参照コードを表示します。
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「新規」アイコンをクリックして、参照コード表に行を追加します。
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カテゴリの参照コードを定義します。たとえば、就業者テンプレートのカテゴリを作成するには、次のようにします。
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「参照コード」フィールドにWORKER_TEMPLATESと入力します。
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「内容」フィールドにWorkerと入力します。この値は、たとえば「スプレッドシート・テンプレートの管理」ページのカテゴリのリストに表示されます。
ヒント: 「表示順序」の値は、カテゴリのリストにおけるこのカテゴリの位置を指定する数字です。
-
-
「保存してクローズ」をクリックします。
これで、「スプレッドシート・テンプレートの管理」および「テンプレート定義の管理」ページでカテゴリを選択できるようになりました。「スプレッドシート・データのロード」ページでスプレッドシート・テンプレートの拡張検索を実行するときに、カテゴリで検索することもできます。
スプレッドシート・テンプレートの作成および編集: 手順
スプレッドシート・テンプレートの作成は、4ステップのプロセスです。次のようにします。
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テンプレートの一般情報を定義します。
-
テンプレートのコンテンツとレイアウトを設計します。
-
必要に応じて、テンプレート手順を指定します。
-
設計をレビューし、テンプレートからテスト・スプレッドシートを生成します。
このトピックでは、このプロセスの4ステップの手順を示し、既存のスプレッドシート・テンプレートの編集方法について説明します。
テンプレートの定義
次の手順に従います。
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「データ交換」作業領域の「タスク」パネル・タブで、「スプレッドシート・テンプレートの管理」を選択し、「スプレッドシート・テンプレートの管理」ページを開きます。
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「作成」をクリックします。
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「テンプレートの作成」ダイアログ・ボックスで、次のようにします。
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テンプレートの名前を入力します。デフォルトでは、生成されたスプレッドシートの名前は、日時スタンプが付けられたテンプレートの名前です。
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「コード」の値は、「名前」の値に基づいて自動的に生成されます。コードは上書きできます。
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テンプレートが関連するビジネス・オブジェクトを選択します。
-
テンプレートが国別仕様固有である場合は、国別仕様データ・グループを選択します。
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必要に応じて、摘要を入力してカテゴリを選択します。
-
「OK」をクリックします。
「テンプレート定義の管理」ページが開きます。一部のフィールドには、「テンプレートの作成」ダイアログ・ボックスで入力した値が含まれています。「ステータス」は、デフォルトでは「下書き」です。スプレッドシートは、「アクティブ」テンプレートからのみ生成できます。テンプレートは、使用する準備が整うまで、「下書き」ステータスのままにします。
-
「テンプレート・パラメータ」セクションで、これらのパラメータの一部またはすべての値を設定できます。使用可能なパラメータは、ビジネス・オブジェクトによって異なります。
パラメータ | 説明 |
---|---|
常勤換算の計算 |
就業者アサイメントでの勤務時間の常勤換算値を自動的に計算するかどうかを指定します。デフォルトでは、企業の場合、この値は「いいえ」です。 このパラメータは、就業者オブジェクト用に作成されたテンプレートにのみ適用されます。 |
ロードの最大コンカレント・スレッド |
スプレッドシート・データをロードするために同時に使用するスレッドの最大数を指定します。企業の場合、この値は「HCMデータ・ローダーの構成」ページで設定できます。 |
将来の有効日更新のパージ |
有効日メンテナンス・モードを制御します。このパラメータが「はい」に設定されている場合、Oracle HCM Cloud内のすべての既存データはスプレッドシート内のデータで置き換えられます。それ以外の場合、既存の先日付の変更はすべて保持されます。デフォルトでは、企業の場合、スプレッドシート・アップロードでのこの値は「いいえ」です。 |
テンプレート・パラメータを設定する必要はありませんが、ここで指定した値は企業設定を上書きし、テンプレートから生成されたスプレッドシートにのみ適用されます。テンプレートのユースケースをサポートするように、これらのパラメータを設定できます。たとえば、新規採用をロードするためのスプレッドシート・テンプレートでは、「将来の有効日更新のパージ」を「はい」に設定できます。就業者レコードをアップロードするためのスプレッドシート・テンプレートでは、このパラメータを「いいえ」に設定できます。テンプレート・パラメータを設定するには、次のようにします。
-
「テンプレート・パラメータ」セクションで、「追加」をクリックします。
-
パラメータ値を選択します。
-
選択したパラメータの値を選択または入力します。
-
追加のパラメータに対して、ステップ1から繰り返します。
「設計」タブをクリックして、「設計」ページを開きます。
テンプレートの設計
「使用可能属性」パネルに、オブジェクトの最上位レベルのコンポーネントのすべての属性がリストされます。「使用可能属性」メニューを使用して、異なるコンポーネントを選択します。
次の手順に従います。
-
「使用可能属性」パネルから「選択済属性」パネルに、属性をドラッグ・アンド・ドロップします。
-
「選択済属性」パネルで属性の順序を変更して、生成されたスプレッドシートでの順序を指定します。
-
個別の属性を必要に応じて編集するか、「拡張設定の構成」を選択して、すべての属性を一度に管理します。
-
テンプレート設計が完了したら、「インストラクション」タブをクリックして手順を入力します。それ以外の場合は、「レビュー」タブをクリックします。
テンプレート手順の入力
「インストラクション」ページで、テンプレートから生成されるスプレッドシートの個別の手順ワークシートに表示される手順を入力できます。これらの手順では、ロードされるオブジェクトの検証方法などについて記述できます。手順を入力するには、次のようにします。
-
「追加」をクリックします。
-
「インストラクションの作成」ダイアログ・ボックスで、見出しとインストラクション・テキストを入力します。
-
必要に応じて、インストラクション・テキストの追加セクションを作成するには、ステップ1と2を繰り返します。セクションを順序変更および削除できます。
-
「レビュー」タブをクリックします。「レビュー」ページが開きます。
テンプレートのレビュー
「レビュー」ページには、テンプレート設計が表示されます。サンプル・スプレッドシートを生成するには、次のようにします。
-
「レビュー」をクリックします。
ヒント: 任意のページで「レビュー」をクリックし、サンプル・スプレッドシートを生成できます。ただし、スプレッドシートには、これまでに保存した構成のみが表示されます。デフォルトのファイル名はGenericHdlSpreadsheet.xlsxです。
-
ファイルをローカルに保存するか、開きます。開くと、サインインを求めるプロンプトが表示されます。
-
スプレッドシートをレビューします。
-
テンプレートを保存します。
テンプレートを使用可能にする準備が整ったら、編集してそのステータスを「アクティブ」に設定します。
テンプレートの編集
スプレッドシート・テンプレートを編集するには、「スプレッドシート・テンプレートの管理」ページで検索し、検索結果でその名前をクリックします。既存のスプレッドシート・テンプレートはどのステータスにあっても編集できますが、そのコードまたはタイプは変更できません。さらに、アクティブなテンプレートの属性は削除できませんが、無効にすることはできます。
スプレッドシート・テンプレートの設計: 説明
スプレッドシート・テンプレートの作成は、4ステップのプロセスです。次のようにします。
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テンプレートの一般情報を定義します。
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テンプレートのコンテンツとレイアウトを設計します。
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必要に応じて、インストラクション・テキストを指定します。
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設計をレビューし、テンプレートからテスト・スプレッドシートを生成します。
このトピックでは、このプロセスの設計ステップについて説明します。
「使用可能属性」パネル
「使用可能属性」パネルに、オブジェクトおよび関連付けられるすべての翻訳オブジェクトのすべてのコンポーネントのすべての属性がリストされます。次のことができます。
-
ツリー・ビューに切り替えて、コンポーネント階層を表示します。オブジェクトのコンポーネントごとに、属性、フレックスフィールド属性および子コンポーネントの個別のエントリが階層に表示されます。
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特定のコンポーネントを選択します。たとえば、事業所オブジェクトの場合は、事業所のその他の住所コンポーネントを選択して、他の事業所コンポーネントを使用可能属性のリストから除外できます。
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属性名をクリックして、属性詳細を表示します。
-
属性を「使用可能属性」パネルから「選択済属性」パネルに移動します。最初の属性を移動すると、コンポーネントの必須属性が自動的に「選択済属性」パネルに移動します。条件付きで必須の属性は移動しません。それらの属性を含めるには明示的に追加する必要があります。
「選択済属性」パネル
「選択済属性」パネルには、属性が追加した順に表示されます。次のことができます。
-
属性の順序を変更します。「順序変更」アイコンをクリックして、「属性の順序変更」ダイアログ・ボックスを開きます。
-
コンポーネントを複製します。このオプションは、「個人電話番号」や「事業所国別仕様その他情報」など、1つのオブジェクトに複数回出現する可能性のあるコンポーネントのために存在します。
ヒント: 追加インスタンスを作成する前に、コンポーネントの選択済属性を編集します。 -
属性の詳細を編集します。たとえば、次のことができます。
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列の見出しを変更します。
-
オプションの値を必須にします。
-
デフォルト値を指定します。
注意: デフォルト値は、生成されたスプレッドシートに含まれていません。混乱を避けるために、デフォルト値が指定された属性を生成されたスプレッドシートから除外できます。 -
生成されたスプレッドシートにその属性を含めるかどうかを指定します。
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オプションの属性を無効にします。これらの属性は表示されますが、更新できません。
-
生成されたスプレッドシートにヘルプ・テキストとして表示する摘要を入力します。
-
適切な属性について、リスト表示タイプを選択できます。
-
拡張設定
一度にすべての属性を管理するには、「属性定義の拡張オプション」アイコンをクリックします。「属性定義の拡張オプション」ページでは、次のものを管理できます。
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基本情報、フレックスフィールド属性および値リスト。
-
属性キー。データをファイルからスプレッドシートにインポートする場合は、ヘッダーを含めることができます。インポート・ファイルで使用されている属性名は、スプレッドシートでの名前とは異なる場合があります。この場合は、「属性キー」フィールドにインポート・ファイル内の名前を含める必要があります。たとえば、事業所コードをその呼称が事業所IDであるファイルからスプレッドシートにインポートできます。データが正常にインポートされることを確実化するには、「事業所コード」属性の「事業所ID」に、「属性キー」の値を設定する必要があります。
スプレッドシート属性のデフォルト値の構成: 説明
HCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用した一括データ・ロード用のスプレッドシートを設計する場合、属性のデフォルト値を指定できます。このトピックでは、デフォルト値を指定できる方法について説明します。
日付属性のデフォルト値の指定
次の表では、デフォルトの日付値を指定するためのオプションについて説明しています。
オプション | 説明 |
---|---|
指定日 |
日付ピッカーを使用して、固定日を選択します。 |
ロード日 |
スプレッドシート行がロードされた日付を使用します。 |
既存の選択済属性 |
別の日付属性を選択して、デフォルト値を指定します。この属性は、「設計」ページの「選択済属性」セクションに存在する必要があります。 |
式の使用 |
デフォルト値を導出するGroovy式を指定します。 |
たとえば、日付属性のデフォルト値をロード日に設定するには、次のようにします。
-
「スプレッドシート・テンプレートの管理」の「設計」ページの「選択済属性」セクションで属性を選択し、「編集」をクリックします。
-
「編集」ダイアログ・ボックスで、「デフォルト値」を「値」に設定し、リストから「ロード日」を選択します。
日付以外の属性のデフォルト値の指定
次の表では、日付以外の属性のデフォルト値を指定するためのオプションについて説明しています。
オプション | 説明 |
---|---|
定数値 |
デフォルト値を入力します。 |
既存の選択済属性 |
同じデータ型の別の属性を選択して、デフォルト値を指定します。この属性は、「設計」ページの「選択済属性」セクションに存在する必要があります。 |
式の使用 |
デフォルト値を導出するGroovy式を指定します。 |
Groovy式の指定
Groovy式を使用すると、その他の属性値を操作してデフォルト値を指定できます。デフォルト値を導出するGroovy式を指定するには、次のようにします。
-
「設計」ページの「選択済属性」セクションで属性を選択し、「編集」をクリックします。
-
「編集」ダイアログ・ボックスで、「デフォルト値」を「値」に設定し、リストから「式の使用」を選択します。
-
テキスト領域に式を入力して、「検証」をクリックし、式が有効であることを確認します。
値セットを使用した属性検証の構成: 手順
データ・ロード用のスプレッドシート・テンプレートを設計する場合、値セットに基づいて属性の検証値のリストを構成できます。「値セットの管理」タスクを使用して、値セットを作成します。このトピックでは、値セットが存在する場合に値セット検証を構成する方法について説明します。
スプレッドシート・テンプレートでの属性検証の構成
次の表に、スプレッドシート属性値を検証するために使用できる値セットの検証タイプを示します。
検証タイプ | 値サブタイプ |
---|---|
非依存 |
テキストまたは翻訳済テキスト |
依存 |
テキストまたは翻訳済テキスト |
サブセット |
テキストまたは翻訳済テキスト |
表 |
なし |
値セットを使用してスプレッドシート内の属性を検証するには、次のようにします。
-
「スプレッドシート・テンプレートの管理」タブの「設計」ページで、スプレッドシートに含める属性を選択します。
-
「選択済属性」セクションで、「属性定義の拡張オプション」アイコンをクリックします。
-
「属性定義の拡張オプション」ダイアログ・ボックスで、その属性の「リスト・タイプ」フィールドを「値セット」に設定します。
-
その属性の「リスト表示オブジェクト」フィールドで、値セット名を入力します。
-
値セットの検証タイプが「表」である場合は、「リスト・バインド・マップ」フィールドに次の値を連結して入力します。
-
値セット定義からの関連パラメータ
-
値セットを制限する値を含む属性の属性キー
属性キーの先頭にコロン(:)を追加し、完全な値をカッコ([ ])で囲みます。次の表で例を示します。
フィールド 値 リスト・タイプ
値セット
リスト表示オブジェクト
REASON_CODES_VS
リスト・バインド・マップ
[pActionCode:Worker_ActionCode]
この例の場合:
-
値セット定義からの関連パラメータはpActionCodeです。
-
値セットを制限する属性の属性キーはWorker_ActionCodeです。この値は、スプレッドシート・テンプレートで選択された属性の属性キーです。または、定数値や現在の日付(adf.currentDate)を指定することもできます。複数のパラメータを指定するには、パラメータ名と値の各ペアをセミコロン(;)で区切る必要があります。たとえば、
[pActionCode:Worker_ActionCode;pEnabled:Y]
となります。
-
-
値セットの検証タイプが「依存」である場合は、「リスト・バインド・マップ」フィールドに次の値を連結して入力します。
-
Bind_IndependentValue
-
値セットが依存する属性の属性キー
属性キーの先頭にコロン(:)を追加します。次の表で例を示します。
フィールド 値 リスト・タイプ
値セット
リスト表示オブジェクト
REGION_OF_BIRTH_VS
リスト・バインド・マップ
Bind_IndependentValue:Worker_CountryOfBirth
この例では、値セットが依存する属性の属性キーはWorker_CountryOfBirthです。
注意: 「リスト・バインド・マップ」値は、検証タイプが「非依存」またはサブセットのいずれかである値セットには必要ありません。「属性のリスト表示」や「リスト表示基準」など、値リストのその他のフィールドは、値セット検証には必要ありません。 -
-
「属性定義の拡張オプション」ダイアログ・ボックスで、変更を保存します。
スプレッドシート・テンプレートの自動生成される属性値: 説明
就業者オブジェクト用のスプレッドシート・テンプレートでは、「個人番号」や「アサイメント番号」など、一部の属性の値が自動的に生成されるように指定できます。たとえば、就業者スプレッドシート・テンプレートの「設計」ページで、「選択済属性」パネルの「個人番号」属性を編集し、「自動生成」を選択します。この場合、ユーザーは、生成されるスプレッドシートに個人番号値を指定する必要はありません。ただし、関連レコードを識別して一緒に処理できるように、一意の識別子を引き続き指定する必要があります。したがって、生成されるスプレッドシートに個人番号が含まれ、かつ、その値が一意の識別子である必要があります。この値は個人番号として使用されません。個人番号は、就業者レコードが正常に作成されたときに生成されます。
ユーザーがこの一意の識別子を論理オブジェクトに指定することが確実になるように、次のルールがテンプレート定義に適用されます。
-
属性に対して「自動生成」オプションを選択すると、「必須」オプションが自動的に選択され、読取り専用となります。
-
「必須」オプションが選択され、「デフォルト値」フィールドが「なし」に設定されている場合、「表示」オプションが自動的に選択され、読取り専用となります。
-
デフォルトの列見出しが定義されています。たとえば、「個人番号」属性の場合、列見出しは「個人一意識別子」です。「アサイメント番号」属性の場合、列見出しは「割当一意識別子」です。デフォルトの列見出しは変更できます。
-
属性のデフォルトの摘要では、一意の識別子を指定する必要があることが示されます。この摘要は編集できます。
テンプレートから生成されるスプレッドシートには、必要に応じて「個人番号」または「アサイメント番号」属性が、その新しい列見出しと摘要とともに含められます。レコードが確実に正常にロードされるように、属性値にはユーザーが一意の識別子を入力する必要があります。
スプレッドシート・テンプレートのコピー: 手順
スプレッドシート・テンプレートをコピーし、そのコピーを編集すると、新しいスプレッドシート・テンプレートを効率的に作成できます。このトピックでは、スプレッドシート・テンプレートをコピーする方法について説明します。このタスクは、「データ交換」作業領域で実行します。
スプレッドシート・テンプレートのコピー
次の手順に従います。
-
「データ交換」作業領域の「タスク」パネル・タブで、「スプレッドシート・テンプレートの管理」を選択します。
-
「スプレッドシート・テンプレートの管理」ページで、コピーするスプレッドシート・テンプレートを検索します。
-
検索結果でスプレッドシート・テンプレートを選択し、テンプレートの「処理」メニューから「コピー」を選択します。
-
「テンプレートのコピー」ダイアログ・ボックスで、次のようにします。
-
「名前」フィールドにスプレッドシート・テンプレートの一意の名前を入力します。
-
「コード」の値は、名前の値に基づいて自動的に作成されます。コード値は上書きできます。
-
テンプレートが国別仕様固有である場合は、国別仕様データ・グループを選択します。
-
必要に応じて、摘要を入力してカテゴリを選択します。
-
「OK」をクリックします。
-
-
「OK」をクリックして、「確認」ダイアログ・ボックスを閉じます。
-
「スプレッドシート・テンプレートの管理」ページで、新しいスプレッドシート・テンプレートを検索します。
-
検索結果で、編集用に開くスプレッドシート・テンプレートの名前をクリックします。
任意のステータスのスプレッドシート・テンプレートをコピーできますが、新しいスプレッドシート・テンプレートのステータスは常に「下書き」です。テンプレートを使用する準備が整ったら、ステータスを「アクティブ」に変更します。アクティブなスプレッドシート・テンプレートは、「スプレッドシート・データのロード」ページで使用できます。
スプレッドシート・テンプレートのエクスポートおよびインポート: 手順
スプレッドシート・テンプレートを他の環境にインポートすると、そのテンプレートを再作成する必要がなくなります。たとえば、スプレッドシート・テンプレートをテスト環境からエクスポートし、それを本番環境にインポートできます。このトピックでは、スプレッドシート・テンプレートをエクスポートおよびインポートする方法について説明します。これらのタスクは、「データ交換」作業領域で実行します。
スプレッドシート・テンプレートのエクスポート
ソース環境で、次の手順に従います。
-
「データ交換」作業領域の「タスク」パネル・タブで、「スプレッドシート・テンプレートの管理」を選択します。
-
「スプレッドシート・テンプレートの管理」ページで、エクスポートするスプレッドシート・テンプレートを検索して選択します。
-
スプレッドシートの「処理」メニューから「エクスポート」を選択します。
-
「オープン」ダイアログ・ボックスで、「ファイルの保存」を選択し、「OK」をクリックします。
-
「保存するファイルの名前の入力」ダイアログ・ボックスで、ファイルの場所を選択し、「保存」をクリックします。
ファイルは指定した場所にXML形式でエクスポートされます。ファイルをターゲット環境に提供します。
スプレッドシート・テンプレートのインポート
ターゲット環境で次の手順に従います。
-
「データ交換」作業領域の「タスク」パネル・タブで、「スプレッドシート・テンプレートの管理」を選択します。
-
「スプレッドシート・テンプレートの管理」ページで、「インポート」をクリックします。
-
「インポート」ダイアログ・ボックスで、次のようにします。
-
スプレッドシート・テンプレートの一意の名前を入力します。この名前は、ターゲット環境に適用されます。
-
「コード」フィールドは、名前の値に基づいて自動的に入力されます。値は上書きできます。
-
テンプレートが国別仕様固有である場合、国別仕様データ・グループを選択します。
-
「ファイルの選択」をクリックして、テンプレート・ファイルを選択します。
-
必要に応じて、摘要を入力してカテゴリを選択します。
-
「インポート」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックして、テンプレートをインポートします。
「OK」をクリックして、「確認」ダイアログ・ボックスを閉じます。
-
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「スプレッドシート・テンプレートの管理」ページで、インポートしたテンプレートを検索します。
インポートしたスプレッドシート・テンプレートのステータスは、常に「下書き」です。テンプレートを使用する準備が整ったら、ステータスを「アクティブ」に変更します。
スプレッドシートの生成: 手順
HCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用してデータをロードするには、まずスプレッドシート・テンプレートからスプレッドシートを生成する必要があります。このトピックでは、スプレッドシート生成してローカルに保存する方法について説明します。このタスクは、「データ交換」作業領域で実行します。
スプレッドシートの生成
次の手順に従います。
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「データ交換」作業領域の「タスク」パネル・タブで、「スプレッドシート・データ・ローダーの実行」を選択します。
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「スプレッドシート・データのロード」ページで、テンプレートの検索用語を入力します。たとえば、特定のビジネス・オブジェクトのテンプレートを検索するには、次のようにします。
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「ビジネス・オブジェクト」フィールドで、ビジネス・オブジェクトを選択します。
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「作成者」フィールドを消去して、使用可能なすべてのテンプレートを表示します。
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「ステータス」が「アクティブ」に設定されていることを確認します。
ヒント: スプレッドシートは、アクティブなテンプレートからのみ生成できます。 -
「検索」をクリックします。
ヒント: 検索結果で、テンプレートの「テンプレート概要」アイコンをクリックして、選択前にサポートされている属性のリストを表示します。
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使用するテンプレートの名前をクリックします。
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OpeningGenericHdlSpreadsheet.xlsxダイアログ・ボックスで、「ファイルの保存」を選択し、「OK」をクリックします。
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「保存するファイルの名前の入力」ダイアログ・ボックスで、事業所を選択し、スプレッドシートを保存します。
これで、スプレッドシートにデータを入力し、アップロードできるようになりました。
スプレッドシートへのデータのインポート: 手順
スプレッドシートにアップロードするデータを移入するには、データを手動で入力するか、ファイルからインポートします。データをファイルからインポートすると、スプレッドシートにデータ・セットが自動的に作成されます。または、まず既存のデータ・セットを検索し、データをファイルから既存のデータ・セットにインポートすることもできます。このトピックでは、データをファイルからスプレッドシートにインポートする方法について説明します。
ファイルからのデータのインポート
次の手順に従います。
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スプレッドシートをまだ開いていない場合は開き、プロンプトが表示された場合はサインインします。
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「スプレッドシート・ローダー」ツールバーで、「ファイルのインポート」をクリックします。「ファイルからインポート」ダイアログ・ボックスが開きます。
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「ファイルからインポート」ダイアログ・ボックスで、次の表に示すいずれかの「ファイル・タイプ」値を選択します。
ファイル・タイプ 説明 カンマ区切りの値
カンマ区切りの(.csv)ファイル
パイプ区切りの値
区切りデータ(.dat)ファイル
その他のファイル・タイプ
ユーザーが指定したセパレータのテキスト・ファイル(.txt)
XMLファイル・タイプ
XMLファイル
ヒント: CSVおよびXMLファイル・テンプレートをスプレッドシート・テンプレートからダウンロードできます。これらを使用して、データを同じテンプレートから生成されたスプレッドシートにロードします。 -
「XMLファイル・タイプ」以外のファイル・タイプについては、ファイルにヘッダーを含めるかどうかを指定します。
ヘッダーは、ファイルに値が含まれている属性の名前を示します。この場合、ファイル内の属性の順序は、スプレッドシートの列の順序と一致している必要はありません。「ヘッダーを含む」の選択を解除した場合、ファイル内の値の順序は、スプレッドシート内の列の順序と一致している必要があります。
XMLファイルで、属性値に使用されるXMLタグは、スプレッドシート・テンプレートに構成されている属性キーを使用する必要があります。
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「参照」をクリックして、インポートするファイルを選択します。
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「XMLファイル・タイプ」以外のファイル・タイプについては、「拡張ファイル・オプション」セクションを展開します。次の表に示すように、選択したファイル・タイプのオプションを指定します。デフォルト値が指定されている場合は使用できます。
ファイル・タイプ ファイル・セパレータ エスケープ・インジケータ 改行インジケータ カンマ区切りの値
該当なし
1から10文字
1から10文字
パイプ区切りの値
該当なし
1から10文字
1から10文字
その他のファイル・タイプ
1から10文字
1から10文字
1から10文字
「改行コマンド」フィールドに、指定した「エスケープ・インジケータ」および「改行インジケータ」の値から作成された改行コマンドが表示されます。
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「OK」をクリックして、データを選択したファイルからインポートします。データがインポートされ、この新しいデータ・セットには自動的に名前が割り当てられます。データ・セット名を上書きしたり、インポートした属性値を編集できます。
スプレッドシート・データ・セットの管理: 手順
データ・セットは、同じスプレッドシートのインスタンスからロードされ、同じデータ・セット名で識別されるすべてのデータです。データは、スプレッドシート・テンプレートから一度にすべてロードできます。または、データ行を既存のスプレッドシートに追加し、それらのデータ行を既存のデータ・セットにアップロードすることもできます。このトピックでは、スプレッドシートのデータ・セットを作成および管理する方法について説明します。
データ・セットの作成
次の手順に従います。
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生成されたスプレッドシートを開きます。
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「接続」ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックし、プロンプトが表示された場合はサインインします。数秒後、スプレッドシートに、選択したスプレッドシート・テンプレートのすべての属性が表示されます。
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スプレッドシート・ツールバーで「スプレッドシート・ローダー」タブをクリックします。
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「データ・セットの作成」をクリックし、「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。データ・セット名がテンプレート名および日時に基づいて自動的に生成されますが、上書きできます。名前は、スプレッドシート・テンプレートに対して一意である必要があります。
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「OK」をクリックして確認ダイアログ・ボックスを閉じます。
スプレッドシートにデータを手動で入力するか、ファイルからインポートできます。
データ・セットの更新
既存のデータ・セットを取得するには、次の手順に従います。
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元のスプレッドシートを開くか、新しいスプレッドシートを同じテンプレートから元のスプレッドシートとして生成します。
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「検索」ヘッダーの下にある「データ・セット名」フィールドで、更新するデータ・セットの名前を選択します。使用可能なデータ・セットは次のとおりです。
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同じスプレッドシート・テンプレートから現在のスプレッドシートとして生成されたスプレッドシートからアップロードされたもの。
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ステージ表にまだ存在するもの。ステージ表から削除したデータ・セットは更新できません。
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「検索モード」の値を選択します。データ・セット内のすべてのレコードまたはロードに失敗したレコードのみを取得できます。
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「スプレッドシート・ローダー」ツールバーで、「検索」をクリックします。指定したデータ・セット・レコードがスプレッドシートにダウンロードされます。
失敗した行を訂正することや新しい行を追加することはできますが、正常にロードされた行は更新できません。追加する行は、更新するデータ・セットに属します。データをアップロードすると、新しい行と更新された行のみがステージ表にインポートされます。
データ・セットの保存
「スプレッドシート・ローダー」ツールバーの「保存」をクリックすると、データ・セットを定期的にHCMデータ・ローダー・ステージ表にインポートできます。データは、「アップロード」をクリックするまでアプリケーション表にロードされません。「保存」処理では、次のことが可能です。
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データを一定期間ステージ表にインポートできます。たとえば、給与調整の入力や保存は1週間を通して実行できますが、アップロードできるのは週末のみです。
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定期的に1つのデータ・セットに保存する大量のデータを作成できます。それらのデータをスプレッドシートで一度にすべて管理する必要はありません。
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複数のユーザーが同じデータ・セット内の処理するデータを指定できます。
データのアップロード: 作業例
この例では、HCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用して営業部門のジョブをアップロードする方法を示します。
次の表では、このシナリオにおける主な決定事項を要約しています。
考慮する決定事項 | この例の場合 |
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ロードしているビジネス・オブジェクトは何か。 |
ジョブ |
使用するスプレッドシート・テンプレート |
Sales Jobs |
スプレッドシートへの移入方法 |
ヘッダーを含み、\n改行コマンドを使用するカンマ区切りファイル、Sales_Jobs.csvをインポートします。 |
タスクの要約
次の方法でジョブをアップロードします。
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スプレッドシートの生成
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スプレッドシートへのジョブ・オブジェクトのインポート
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ジョブのアップロードおよびエラーの修正
前提条件
このタスクを完了するには、次のことが必要になります。
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デスクトップ・クライアントOracle ADF 11g Desktop Integration Add-in for Excelをインストールしておく必要があります。
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Microsoft Excelで「セキュリティ センターの設定」の「VBAプロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する」を有効にしておく必要があります。
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Sales Jobsスプレッドシート・テンプレートが存在し、アクティブになっている必要があります。
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Sales_Jobs.csvファイルが存在する必要があります。
スプレッドシートの生成
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「データ交換」作業領域の「タスク」パネル・タブで、「スプレッドシート・データ・ローダーの実行」を選択します。
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「スプレッドシート・データのロード」ページで、「名前」フィールドにSales Jobsと入力します。「作成者」フィールドを消去し、「検索」をクリックします。
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検索結果で、Sales Jobsをクリックします。
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OpeningGenericHdlSpreadsheet.xlsxダイアログ・ボックスで、「ファイルの保存」を選択し、「OK」をクリックします。
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「保存するファイルの名前の入力」ダイアログ・ボックスで、事業所を選択します。
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「ファイル名」フィールドにSalesJobs.xlsxと入力し、「保存」をクリックします。
スプレッドシートへのジョブ・オブジェクトのインポート
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SalesJobs.xlsxスプレッドシートを開き、プロンプトが表示された場合はサインインします。
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「スプレッドシート・ローダー」ツールバーで、「ファイルのインポート」をクリックします。
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次の表に示すように、「ファイルからインポート」ダイアログ・ボックスのフィールドに入力します。
フィールド 値 ファイル・タイプ
カンマ区切りの値
ヘッダーを含む
はい
ファイル
Sales_Jobs.csv
エスケープ・インジケータ
\
改行インジケータ
n
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「OK」をクリックします。
データ・セット名が自動的に生成されます。
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スプレッドシートの「スプレッドシート行ステータス」セクションの「進捗」および「メッセージ」列に報告されたインポート・ファイル・エラーを修正します。
ジョブのアップロードおよびエラーの修正
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「スプレッドシート・ローダー」ツールバーで、「アップロード」をクリックします。
データがステージ表にインポートされます。正常にインポートされたオブジェクトは、自動的にアプリケーション表にロードされます。
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「リフレッシュ」をクリックします。
インポートとロードの両方のエラーは、スプレッドシートの「スプレッドシート行ステータス」セクションの「進捗」および「メッセージ」列に自動的に報告されます。
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スプレッドシートのエラーを修正します。
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すべての行が正常にインポートおよびロードされるまで、「ジョブのアップロードおよびエラーの修正」のステップ1から繰り返します。
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スプレッドシートを閉じます。
HCMスプレッドシート・データ・ローダーに関するFAQ
HCMスプレッドシート・データ・ローダーにアクセスできないのはなぜですか。
適切な権限がない可能性があります。「人材管理統合スペシャリスト」ジョブ・ロールまたは権限が必要です。
さらに、「HCMデータ・ローダー・スコープ」構成パラメータを「全体」に設定する必要があります。
エラーを修正するには、どうすればよいですか。
データのアップロード元のスプレッドシートにあるエラーを修正します。エラーは、「リフレッシュ」をクリックすると、スプレッドシートの「スプレッドシート行ステータス」セクションの「進捗」および「メッセージ」列に報告されます。エラーを修正した後、「アップロード」を再度クリックします。
有効日データをロードできますか。
はい。有効日オブジェクトを作成、更新および訂正できます。有効日履歴をロードするには、日付範囲ごとに個別の行を指定します。
有効日オブジェクトのロード中に最初の有効日と最終有効日を変更できますか。
はい。必要に応じて、「最初の有効開始日の置換」属性と「最終有効終了日の置換」属性をスプレッドシート・テンプレートに含めます。スプレッドシート・ユーザーは、これらの属性を「Y」に設定し、改訂した日付を「有効開始日」属性と「有効終了日」属性に指定します。
一部のオブジェクトでは、これらの日付のうち1つのみを変更できます。
翻訳されたオブジェクトをロードできますか。
はい。翻訳オブジェクトに対して、個別のスプレッドシート・テンプレートを作成する必要はありません。かわりに、「言語」などの翻訳属性をベース・オブジェクトのスプレッドシート・テンプレートに組み込みます。テンプレートから生成されたスプレッドシートを使用して、ベース・オブジェクトと翻訳データの両方を保守できます。