2カタログ・リソースの管理

この章の内容は次のとおりです。

カタログ・リソース: 説明

カタログ・リソースは、学習アクティビティに関連付けられる学習コンテンツ項目です。最初にカタログ・リソースを追加して、自分または他の管理者が学習を作成するときに使用できるようにします。

カタログ・リソースには次のものがあります。

  • 自己ペース・カタログ・リソース: Eラーニングに関連付けられたアイテム。

  • インストラクタ指導トレーニング・カタログ・リソース: インストラクタによって提供される学習に関連付けられ、物理的または仮想的な場所で実施されるアイテム。

自己ペース・カタログ・リソース

SCORM、AICC、PDF、Webリンク、アセスメントなどのカタログ・リソースは、講義アクティビティを介して学習者に配信される自己ペースのEラーニング・アイテムです。追加するコンテンツは、インポートされてコンテンツ・サーバーにアップロードされます。

カタログ・リソース 定義

SCORM

共有可能なコンテンツ・オブジェクト参照モデル。学習プラットフォーム間でオンライン・コンテンツを共有できるように、Advanced Distributed Learningグループが作成した仕様。SCORM 1.2またはSCORM 2004 (Edition 2およびEdition 3)準拠のコンテンツはインポートが可能です。コンテンツはXML形式で、1つの.zipファイルに圧縮されています。マニフェスト・ファイルが別のフォルダにないことを確認してください。これはルート・レベルにある必要があります。インポート時に、SCORM仕様(SCORM 1.2またはSCORM 2004 Edition)に準拠したXMLファイルが読み込まれ、コンテンツ構造が作成されます。

AICC

Aviation Industry Computer-Based Training Committee (AICC)は、技術ベースの研修プロフェッショナル集団で、航空業界向けにコンピュータベース研修のガイドラインを作成しました。このガイドラインは、研修要件に対応するために、他の業界でも利用されるようになっています。このアプリケーションは、AICC仕様に準拠した学習コンテンツのインポートに対応しています。AICCはSCORMに似ており、コンテンツはXML形式で、1つの.zipファイルに圧縮されています。マニフェスト・ファイルが別のフォルダにないことを確認してください。これはルート・レベルにある必要があります。インポート時に、AICC Level 1 Version 2.2または4.0標準に準拠したXMLファイルが読み込まれ、コンテンツ構造が作成されます。

ビデオ

AAC形式のビデオH.264がサポートされています。

PDF

PDF文書がサポートされています。PDFでは、Oracle Learning Cloudに完了ステータスが戻されません。このタイプのコンテンツによって支援されるアクティビティは、開始された時点で完了とみなされます。

Webリンク

インターネット上の別の場所へのURL。Oracle Learning Cloudでの学習に使用されます。Webリンクでは、Oracle Learning Cloudに完了ステータスが戻されません。Webリンク・アクティビティは、開始された時点で完了とみなされます。

アセスメント

アセスメントとは、コース教材に対する学習者の理解をテストするために講義に追加されるテストです。アセスメントは、質問リストの形で学習者に表示されます。アセスメントの質問および質問リストは、「設定および保守」作業領域で作成されます。

Skillsoft

Skillsoftライブラリからインポートされたコンテンツ。

インストラクタ指導トレーニング・カタログ・リソース

インストラクタ指導トレーニング・リソースは、インストラクタが提供する学習アクティビティに関連付けられるアイテムです。これらのリソースを定義すると、自分または他の管理者がこれらを再利用して、新しいインストラクタ指導トレーニング・アクティビティを作成できます。

カタログ・リソース 定義

クラスルーム

クラスルームは、学習者のグループが教材について学習する場所です。クラスルームは、インストラクタ指導トレーニングまたは仮想インストラクタ指導トレーニング・アクティビティに関連付けられたリソース・オブジェクトです。

インストラクタ

インストラクタは、あるトピックについて学習者のグループを指導する個人です。インストラクタは、インストラクタ指導トレーニングまたは仮想インストラクタ指導トレーニング・アクティビティに関連付けられるリソース・オブジェクトです。

トレーニング・サプライヤ

トレーニング・サプライヤは、会社がトレーニング・ニーズに対処するために契約することがある外部会社です。

SCORMおよびAICCコンテンツの追加: 手順

SCORMおよびAICCコンテンツ・ファイルを学習アクティビティで使用するには、学習リソース・カタログにこれをインポートする必要があります。

始める前に:

  • SCORMおよびAICCファイルが、SCORMおよびAICCに準拠していることを確認します。

  • SCORMおよびAICCファイルが単一の.zipファイルにパッケージ化されていることを確認します。

  • マニフェスト・ファイルが別のフォルダではなくルート・レベルのフォルダにあることを確認します。

  1. 「カタログ・リソース」ページで、「コンテンツ」タブをクリックします。

  2. 「コンテンツの追加」をクリックします。

  3. 「オンライン・コンテンツの追加」を選択します。

  4. ページの指示に従ってファイルをドラッグ・アンド・ドロップするか、検索してファイルを選択します。

  5. 適切なコンテンツの.zipファイルを選択します。

  6. 「オープン」をクリックします。「コンテンツのインポート」ウィンドウで、インポートの進行状況を確認できます。

  7. ファイルのタイトルおよび摘要を入力します。タイトルを指定しない場合、アップロードされたコンテンツでは、ファイルの名前がタイトルとして使用されます。

  8. 「保存してクローズ」をクリックします。

ビデオ・コンテンツの追加: 手順

ビデオ・ファイルを学習アクティビティで使用するには、学習リソース・カタログにこれをインポートする必要があります。

  1. 「カタログ・リソース」ページで、「コンテンツ」タブをクリックします。

  2. 「コンテンツの追加」をクリックします。

  3. 「ビデオの追加」を選択します。

  4. ページの指示に従ってファイルをドラッグ・アンド・ドロップするか、検索してファイルを選択します。

  5. 適切なコンテンツ・ファイルを選択します。

  6. 「オープン」をクリックします。「コンテンツのインポート」ウィンドウで、インポートの進行状況を確認できます。

  7. ファイルのタイトルおよび摘要を入力します。タイトルを指定しない場合、アップロードされたコンテンツでは、ファイルの名前がタイトルとして使用されます。

  8. 「保存してクローズ」をクリックします。

Webリンクの追加: 手順

Webリンクを学習アクティビティで使用するには、学習リソース・カタログにこれを追加する必要があります。

  1. 「カタログ・リソース」ページで、「コンテンツ」タブをクリックします。

  2. 「コンテンツの追加」をクリックします。

  3. 「Webリンクの追加」を選択します。

  4. タイトルを入力します。

  5. Webリンクを入力します。

  6. ユーザーがリンクを開いたことで修了証明を受け取るようにする場合は、「学習者がWebリンクをオープンしたときに完了としてマーク」チェック・ボックスを選択します。SCORMおよびAICCとは異なり、Webリンクはユーザーのアクティビティ完了を追跡せず、Oracle HCM Cloudと通信しません。

  7. 「ステータス」フィールドで「アクティブ」または「非アクティブ」を選択します。アイテムを非アクティブにすると、学習アクティビティを作成する際に、自分または他の管理者はこれを選択できなくなります。

  8. 開始日および終了日を選択します。開始日は、コンテンツがユーザーに表示されるようになる日付です。現在の日付が「開始日」フィールドに入力した日付より前の場合、そのアイテムはユーザーに表示されません。

  9. 摘要を入力します。

  10. 「保存してクローズ」をクリックします。

PDFファイルの追加: 手順

PDFファイルを学習アクティビティで使用するには、学習リソース・カタログにこれをインポートする必要があります。

  1. 「カタログ・リソース」ページで、「コンテンツ」タブをクリックします。

  2. 「コンテンツの追加」をクリックします。

  3. 「PDFファイルの追加」を選択します。

  4. ページの指示に従ってファイルをドラッグ・アンド・ドロップするか、検索してファイルを選択します。

  5. 適切なPDFファイルを選択します。

  6. 「オープン」をクリックします。「コンテンツのインポート」ウィンドウで、インポートの進行状況を確認できます。

  7. ファイルのタイトルおよび摘要を入力します。タイトルを指定しない場合、アップロードされたコンテンツでは、ファイルの名前がタイトルとして使用されます。

  8. 「保存してクローズ」をクリックします。

カタログ・リソースへのアセスメント質問リストの追加: 手順

アセスメントとは、コース教材に対する学習者の理解をテストするために講義に追加されるテストです。アセスメントは、質問リストの形で学習者に表示されます。

前提条件: 学習アセスメントの質問リストが作成されている必要があります。

  1. 「自分のクライアント・グループ」作業領域で、「学習」をクリックします。

  2. 「カタログ・リソース」をクリックします。

  3. 「カタログ・リソース」ページで、「コンテンツ」タブをクリックします。

  4. 「検索結果」セクションで、「コンテンツの追加」をクリックします。

  5. 「アセスメントの追加」を選択します。

  6. アセスメントのタイトルを入力します。

  7. アセスメントに使用する質問リストを検索し、選択します。

  8. アセスメントの摘要を入力します。

  9. アセスメントの開始日および終了日を指定します。これらの日付は、そのアセスメントを講義に関連付けできる期間を示します。

  10. 質問ごとに関連付けられたポイントがある質問リストを選択しており、合格スコアを計算するためにそのポイントを使用する場合は、「合格スコア使用可能」チェック・ボックスを選択します。

    1. 「習得スコア」フィールドに、アセスメントに合格するために必要な最小スコアを入力します。学習者が取得したスコアが最小スコアを下回る場合、学習者は未完了としてマークされ、講義およびコース・レベルで「未完了」にロールアップされます。

    2. 学習管理者が学習者のスコアを確認するかどうかを指定します。このチェック・ボックスの選択を解除すると、管理者は学習者がアセスメントに合格したか不合格かのみを確認できます。

    3. 学習者が自分のスコアを確認するかどうかを指定します。このチェック・ボックスの選択を解除すると、学習者は自分がアセスメントに合格したか不合格かのみを確認できます。

  11. 学習者が完了したアセスメントを確認できるようにするには、「学習者による完了済アセスメントの表示可能」チェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスの選択を解除すると、学習者は自分の正しい回答を他者と共有できなくなります。

  12. 学習者がアセスメントを完了する必要がある特定の時間を指定するには、「時間制限使用可能」チェック・ボックスを選択します。時間制限は分単位または時間単位で指定できます。この設定を使用すると、アセスメントのカウントダウン・クロックが学習者に表示されます。時間設定アセスメントを開始した後、学習者がそのアセスメントを送信するか、時間切れになるまで、そのアセスメントを保存してクローズすることはできません。時間切れになると、アセスメントは送信され、スコア付けされます。その後、スコアが習得スコアと比較され、学習者がアセスメントに合格したか不合格かが判定されます。

  13. 学習者がアセスメントに合格するために複数回試行できるようにするには、「試行可能」チェック・ボックスを選択し、学習者がアセスメントに合格するために試行できる回数を指定します。

  14. ステータスを「アクティブ」に変更します。

  15. 「保存してクローズ」をクリックします。

クラスルームの作成: 手順

クラスルームは、インストラクタが学習者のグループにトレーニングを提供する物理的な場所です。クラスルームは、インストラクタ指導トレーニングまたは仮想インストラクタ指導トレーニング・アクティビティに関連付けることができます。クラスルーム・リソースのプロパティをカタログに作成および定義して、自分や他の管理者がトレーニング・アクティビティの作成に使用できるようにします。

  1. 「カタログ・リソース」ページで、「クラスルーム」タブをクリックします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. 「タイトル」フィールドに、クラスルームのタイトルまたは名前を入力します。

  4. 「摘要」フィールドに、クラスルームの摘要を入力し、クラスルームの場所をユーザーが簡単に識別できるようにします。たとえば、「建物の西側の3階会議室」などです。

  5. 「キャパシティ」フィールドに、そのクラスルームで使用可能な最大座席数を入力します。この情報は、後で、自分または他の管理者が講義アクティビティに使用するクラスルームを決定しようとする場合に役立ちます。

  6. このクラスルームの連絡先がある場合は、「連絡先」フィールドで、適切な個人を検索して選択します。たとえば、このクラスルームを管理する別の管理者またはオフィス・マネージャが存在する場合があります。

  7. 「場所」フィールドで、次のいずれかを選択します。

    • 指定場所: Oracle HCM Cloudで構成されている場所のリストから検索して選択できます。レポート一貫性のためにこのオプションをお薦めします。

    • 1回かぎりの場所: 1回のみクラスルームに使用する場所を作成できます。この場所は、今後の使用のためにOracle HCM Cloudに保存されることはありません。例としては、今後トレーニングに使用されることのないホテルの会議室があります。

  8. このクラスルームがトレーニング・サプライヤに関連付けられている場合、「トレーニング・サプライヤ」フィールドで、適切な組織を検索して選択します。

  9. 管理者およびセルフサービス学習者、または管理者のみに表示される添付ファイルを追加します。

  10. 「保存してクローズ」をクリックします。

インストラクタの作成: 手順

インストラクタは、インストラクタ指導トレーニングおよび仮想インストラクタ指導トレーニング・アクティビティの指導担当者として指定される、Oracle HCM Cloud内のユーザーです。ユーザーをインストラクタとして指定する場合は、トレーニング・アクティビティに関連付けできるカタログ・リソースとして追加します。

  1. 「カタログ・リソース」ページで、「インストラクタ」タブをクリックします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. 「個人検索」ウィンドウの上部にあるフィルタを使用して、目的の個人を検索します。

  4. 「検索結果」セクションで、適切な個人を選択します。

  5. 「選択」をクリックします。

  6. 個人がトレーニング・サプライヤに所属している場合は、「インストラクタ詳細」セクションで、適切なトレーニング・サプライヤを検索して選択します。

  7. 「保存してクローズ」をクリックします。

トレーニング・サプライヤの作成: 手順

トレーニング・サプライヤは、トレーニング・ニーズに対処するために契約する外部会社です。トレーニング・サプライヤをカタログ・リソースとして設定し、インストラクタおよびクラスルームに関連付けできるようにします。インストラクタおよびクラスルームにトレーニング・サプライヤを関連付けると、特定のトレーニング・サプライヤに所属するインストラクタまたはクラスルームを検索する際に検索結果を絞り込むことができます。

  1. 「カタログ・リソース」ページで、「トレーニング・サプライヤ」タブをクリックします。

  2. 「タイトル」フィールドに、トレーニング・サプライヤのタイトルまたは名前を入力します。

  3. 「摘要」フィールドに、トレーニング・サプライヤの摘要を入力して、会社または組織をさらに識別しやすくします。

  4. このクラスルームの連絡先がある場合は、「連絡先」フィールドで、適切な個人を検索して選択します。

  5. 「保存してクローズ」をクリックします。