14休暇欠勤証明

この章の内容は次のとおりです。

休暇欠勤期間中に付与を継続して受け取るために就業者が完了する必要がある処理項目として休暇欠勤証明要件を構成します。要件のコンポーネントには、タイプ、トリガーおよび処理が含まれます。休暇欠勤証明の構成は、「休暇欠勤」作業領域で行う2ステップのプロセスです。

  1. 休暇欠勤証明タスクを使用して証明要件を構成します。

  2. 「休暇欠勤タイプの作成」ページの「処理項目」タブで、証明要件と休暇欠勤タイプを関連付けます。就業者が休暇欠勤をスケジュールする場合、証明要件に従います。

休暇欠勤証明は、疾病や負傷、産休休暇欠勤のパターンがある休暇欠勤タイプでのみサポートされます。

証明のコンポーネント

証明要件を作成する場合は、次の側面を構成します。

  • 要件タイプ

  • 要件トリガー

  • 要件フェーズおよび処理

  • 休暇欠勤記録中の要件のステータス

  • 付与再評価

休暇欠勤証明の管理タスクを使用して証明要件を構成します。証明要件を作成する場合は、次の証明要件タイプを構成する必要があります。

  • 分類

  • 休暇欠勤レコード更新ルール

分類

次のいずれかを選択して、休暇欠勤証明要件を定義します。

分類 目的

文書

就業者の休暇欠勤に関する文書を追跡します。

付与

資格プランの支払パーセントを更新します。

休暇欠勤レコード更新ルール

次のいずれかを選択して、休暇欠勤証明要件を定義します。

休暇欠勤レコード更新ルール 摘要

承認

就業者が付与を受け取るために処理項目を完了する必要がある場合に、このルールを選択します。

たとえば、就業者に対し、引き続き休暇欠勤期間の付与を受け取るために、特定の医療レポートやその他の文書を提出するように指示できます。

適時性

就業者が自身の休暇欠勤についてマネージャに通知する時期に応じて実行する処理を定義するには、このルールを選択します。

たとえば、休暇欠勤の遅延通知を提供した就業者について、付与を改訂する場合があります。

その他

他の特別要件を検討する場合、このルールを選択します。

たとえば、雇用終了する就業者の休暇欠勤付与の撤回を人事担当者がいつでも開始できる証明要件を定義できます。

休暇欠勤証明要件を作成するときは、証明要件が有効になる時期を決定するために、証明要件ルールを構成する必要があります。

証明要件トリガー

次のルールのいずれかを使用して、証明要件が有効になる時期を決定します。

ルール 摘要

要求時

人事担当者は、休暇欠勤レコードと付与の管理ページで就業者の休暇欠勤を記録するときに、証明要件を処理項目として追加します。

休暇欠勤開始日

証明要件は、休暇欠勤レコードと付与の管理ページの「休暇欠勤の編集」ダイアログ・ボックスに処理項目として表示されます。

HR担当者は、就業者が必要な文書やその他の情報を提供するときに、処理項目のステータスを設定できます。

就業者が証明要件の対象となる休暇欠勤をスケジュールする場合、要件の次の各フェーズで実行する処理を決定します。

フェーズ 摘要

作成時

証明要件が有効になるとき。証明要件によっては、完了するのに就業者による処理が必要がない場合があります。

たとえば、就業者からのそれ以上の処理が必要ない場合に、退職済就業者から付与を取り消す必要がある場合があります。その場合、証明要件が有効になると自動的に完了するように構成できます。

期日経過時

証明要件が期日を過ぎたとき。

完了時

HR担当者は、証明要件に対応する処理項目を評価し、完了としてマークします。

フェーズごとに、次の処理を実行できます。

  • 休暇欠勤記録中に表示される証明ステータスを設定します。

  • 付与を再評価します。

休暇欠勤記録中の証明ステータス

承認要件または適時性要件を作成すると、対応する「ステータスの更新」フィールドが「処理」セクションに表示されます。次の表は、各要件タイプの休暇欠勤記録ページの特定のステータス・フィールドを示しています。

要件タイプ ターゲット・ステータス・フィールド

承認要件

プライマリ証明承認済

適時性要件

遅延通知上書き

ページの「処理」セクションで、要件の各フェーズのターゲット・フィールドに更新ステータス値を指定します。たとえば、休暇欠勤記録ページのターゲット・フィールドを設定して、就業者が証明要件を完了するために必要な文書を提供した場合にTrueを表示できます。

付与再評価

証明要件のステータスに応じて、休暇欠勤期間中に就業者が受け取る付与を再評価できます。休暇欠勤開始日または処理日の時点での付与を再評価します。

たとえば、証明要件が期日を過ぎた場合に、休暇欠勤開始日時点で就業者の付与を半額に変更できます。就業者が要件を完了すると、休暇欠勤の開始日または完了日から付与を再計算できます。

次のルールのいずれかを使用して付与を計算します。

ルール 摘要

上書き

休暇欠勤プラン支払ルールを上書きする改訂済支払パーセントの入力を使用可能にします。

再計算

休暇欠勤プランの支払ルールに従って支給が計算されます。

撤回

支払を停止します。

この例には、長期疾病休暇中の就業者の休暇欠勤証明要件を作成する手順が含まれています。次の表に、このシナリオにおける主な検討事項の概要を示します。

考慮が必要な意思決定事項 この例での決定

証明要件を完了するために、就業者は何の処理を行いますか。

休暇欠勤開始日の14カレンダ日以内に、医師の診断書をマネージャに送信します。

就業者が規定時間内に要件を完了しない場合、何をしますか。

残りの休暇欠勤期間の付与を、支払の75パーセントに修正します。

証明要件が有効になるのはいつですか?

休暇欠勤開始日

休暇欠勤記録中に「プライマリ証明承認済」フィールドの値をどのように構成しますか。

次の場合、ステータスをTrueに設定します。

  • 証明要件が休暇欠勤開始日に開始された

  • 就業者が証明要件を完了した

証明要件の期日が過ぎると、ステータスをFalseに設定します。

証明要件の作成

  1. 「休暇欠勤」作業領域の「タスク」パネル・タブで、「休暇欠勤証明」をクリックします。

  2. 「作成」をクリックします。

  3. 次の表に示すように、「休暇欠勤証明の作成」ページでフィールドに値を入力します。

    フィールド

    名前

    医者の診断書

    タイプ

    承認

    ステータス

    アクティブ

    トリガー

    最初の休暇欠勤エントリ時

    期日ルール

    待機期間

    待機期間開始日

    休暇欠勤開始日

    期間

    14

    単位

    カレンダ日数

    分類

    付与

  4. 「作成時」セクションで、「ターゲット・フィールド更新」ステータスを「True」に設定します。

  5. 次の表に示すように、「期日経過時」セクションでフィールドに入力します。

    フィールド

    ターゲット・フィールド更新

    False

    付与再評価ルール

    処理日現在

    付与更新ルール

    上書き

    改訂済支払パーセント

    75

  6. 「完了時」セクションで、「ターゲット・フィールド更新」ステータスを「True」に設定します。

  7. 「保存して閉じる」をクリックします。