他のユーザーの代理としてHRサービス・リクエストを作成できるようにするためのユーザー委任の設定
HRヘルプ・デスクの事前定義済ロールにより、マネージャは従業員階層内のすべてのユーザーのHRサービス・リクエストをログに記録できますが、従業員は自分自身のみのHRサービス・リクエストのログへの記録に制限されます。
マネージャは、自分のロールを従業員階層内の任意のユーザーに委任して、HRサービス・リクエストを代理でログに記録することを許可できます。
たとえば、マネージャが休暇を取得し、不在の間に代理でサービス・リクエストをログに記録するためのアクセス権を従業員に付与する必要がある場合、その従業員に自分のロールを委任できます。委任されたユーザーは、サービス・リクエストで従業員ピッカーを使用して、マネージャの階層内の別の従業員をプライマリ連絡先として選択できます。
このトピックの残りの部分では、管理者が委任ロールを有効にするために完了する必要があるタスク、マネージャがロールを委任する方法、およびマネージャのかわりにサービス・リクエストをログに記録するために従業員が実行する必要がある処理について詳しく説明します。
次の図は、ユーザーの委任を設定するときに必要なタスクのフローを示しています。

セキュリティ・プロファイルの作成
セキュリティ・プロファイルを作成するには:
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管理者としてサインインします。
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「設定および保守」に移動します。
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「個人セキュリティ・プロファイルの管理」タスクを検索して選択します。
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「作成」をクリックします。
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「個人セキュリティ・プロファイルの作成」ページで、セキュリティ・プロファイルの名前を入力します。たとえば、セキュリティ・プロファイルの委任と入力します。
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「使用可能」を選択します。
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「マネージャ階層」リージョンで、「マネージャ階層別保護」を選択します。
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「階層コンテンツ」選択リストから「両方」を選択します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
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「完了」をクリックします。
カスタム・データ・ロールの作成とセキュリティ・プロファイルの割当
次に、カスタム・データ(つまり委任)ロールを作成し、セキュリティ・プロファイルをデータ・ロールに割り当てる必要があります。
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管理者としてサインインします。
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「設定および保守」に移動します。
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「データ・ロールおよびセキュリティ・プロファイルの管理」タスクを検索して選択します。
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「作成」をクリックします。
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「データ・ロールの作成: ロールの選択」ページで、「データ・ロール」の名前を入力します。たとえば、委任ロールなどです。
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ジョブ・ロール人事管理アナリストを検索します。
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検索結果から、「人事管理アナリスト」を選択します。
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「OK」をクリックします。
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「委任許可」を選択します。
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「次」をクリックします。
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次の各リージョンで、指定されている値を選択リストから選択します。
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組織セキュリティ・プロファイル値 - すべての組織の表示
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ポジション - すべてのポジションの表示
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国別仕様データ・グループ - すべての国別仕様データ・グループの表示
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文書タイプ - すべての文書タイプの表示
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給与 - すべてのフローの表示
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「個人」リージョンで、作成した新しいセキュリティ・プロファイルを選択します。たとえば、委任セキュリティ・プロファイルなどです。
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「公開個人」リージョンで、作成した新しいセキュリティ・プロファイルを選択します。たとえば、委任セキュリティ・プロファイルなどです。
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残りのトレイン・ストップでは「次」をクリックします。
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「データ・ロールの作成: レビュー」ページで「送信」をクリックします。
セキュリティ・プロファイルへのカスタム・データ・ロールの追加
次に、カスタム・データ・ロールをマネージャのセキュリティ・プロファイルに追加します。
セキュリティ・コンソールの詳細は、『Oracle HCM Cloudの保護』ガイド(http://docs.oracle.com)を参照してください。
従業員へのカスタム・ロールの委任
これで、マネージャは階層内の従業員にカスタム・ロールを委任できます。
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マネージャとしてサインインします。
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「ロールおよび委任」にナビゲートします。
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「ユーザー・アカウント詳細の編集」ページで、「他のユーザーに委任されたロールおよび承認」リージョンまでスクロールします。
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「他のユーザーに委任されたロール」タブで「作成」アイコンをクリックします。
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「ロール名」に入力します。
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「開始日」と「終了日」に入力します。
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「委任先」ドロップダウン・リストで、委任先の従業員を検索して選択します。
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「保存」をクリックします。
これで、委任された従業員はマネージャのかわりにサービス・リクエストをログに記録できます。サービス・リクエストをログに記録するときに、従業員は、サービス・リクエストでマネージャの階層内の任意のユーザーをプライマリ連絡先として選択します。