ワークフロー・タスクが使用される場合のグローバル・ヘッダーおよびホーム・ページでの通知の同期

ワークフロー・タスクがユーザーに割り当てられると、そのユーザーはグローバル・ヘッダーおよびホーム・ページの「完了すべき事項」セクションでEメールおよび通知を受け取ることができます。グローバル・ヘッダーからタスクに対して行った更新(承認など)は、「完了すべき事項」セクションに自動的に反映されます。その逆も同様です。

ただし、ユーザーがEメール、「ワークリスト: 通知および承認」作業領域またはBPMワークリストを介して処理を実行した場合は、タスク・ステータスへの変更が通知に即座に反映されません。たとえば、Eメールからタスクを承認した後も、グローバル・ヘッダーおよびホーム・ページに承認を求める通知が表示されます。別の同様のケースとしては、タスクが承認グループに割り当てられ、グループ内のすべてのユーザーが通知を受信する場合です。「完了すべき事項」セクションからそのタスクを承認するとします。そのセクションおよびグローバル・ヘッダーの通知リストから自分の通知は削除されますが、承認グループ内の他のすべてのユーザーには同じ通知が引き続き表示されます。

そのため、グローバル・ヘッダーの通知の同期のスケジュール済プロセスを使用して、すべてのユーザーの通知を最新のタスク・ステータスと同期します。

  • これは、ユーザーに対して保留中の通知のみでなく、すべての通知が表示される、グローバル・ヘッダーの通知リスト、「完了すべき事項」セクションおよび「通知」ページに影響します。

  • このプロセスには、処理が必要なタスクのみでなく参考情報の通知も含まれます。

  • このプロセスでは、グローバル・ヘッダー、ホーム・ページまたは「通知」ページの通知のタイトルは更新されません。Eメールの件名と同様に、通知のタイトルは固定です。

ノート: このスケジュール済プロセスでは、タスク・ステータスに関係なく、30日以上経過した通知も、通知リスト、「完了すべき事項」セクションおよび「通知」ページから削除されます。

最新のワークフロー・タスク・ステータスと通知が同期していない場合でも、「ワークリスト: 通知および承認」作業領域で最新のタスク・ステータスを確認できます。

プロセスのスケジュール

「スケジュール済プロセス」作業領域で、グローバル・ヘッダーでの通知の同期プロセスを送信して、スケジュールに従って実行します。プロセスを2時間ごとに実行するようスケジュールすることをお薦めします。ただし、頻繁に実行する必要がある場合でも、30分ごとよりも頻繁に実行するようにスケジュールしないでください。

このプロセスを実行するには、スケジュール済ジョブ定義の管理(FND_MANAGE_SCHEDULED_JOB_DEFINITION_PRIV)権限が必要です。製品ファミリの事前定義済管理者ジョブ・ロールには、この権限があります。

同期後の処理

通知リスト、「完了すべき事項」セクションまたは「通知」ページに表示される内容に主に影響するのは、ワークフロー・タスクがそのユーザーに対して待ち状態かどうかです。スケジュール済プロセスの実行前後に行われる処理の例を次に示します。

  1. 通知はユーザーの承認待ちです。

  2. ユーザーはEメールからタスクを承認します。タスク・ステータスは変わりますが、承認要求の通知はグローバル・ヘッダーおよび「完了すべき事項」セクションに残ります。

  3. 同期後、タスク・ステータスが「完了」で、タスクがユーザーに対して待ち状態ではなくなったため、通知は次のようになります。

    • グローバル・ヘッダーのリストから削除されます。

    • 「完了すべき事項」セクションのカードではなくなります。

    • 「通知」ページの「自分に割当済」タブから「すべて」タブに移動します。