個人名書式
個人名書式タイプによって、アプリケーション全体での個人名の表示方法が決まります。
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各個人名書式タイプには、個人の名前の様々な部分を表す一連の名前コンポーネント(名、姓、句読点など)が含まれます。
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要件に応じて、名前コンポーネントの順序変更、削除、追加を行うことができます。

事前定義済の名前書式タイプ
Oracle Fusion HCMでは、次の書式タイプが事前定義されています。
書式タイプ |
使用方法 |
デフォルト構造 |
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氏名 |
レポートに表示される名前。 |
[姓], [名] [ミドル・ネーム] [敬称] |
表示名 |
「個人詳細」ページ・ヘッダーなどに単独で表示される名前。 |
[名] [プリフィクス] [姓] |
リスト名 |
リストに表示される名前 |
[プリフィクス] [姓], [名] |
順序名 |
氏名だけではリストをソートするには不十分な場合に、名前順のリストに表示される名前。 |
[姓] [名] |
ローカル名書式とグローバル名書式
Oracle Fusion HCMには、各書式タイプにローカル書式およびグローバル書式が用意されています。
既存の書式タイプに基づいて新しい書式を作成する場合は、その書式をローカルまたはグローバルと識別します。ローカル書式タイプでは、書式タイプを適用する国別仕様も選択する必要があります
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ローカル書式は、使用する国別仕様に適した文字セットで個人名を表示することを希望する、単一の国別仕様のユーザーに適しています。
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グローバル書式は、個人名を単一の(通常は西欧語の)文字セットで表示することで、個人の出生国にかかわらず、すべての名前が同じ表示になることを希望する、多国籍企業のユーザーに適しています。
条件付き名前書式
条件付き名前コンポーネントを使用して、個人名書式に条件を追加します。表示される名属性に値がある場合は、2番目の名前属性の値が表示されます。たとえば、「呼称」と「名」をそれぞれ1番目と2番目の属性として含む条件付き名前コンポーネントを使用して表示名書式を作成するとします。個人名属性の値が「呼称」フィールドと「名」フィールドの両方にある場合、「呼称」の値が表示されます。個人名属性の値が「呼称」フィールドになく、「名」フィールドにある場合は、「名」の値が表示されます。
次に、条件付き名前コンポーネントの重要な注意点をいくつか示します。
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条件付き名前コンポーネントには2つのコア名前属性のみを使用できます。
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同じ個人名書式で複数の条件付き名前コンポーネントを使用できますが、ある条件付き名前コンポーネントを別の条件付き名前コンポーネント内にネストすることはできません。
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スペース、開きカッコ、閉じカッコなどの記号を使用したり、条件付き名前コンポーネント内でサブコンポーネントやセパレータを使用することはできません。
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個人名書式を更新したら、次のパラメータを指定して、「ツール」作業領域の「スケジュール済プロセス」ページから「個人名、キーワードおよびLDAPへの名前書式の適用」ジョブ・セットを実行する必要があります
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名前書式を変更する「国名」、および
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設定した名前書式を適用する「書式タイプ」。
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個人がイメージをアップロードしていない場合でも、個人の名と姓のイニシャルが表示されます。