給与ビジネス・オブジェクトの一般的な考慮事項

給与ビジネス・オブジェクトを使用できるタイミングと方法に影響する制約のリストを次に示します。

制約 追加情報

「給与ベース」「給与額」および「次回給与レビュー日」属性にのみデフォルトを割り当てるか、設定できます。

他の属性を使用して値の問合せまたは条件の記述を実行できますが、他の属性は更新しないでください。

ユーザーによって決定されるタイプの給与ベースには、主に給与ビジネス・オブジェクトを使用します。

給与ビジネス・オブジェクト属性を使用して他のタイプの給与ベースを検証できますが、デフォルトは設定できません。任意のタイプの給与ベースをデフォルト設定できますが、ユーザー・タイプによって決定された給与に対してのみ給与額をデフォルト設定できます。

増分給与コンポーネントおよび簡易給与コンポーネントの値またはパーセントはデフォルト設定することも検証することもできません。

これらのコンポーネントには、デフォルト設定および検証をサポートするビジネス・オブジェクトがありません。

給与額のデフォルト設定は行わないでください。

かわりに、個人が確実に正しい金額を入力するようになる検証ルールを設定します。

基準の訂正中は、フィールドのデフォルト値を設定できません。

デフォルトの給与ベースは、初めて給与を提示するときの、アサイメントやジョブなどについての基準に従って設定されます。戻って基準値を変更して、給与セクションに戻っても、給与ベースは更新されません。

コンパクトなガイド付きフローの最後のセクションが給与セクションである場合の送信時にのみ、オブジェクト検証を実行できます。

個別報酬などの他のセクションがある場合、そのセクションで「OK」ボタンをクリックすると、オブジェクト検証が実行されます。リリース22A以降、検証は「続行」「送信」の両方で実行されます。

ルールでは、1日に複数の変更が発生することを考慮できません。

デフォルト設定を決定する基準に影響を与える日に複数のアサイメント変更を行うと、給与セクションによってビジネス・オブジェクトは作成されません。また、給与レコードでは1日の複数の変更がサポートされていないため、この変更は新規給与として処理されません。

その日に給与が存在する場合、ルールで基準の変更を考慮できません。

給与開始日と同じ日にアサイメント変更を作成し、その変更が給与のデフォルト設定の基準に影響を及ぼす場合、給与セクションはデフォルト設定されません。給与では、変更は訂正として処理されます。

給与セクションの検証の問題を修正するために、他のセクションの値を変更できません。

給与オブジェクト・ルールでエラーが発生した場合は、オファーおよびHRのフローの給与セクションでのみ問題を修正できます。前のセクションに戻ることはできません。有効な値を選択した後にのみ、前のセクション(アサイメントなど)に戻ることができます。前のセクションの情報を変更する必要がある場合は、トランザクションを取り消してやり直す必要があります。たとえば、ルールによって、パート・タイマーの給与ベース周期が時間単位であることが検証されます。エラーが表示された場合は、個人のアサイメントをフルタイムに変更できません。パート・タイマーの時間周期とともに給与ベースを選択する必要があります。

すべてのルールが同時に実行されるため、ルールが互いに矛盾したり競合しないようにする必要があります。

矛盾したり競合すると、例外が発生する場合があります。

フィールド検証ルールは、特定のフィールドの値を変更してから[Tab]を押すか、別の場所をクリックすると実行されます。

増分コンポーネント、標準コンポーネント、または拡張コンポーネントを使用する場合、調整額のパーセントやコンポーネント値など、給与額に影響する他のフィールドに対する変更については、ルールは実行されません。オブジェクト検証は、フィールド検証ルールよりも、このようなシナリオの処理に適しています。