データのロード後に実行するプロセス
データ移行または増分更新が正常に完了した後、一部のビジネス・オブジェクトの設定を完了するために、複数のプロセスを実行する必要があります。このトピックでは、これらのプロセスについて説明します。
次の表は、就業者オブジェクトをロードした後に実行するプロセスを示しています。また、次の表では、すべてのプロセスを手動で実行する場合の実行順序も示しています。デフォルトでは、次の2つのプロセスは、就業者オブジェクトのロードが完了したときに自動的に実行されます。
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マネージャ階層のリフレッシュ
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個人検索キーワードの更新
これらのうちいずれかまたは両方のプロセスが自動的に実行されないようにするには、Worker.datファイルでSET命令を使用します。または、構成パラメータを設定して、企業のプロセスを実行できないようにすることもできます。
プロセス |
オーダー |
---|---|
個人レコードの同期化 |
1 |
マネージャ階層のリフレッシュ |
2 |
個人検索キーワードの更新 |
3 |
個人検索キーワード索引の最適化 |
4 |
すべてのユーザーの自動プロビジョニング・ロール |
5 |
待ち状態のLDAP要求の送信 |
6 |
LDAPへの複数ユーザーの個人データの送信 |
7 |
個人名への名前書式の適用 |
該当なし |
これらのプロセスは、「スケジュール済プロセス」作業領域で実行します。
を選択します。プロセスの説明
個人名への名前書式の適用
名前書式を追加または更新するとき、「表示名」、「リスト名」、「氏名」または「順序名」の各書式を非正規化個人名データに適用します。オプションで、このプロセスは1つの国に対して実行できます。
すべてのユーザーの自動プロビジョニング・ロール
現在のロール・プロビジョニング・ルールに基づいてロールをプロビジョニングおよび削除する要求を生成します。
個人検索キーワード索引の最適化
PER_KEYWORDS表の索引を最適化して、検索パフォーマンスを向上させます。デフォルトでは、このプロセスは最大180分実行され、完全最適化を実行します。別の「最大最適化時間」を入力できます。「索引の再構築」オプションを選択すると、「最大最適化時間」の値が無視されます。索引の再構築には、時間がかかる可能性があります。
「個人検索キーワードの更新」を実行するたびに、このプロセスを実行してください。該当のプロセスが完了した後に実行します。
マネージャ階層のリフレッシュ
パフォーマンス上の理由により、各個人の完全なマネージャ階層が、アクティブなデータ表から抽出されます。この階層は、非正規化マネージャ階層と呼ばれる個別のマネージャ階層表(PER_MANAGER_HRCHY_DN)に格納されます。このアプローチにより、個人のマネージャ階層が、アクセスしやすくなると同時に、最新の状態に維持されます。「マネージャ階層のリフレッシュ」プロセスは、非正規化マネージャ階層表に、各データ・ロード後の最新情報を移入します。
このプロセスの自動実行が有効化されていない場合は、すべてのデータがロードされた後、手動で実行します。
待ち状態のLDAP要求の送信
ユーザー・アカウント要求およびロール・プロビジョニング要求をLDAPディレクトリに送信します。
LDAPへの複数ユーザーの個人データの送信
LDAPディレクトリに保持された個人データとOracle HCM Cloudで保持されたデータを一致させます。
個人レコードの同期化
使用するOracle Cloudアプリケーション(Oracle Fusion Trading Community Modelなど)に、最終データのロード以降の個人およびアサイメント詳細への変更を通知します。
1回のみロードする場合は、「バッチ・ロード後」パラメータを「はい」に設定してこのプロセスを送信します。「日付: 自」フィールドに、ロードの開始日を入力します。「日付: 至」フィールドに、ロードの終了日を入力します。個人レコードの日常的な変更を伴う継続的な更新の場合は、開始日と終了日を指定しないでプロセスをスケジュールします。
個人検索キーワードの更新
個人、雇用およびプロファイル・レコードの複数の属性が、個人検索キーワードとして使用されます。このプロセスは、インストールされているすべての言語のキーワード値を元のレコードからPER_KEYWORDS表にコピーし、索引を付けて検索パフォーマンスを向上させます。
「名前」フィールドで個人名を選択し、1人の就業者に対してこのプロセスを実行します。このフィールドを空白にすると、このプロセスがすべての就業者に対して実行されるため、時間がかかる可能性があります。パフォーマンスの問題を回避するには、このプロセスの「バッチ・ロード後」パラメータを「はい」に設定して送信します。この場合、このプロセスは、新しいレコードのキーワードを作成しますが、既存のレコードのキーワードは更新しません。「バッチID」フィールドは空白にします。
ツリーのロード後に実行する処理
部門ツリー・ノードまたは組織ツリー・ノードをロードした後、ツリー・バージョンをアクティブ化する必要があります。詳細は、『グローバル人事管理の実装』ガイドを参照してください。