5プランニング・メジャー
この章の内容は次のとおりです。
サプライ・チェーン・プランニングの事前定義メジャーのリスト: 説明
サプライ・チェーン・プランニング作業領域の1つを使用するとき、多数の事前定義メジャーにアクセスできます。
各事前定義メジャーをレビューするには、次のいずれかを使用します。
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「プランニング・メジャーの管理」タスク
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My Oracle Supportで使用可能なスプレッドシート
「プランニング・メジャーの管理」タスク
「プランニング・メジャーの管理」ページで、メジャーを選択し、「編集」を選択します。「メジャーの編集」ページでは、メジャーを変更できない場合でも、メジャーの詳細をレビューできます。
My Oracle Supportで使用可能なスプレッドシート
Oracle Supply Chain Planning Cloud: 事前定義済メジャーのリスト(文書ID 2374816.1)を使用します。
事前定義済メジャーのリストのスプレッドシートには、中心的なメジャー属性のみが含まれています。「メジャーの編集」ページを使用して、特定のメジャーに関連付けられているすべての属性を表示できます。
プランニング・メジャーの管理: 説明
「プランニング・メジャーの管理」タスクを使用して、メジャーをレビューします。編集できるメジャーは複数ありますが、一部は表示専用に設定されています。ピボット表を使用して様々な集計で編集したデータを表示します。編集結果は、メジャーの定義に基づいて保管されます。
このトピックは、次の目的で使用します。
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メジャーの定義の更新
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集計パラメータの更新
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集計解除パラメータの更新
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メジャーのデータの編集
メジャーの定義の更新
メジャーの定義を更新する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域をクリックします。
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「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。
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メジャー・グループを展開し、手動でスクロールするか、検索オプションを使用して検索基準に合致するメジャーをすべて検出します。
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変更するメジャーをクリックして、「編集」アイコンをクリックします。
注意: メジャー定義コントロールの上部にある「編集の許可」の横にチェック・マークがあるか探し、メジャーが編集可能であることを確認します。 -
「集計および集計解除」タブをクリックしてメジャー定義を表示します。
データが存続するディメンション、階層およびレベルは、メジャーによって異なります。チェック・マークが付いているディメンションの場合、メジャーは現行ディメンションに定義されています。このようなディメンションには、各メジャーがダイアログ・ボックスに示される単一の階層に定義されています。
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「保存してクローズ」をクリックします。
集計パラメータの更新
集計パラメータは、ストレージ・レベルから表、グラフまたは情報タイルまで、メジャーのデータが集計される方法を制御します。計算順序では、「計算後集計」または「集計後計算」のオプションから選択できます。「計算後集計」では、最下位のデータ・レベルでメジャーの式を計算してから集計します。「集計後計算」では、メジャーの式で参照されるメジャーをすべて集計してから式を計算します。
集計解除パラメータの更新
集計解除方法は、集計解除パラメータの定義によって決まります。時間が含まれる定義の集計解除は、時間が含まれない定義の集計解除と異なることがあります。編集不可のメジャーの場合、集計解除パラメータでの構成がありません。
4つの異なる配賦方法は、次のとおりです。
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同一値: データの保存先となる下位レベルの全エントリが同じ値を受け取ります。サービス・レベルは、入力されるパーセントは様々な下位レベルの品目と組織の間で配賦されないので、「同一値」設定を使用するのに適したメジャーの例です。
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均等: データの保存先となる下位レベルのエントリで編集後の値を分散します。各エントリは、更新内容を均等に受け取ります。これは、時間ディメンションでよく見られます。時間ディメンションでは、1週間または1か月間のデータが更新されるのに、下位レベル、日へ配賦する方法について方針がありません。通常、時間ディメンションには、日数での均等配賦を行うため、値「均等」に設定します。
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自己基準: メジャー自体の事前計算値を使用して、ディメンション・メンバーの組合せにデータを配賦します。
たとえば、品目-組織です。プラン実行時に、各組合せの重みがメジャーについて計算されて格納されます。これらの重みがデータの配賦に使用されます。たとえば、事前計算でP1-Org1とP2-Org1の予測がそれぞれ40と60であるとします。その結果、配賦に使用される重みは、P1-Org1に対しては40%、P2-Org1に対しては60%となります。
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メジャー基準: 異なるメジャーの値を使用して配賦します。
メジャーのデータの編集
メジャーのデータを編集するには、メジャーが含まれるピボット表を開き、データを入力するセルをダブルクリックしてデータを入力します。ピボット表では、編集可能なセルと編集不可のセルは同じに見えます。しかし、編集可能なメジャーのセルをダブルクリックすると、そのセルには値を入力できます。
メジャーの単位の構成: 説明
メジャーは、複数の単位(UOM)および通貨で、別個のメジャーを必要とせずに並べて表示できます。単一のメジャーを様々な値および通貨に変換することで、優れたデータの整合性を得られ、再計算やデータ同期の必要がありません。
また、様々な製品および組織が、異なる単位を使用して外部にロードされるデータを保持していることもあります。たとえば、ヨーロッパで販売されるビタミンはビンで出荷される一方、アジアでの数量は錠剤数単位です。単位を定義することで、これらの値を統合性のある値に変換し、シームレスに集計できます。
メジャーの単位を構成する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域をクリックします。
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「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」をクリックします。
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単位を構成するメジャーを探し、「編集」をクリックします。
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「拡張」タブで、「プロパティ」タブを選択します。
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「基準単位」のデフォルト値としてドロップダウン・リストから「単位」を選択します。
基準単位は、表示されるデータの変換先となるデフォルト単位を定義します。これは、数値メジャーの場合のみ編集可能で、数値メジャーには製品および組織ベースのレベルがありません。製品および組織を保有するメジャーの場合、定義はデータ・ソースから取得されます。メジャーを使用する際、ユーザー・プロセスを合理化するためにメジャーについて関連するUOMエントリのみを選択する必要があります。
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「表示単位」から関連する単位を選択します。
単位の定義が完了しました。特定の表またはグラフを使用してメジャーを表示できます。
デフォルトのUOMを上書きする手順は、次のとおりです。
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表を開いて「表示」、「書式メジャー」の順に選択してメジャーを見つけます。
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変更するメジャーをクリックして、「単位」ドロップダウン・リストから値を選択します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
メジャーの通貨の構成: 説明
メジャーは、複数の単位および通貨で、別個のメジャーなしで並べて表示できます。単一のメジャーを様々な値および通貨に変換することで、優れたデータの整合性を得られ、再計算やデータ同期の必要がありません。
メジャーの通貨を構成する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域をクリックします。
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「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。
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通貨を構成するメジャーを探し、「編集」をクリックします。
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「拡張」タブで、「プロパティ」タブを選択します。
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「ベース通貨」のデフォルト値としてドロップダウン・リストから「通貨」を選択します。
ベース通貨は、表示されるデータの変換先となるデフォルト通貨を定義します。ベース通貨は通貨タイプのメジャーの場合のみ編集可能です。
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「表示通貨」から関連する通貨を選択します。
メジャーの通貨の定義が完了しました。特定の表またはグラフを使用してメジャーを表示できます。
通貨値を編集できるのは、メジャー・タイプが「通貨」の場合のみです。数値メジャーの場合、タイプを「数値」から「通貨」に変更できます。メジャーのこのインスタンスで使用する通貨を選択します。
デフォルト通貨を上書きする手順は、次のとおりです。
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表を開いて「表示」、「書式メジャー」の順に選択してメジャーを見つけます。
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変更するメジャーをクリックして、「通貨」ドロップダウン・リストから値を選択します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
メジャーの条件付き書式設定の構成: 説明
条件付き書式設定を使用して、固有の条件が発生した場合にセルの背景色を変更します。これは、処理が必要な情報についてユーザーの注意を引くのに便利です。個々のメジャーに対して条件を定義します。メジャーには1つ以上の書式を適用できます。条件は、構成された単位および通貨を使用して表レベルで評価されます。異なる単位または通貨が定義されている2つの表では、異なるセルで条件付き書式をトリガーさせることができます。
グローバル条件を構成する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域をクリックします。
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「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。
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条件を適用するメジャーを探し、「編集」をクリックします。
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「拡張」タブで、「条件付き書式設定」タブを選択します。
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「+」アイコンをクリックして行を追加し、情報を入力します。
フィールド名 説明 メジャー
評価に使用するメジャーを探します。メジャーの条件付き書式は別のメジャーを基準にすることが可能です。
条件
選択したメジャーを値または別のメジャーと比較します
比較するメジャー
選択したメジャーの比較対象となるメジャー
値
「比較するメジャー」が空の場合、この値が選択したメジャーとの比較に使用されます
色
条件を満たした場合のセルの背景色を定義します
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「保存してクローズ」をクリックします。
条件に対するローカルな上書きを構成する手順は、次のとおりです。
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表を開いて「表示」、「書式メジャー」の順に選択して変更するメジャーを見つけます。
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「条件付き書式設定の上書きの使用」チェック・ボックスを選択します。
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表で使用する新しい条件付き書式を選択します。「条件付き書式設定」セクションが表示されます。
定義は、メジャー、条件、第2のメジャーおよび値で構成されるグローバル設定と同じす。
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「保存してクローズ」をクリックします。
メジャーの監査証跡の表示: 説明
「メジャー更新の監査証跡」表を使用すると、メジャーの監査証跡を表示できます。この表には、メジャー値に加えられた変更の詳細が監査のために表示されます。数値、日付、文字列など、すべてのメジャー・タイプの監査証跡を表示できます。
「メジャー更新の監査証跡」表は、「需要プラン」、「供給プラン」、「需要と供給プラン」、「販売および業務プラン」の各タイプで使用できます。それぞれのサプライ・チェーン・プランニング作業領域から監査証跡にアクセスできます。
「メジャー更新の監査証跡」表には、プランのメジャー・カタログに含まれている編集可能なメジャーのみが表示されます。
セキュリティ権限は、ジョブ・ロールに基づいて、メジャー・グループまたは個別の階層(「品目」、「組織」、「顧客」、「サプライヤ」など)で設定されます。詳細は、「プラン入力」作業領域のタスク・ドロワーから「プランニング・セキュリティの管理」ページを参照してください。
メジャーの監査証跡を表示するには、次の手順を実行します。
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サプライ・チェーン・プランニング作業領域で、「オープン」ボタンをクリックし、ペインを選択します。
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「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、「メジャー更新の監査証跡」表を検索します。その表を選択し、「OK」をクリックします。
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「メジャー更新の監査証跡」タブで、特定のメジャー名を入力して「検索」をクリックします。
検索基準を入力せずに「検索」ボタンをクリックすると、監査証跡があるすべてのメジャーが表示されます。
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「検索結果」リージョンにメジャーの監査証跡が表示されます。これには次の情報が含まれます。
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メジャー名: 更新されたメジャーの名前です。
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最終更新日: メジャーが更新された日時です。
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更新者: 更新したユーザーの名前です。
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前値: メジャーの前の値です。
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新規値: メジャーの新しい値です。
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詳細: 「詳細」をクリックすると、「監査証跡詳細」ページが開きます。レベル、メンバー、フィルタ・レベル、フィルタ・メンバーなどの追加の詳細をレビューできます。
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集計レベルでのメジャー・データのインポート: 説明
サプライ・チェーン・プランニングのメジャー・テンプレートを使用して、メジャー・データをインポートします。「需要管理」では、ロードされた予測メジャー・データを日レベルへ配賦できます。「販売および業務プランニング」では、ロードされた予測メジャー・データをスナップショットの一部としてプランニング・レベルで配賦できます。たとえば、財務予測価額メジャーが四半期または製品カテゴリ・レベルでロードされる場合、メジャー・データは月および品目へそれぞれ配賦されます。
次の集計レベルでメジャー・データをインポートできます。
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製品ディメンションのカテゴリ・レベル
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時間ディメンションの製造カレンダの週次時間ディメンションのグレゴリオ暦または会計カレンダの月次および四半期
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顧客ディメンションの顧客レベル
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組織ディメンションのビジネス・ユニット・レベルまたは法的エンティティ・レベル
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販売組織ディメンションのディビジョン・レベル、リージョン・レベル、またはテリトリ・レベル
出荷履歴、調整済出荷履歴、記帳履歴、および調整済記帳履歴といった共有メジャーについては、データを集計レベルでインポートできません。