6プランニング・メジャー
この章の内容は次のとおりです。
サプライ・チェーン・プランニングの事前定義メジャーのリスト: 説明
サプライ・チェーン・プランニング作業領域の1つを使用するとき、多数の事前定義メジャーにアクセスできます。
各事前定義メジャーをレビューするには、次のいずれかを使用します。
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「プランニング・メジャーの管理」タスク
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My Oracle Supportで使用可能なスプレッドシート
「プランニング・メジャーの管理」タスク
「プランニング・メジャーの管理」ページで、メジャーを選択し、「編集」を選択します。「メジャーの編集」ページでは、メジャーを変更できない場合でも、メジャーの詳細をレビューできます。
My Oracle Supportで使用可能なスプレッドシート
Oracle Supply Chain Planning Cloud: 事前定義済メジャーのリスト(文書ID 2374816.1)を使用します。
事前定義済メジャーのリストのスプレッドシートには、中心的なメジャー属性のみが含まれています。「メジャーの編集」ページを使用して、特定のメジャーに関連付けられているすべての属性を表示できます。
プランニング・メジャーの管理: 説明
「プランニング・メジャーの管理」タスクを使用して、メジャーをレビューします。編集できるメジャーは複数ありますが、一部は表示専用に設定されています。ピボット表を使用して様々な集計で編集したデータを表示します。編集結果は、メジャーの定義に基づいて保管されます。
このトピックは、次の目的で使用します。
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メジャーの定義の更新
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集計パラメータの更新
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集計解除パラメータの更新
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メジャーのデータの編集
メジャーの定義の更新
メジャーの定義を更新する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域をクリックします。
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「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。
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メジャー・グループを展開し、手動でスクロールするか、検索オプションを使用して検索基準に合致するメジャーをすべて検出します。
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変更するメジャーをクリックして、「編集」アイコンをクリックします。
注意: メジャー定義コントロールの上部にある「編集の許可」の横にチェック・マークがあるか探し、メジャーが編集可能であることを確認します。 -
「集計および集計解除」タブをクリックして、メジャー定義を表示します。
データが存続するディメンション、階層およびレベルは、メジャーによって異なります。チェック・マークが付いているディメンションの場合、メジャーは現行ディメンションに定義されています。このようなディメンションには、各メジャーがダイアログ・ボックスに示される単一の階層に定義されています。
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「保存してクローズ」をクリックします。
集計パラメータの更新
集計パラメータは、ストレージ・レベルから表、グラフまたは情報タイルまで、メジャーのデータが集計される方法を制御します。計算順序では、「計算後集計」または「集計後計算」のオプションから選択できます。「計算後集計」では、最下位のデータ・レベルでメジャーの式を計算してから集計します。「集計後計算」では、メジャーの式で参照されるメジャーをすべて集計してから式を計算します。
集計解除パラメータの更新
集計解除方法は、集計解除パラメータの定義によって決まります。時間が含まれる定義の集計解除は、時間が含まれない定義の集計解除と異なることがあります。編集不可のメジャーの場合、集計解除パラメータでの構成がありません。
4つの異なる配賦方法は、次のとおりです。
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同一値: データの保存先となる下位レベルの全エントリが同じ値を受け取ります。サービス・レベルは、入力されるパーセントが様々な品目と組織の間で配賦できないときに、「同一値」設定を使用するのに適したメジャーです。
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均等: データの保存先となる下位レベルのエントリで編集後の値を分散します。各エントリは、更新内容を均等に受け取ります。これは、時間ディメンションでよく見られます。時間ディメンションでは、1週間または1か月間のデータが更新されるのに、日数の共通ストレージ・レベルに配賦する方法について方針がありません。通常、時間ディメンションには、日数での均等配賦をサポートするために、値「均等」に設定します。
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自己基準: メジャー自体の事前計算値を使用して、ディメンション・メンバーの組合せにデータを配賦します。
たとえば、品目と組織の組合せです。プラン実行時に、各組合せの重みがメジャーについて計算されて格納されます。これらの重みがデータの配賦に使用されます。たとえば、P1-Org1とP2-Org1の予測がそれぞれ 40と60であるとします。その結果、配賦に使用される重みは、P1-Org1に対しては40%、P2-Org1に対しては60%となります。
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メジャー基準: 異なるメジャーの値を使用して配賦します。
メジャーのデータの編集
メジャーのデータを編集するには、メジャーが含まれるピボット表を開き、データを入力するセルをダブルクリックしてデータを入力します。ピボット表では、編集可能なセルと編集不可のセルは同じに見えます。しかし、編集可能なメジャーのセルをダブルクリックすると、そのセルには値を入力できます。
メジャーの単位の構成: 説明
メジャーは、複数の単位(UOM)および通貨で、別個のメジャーを必要とせずに並べて表示できます。単一のメジャーを様々な値および通貨に変換することで、優れたデータの整合性を得られ、再計算やデータ同期の必要がありません。
また、様々な製品および組織が、異なる単位を使用して外部にロードされるデータを保持していることもあります。たとえば、ヨーロッパで販売されるビタミンはビンで出荷される一方、アジアでの数量は錠剤数単位です。単位を定義することで、これらの値を統合性のある値に変換し、シームレスに集計できます。
メジャーの単位を構成する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域をクリックします。
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「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」をクリックします。
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単位を構成するメジャーを探し、「編集」をクリックします。
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「拡張」タブで、「プロパティ」タブを選択します。
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「基準単位」のデフォルト値としてドロップダウン・リストから「単位」を選択します。
基準単位は、表示されるデータの変換先となるデフォルト単位を定義します。これは、数値メジャーの場合のみ編集可能で、数値メジャーには製品および組織ベースのレベルがありません。製品および組織を保有するメジャーの場合、定義はデータ・ソースから取得されます。メジャーを使用する際、ユーザー・プロセスを合理化するためにメジャーについて関連するUOMエントリのみを選択する必要があります。
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「表示単位」から該当する単位を選択します。
単位の定義が完了しました。特定の表またはグラフを使用してメジャーを表示できます。
デフォルトのUOMを上書きする手順は、次のとおりです。
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表を開いて「表示」、「書式メジャー」の順に選択してメジャーを見つけます。
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変更するメジャーをクリックして、「単位」ドロップダウン・リストから値を選択します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
メジャーの通貨の構成: 説明
メジャーは、複数の単位および通貨で、別個のメジャーなしで並べて表示できます。単一のメジャーを様々な値および通貨に変換することで、優れたデータの整合性を得られ、再計算やデータ同期の必要がありません。
メジャーの通貨を構成する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域をクリックします。
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「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。
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通貨を構成するメジャーを探し、「編集」をクリックします。
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「拡張」タブで、「プロパティ」タブを選択します。
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「ベース通貨」のデフォルト値としてドロップダウン・リストから「通貨」を選択します。
ベース通貨は、表示されるデータの変換先となるデフォルト通貨を定義し、通貨タイプのメジャーでのみ編集可能です。
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「表示通貨」から関連する通貨を選択します。
メジャーの通貨の定義が完了しました。特定の表またはグラフを使用してメジャーを表示できます。
通貨値を編集できるのは、メジャー・タイプが「通貨」の場合のみです。数値メジャーの場合、タイプを「数値」から「通貨」に変更できます。メジャーのこのインスタンスで使用する通貨を選択します。
デフォルト通貨を上書きする手順は、次のとおりです。
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表を開いて「表示」、「書式メジャー」の順に選択してメジャーを見つけます。
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変更するメジャーをクリックして、「通貨」ドロップダウン・リストから値を選択します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
メジャーの条件付き書式設定の構成: 説明
条件付き書式設定を使用して、固有の条件が発生した場合にセルの背景色を変更します。これは、処理が必要な情報についてユーザーの注意を引くのに便利です。個々のメジャーに対して条件を定義します。メジャーには1つ以上の書式を適用できます。条件は、構成された単位および通貨を使用して表レベルで評価されます。異なる単位または通貨が定義されている2つの表では、異なるセルで条件付き書式をトリガーさせることができます。
グローバル条件を構成する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域をクリックします。
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「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。
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条件を適用するメジャーを探し、「編集」をクリックします。
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「拡張」タブで、「条件付き書式設定」タブを選択します。
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「+」アイコンをクリックして行を追加し、情報を入力します。
フィールド名 説明 メジャー
評価に使用するメジャーを探します。メジャーの条件付き書式は別のメジャーを基準にすることが可能です。
条件
選択したメジャーを値または別のメジャーと比較します。
比較するメジャー
選択したメジャーの比較対象となるメジャー
値
「比較するメジャー」が空の場合、この値が選択したメジャーとの比較に使用されます
色
条件を満たした場合のセルの背景色を定義します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
条件に対するローカルな上書きを構成する手順は、次のとおりです。
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表を開いて「表示」、「書式メジャー」の順に選択して変更するメジャーを見つけます。
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「条件付き書式設定の上書きの使用」チェック・ボックスを選択します。
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表で使用する新しい条件付き書式を選択します。「条件付き書式設定」セクションが表示されます。
定義は、メジャー、条件、第2のメジャーおよび値で構成されるグローバル設定と同じす。
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「保存してクローズ」をクリックします。
その他のプランからのメジャーのロード: 説明
事前構成されたメジャー・データを販売および業務プランにロードして、戦術的サプライ・チェーン・プランニングをセールス・アンド・オペレーションズ・プランニング・プロセスに統合できます。事前構成されたメジャー・データには、Oracle Fusion Planning Centralの需要および供給メジャー、Oracle Fusion Demand Managementの需要メジャー、およびOracle Fusion Supply Planningの供給メジャーが含まれます。その他のプランからメジャー・データをロードすることで、戦術的プランから取得された最新情報を使用して、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング・サイクルを開始できます。
事前構成されたメジャー・データ値を販売および業務プランにロードするには、プランニング・セントラル、需要管理または供給プランニングのソース・プランからメジャーを選択し、それらのデータ値をセールス・アンド・オペレーションズ・プランニングのターゲット・プランにコピーします。ソース・プランとターゲット・プランを選択する場合、両方のプランに共通の使用可能なメジャーのリストが表示されます。
メジャー・データをコピーしたら、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域で戦術的プランニング・データの集計分析を実行できます。
その他のプランからメジャーをロードするには、次の手順を実行します。
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ナビゲータで、「販売および業務プランニング」作業領域のリンクをクリックします。
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「タスク」パネル・ドロワーで、「その他のプランからのメジャーのロード」リンクをクリックします。
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「その他のプランからのメジャーのロード」ページで、「プラン: 自」(ソース・プラン名)および「プラン: 至」(ターゲット・プラン名)を選択します。
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「使用可能なメジャー」ペインで、ロードするメジャーを選択して、「選択したメジャー」ペインに移動します。
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「保存してクローズ」をクリックします。予定済プロセスによって、メジャー・データがソース・プランからセールス・アンド・オペレーションズ・プランニングのターゲット・プランにコピーされます。
メジャーの監査証跡の表示: 説明
「メジャー更新の監査証跡」表を使用すると、メジャーの監査証跡を表示できます。この表には、メジャー値に加えられた変更の詳細が監査のために表示されます。数値、日付、文字列など、すべてのメジャー・タイプの監査証跡を表示できます。
「メジャー更新の監査証跡」表は、「需要プラン」、「供給プラン」、「需要と供給プラン」、「販売および業務プラン」の各タイプで使用できます。それぞれのサプライ・チェーン・プランニング作業領域から監査証跡にアクセスできます。
「メジャー更新の監査証跡」表には、プランのメジャー・カタログに含まれている編集可能なメジャーのみが表示されます。
セキュリティ権限は、ジョブ・ロールに基づいて、メジャー・グループまたは個別の階層(「品目」、「組織」、「顧客」、「サプライヤ」など)で設定されます。詳細は、「プラン入力」作業領域のタスク・ドロワーから「プランニング・セキュリティの管理」ページを参照してください。
メジャーの監査証跡を表示するには、次の手順を実行します。
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サプライ・チェーン・プランニング作業領域で、「オープン」ボタンをクリックし、ペインを選択します。
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「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、「メジャー更新の監査証跡」表を検索します。その表を選択し、「OK」をクリックします。
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「メジャー更新の監査証跡」タブで、特定のメジャー名を入力して「検索」をクリックします。
検索基準を入力せずに「検索」ボタンをクリックすると、監査証跡があるすべてのメジャーが表示されます。
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「検索結果」リージョンにメジャーの監査証跡が表示されます。これには次の情報が含まれます。
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メジャー名: 更新されたメジャーの名前です。
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最終更新日: メジャーが更新された日時です。
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更新者: 更新したユーザーの名前です。
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前値: メジャーの前の値です。
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新規値: メジャーの新しい値です。
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詳細: 「詳細」をクリックすると、「監査証跡詳細」ページが開きます。レベル、メンバー、フィルタ・レベル、フィルタ・メンバーなどの追加の詳細をレビューできます。
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集計レベルでのメジャー・データのインポート: 説明
サプライ・チェーン・プランニングのメジャー・テンプレートを使用して、メジャー・データをインポートします。「需要管理」では、ロードされた予測メジャー・データを日レベルに配賦できます。「販売および業務プランニング」では、ロードされた予測メジャー・データをスナップショットの一部としてプランニング・レベルで配賦できます。たとえば、「財務予測価額」メジャーは四半期次レベルおよび製品カテゴリ・レベルでロードされ、メジャー・データはそれぞれ月および品目に配賦されます。
メジャー・データは次の集計レベルでインポートできます。
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「製品」ディメンションのカテゴリ・レベル
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「時間」ディメンションの製造カレンダの週次「時間」ディメンションのグレゴリオ暦または会計カレンダの月次および四半期次
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「顧客」ディメンションの顧客レベル
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「組織」ディメンションのビジネス・ユニットまたは法的エンティティ・レベル
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「販売組織」ディメンションの部署、地域またはテリトリ・レベル
共有メジャー(出荷履歴、調整済出荷履歴、記帳履歴、調整済記帳履歴など)は、データを集計レベルでインポートできません。
ユーザー定義メジャーの管理
メジャーの作成: 説明
メジャーのレビューに加えて、「プランニング・メジャーの管理」タスクを使用してメジャーの作成、編集、複製および削除を行います。メジャー・グループを作成し、事前定義メジャーおよびユーザー定義メジャーを追加することも可能です。
このトピックでは、次のことについて説明します。
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メジャーの作成
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メジャーの複製、編集および削除
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メジャー・グループの作成
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メジャー・カタログへのメジャーの割当て
メジャーの作成
事前定義メジャーがビジネス要件を満たさない場合、適切な権限でメジャーを作成できます。作成したメジャーは事前定義メジャーと同じ機能を保有します。
メジャーを作成する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリンクをクリックします。
「需要管理」、「供給プランニング」、「販売および業務プランニング」、「需要および供給プランニング」、「プラン入力」のいずれかの作業領域からメジャーを作成できます。
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「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。
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「処理」メニューの「作成」をクリックします。
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「メジャーの作成」ページで、メジャー名および摘要を入力します。
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メジャー・グループを選択します。
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データ型を選択します。
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メジャーをピボット表で編集できるようにする場合は、「編集の許可」チェック・ボックスを選択します。
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「範囲の編集」を選択します。これにより、「ロックの編集」タブが有効になり、メジャーの編集可能ステータスを管理できます。
「範囲の編集」の値により、メジャーが編集可能である時間範囲が決まります。使用可能な値は、「履歴」、「将来」、「履歴および将来」です。
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「集計および集計解除」タブで、ディメンション・パラメータを定義します。ディメンション、階層およびメジャー・データを格納するディメンション内の階層レベルを選択します。ディメンションおよび階層を選択した場合、「格納レベル」のデフォルト設定はディメンションの階層の最下位レベルとなります。格納先のレベルを変更するには、階層をドロップダウンから選択して格納レベル・パラメータをその階層内で設定します。
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集計パラメータ: 集計パラメータは、メジャーのデータを集計する方法を制御します。次の2つのオプションがあります。
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計算後集計: 「計算後集計」では、最下位のデータ・レベルでメジャーの式を計算してから集計します。
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集計後計算: 「集計後計算」では、このメジャーの式で参照されるメジャーをすべて集計してから式を計算します。
「時間ディメンション」フィールドで、時間ディメンションに関するデータの集計方法を制御する集計機能を選択します。その他のディメンションのフィールドは、時間ディメンションのフィールドと同じです。これらのオプションでは、時間を除いたすべてのディメンションにわたってデータを集計する方法を制御します。「加重単位」フィールドは、時間ディメンションまたはその他のディメンションのいずれかに対して「加重平均」を集計パラメータとして選択した場合にのみ、使用できます。これにより、加重平均計算を実行するメジャーを選択できます。
集計タイプには、「合計」、「平均」、「加重平均」、「最小」、「最大」、「件数」、「最新」、「中央値」、「差異」および「標準偏差」があります。
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集計解除パラメータ: 集計解除パラメータは、集計レベルのデータに対する変更をストレージに配賦する方法を制御します。これは、データ変更をピボット表で行った場合の他、需要予測で行われた場合にも使用します。プラン実行時に、各組合せ(品目-組織など)の重みがメジャーについて計算されて格納されます。これらの重みがデータの配賦に使用されます。たとえば、P1-Org1とP2-Org1の予測がそれぞれ 40と60であるとします。その結果、配賦に使用される重みは、P1-Org1に対しては40%、P2-Org1に対しては60%となります。
「集計解除タイプ」フィールドのパラメータには、「メジャー基準」、「自己基準」、「均等」および「同一値」があります。デフォルト・パラメータは「均等」です。
「集計解除基準」フィールドは、「集計解除タイプ」で「メジャー基準」を選択した場合のみ使用できます。メジャーのリストから集計解除基準として使用するメジャーを選択します。
「セカンダリ基準」フィールドは、「集計解除タイプ」で「メジャー基準」または「自己基準」を選択した場合のみ使用できます。「セカンダリ基準」の値は、「記帳履歴平均」または「出荷履歴平均」です。
「セカンダリ基準」メジャーは、基準メジャーに値がない場合に選択されます。事前計算された比率がセカンダリ基準として含まれるメジャーのみ選択できます。つまり、これらはプラン実行時に計算されます。
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「式」タブで、新しい式をメジャーに定義します。格納された情報以外の値を表示する必要がある場合に、式を作成します。式は、多種多様な計算および情報に対して柔軟性に富んだフレームワークを提供します。メジャーの式では、他のメジャー、演算子および数値を参照します。
「式」のサブタブでは、次のとおりです。
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「関数」タブでは、使用可能な関数、摘要および関数の使用例がリスト表示されます。
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「メジャー」タブでは、使用可能なメジャー、摘要およびデータ型がリスト表示されます。「挿入」ボタンにより、強調表示されたメジャーが関数または算術演算子を指定できる式作成領域に挿入されます。
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「属性」タブでは、品目レベルで「製品」ディメンションに使用できる属性がリスト表示されます。属性の摘要およびデータ型が摘要ペインに表示されます。
式を完成したら、「検証」ボタンを使用して構文が正しいことを確認します。エラー・メッセージまたは成功メッセージが表示されます。
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「ロックの編集」タブでは、メジャー式に似た新しい式を定義できます。違いは、式の結果を評価して表示するのではなく、式の結果を使用してメジャーの編集可能ステータスを制御または調整します。式がtrueと評価された場合、メジャーは編集できないようロックされます。式は表が実行されるたびに評価され、関連するメジャーまたは属性が変更されると変化します。
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「拡張」タブで、「プロパティ」タブをクリックして次のパラメータをレビューします。
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「共有メジャー」チェック・ボックスを選択した場合、メジャーは複数のプランで共有されます。デフォルトでは、このパラメータは選択されていないため、メジャーはプラン固有です。
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「現在のデータでリフレッシュ」チェック・ボックスを選択した場合、現在のメジャー値にはアプリケーションに結果を格納するためのプレースホルダが必要です。たとえば、データがレガシー・アプリケーションまたは他のアプリケーションからインポートされる編集不可のメジャーがあります。このチェック・ボックスを選択すると、定義済のディメンション別にメジャーを格納する領域が割り当てられます。
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「換算タイプ」を使用すると、表中のメジャーに使用できる有効な単位(UOM)および通貨換算を定義できます。
「基準単位」では、表示されるデータの変換に使用するデフォルトの単位を定義します。このフィールドは、数値メジャーの場合のみ編集可能で、数値メジャーには製品および組織ベースのレベルがありません(製品および組織を保有するメジャーの場合、定義はデータ・ソースから取得されます)。表、グラフまたはタイルで役立つ、関連する単位を選択します。選択したUOMのみが、表またはグラフでの選択肢として使用できます。
ベース通貨は、表示されるデータの変換先となるデフォルト通貨を定義します。このフィールドは、「通貨」タイプのメジャーの場合のみ編集可能です。
価格表を使用して数量を値に変換しますが、その値が通貨に変換されます。
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「データ参照」値を使用すると、メジャーを値リストとして表示するデータ参照ソースを指定できます。ソース属性には、「なし」(デフォルト)、「レベル」および「リスト」の3つのオプションがあります。
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ソース = 「レベル」の場合、メジャーのドロップダウンで表示するレベルおよび属性を指定する必要があります。
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ソース = 「リスト」の場合、値リストを作成および管理できます。そのリストに対してメンバーを追加または削除できます。
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「拡張」タブで、「目標」タブをクリックして、メジャーの目標として低い値と高い値のどちらが適切であるかを定義します。
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「拡張」タブで、「条件付き書式設定」タブをクリックして、メジャーの条件付き書式設定を定義します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
メジャー・カタログへのメジャーの割当て
プランでユーザー定義メジャーを使用するには、プランのメジャー・カタログに新しいメジャーを追加します。「プランニング分析の構成」に移動して、「メジャー・カタログ」タブでプランのメジャー・カタログを見つけます。「使用可能なメジャー」ペインで、新しいユーザー定義メジャーを検索し、「選択したメジャー」に追加します。プラン実行の実行後に、表を作成するか既存の表を使用し、新しいメジャーをその表に追加できます。
メジャーの複製、編集および削除: 説明
「タスク」ドロワーで使用できる「プランニング・メジャーの管理」タスクを使用すると、ユーザー定義メジャーを複製、編集および削除できます。
メジャーを複製する場合: メジャーのリストからメジャーを選択し、ツールバーで「処理」メニューを選択して「複製」をクリックします。既存のメジャーの複製は、新しいメジャー定義を作成するための開始点となります。メジャーを複製した場合、デフォルトの名前は「<元のメジャー名>のコピー」です。複製したメジャーの他の定義は、元のメジャーと同じままです。
メジャーを編集する場合: メジャーのリストからメジャーを選択し、「処理」メニューを選択して「編集」をクリックします。メジャーの編集では、既存のメジャーを選択して属性を編集することができます。
メジャーを削除する場合: メジャーのリストからメジャーを選択し、「処理」メニューを選択して「削除」をクリックします。メジャー削除の影響を認識できるように、表が含まれるすべてのオブジェクトとメジャー・グループの完全リストが表示されます。
メジャー・グループの作成: 説明
「プランニング・メジャーの管理」タスクを使用してメジャー・グループを作成します。メジャー・グループは、頻繁に必要となるメジャーをまとめてグループにする場合に作成します。ビジネス・ニーズに応じて、メジャー・グループを作成してメジャーを適切なグループに関連付けることができます。
メジャー・グループを作成する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリンクをクリックします。
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「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネル・ドロワーで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。
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「処理」メニューの「グループの作成」をクリックします。
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名前と摘要を入力します。
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「使用可能なメジャー」ペインからメジャーを選択して、「選択したメジャー」ペインに移動できます。
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「保存してクローズ」をクリックします。
表またはグラフを作成または編集する際に、セレクタ・ツールでメジャー・グループを作成することもできます。ヘッダー・セクションの「グループ」フィールドで、値リストから「グループの管理」を選択します。プラス・アイコン「+」を使用して行を追加し、名前を入力して「保存」をクリックします。
メジャーのグローバル目標の設定: 説明
メジャーの作成または編集時に「目標」タブを使用してメジャーにグローバル目標を定義できます。「メジャーの作成」ページで、「拡張」タブをクリックし、次に「目標」タブをクリックしてグローバル目標を構成します。
低い値がよいか高い値がよいかを定義します。たとえば、収益の場合は高い値がよく、費用の場合は低い値がよいです。
グローバル目標の場合、範囲の下限または上限を指定できます。
「目標」オプションは、タイプが「通貨」、「数値」および「パーセント」のメジャーにのみ使用できます。グローバル目標を使用すると、まずメジャーに対して低い値がよいか高い値がよいかを定義できます。範囲は、メジャーを目標と比較して情報タイルなどで表示するする際に、ページに表示されます。グローバル目標は、メジャー・レベル・パラメータであり、データのサブセット専用に定義されるわけではありません。たとえば、ある組織に対しては目標1000を、別の組織に対しては目標50000を指定することはできません。