11 デバイスの構成

Oracle IoT Production Monitoring Cloud Serviceで使用するセンサー・デバイスをファクトリに構成します。

アプリケーションへのセンサーの接続方法

Oracle IoT Production Monitoring Cloud Serviceに対してデータを使用またはアップロードする前に、マシンの監視に使用しているセンサーをアプリケーションに接続する必要があります。

この手順に従うには、Oracle Internet of Things Cloud Serviceインスタンスにアクセスする必要があります。通常、URLの形式はhttp://hostname/uiです。資格証明は、Oracle IoT Production Monitoring Cloud Serviceに対して使用する資格証明と同じです。

Oracle Internet of Things Cloud Serviceの使用:

  1. センサーのデバイス・モデルを作成します。
    デバイス・モデルの作成を参照してください
  2. センサーを登録します。
  3. センサーをアクティブ化します。

Oracle IoT Production Monitoring Cloud Serviceの使用:

  1. デバイス・モデルをマシン・タイプに関連付けます。
    1. マシン・タイプを作成または編集します。
      マシン・タイプの作成方法については、マシン・タイプの作成を参照してください。
    2. 「デバイス・モデル」セクションで、「新規作成」「追加」アイコンをクリックします。
    3. このデバイス・モデルを識別するための名前を入力します。
    4. (オプション)「指示」フィールドに説明を入力します。
    5. (オプション)新規マシンの作成時にこのデバイス・モデルを使用するデバイスの定義が必須の場合は、「必須」を選択します。
    6. 「デバイス・モデル」リストから、このマシン・タイプに割り当てるデバイス・モデルを選択します。
    7. 「OK」をクリックします。
  2. 特定のセンサーを特定のマシンに関連付けます。
    1. マシンを作成または編集します。
      マシンの作成方法については、マシンの作成を参照してください。
    2. 「センサー・デバイス」セクションで、このマシンに関連付けるセンサーに対応するデバイス・モデルに対して「デバイスの検索」をクリックします。
    3. 「プロパティ」リストから、このセンサーを検索するための検索パラメータを選択し、次にこの検索パラメータの値を入力して、「実行」をクリックします。
      使用可能なセンサーが、検索フィールドの下のリストに表示されます。
    4. リストからセンサーを選択します。
    5. 「選択」をクリックします。

新しいデバイス・モデルの作成

デバイス・モデルは、任意のデバイスをその製造元やオペレーティング・システムに関係なくOracle Internet of Things Cloud Serviceと通信できるようにするインタフェースです。

  1. Oracle Internet of Things Cloud Service Management Consoleを開きます。

    Oracle Internet of Things Cloud Service Management Consoleには、次のURLからアクセスできます。

    https://hostname/ui

    ここで、hostnameは、使用しているOracle Internet of Things Cloud Serviceインスタンスのホスト名です。

  2. 「メニュー」(「メニュー」アイコン)アイコンをクリックします。
  3. 「デバイス」を選択し、次に「モデル」を選択します。
  4. いずれかのオプションを選択します。
    • 以前にデバイス・モデルを作成していない場合は、「デバイス・モデルの作成」をクリックします。
    • 以前にデバイス・モデルを作成している場合は、「追加」(「追加」アイコン)アイコンをクリックします。
  5. 次のフィールドに入力します。
    1. 名前: デバイス・モデルの名前を入力します。
    2. 説明: デバイス・モデルのオプションの説明を入力します。
    3. URN: デバイス・モデルの一意の識別子を入力します。urn:com:<mycompany>:<mydevice>:<what the device model does>の書式を使用します。
  6. デバイス・モデルのシステム属性を選択します。
  7. (オプション)デバイス・モデルのカスタム属性を追加します。
    1. 「カスタム属性」オプション・リストを展開します。
    2. 「追加」(「追加」アイコン)アイコンをクリックします。
    3. カスタム属性の名前を「名前」フィールドに入力します。
    4. カスタム属性のオプションの説明を「説明」フィールドに入力します。
    5. データ型を「タイプ」リストから選択します。
    6. カスタム属性を書込み可能にする場合は、「書込み可能」を選択します。
    7. 「OK」をクリックします。
  8. (オプション)デバイスで起動できるアクションを定義します。
    1. 「アクション」オプション・リストを展開します。
    2. 「追加」(「追加」アイコン)アイコンをクリックします。
    3. アクションの名前を「名前」フィールドに入力します。
    4. アクションのオプションの説明を「説明」フィールドに入力します。
    5. アクションのデータ型を「引数」リストから選択します。
    6. アクションのオプションの代替名を「別名」フィールドに入力します。
    7. 「OK」をクリックします。
  9. (オプション)デバイス・モデルのアラートおよびカスタム・メッセージ書式を作成します。
    1. アラートおよびカスタム・メッセージ・オプション・リストを展開します。
    2. 「追加」(「追加」アイコン)アイコンをクリックします。
    3. アラートまたはカスタム・メッセージの名前を「名前」フィールドに入力します。
    4. アラートまたはカスタム・メッセージのオプションの説明を「説明」フィールドに入力します。
    5. アラートまたはカスタム・メッセージの一意の識別子を「URN」フィールドに入力します。urn:<mycompany>:<department>:<mydevice>:<device model>:<message>の書式を使用します。
    6. データ型を「タイプ」リストから選択します。
    7. 「OK」をクリックします。
    8. アラート・メッセージの書式を選択して、「フィールド」列の「追加」(「追加」アイコン)アイコンをクリックします。
    9. メッセージ・タイプの名前を「名前」フィールドに入力します。
    10. データ型を「タイプ」リストから選択します。
    11. 「オプション」を選択して、デバイス・モデルのメッセージ書式でフィールド値を省略できることを示します。
    12. 「OK」をクリックします。
  10. 「保存」をクリックします。

単一デバイスの登録

Oracle Internet of Things Cloud Serviceと通信するには、Oracle Internet of Things Cloud Serviceに接続する各デバイスを登録してアクティブ化する必要があります。すべてのデバイスは、直接接続デバイス(DCD)として登録されます。アクティブ化中のデバイスでは、間接登録のサポートが示されます。間接登録機能を示すデバイスは、DCDからゲートウェイに自動的に変更されます。

  1. Management Consoleのタイトル「Oracle Internet of Things Cloud Service」の横にある「メニュー」(「メニュー」アイコン)アイコンをクリックします。
  2. 「デバイス」をクリックします。
  3. 「登録」をクリックします。
  4. 「単一デバイスの登録」をクリックします。
  5. オプションおよび必須のフィールドに入力します。

    注意:

    「アクティブ化シークレット」フィールドを空白のままにすると、デバイス登録の確認時に値が自動生成されて表示されます。独自のアクティブ化シークレット値を入力できます。「名前」、「説明」、「メタデータ」などの追加情報はオプションですが、登録済デバイスを管理するときに検索基準として役立ちます。
  6. 「登録」をクリックします。
  7. 「ファイル保護のパスワード」フィールドにパスワードを入力して、構成およびデバイスをアクティブ化するための資格証明が含まれたプロビジョニング・ファイルを暗号化します。
  8. 「パスワードの確認」フィールドにパスワードを再度入力します。
  9. プロビジョニング・ファイルをダウンロードします。
    1. 「プロビジョニング・ファイルのダウンロード」をクリックします。
    2. ファイルの保存をクリックします。
    3. 「OK」をクリックします。
    4. プロビジョニング・ファイルを保存する場所を参照します。
    5. 「保存」をクリックします。
  10. 「終了」をクリックします。

デバイスのバッチの登録

デバイスのバッチを登録すると、複数のデバイスの登録に必要な時間が削減されます。カンマ区切り値(CSV)ファイルを作成して、各デバイスの設定を定義します。CSVファイルをOracle Internet of Things Cloud Serviceにアップロードします。

CSVファイルに含める情報を表示するには、CSVバッチ登録ファイルのプロパティについてを参照してください。
  1. Management Consoleのタイトル「Oracle Internet of Things Cloud Service」の横にある「メニュー」(「メニュー」アイコン)アイコンをクリックします。
  2. 「デバイス」をクリックします。
  3. 「登録」をクリックします。
  4. いずれかのオプションを選択します。
    • 「CSVテンプレートのダウンロード」をクリックして、ユーザーが完了できるCSVテンプレートをダウンロードします。

      注意:

      CSVファイルには、各デバイスの必須およびオプションのプロパティ値が含まれます。オプションのプロパティの値を指定しない場合は、カンマを挿入して、値が指定されていないことを示します。サンプルCSVファイルの最後の行のカンマは、ActivationIdActivation Secretのプロパティ値が指定されていないことを示しています。
    • 「バッチ登録」をクリックして、既存のCSVファイルをアップロードします。
  5. 「参照」をクリックして、登録中のデバイスの登録情報が含まれたCSVファイルを参照します。
  6. CSV登録ファイルが正常にアップロードされた場合は「次」をクリックします。
    「確認」ページに警告(感嘆符のある黄色い三角形。このアイコンは、CSVファイルにある1つ以上のデバイスがすでに登録されている場合に使用されます。)アイコンが表示された場合は、次のいずれかのオプションを選択します。
    • 更新 - 既存の登録済デバイスの情報を更新する場合はこのオプションを選択します。登録済デバイスの製造元、モデルおよびシリアル番号が、CSV登録ファイルにリストされたデバイスのいずれかと同じです。
    • 無視 - そのデバイスを現在の登録プロセスに含めない場合はこのオプションを選択します。
  7. 次のいずれかのオプションをクリックします。
    • : CSV登録ファイル内の登録可能な候補として識別されたアイテムの登録を続行する場合にクリックします。

    • 取消: バッチ登録プロセスを中止する場合にクリックします。

  8. 「ファイル保護のパスワード」フィールドにパスワードを入力して、構成およびデバイスをアクティブ化するための資格証明が含まれたプロビジョニング・ファイルを暗号化します。
  9. 「パスワードの確認」フィールドにパスワードを再度入力します。
  10. プロビジョニング・ファイルをダウンロードします。
    1. 「プロビジョニング・ファイルのダウンロード」をクリックします。
    2. ファイルの保存をクリックします。
    3. 「OK」をクリックします。
    4. プロビジョニング・ファイルを保存する場所を参照します。
    5. 「保存」をクリックします。
  11. 「終了」をクリックします。
  12. 登録済デバイスをアクティブ化して、デバイスとOracle Internet of Things Cloud Service間の安全な通信を開始します。登録済デバイスのバッチのアクティブ化を参照してください。

CSVバッチ登録ファイルのプロパティについて

次の表は、デバイスのバッチをOracle Internet of Things Cloud Serviceに登録する際に使用するカンマ区切り値(CSV)ファイルに表示されるプロパティの説明です。この表では、必須およびオプションの値を説明し、想定されるCSVファイルへの表示順序でリストします。

デバイスのバッチをOracle Internet of Things Cloud Serviceに登録するには、デバイスのバッチの登録を参照してください。

プロパティ 必須 / オプション 説明

Name

オプション

登録済デバイスに割り当てられた文字列データ型。この値はデバイス登録後に変更できます。

Manufacturer

必須

デバイスの製造元。

Model Number

必須

デバイスのモデル番号。

Serial Number

必須

デバイスのシリアル番号。

Activation ID

オプション

デバイスのアクティブ化に必要なデバイスの一意識別子(UID)。値が指定されていない場合は、デバイス登録の成功後に、自動生成された値が割り当てられます。デバイスが正常に登録された後は、この値を変更できません。

Activation Secret

オプション

デバイスのアクティブ化に必要なアクティブ化シークレット(共有シークレットとも呼ばれる)の値。値が指定されていない場合は、デバイス登録の成功後に、自動生成された文字列値が割り当てられます。この値は、登録の成功後に使用可能になります。この値を変更できるのは、デバイスの変更前です。

Latitude

オプション

デバイスの位置を示す緯度の10進表記。例: -43.5723 [世界測地系1984]。緯度を指定する場合は、経度も指定する必要があります。

Longitude

オプション

デバイスの位置を示す経度の10進表記。例: -43.5723 [世界測地系1984]。経度を指定する場合は、緯度も指定する必要があります。

Altitude

オプション

デバイスの位置を示すメートル単位での海抜高度の10進表記。

Accuracy

オプション

デバイスの位置のメートル単位での精度。これは正の数値またはゼロである必要があります。精度の値を指定できるのは、緯度と経度を指定した場合のみです。

Metadata

オプション

連続した列にリストされるキー/値のペア。これはキーと値が含まれた偶数の列である必要があります。奇数の列がある場合は、エラー・メッセージが返されます。

デバイスのアクティブ化

デバイスは、登録され、アプリケーションが作成されてそのデバイスで実行された後アクティブ化できます。アクティブ化中のデバイスでは、間接登録のサポートが示されます。間接登録機能を示すデバイスは、DCDからゲートウェイに自動的に変更されます。

  1. 直接接続デバイスを登録します。単一デバイスの登録を参照してください。
  2. Oracle Internet of Things Cloud Service Client Software Library APIを使用して、デバイスのアプリケーションを作成します。Client Software Libraryを使用したデバイス・ソフトウェアの開発を参照してください。

    たとえば、Java Client Libraryを使用する場合は、次の手順を使用してデバイスを初期化およびアクティブ化します。

    1. この文をデバイス・アプリケーション・コードに追加して、デバイスを初期化します。

      DirectlyConnectdDevice dcd = new DirectlyConnectedDevice(configFilePath, configFilePassword);
    2. この文をデバイス・アプリケーション・コードに追加して、デバイスを初期化します。

      if (!dcd.isActivated())
      { dcd.activate(deviceModelUrn); }
  3. デバイスがアクティブ化されていることを確認します。
    1. Oracle Internet of Things Cloud Service Management Consoleを開きます。
    2. Management Consoleのタイトル「Oracle Internet of Things Cloud Service」の横にある「メニュー」(「メニュー」アイコン)アイコンをクリックします。
    3. 「デバイス」をクリックします。
    4. 「管理」をクリックします。
    5. デバイス表でデバイスを見つけるか、または表の先頭にある「プロパティ」および「値」フィールドを使用して、特定のデバイスを検索します。
    6. Activated (Registeredではなく)が「状態」列に表示されていることを確認します。

登録済デバイスのバッチのアクティブ化

デバイスのバッチを登録し、それらのデバイスをアクティブ化した後は、Oracle Internet of Things Cloud Serviceと安全に通信できるようになります。

  1. デバイスを登録して、プロビジョニング・ファイルをダウンロードします。デバイスのバッチの登録を参照してください。
  2. 登録済の各デバイスをアクティブ化します。デバイスのアクティブ化を参照してください。
  3. 登録済の各デバイスがアクティブ化されていることを確認します。
    1. Oracle Internet of Things Cloud Service Management Consoleを開きます。
    2. Management Consoleのタイトル「Oracle Internet of Things Cloud Service」の横にある「メニュー」(「メニュー」アイコン)アイコンをクリックします。
    3. 「デバイス」をクリックします。
    4. 「管理」をクリックします。
    5. デバイス表でデバイスを見つけるか、または表の先頭にある「プロパティ」および「値」フィールドを使用して、特定のデバイスを検索します。
    6. Activated (Registeredではなく)が「状態」列に表示されていることを確認します。