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Oracle® Fusion Middleware Oracle API Managerの使用
12c (12.1.3)
E61477-03
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2 Oracle API Managerのインストール

この章では、Oracle API Managerソフトウェアのインストール方法について説明します。

内容は次のとおりです。

2.1 インストールの計画

この項では、ソフトウェアを取得する場所、システムが動作要件を満たしているかの確認、API Managerのインストールに必要なソフトウェアのインストールなど、Oracle API Managerをインストールする前に理解を深めておく必要がある項目について説明します。

2.1.1 製品の配布方法

次の場所にあるOracle Software Delivery Cloudからインストール・ファイルを取得する必要があります。

https://edelivery.oracle.com/

注意:

インストール・パッチをダウンロードするには、ライセンス契約に同意する必要があります。

2.1.2 動作保証、システム要件および相互運用性の確認

ご使用の環境がインストールに必要な要件を満たしていることを確認するには、動作保証マトリックスおよびシステム要件のドキュメントをあわせて使用することをお薦めします。

2.1.2.1 環境が動作保証要件を満たしていることの確認

製品を、サポートされているハードウェアおよびソフトウェア構成上にインストールすることを確認してください。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。

Oracleは、動作保証されているすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しており、新しい動作保証要件が確認されると、それらはすぐに適切な動作保証に関するドキュメントに追加されます。新しい動作保証要件は随時確認される場合があるため、動作保証に関するドキュメントはドキュメント・ライブラリの外部に置かれ、Oracle Technology Networkで提供されています。

2.1.2.2 動作保証情報を確認するためのシステム要件ドキュメントの使用

Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様に関するドキュメントを使用して、動作保証要件が満たされていることを確認してください。たとえば、ご使用の製品が64-BitのOracle Linux 5で動作保証されていることが動作保証情報のドキュメントに記載されている場合、そのOracle Linux 5システムが、ディスク領域、使用可能なメモリー、特定のプラットフォーム・パッケージとパッチおよびその他のオペレーティング・システム固有の項目などの最小要件を満たしていることをこのドキュメントで確認する必要があります。システム要件は随時更新されるため、システム要件情報のドキュメントは、ドキュメント・ライブラリとは別に作成され、Oracle Technology Networkで利用できます。

2.1.2.3 複数の製品間での相互運用性の確認

相互運用および互換性の理解には、相互運用性の定義、互換性の定義、および同一リリースまたは混在するリリースからなる複数のFusion Middleware製品を相互に使用する方法が説明されています。システムに複数のFusion Middleware製品をインストールする場合は、このドキュメントを読む必要があります。

2.2 API Managerのインストールに必要なソフトウェアのインストール

API Managerをインストールする前に、この項で説明されているタスクを完了して必要なソフトウェアをインストールする必要があります。動作保証されたJDKのインストール、動作保証されたデータベースのインストールと構成、Oracle Fusion Middleware 12c Infrastructureのインストール、Oracle Service Bus 12.1.3のインストールを実行する必要があります。

この節では、以下のトピックについて説明します。

2.2.1 動作保証されたJDKのインストール

Oracle API Managerをインストールするには、インストーラを実行する前に、サポートされているJDKをシステムにダウンロードしてインストールする必要があります。

JDKは、Oracleホームの外部にインストールしてください。Oracle Universal Installerにより指定されたOracleホーム・ディレクトリが空であることが検証され、空のディレクトリが指定されていなければインストールは行われません。JDKをOracleホームにインストールした場合、今後の操作で問題が発生します。したがって、JDKのインストール場所は、/home/oracle/products/jdkディレクトリにすることをお薦めします。java -jarコマンドを使用して、インストーラJARファイルを実行できます。

このドキュメントが公開された時点では、Oracle Fusion Middleware製品にはJDK 7.0 Update 55以降が必要です。しかし、「動作保証、システム要件および相互運用性の確認」で説明されているように動作保証情報を参照して、必要なJDKバージョンを確認する必要があります。

必要なJDKをダウンロードするには、ブラウザを使用して次のURLに移動し、Java SE JDKをダウンロードします: http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

2.2.2 動作保証されたデータベースのインストールと構成

Oracle API Managerには、ドメイン構成の前にデータベース・スキーマが必要です。このようなスキーマをインストールできるデータベースがない場合は、動作保証されたデータベースをインストールして構成する必要があります。

オペレーティング・システムで動作保証されているデータベースを調べるには、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。

スキーマ作成用にデータベースが適切に構成されていることを確認するには、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様ドキュメントのOracle Repository Creation Utilityの要件の確認に関する項を参照してください。

注意:

12cでは、動作保証されたOracleデータベースのみがOracle Fusion Middleware Infrastructure標準インストール・トポロジに使用できます。

製品スキーマの作成の詳細は、次を参照してください。

  • リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)は、データベースにスキーマを作成するために使用するツールです。このツールはOracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールすることで利用できます。詳細はOracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成を参照してください。

  • Oracle API Managerで必要な具体的なスキーマと、そのスキーマの作成手順は、「データベース・スキーマの作成」を参照してください。

  • Repository Creation Utilityの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成を参照してください。

注意:

動作保証されたデータベースのインストールと製品ソフトウェアのインストールの後、製品スキーマを作成する前に、「RCUパッチのインストール」で説明されているように、RCUパッチをインストールする必要があります。

2.2.3 Oracle Fusion Middleware 12c Infrastructureのインストール

JDKをインストールし、動作保証されたデータベースをインストールして構成したら、Oracle WebLogic Serverインスタンスをインストールする必要があります。Oracle API Managerをインストールし、必要なデータベース・スキーマを作成したら、ドメインを構成してアプリケーションをWebLogicサーバー・インスタンスにデプロイします。

最新バージョンのOracle WebLogic ServerはOracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールすることで利用できます。

注意:

Oracle WebLogic Serverをインストールするには、Java Required Files (JRF)が付属するOracle Fusion Middleware 12c (12.1.3.0.0) Infrastructureインストーラ(部品番号V44416-01)を使用する必要があります。JRFは、WebLogic Serverのインストールには通常含まれていないコンポーネントで構成されており、Oracleビジネス・アプリケーションおよびアプリケーション・フレームワークで使用する共通の機能を提供します。

このインストーラは、次の場所にあるOracle Software Delivery CloudのOracle Fusion Middleware 12cメディア・パックから取得する必要があります。

https://edelivery.oracle.com/

別のインストーラを使用してWebLogic Serverをインストールすると、API Managerをインストールできません。

Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールおよび構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成を参照してください。

2.2.4 Oracle Service Busソフトウェアのインストール

API Managerをインストールする前に、Oracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールしたのと同じOracleホームにOracle Service Bus 12.1.3のインスタンスをインストールする必要があります。Service Busのインストールの詳細は、Oracle Service Busのインストールと構成のOracle Service Busのインストールの計画に関する項およびOracle Service Busソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。

注意:

Oracle Service BusをWebLogic Serverドメインにデプロイする必要はありません。「Oracle API Managerドメインの構成」で説明されているように、Service Busドメイン・テンプレートはAPI Managerドメイン構成の一部として選択されてデプロイされます。

API Managerドメインによる既存のService Busドメインの拡張はこのリリースではサポートされません。

2.3 OPatchによるOracle API Managerのインストール

Oracle Software Delivery Cloudから製品のインストールzipファイルを取得して、OPatchを使用してインストール・パッチを適用し、Oracle Service Bus 12.1.3インストールの最上位にAPI Managerをインストールします。OPatchの使用方法の詳細は、Opatchによるパッチ適用を参照してください。

API Managerをインストールするには:

  1. Oracle Software Delivery Cloud (https://edelivery.oracle.com/)からAPI Managerのインストールzipファイルを取得します。
  2. インストールzipファイルの内容をローカル・ディレクトリに解凍します。解凍されたディレクトリにインストール・パッチ p20225320_121300_Generic.zipが入っていることを確認します。
  3. パッチのREADME.txtファイルの説明に従ってインストールを完了します。

2.4 必要なパッチのインストール

データベース・スキーマを作成してWebLogicドメインを構成する前に、次のタスクを完了して必要なRCUパッチをインストールする必要があります。

2.4.1 RCUパッチのインストール

OPatchユーティリティを使用して必要なRCUパッチをインストールします。これにより、API Managerドメインをデプロイする前にリポジトリ作成ユーティリティを実行すると、SOA Suiteデータベース・スキーマに必要な変更が加えられます。OPatchの使用方法の詳細は、Opatchによるパッチ適用を参照してください。

必要なRCUパッチをインストールするには:

  1. 「OPatchによるOracle API Managerのインストール」で説明されているように、API ManagerインストールzipファイルをOracle Software Delivery Cloudから取得し、その内容をローカルのディレクトリに解凍したことを確認します。
  2. 解凍されたディレクトリにRCUパッチp20311552_121300_Generic.zipが入っていることを確認します。
  3. パッチのREADME.txtファイルの指示に従ってください。

2.5 次のステップ

次のステップには、API Managerに必要とされるデータベース・スキーマの作成と、Oracle WebLogic Serverの構成が含まれます。

「Oracle API Managerドメインの構成」を参照して、必要なタスクを完了します。