Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Management Studioでのビジネス・プロセスの開発 12c (12.1.3) E56238-06 |
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この章では、BPMプロジェクトで会話を作成および構成する方法およびコラボレーション・ダイアグラムを表示および使用する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
会話は、2つの参加者間のコラボレーションの状態を定義するものです。マルチインスタンスのサブプロセス内など、プロセスまたはサービスが同じでインスタンスが異なる複数のパラレルな会話がプロセスに必要な場合は、会話を使用する必要があります。複数のプロセス間のメッセージ交換は、会話によってグループ化されます。プロセス間のメッセージ交換をコラボレーションと呼びます。
プロセス・インスタンスには、他のプロセスの様々なインスタンスとの通信が必要となる場合があります。たとえば、調達プロセスは、それぞれが異なるアイテムを表す、仕入先プロセスの2つの異なるインスタンスと相互作用する必要がある場合があります。会話を使用すると、このメッセージ交換をモデリングできます。
プロセス内で複数の会話を定義して、それらをそのプロセスのフロー・オブジェクト間で再利用できます。
コラボレーションのメンバーを参加者と呼びます。コラボレーションの参加者は、次のいずれかになります。
BPMNプロセス
BPELプロセス
ヒューマン・タスク
ビジネス・ルール
外部参照
コラボレーション・ダイアグラムを使用してプロセス・フローを表示すると、会話での他の参加者とプロセスとの相互作用も表示できます。
デフォルトでは、BPMプロジェクトに1つの会話が定義されています。複数の会話を定義しない場合は、このデフォルトの会話を使用して、プロジェクト内のプロセス間のメッセージ交換をすべて収集する必要があります。
プロジェクトごとに定義できるデフォルトの会話は1つのみです。ただし、デフォルトで使用する会話ではなく、別の会話をデフォルトとして使用するようにプロジェクトを変更できます。これを行う方法の詳細は、「会話を作成する方法」を参照してください。
様々なタイプの会話を使用すると、プロセスが他のプロセスやサービスとの間で確立できる各種の相互作用を指定できます。
次に、各タイプの会話について説明します:
インタフェースの定義: BPMNプロセスと相互作用するために他のサービスやプロセスで起動できる操作を定義する場合は、このタイプを使用します。
インタフェースの使用: ビジネス・カタログのコンポーネントからインタフェースを使用するようにプロセスを構成する場合は、このタイプを使用します。
プロセス・コール: 別のBPMNプロセスを起動する場合は、このタイプを使用します。
サービス・コール: BPMプロジェクトに定義されているサービスを起動する場合は、このタイプを使用します。
他のプロセスまたはサービスと通信する方法の詳細は、次の章を参照してください。
会話を作成すると、プロセス・インスタンスと他のプロセスまたはサービス内のインスタンスとの間のメッセージ交換をモデリングできます。
会話によって、BPMプロジェクト内のプロセス間のメッセージ交換をグループ化できます。
プロセスと他のプロセスまたはサービスとの通信に使用するBPMN要素では、会話を定義することが必要となります。定義した会話によって、BPMプロジェクト内のプロセスおよびサービス間でのメッセージ交換がグループ化されます。
会話を定義する必要があるBPMN要素は次のとおりです。
メッセージ・イベント
送信タスクおよび受信タスク
シグナル・イベント
会話を定義する主な理由は、外部レシーバとのマルチインスタンス・アクティビティを行うプロセスを持つことです。