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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementによるプロセスの管理とモニタリング
12c (12.1.3)
E57558-04
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9 プロセス・ワークスペースの管理

管理者は、Oracle Business Process Management Workspace (プロセス・ワークスペース)で、「作業アイテム」パネルの表示の設定やタスク関連情報の管理と構成を含む、様々なタスクを実行できます。

エンド・ユーザーが「プロセス・トラッキング」ページの「アプリケーション」パネルからアプリケーションを起動すると、アプリケーションが起動され、フォームが表示されます。ユーザーがそのフォームを閉じると、そのプロセス・インスタンスは、処理も使用もされない余剰なインスタンスとして引き続き実行されます。これらの余剰名インスタンスは背景で実行されるインスタンスによってクリーン・アップされ、この背景で実行されるインスタンスはBPMNサービス・エンジンの管理者が指定してスケジュールできます。BPMNサービス・エンジンの管理者として、このバックグラウンド・インスタンスの指定の詳細情報が必要な場合は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

プロセス・ワークスペースでの「作業アイテム」パネルの表示設定

管理者は様々なアプリケーション・プリファレンスを指定して、「作業アイテム」パネルの表示を設定できます。

アプリケーション・プリファレンスを設定するには:

  1. プロセス・ワークスペースのグローバル・ツールバーで、「管理」をクリックします。
  2. 次に、「アプリケーション・プリファレンス」をクリックします。

    「アプリケーション・プリファレンス」ウィンドウが表示されます。

プロセス・ワークスペースでのログイン・ページ・レルムのラベルの指定方法

アイデンティティ・サービスが複数のレルムで構成されている場合は、ユーザーがOracle BPM Worklistにログインすると、ログイン・ページにレルム名のリストが表示されます。LABEL_LOGIN_REALMは、これらのレルムを表示するラベルのルックアップに使用するリソース・バンドル・キーを指定します。すべての設定は、管理ユーザーがアプリケーションごとに設定したものであり、すべてのユーザーに適用されます。

レルムという用語は、ユーザー・コミュニティにあわせて変更でき、会社部署または部門などの用語の方が適切な場合があります。

レルムという用語を変更するには、リソース・バンドルをカスタマイズし、この文字列にリソース・バンドル・キーを指定し、そのリソース・バンドル・キーを指すように「アプリケーション・プリファレンス」ページ(図9-1を参照)の「ログイン・ページ・レルムのラベル」パラメータを設定します。

リソース・バンドルのカスタマイズの詳細は、リソース・バンドルのカスタマイズを参照してください。

リソース・バンドルの指定の詳細は、プロセス・ワークスペースでのリソース・バンドルの指定方法を参照してください。

プロセス・ワークスペースでのリソース・バンドルの指定方法

リソース・バンドルは、ワークリスト・アプリケーションに表示される文字列を提供します。デフォルトでは、リソース・バンドルへのクラス・パスは次のとおりです:

管理者は、カスタム・リソース・バンドルを作成することで、アプリケーションに表示される文字列を追加または変更できます。その後、「アプリケーション・プリファレンス」ページの「リソース・バンドル」フィールドを使用して、カスタム・リソース・バンドルへのクラス・パスを指定できます。

リソース・バンドルのカスタマイズの詳細は、リソース・バンドルのカスタマイズを参照してください。

プロセス・ワークスペースで休暇ルールの委任を有効または無効にする方法

休暇ルールが有効になっている場合、個々のユーザーは、タスクの再割当てや自動委任を指定する休暇ルールを設定できます。再割当てと委任は、「アプリケーション・プリファレンス」ページ(図9-1を参照)の「休暇ルールの委任/自動結果設定の有効化」プロパティを使用して、すべてのユーザーに対して有効または無効にすることができます。

プロセス・ワークスペースでの言語ロケール情報の指定方法

「アプリケーション・プリファレンス」ページで、プロセス・ワークスペースの表示言語を決定する方法を指定できます。言語ロケールに関する情報は、ユーザーのブラウザか、プロセス・ワークスペースのユーザー情報を格納するアイデンティティ・プロバイダから取得できます。

「アプリケーション・プリファレンス」ページにアクセスするには、プロセス・ワークスペースの最上部にあるグローバル・ツールバーの「管理」をクリックしてから、「管理領域」の下で「アプリケーション・プリファレンス」を選択します。「アプリケーション・プリファレンス」パネルが右のペインに表示されます。表示言語を指定するには、「次の言語設定を使用」フィールドで、「ブラウザ」「アイデンティティ・プロバイダ」のどちらかを選択します。

図9-2 言語のロケール情報の指定

図9-2の説明が続きます
「図9-2 言語ローカル情報の指定」の説明

「タスクの詳細」ポップ・アップ・ウィンドウのタスク完了後動作の指定方法

タスクを開くと、タスクの詳細がポップアップ・ウィンドウで開かれます。タスク完了後の「タスクの詳細」ポップ・アップ・ウィンドウの動作は「アプリケーション・プリファレンス」ページで指定できます。

「アプリケーション・プリファレンス」ページにアクセスするには、プロセス・ワークスペースの最上部にあるグローバル・ツールバーの「管理」をクリックしてから、「管理領域」の下で「アプリケーション・プリファレンス」を選択します。「アプリケーション・プリファレンス」パネルが右のペインに表示されます。「タスク完了後」オプションに対して、次を選択します。
  • タスク・フォームのデフォルトを使用: タスクの完了後、タスクの詳細ページが閉じられるか、各タスク・フォームの設定に基づいて次のタスクがロードされます。

  • 次のタスクをロード: タスクの完了後、タスクの詳細ページに次の使用可能なタスクが表示されます。

  • タスクの詳細を閉じる: タスクの完了後、タスクの詳細ページが閉じられ、画面がタスク・リストに戻されます。タスク・リストがリフレッシュされ、残っているタスクのみが表示されます。詳細ページを表示するには、タスクを選択します。

図9-3 「タスクの詳細」ポップ・アップ・ウィンドウのタスク完了後動作の指定

図9-3の説明が続きます
「図9-3 「タスクの詳細」ポップ・アップ・ウィンドウのタスク完了後動作の指定」の説明

ユーザー名の形式の指定方法

「アプリケーション・プリファレンス」ページから、プロセス・ワークスペース全体で「作成者」や「割当て先」などの名前列に表示されるユーザー名の形式を指定できます。ユーザーID (例: jstein)を表示するか、完全なユーザー名(例: John Stein)を表示するかを選択できます。

「アプリケーション・プリファレンス」ページにアクセスするには、プロセス・ワークスペースの最上部にあるグローバル・ツールバーの「管理」をクリックしてから、「管理領域」の下で「アプリケーション・プリファレンス」を選択します。「アプリケーション・プリファレンス」パネルが右のペインに表示されます。表示言語を指定するには、図9-4に示すように、「ユーザー名の形式」フィールドで、「ユーザーID」または「ユーザー名」を選択します。

図9-4 ユーザー名の形式

図9-4の説明が続きます
「図9-4 ユーザー名の形式」の説明

プロセス・ワークスペースでのブランド・ロゴの指定方法

ブランド・ロゴは、ワークリスト・アプリケーションの各ページの左上隅に表示されるイメージです。Oracleロゴがデフォルトで表示されますが、選択したイメージに変更することもできます。

注意:

適切に表示するためには、イメージ・サイズを120px x 40px (長さx幅)にすることをお薦めします。高解像度の大きいイメージをブランド・ロゴのサイズにあわせて圧縮することもできますが、小さいイメージの方が見やすく表示されます。

ブランド・ロゴを指定するには、次のいずれかを実行します。

  • 外部のイメージ・ホストWebサイトを参照します。これを行うには、「ブランド・ロゴ」フィールドにイメージのURLを入力します。

  • サーバー上の特定の場所にイメージをアップロードし、「ブランド・ロゴ」フィールドに相対パス(/afr/my_logo.pngなど)を入力します。

  • 共有ライブラリからイメージを参照します。これを行うには、「ブランド・ロゴ」フィールドに、共有ライブラリにあるとおりにロゴ名のパスを入力します(/my_logo.pngなど)。

注意:

ワークリスト・アプリケーションとプロセス・ワークスペースのいずれかからブランド・ロゴをカスタマイズすると、両方のアプリケーションのロゴが変更されます。たとえば、ワークリスト・アプリケーションからロゴを変更すると、プロセス・ワークスペースのロゴが自動的に変更されます。

共有ライブラリへのイメージのデプロイの詳細は、イメージおよびJARファイルの共有ライブラリJARファイルの一部としてのデプロイを参照してください。

プロセス・ワークスペースでのブランド・タイトルの指定方法

サイトのタイトルを指定し、デフォルトのタイトル(BPM Worklist)を好みのタイトルに変更できます。

ブランド・タイトルを指定するには、次のいずれかを実行します。

  • 「ブランド・タイトル」フィールドに、タイトルの単純な文字列を入力します。

  • 「ブランド・タイトル」フィールドに、「リソース・バンドル」のキーと値のペアを参照するラベルを入力します。この方法で、タイトルをLABEL_WORKLIST_TITLE.などのように国際化できます。

プロセス・ワークスペースでのスキンの選択方法

スキンは、グラフィック・インタフェースのルック・アンド・フィールを決定します。

スキンを選択する手順(次のいずれかを実行)

  • 「スキンの選択」リストから、デフォルトのADFスキンの1つを選択します

    「ヒューマン・タスク」フロー・アプリケーションにプロセス・ワークフローで選択したスキンを使用させるには、「ヒューマン・タスク」フロー・アプリケーションにあるtrinidad-config.xmlファイルに、次が含まれていることを確認する必要あります。

    <skin-family>#{param.sf}</skin-family>
    
  • .JARファイル内のカスタマイズされたスキン(.cssファイル)をアップロードし、共有ライブラリの一部としてデプロイします。その後、コンソールからアプリケーションを再起動すると、カスタム・スキンが「スキンの選択」リストに表示されます。

カスタム・スキンを作成する手順

次のようにして、カスタム・スキンを作成します。

  1. 次の例のようなディレクトリ構造を作成します:
    C:\temp\META-INF\adf\oracle\skin\images
         META-INF\skins\custom.css
         META-INF\trinidad-skins.xml
    

    この例では、customという単語をカスタマイズしたスキンの名前に変更できます。

  2. trinidad-skins.xmlファイルの内容が次のようになっていることを確認します。
    <?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
    <skins xmlns="http://myfaces.apache.org/trinidad/skin">
       <skin>
         <id>custom.desktop</id>
         <family>custom</family>
         <extends>custom.desktop</extends>
         <render-kit-id>org.apache.myfaces.trinidad.desktop</render-kit-id>
         <style-sheet-name>skins/custom.css</style-sheet-name>
       </skin>
    </skins>
    
  3. c:\tempディレクトリから次のコマンドを発行して、.JARファイルを作成します:
    jar -cvf customSkin.jar META-INF/
    
  4. このJARファイルをディレクトリ/scratch/username/sharedLibにコピーします。

注意:

次の方法でCSSファイル内のイメージを参照します:

../adf/oracle/skin/images/example.gif (先頭の2つのドットを含む)。

これにより、.cssファイルがあるMETA-INF/skinディレクトリの上のディレクトリからMETA-INFルートの検索を開始できます。

共有ライブラリへのイメージのデプロイの詳細は、イメージおよびJARファイルの共有ライブラリJARファイルの一部としてのデプロイを参照してください。

プロセス・ワークスペースでカスタマイズしたアプリケーションおよびリンクの有効化方法

プロセス・ワークスペースでは、「リンク」パネルで使用できるカスタマイズされた外部アプリケーションおよびリンクを作成できます。さらに、プロセス・ワークスペースとワークリスト・アプリケーションの両方で、受信ボックスに表示される列を指定できます。

カスタマイズされたアプリケーションを有効にするには:

  1. 「アプリケーション・プリファレンス」ページで、「アプリケーション・カスタマイズ・クラス名」フィールドにカスタム・アプリケーションのクラス名を入力します。
  2. コンソールからアプリケーションを再起動します。

    カスタマイズによっては、その効果をここで確認できます。プロセス・ワークスペース用のカスタマイズを実行し、外部アプリケーションの作成と「タスクの詳細」ペインでの受信ボックス列の指定のいずれか(あるいはその両方)を実行した場合、次が表示されます。

    • 「リンク」ペインにリストされたカスタム・アプリケーション

    • ユーザーが指定した内容にあわせて調整された受信ボックスの列。

    アプリケーションのカスタマイズの詳細は、プロセス・ワークスペース内のアプリケーションおよびワークリスト・アプリケーションのカスタマイズを参照してください。

画面フローにタイムアウト・パラメータを設定する方法

画面フローを使用すると、進行中のすべてのタスクを順番に処理できます。たとえば、ユーザーが進行中のタスクを終了し、次のタスクが同一のユーザーに割り当てられている場合、タスク・リストに戻らずに次のタスが自動的に同一のフローに表示されます。

タイムアウトは、画面フロー・タスクが終了してから、次のタスクが有効になり処理を継続するまでの時間の長さを定義します。デフォルトの待機時間は、5000ミリ秒です。

画面フローの最後のタスクにScreenFlowModeパラメータを設定しないかわりとして、タイムアウト・パラメータを使用しないでください。これは、画面フローの最後のタスクを除く、すべてのタスクの待機時間を長くする、または短くする場合にのみ使用します。

タイムアウト・パラメータを設定するには、図9-5で示すように、「ミリ秒単位の画面フロー・タイムアウト間隔」フィールドで、ミリ秒を指定します。

図9-5 画面フロー・タイムアウト間隔

図9-5の説明が続きます
「図9-5 画面フロー・タイムアウト間隔」の説明

カスタマイズされたアプリケーションのURLをプロセス・ワークスペースに登録する方法

管理ロールまたはプロセス所有者ロールのユーザーは、カスタマイズされたアプリケーションのURLをプロセス・ワークスペースに登録できます。これらは「アプリケーション」パネルに表示されます。

カスタム・アプリケーションのURLを登録するには:

  1. 「アプリケーション」パネルで、「追加」(+)ボタン(「新規カスタム・アプリケーションUrlの追加」)をクリックします。

    「カスタム・アプリケーションの登録」ダイアログが表示されます。

  2. URLを登録するための情報を入力します。

    「表示名」および「URL」フィールドは必須です。「カテゴリ」を指定した場合、「URL」は「アプリケーション」パネルのカテゴリ名の下に表示されます。オプションで、「説明」を指定します。

  3. 「アクセス可能」フィールドに、カスタム・アプリケーションのURLにアクセスできるユーザーまたはグループを指定します。

    必要に応じて、「ユーザー、グループの選択」をクリックして「アイデンティティ・ブラウザ」を起動し、そこからユーザーとグループを検索して選択できます。

  4. 「OK」をクリックします。

    カスタマイズによっては、その効果を「アプリケーション」パネルで確認できます。

タスク・アクションを一括承認タスク・アクション・ボタンにマップする方法

プロセス・ワークスペースでは、複数のタスクを選択した後、タスク・アクション・ボタンを使用して、それらを承認または却下できます。これらのボタンは、緑色のチェック・マークまたは赤色のXとして「タスク」ページに表示されます。管理者は、1つまたは複数の承認または却下タスク・アクションを実行するように、これらのアイコンをそれぞれ構成できます。

イメージにマップするタスク・アクションを指定するには:

  1. 「管理」「アプリケーション・プリファレンス」の順に選択します。
  2. 「タスク・アクションをイメージにマップ」フィールドのリストから、承認(緑色のチェック・マーク)または却下(赤色のX)ボタンにマップするタスク・アクションを選択します。
  3. 「保存」をクリックします。

プロセス・ワークスペースでのデフォルトのタブ・ページの表示または非表示の指定方法

管理者は、プロセス・ワークスペースの標準のタブ(「タスク」、「ケース」、「プロセス・トラッキング」、「ダッシュボード」など)を表示するか、非表示にするかを指定できます。また、表示するように指定したタブの中から、ユーザーがログインしたときに表示するデフォルトのタブを選択できます。

プロセス・ワークスペースの標準のタブを表示または非表示にするには:

  1. 「管理」「アプリケーション・プリファレンス」の順に選択します。
  2. 「標準タブの表示」行から、表示するタブのチェック・ボックスを選択し、非表示にするタブのチェック・ボックスの選択を解除します。
  3. 表示するように指定したタブに対して、ユーザーがログインしたときに表示するデフォルトのタブを指定します。

    指定するには、デフォルトにするタブの隣にあるラジオ・ボタンを選択します。デフォルトのタブを選択していない場合、標準タブは指定したとおりに表示または非表示になりません。

  4. 「保存」をクリックします。

図9-6は、「アプリケーション・プリファレンス」ページを示しており、「標準タブの表示」行が強調表示されています。

図9-6 「標準タブの表示」の選択

図9-6の説明が続きます
「図9-6 「標準タブの表示」の選択」の説明

プロセス・ワークスペースでワークリスト・アクション・メニューを表示または非表示にする方法

管理者は、プロセス・ワークスペースの画面のヘッダー領域で「アクション」ドロップダウンを表示するか、非表示にするかを指定できます。

プロセス・ワークスペースの標準のタブを表示または非表示にするには:

  1. 「管理」「アプリケーション・プリファレンス」の順に選択します。
  2. 「ワークリスト・アクション・メニュー」行から表示または非表示オプションを選択します。
  3. 「保存」をクリックします。

表示または非表示オプションの選択に応じて、その画面に対して実行可能なアクションが、画面のヘッダー領域の「アクション」ドロップダウンの下で表示または非表示になります。

プロセス・ワークスペースのその他の設定の指定

「アプリケーション・プリファレンス」ページでは、その他の構成アイテムを指定できます。これには次のものがあります。

  • 10gワークスペース・アプリケーションのURL - プロセス・ワークスペース内から表示するALBPM 10gワークスペースのURLを指定します。

  • フレックス・フィールドINTEGERの表示。

  • アクティビティ・ガイドのポーリング・リクエストの間隔 - 次のアクティビティ・ガイド・タスクのポーリングを待機する間隔(秒単位)。

  • アクティビティ・ガイドのポーリングの再試行 - アクティビティ・ガイドが次のタスクに移るための最大ポーリング回数。

  • アップロードするファイル・タイプ - ユーザーがアップロードできるファイル・タイプを指定します。フィールドにファイル・タイプの拡張子を入力します。

  • タスクの詳細を別のウィンドウで表示 - タスクの詳細を別のウィンドウで開く場合、「有効化」オプションを選択します。

プロセス・ワークスペースでの承認グループの管理

承認グループは、名前と、特定パターンでタスクを実行するように構成された事前定義のユーザーの集合で構成されます。このパターンは、ヒューマン・ワークフローのルーティング・スリップ・パターンに類似しており、ユーザーがシリアルまたはパラレルでタスクを実行できます。承認グループには、パターンでネストされている承認グループを含めることもできます。

承認グループのリスト・ビルダーを指定する際、承認グループの名前は必須です。承認グループ内で構成されるパターンは、タスクを実行するユーザーの順序を決めるためにデフォルトで使用されます。ただし、リスト・ビルダーを作成する際は、投票方法を指定してデフォルトのパターンをオーバーライドできます。

プロセス・ワークスペースで、管理者権限を持つユーザーが承認グループを管理できます。

次のタスクの詳細は、いずれもOracle Business Process Management Studioによるビジネス・プロセスの開発承認管理の使用を参照してください。

この項では、次の項目について説明します。

タスク・フォームを使用する方法

ヒューマン・ワークフロー・サービスでは、ユーザーにタスクを作成して、ビジネス・プロセスと相互作用します。それぞれのタスクには、タスク・メタデータとタスク・フォームという2つの部分があります。タスク・フォームは、タスクのコンテンツをユーザーのワークリストに表示するために使用されます。

タスク・フォームは、Oracle JDeveloperでOracle Application Development Framework (Oracle ADF)を使用して設計します。プロセス設計者として詳細情報が必要な場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』のヒューマン・タスク用のタスク表示フォームの設計に関する項を参照してください。

プロセス・ワークスペースには、ユーザーまたはグループに割り当てられているすべてのワークリスト・タスクが表示されます。ワークリスト・ユーザーが特定のタスクにドリル・ダウンすると、タスク表示フォームは、そのタスクの詳細をレンダリングします。たとえば、経費承認タスクでは様々な経費の明細項目が記載されたフォームが表示され、ヘルプ・デスク・タスク・フォームでは重大度や問題の場所などの詳細が表示されます。

次の各項で、管理者権限を持つユーザーがタスクの管理に使用するプロセス・ワークスペースのタスク・フォームを説明します。図9-7にタスク・フォームを示します。

図9-7 タスク・フォーム

図9-7の説明が続きます
「図9-7 タスク・フォーム」の説明

ヘッダー・ビュー

図9-8に示されているヘッダー・ビューは、Oracle JDeveloperで設計時にヘッダー・ドロップ・ハンドラを使用して作成されます。

図9-8 プロセス・ワークスペースのヘッダー・ビュー

図9-8の説明が続きます
「図9-8 プロセス・ワークスペースのヘッダー・ビュー」の説明

デフォルトで、JDeveloperのドロップ・ハンドラには、表9-1に示されているヘッダー・フィールドが含まれています。ただし、JDeveloperを使用すると、開発者はユースケースに基づいて任意のフィールドを含めたりまたは削除したりできます。

表9-1 ヘッダー・フィールド

フィールド 説明

タスク番号

タスクに自動的に割り当てられる番号。

状態

タスクの現在のステータス。

結果

ユーザーの結果。たとえば、ユーザーが「承認」をクリックすると、「結果」フィールドに「承認」と表示されます。

優先度

タスクに割り当てられる優先度レベル。

作成者

タスクを作成したユーザー。

作成日

タスクの作成日付。

更新日

タスクが最後に更新された日付。

有効期限

タスクが期限切れになる日付。

割当て先

タスクを割り当てる管理者の名前。

取得者

アクションの実行前にタスクを申告するユーザーの名前。

期日

タスクの期限となる日付。

ヘッダーにも、カスタム・アクションおよびシステム・アクションがあります。カスタム・アクションは、タスク・メタデータの結果に依存するアクションです。たとえば、メタデータに承認と却下の結果が含まれている場合、「承認」および「却下」がカスタム・アクションとしてヘッダーに表示されます。メタデータに3つ以上の結果が含まれる場合、カスタム・アクションは、独立したボタンではなくドロップダウン・リストとしてヘッダーに表示されます。

エスカレート、一時停止、再開などのシステム・アクションは、常にドロップダウン・リストに表示されます。表示されるアクションは、ユーザーが実行する内容に依存しています。たとえば、タスクが開始されると、そのタスクを取り消すことができます。そのため、ユーザーがプロセス・ワークスペースにログインして、開始したタスクの詳細を表示すると、選択可能なアクションのリストに「取消」が表示されます。

表9-2に、管理者がヘッダーから実行できるすべてのアクションとその説明を示します。

表9-2 ヘッダー・アクション

アクション 説明

却下

管理者はタスクを却下できます。

承認

ユーザーはタスクを承認できます。

委任

管理者は、別のユーザーに、自分の代理として処理するようにタスクを割り当てることができます。

再割当て

管理者は、別の管理者にタスクを転送できます。

一時停止

管理者は、タスクを一時停止して、後で操作できます。

再開

管理者は、一時停止していたタスクを再開できます。

取消

管理者は、開始したタスクを取り消すことができます。

エスカレート

管理者は、スーパーバイザにタスクをエスカレートできます。

削除

管理者はタスクを削除できます。すべてのTo Doタスクに対して表示されます。

パージ

管理者はタスクをパージできます。すべてのTo Doタスクに対して表示されます。

実行

管理者は、ドロップダウン・リストで選択したアクションに移動できます。

保存

管理者はタスクを保存できます。

タスク・ペイロード・ビュー

図9-9に示すタスク・ペイロード・ビューは、タスク・パラメータの詳細を表示し、それを更新できます。SDOに基づいて設計されたパラメータも、ここで表示できます。汎用パラメータの値が、タスクに渡されたり任意のユーザーによって更新されたものに基づいている場合、SDOベースのパラメータの値は、基礎となるアプリケーションで更新されたとおりに、現在のビジネス・オブジェクトの値を反映します。

図9-9 タスク・ペイロード

図9-9の説明が続きます
「図9-9 タスク・ペイロード」の説明

タスク履歴ビュー

図9-10に示すタスク履歴ビューは、タスクのライフ・サイクルでのイベントを、グラフまたは表形式で表示します。さらに、デザイナで承認者構成の編集オプションが選択されている場合、将来、承認者の編集に使用できる特殊な制御が表形式ビューで使用できます。追加されたすべての承認者を手動で削除でき、新規承認者を追加できます。表形式表示に加えられた承認者の変更は、グラフ形式表示に即時に反映されます。タスクが保存された場合、または承認や却下などのカスタム・アクションがタスクで実行された場合、承認者に関するすべての変更も保存されます。

図9-10 プロセス・ワークスペースのタスク履歴

図9-10の説明が続きます
「図9-10 プロセス・ワークスペースのタスク履歴」の説明

承認タスクの構成時に、「参加者による将来の参加者の編集を許可」オプションを選択した場合、履歴リージョンには、参加者が将来の参加者のリストを編集できる追加アクションが表示されます。

図9-11は、「適用」ボタンおよび「リセット」ボタンの追加を示しています。

図9-11 タスク履歴 - 追加アクション

図9-11の説明が続きます
「図9-11 タスク履歴 - 追加アクション」の説明

表9-3は、承認タスクのすべての追加アクションを説明しています。

表9-3 将来の参加者リストの編集アクション

アクション 説明

追加

ユーザーが将来の参加者を選択した場合に有効になります。このオプションを選択すると、「参加者の追加」ダイアログが開き、ユーザーは非定型の参加者を挿入できます。

編集

ユーザーが、挿入された非定型の参加者を選択した場合に有効になります。このオプションを選択すると、「参加者の編集」ダイアログが開き、ユーザーは、挿入された参加者の位置を移動できます。

削除

ユーザーが、挿入された非定型の参加者を選択した場合に有効になります。このオプションを選択すると、該当する参加者が削除されます。

適用

将来の参加者リストへの編集を持続します。

リセット

将来の参加者からの編集を、システム生成のリストにリセットします。

表9-4には、管理者がタスク履歴ビューから実行できるアクションおよびその説明がリストされています。

表9-4 タスク履歴アクション

アクション 説明

タスク・スナップショット

選択したバージョンのタスク詳細を表示します。

フル・タスク・アクション

選択すると、フル・タスク・アクション履歴が表示されます。選択解除すると、アクション履歴のみが表示されます。デフォルトでは、チェック・ボックスは選択解除されています。

すべての親タスク

選択すると、サブタスク・ビューの親タスクが表示されます。選択解除すると、サブタスク履歴のみが表示されます。デフォルトでは、チェック・ボックスは選択されています。

予定承認者の表示

選択すると、予定承認者が履歴とともに表示されます。デフォルトでは、チェック・ボックスは選択解除されています。

コメントと添付ファイル・ビュー

図9-12に示されている「コメントと添付ファイル」ビューは、JDeveloperでタスク・データ制御ドロップ・ハンドラを使用して作成されます。これには、タスクに関するコメントを入力するテキスト入力フィールド、およびサポート・ドキュメントを添付する機能が含まれています。

図9-12 コメントと添付ファイル

図9-12の説明が続きます
「図9-12 コメントと添付ファイル」の説明

マップ済属性ラベルを作成する方法

マップ済属性を使用して、タスクのペイロードから抽出されたデータなど、ユースケース固有のデータを格納できます。プロセス・ワークスペースを使用して、サーバーのマップ済属性ラベルを表示し、作成できます。

注意:

保護されたフレックス・フィールド属性を作成するには、workflow.mapping.protectedFlexfield権限が必要です。デフォルトの管理ユーザー、weblogicは、この権限を持っています。

詳細は、マップ済属性の指定方法を参照してください。

属性ラベルを表示する手順

  1. ページの右上の「管理」をクリックします。
  2. 「管理」ペインで「保護フレックス・フィールド」リンクをクリックします。「フレックス・フィールド・マッピング」ページが図9-13のように表示されます。

    図9-13 フレックス・フィールド・マッピング: 保護

    図9-13の説明が続きます
    「図9-13 フレックス・フィールド・マッピング: 保護」の説明

    ページでは、既存の属性ラベルのリストが表示されます。リストをフィルタリングするには、「表示」リストから属性タイプを選択します。特定のラベルをクリックすると、属性が使用するマッピングのリストが「詳細」パネルに表示されます。

属性ラベルを作成する手順

  1. ラベルの作成「+」ボタンをクリックします。

    「ラベルの作成」ダイアログが表示されます。

  2. ドロップダウン・リストから、属性タイプおよびタスク属性を選択します。
  3. 一意のラベル名および説明を入力します。
  4. 「作成」をクリックします。

    ラベルが作成され、タスク・コンポーネントでのマッピングに使用できるようになります。

属性ラベルを削除する手順

  1. 削除するラベルを属性ラベルのリストから選択します。
  2. 次に、「ラベルの削除」(-)ボタンをクリックします。

注意:

属性ラベルを削除できるのは、いずれのマッピングにも使用されていない場合のみです。

属性ラベル定義のインポートおよびエクスポート

属性ラベルが1つのサーバーで定義され、これを別のサーバーで再作成する必要がある場合、ユーザー・メタデータ移行ユーティリティを使用して保護された属性ラベルのリストを、定義されたサーバーからXMLファイルにエクスポートできます。このユーティリティによって、このファイルから新しいサーバーに属性ラベルをデプロイできます。こうすると、手動で属性ラベルをプロセス・ワークスペースで再作成する必要がなくなります。

詳細は、ユーザー・メタデータ移行ユーティリティの使用を参照してください。

属性ラベルの国際化

属性ラベルがエンド・ユーザーに表示される際(たとえばプロセス・ワークスペースのタスク・リスト・ページ)に使用されるラベル名は、ラベルの作成時に指定された名前です。異なる国のユーザーにもラベルが表示される場合、プロセス・ワークスペースのユーザーのロケールに適したラベル名の翻訳を、かわりに表示できます。WorkflowLabels.propertiesリソース・バンドルを使用して、属性ラベルの翻訳をカスタマイズできます。

詳細は、プロセス・ワークスペースでの言語ロケール情報の指定方法を参照してください。

承認グループの表示方法

承認グループを表示するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    右のペインに「グループ」ページが表示されます。

  3. 「承認グループ」ページのナビゲーション・ペインで、承認グループを選択します。

    選択した承認グループについて、図9-14に示すような詳細ページが右のペインに表示されます。

図9-14 プロセス・ワークスペース: 承認グループ詳細

図9-14の説明が続きます
「図9-14 プロセス・ワークスペース: 承認グループ詳細」の説明

この図は、Disbursement Team承認グループにjcooperおよびjsteinという2人のユーザーがいることを示しています。これらのユーザーは特定のシーケンス構成でタスクを実行します。

承認グループの検索方法

承認グループは、ユーザー名またはグループ名で検索できます。

ユーザー名で検索する手順

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    右のペインに「承認グループ」ページが表示されます。

  3. リストから「ユーザー」を選択します。
  4. フィールドにユーザーの完全なユーザー名を入力します

    ユーザー名の一部とアスタリスク(*)を入力してワイルドカード検索を実行することもできます。

  5. アクション(>)ボタンをクリックします。

    図9-15に示すように、左側にあるペインに、ユーザーが所属する承認グループのリストが表示されます。

    図9-15 ユーザー名の検索結果

    図9-15の説明が続きます
    「図9-15 ユーザー名の検索結果」の説明

承認グループ名をクリックすると、右側の「詳細」ペインがそのグループの構造でリフレッシュされます。

グループ名で検索する手順

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    右のペインに「グループ」ページが表示されます。

  3. 「グループ」ページの左側のペインで、フィールドにフル・グループ名を入力します。

    グループ名の一部とアスタリスク(*)を入力し、「検索」をクリックすることによって、ワイルドカード検索を実行することもできます。左のペインに、一致するすべての承認グループのリストが表示されます。

承認グループ名をクリックすると、右側の「詳細」ペインがそのグループの構造でリフレッシュされます。

静的承認グループの追加方法

次のようにして、静的承認グループを追加します。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    中央のペインに「グループ」ページが表示されます。

  3. 図9-16に示すように、「追加」(+)ボタンをクリックして、リストから「静的承認グループの作成」を選択します。

    図9-16 承認グループの作成: 静的グループの選択

    図9-16の説明が続きます
    「図9-16 承認グループの作成: 静的グループの選択」の説明
  4. グループの新しい名前を入力します。
  5. 「適用」をクリックします。

    これで、新しい承認グループにメンバーを追加できます。

静的承認グループに新しいメンバーを追加する方法

静的承認グループのメンバーは、ユーザーまたは他の承認グループのいずれかになります。

新しいユーザー・メンバーを承認グループに追加するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    中央のペインに「グループ」ページが表示されます。

  3. 「グループ」ペインで、承認グループを選択します。
  4. 図9-17に示す「詳細」ページから、「追加」(+)アイコンをクリックします。

    その他のアイコンは、承認シーケンスでのメンバーの編集、削除、並替えに使用します。

    「グループに追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「ユーザー」を選択します。
  6. 次のいずれかを行います。
    • 完全なユーザー名を入力して「OK」をクリックします。

      ダイアログ・ボックスが閉じ、「詳細」ペインの「メンバー」セクションに新しいメンバーが表示されます。

    • 虫眼鏡アイコンをクリックしてユーザーを検索します。

      虫眼鏡アイコンをクリックすると、「アイデンティティ・ブラウザ」ポップアップ・ダイアログが表示されます。

  7. リストから「ユーザー」を選択します。
  8. テキスト入力フィールドに完全名を入力して「検索」をクリックします(ユーザー名の一部とアスタリスク(*)を入力してワイルドカード検索を実行することもできます)。

    「アイデンティティ・ブラウザ」ダイアログがリフレッシュされ、検索結果が表示されます。

  9. リストからユーザーを選択します。

    選択したユーザーの詳細が、ダイアログの「詳細」セクションに表示されます。

  10. 「OK」をクリックします。
  11. 「OK」を再度クリックして、「グループに追加」ダイアログを閉じます。

    「詳細」ペインの「メンバー」セクションで、選択したユーザーを表すノードが承認グループ構造に表示されます。

この手順を繰り返せば、承認グループにさらにメンバーを追加できます。メンバー追加後の承認グループ構造は、図9-17のようになります。

図9-17 承認グループ構造: 複数のメンバー

図9-17の説明が続きます
「図9-17 承認グループ構造: 複数のメンバー」の説明

承認グループからメンバーを削除する方法

承認グループからメンバーを削除できます。

承認グループからメンバーを削除するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    中央のペインに「グループ」ページが表示されます。

  3. 「グループ」ペインで、承認グループを選択します。

    対応する「詳細」ペインが右側に表示されます。

  4. 承認グループ構造から、目的のメンバー・ノードを選択します。
  5. 削除」アイコンをクリックします。

    承認グループ構造がリフレッシュされ、メンバー・ノードが削除されます。

承認グループのメンバーを移動する方法

承認グループ順番を変更できます。

承認グループの順序を変更するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    右のペインに「グループ」ページが表示されます。

  3. 「グループ」ペインで、承認グループを選択します。

    対応する「詳細」ペインが右側に表示されます。

  4. 移動するメンバー・ノードを選択します。
  5. 「メンバーのプッシュ・アップ」(^)アイコンと「メンバーのプッシュ・ダウン」(v)アイコンを使用して、メンバーを目的の位置に移動します。

承認グループをネストする方法

承認グループをネストすることは、ある承認グループが別の承認グループの一部になることを意味します。

承認グループをネストするには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    右のペインに「グループ」ページが表示されます。

  3. 「グループ」ペインで、承認グループを選択します。

    対応する「詳細」ペインが右側に表示されます。

  4. 「追加」アイコンをクリックします。

    「グループに追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「承認グループ」を選択します。
  6. 「メンバー」リストから、追加する承認グループを選択します。

    選択した承認グループの構造が右のペインに表示されます。

  7. 「OK」を再度クリックして、「グループに追加」ダイアログ・ボックスを閉じます。

    承認グループの構造に、新しい承認グループが表示されます。

承認グループの名前を変更する方法

承認グループの名前を変更できます。

承認グループの名前を変更するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    右のペインに「グループ」ページが表示されます。

  3. 「グループ」ペインで、承認グループを選択します。

    対応する「詳細」ペインが右側に表示されます。

  4. 承認グループの新しい名前を「名前」フィールドに入力します。
  5. 「適用」をクリックします。

名前の変更は、この承認グループがネストされている他の承認グループに反映されます。

動的承認グループの使用

動的承認グループを使用すると、実行時にカスタムJavaクラスを通じて承認グループを作成できます。これには、次の手順が必要です。

  • 開発者が、カスタム実装に必要なカスタムの動的承認グループ・クラスを記述します。

  • IT部門が、ワークリスト・アプリケーションのUIを使用して、カスタムの動的承認グループを登録します。

  • サービス統合クラス・パスの一部であるグローバルに知られているディレクトリで、クラス・ファイルを使用可能にします。

カスタムの動的承認グループ・クラスを記述する方法

動的承認グループを定義するには、AMXでoracle.bpel.services.workflow.taskパッケージ内に動的承認グループ用として定義されているインタフェース・ファイルIDynamicApprovalGroup.javaを使用して実装クラスを定義する必要があります。このパッケージには、承認グループのメンバーを取得するパブリック・メソッドが1つだけ含まれています。入力パラメータはTaskオブジェクトのみです。主キー・リストは、task/systemAttributes/collectionTargetタスクによって取得できます。

図9-2は、動的承認グループ・クラスのサンプルを示したコード・スニペットです。

例9-1 実装クラス

************** IDynamicApprovalGroup.java ******************

public interface IDynamicApprovalGroup {

/**
 *  Get members of this dynamic approval group 
 *  @param task Property bag containing information required to generate the approver list
 *  @return list of IApprovalListMember including sequence, member, member_type; null for empty group
 *  The primary key list can be obtained from task:task/systemAttributes/collectionTarget
 */

  public List getMembers(Task task )
    throws WorkflowException;
}

例9-2 動的承認グループ・クラスのコード

************** IDynamicApprovalGroup.java ******************
package oracle.bpel.services.workflow.repos.test;
import java.util.ArrayList;
import java.util.List;
import oracle.bpel.services.worlflow.WorkflowException;
import oracle.bpel.services.worlflow.task.IDynamicApprovalGroup;
import oracle.bpel.services.worlflow.runtimeconfig.impl.RuntimeConfigUtil;
import oracle.bpel.services.worlflow.runtimeconfig.model.ApprovalGroupMember;
import oracle.bpel.services.worlflow.task.model.Task;
import oracle.bpel.services.worlflow.IWorkflowConstants;
public class SampleDynAprGrp1 implements IDynamicApprovalGroup {
  public List getMembers(Task task )
  throws WorkflowException
  {
    // Todo: add logic to do conditional return of different group members based on some task attribute
    List approversList=new ArrayList();
    ApprovalGroupMember taskAssignee1 = RuntimeConfigUtil.getFactory().createApprovalGroupMember();
    taskAssignee1.setMember(“jlondon");
    taskAssignee1.setType(IWorkflowConstants. IDENTITY_TYPE_USER);
    taskAssignee1.setSequence(1);
    approversList.add(taskAssignee1);
    ApprovalGroupMember taskAssignee2 = RuntimeConfigUtil.getFactory().createApprovalGroupMember();
    taskAssignee2.setMember(“wfaulk");
    taskAssignee2.setType(IWorkflowConstants. IDENTITY_TYPE_USER);
    taskAssignee2.setSequence(2);
    approversList.add(taskAssignee2);
    ApprovalGroupMember taskAssignee3 = RuntimeConfigUtil.getFactory().createApprovalGroupMember();
    taskAssignee3.setMember(“jstein");
    taskAssignee3.setType(IWorkflowConstants. IDENTITY_TYPE_USER);
    taskAssignee3.setSequence(3);
    approversList.add(taskAssignee3);
    ApprovalGroupMember taskAssignee4 = RuntimeConfigUtil.getFactory().createApprovalGroupMember();
    taskAssignee4.setMember(“achrist");
    taskAssignee4.setType(IWorkflowConstants. IDENTITY_TYPE_USER);
    taskAssignee4.setSequence(4);
    approversList.add(taskAssignee4);
    return approversList;
  }
}

カスタムの動的承認グループ・クラスを登録する方法

プロセス設計者として詳細情報が必要な場合は、Oracle Business Process Management Studioによるビジネス・プロセスの開発承認管理の使用を参照してください。

カスタムの動的承認グループ・クラスを公開する方法

サービス統合クラス・パスの一部であり世界的に有名なディレクトリにクラス・ファイルを公開するには、クラス・ファイルを次のOracle WebLogic Serverディレクトリに配置します。

$BEAHOME/AS11gR1SOA/soa/modules/oracle.soa.ext_11.1.1/classes

たとえば、Javaクラスoracle.apps.DynamicAGの場合、パスは次のようになります。

$BEAHOME/AS11gR1SOA/soa/modules/oracle.soa.ext_11.1.1/classes/oracle/apps/DynamicAG.class

クラス・ファイルをこのパスに配置してからWebLogic Serverを再起動する必要があります

動的承認グループの追加方法

次の手順では、動的承認グループを追加する方法を説明します。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    右のペインに「グループ」ページが表示されます。

  3. 左のペインで「追加」(+)ボタンをクリックし、リストから「動的承認グループの作成」を選択します
  4. グループの名前とクラスを入力します。
  5. 「保存」をクリックします。

承認グループの削除方法

承認グループからメンバーを削除できます。

承認グループを削除するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。

    右のペインに「グループ」ページが表示されます。

  3. 「グループ」ページで、削除する承認グループを選択します。
  4. 「削除」(-)ボタンをクリックします。

    確認のダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「OK」をクリックします。

    承認グループが削除されます。

注意:

削除した承認グループが他の承認グループにネストされている場合、親グループからも削除されます。

プロセス・ワークスペースでのマップ済属性(フレックス・フィールド)の管理

ヒューマン・ワークフローのマップ済属性(以前のフレックス・フィールド)での格納と問合せでは、状況固有のカスタム属性が使用されます。これらのカスタム属性は、通常、タスク・ペイロード値に基づきます。

マップ済属性にカスタム属性を格納すると、次の利点が得られます。

  • フレックス・フィールドをタスク・リストの列として表示できます。

  • フレックス・フィールドでは、カスタム・ビューおよび拡張検索でタスクをフィルタ処理できます。

  • フレックス・フィールドは、キーワードベースの検索で使用できます。

たとえば、タスクの注文書リクエスト・ペイロードのRequester、PurchaseOrderIDおよびAmountフィールドをマップ済属性に格納できます。プロセス・ワークスペースにログインした承認者は、これらのフィールドの値をタスク・リスト内の列で確認して、アクセスするタスクを決定できます。ユーザーは、マップ済属性に基づいてタスクをフィルタ処理するビューを定義できます。たとえば、ユーザーは、異なる金額範囲に基づいて発注書の承認用ビューを作成できます。ユーザーが特定のリクエスタまたは発注書IDに関連するタスクを取得することも必要になった場合、キーワード・フィールドにそのリクエスタまたは発注書IDを指定して検索を実行することによって、関連するタスクを取得できます。

マップ済属性の移入を行う場合は、次の手順で管理者がマップ済属性マッピングを作成する必要があります。

  1. 移入するマップ済属性のラベルを指定します。

  2. データを含むペイロード属性をラベルにマップします。

これらのマッピングは、特定のタスク・タイプに対して有効です。したがって、タスク・タイプごとに異なるマップ済属性マッピングを作成できます。マッピングが完了し、新しいタスクが開始されると、そのペイロードの値はマップされたマップ済属性に転送されます。マッピングの前に開始されたタスクについては、マップ済属性に値は格納されません。マップ済属性に転送できるのは、ペイロード内の最上位レベルの単純型の属性のみです。複合型の属性またはその中にネストされた単純型の属性は推進できません。ペイロード内の属性はマップ済属性に推進する必要がある場合があることに留意しながら、ヒューマン・タスク・エディタでタスクのペイロードを定義することが重要です。キーワードベースの検索には、テキストおよび数値のすべてのマップ済属性が自動的に含められます。

基本的に、ヒューマン・タスク・エディタを使用するのは、タスクのペイロードを定義する場合のみです。他のすべての操作は実行時に実行されます。

ディレクトリ・ネーミングは、フレックス・ファイルの命名規則に付随して得られるものではありません。

注意:

マップ済属性は、ビジネス・プロセスのインスタンスが生成される前に定義する必要があります。正しいマップ済属性は、マップ済属性の作成後に生成されたインスタンスにのみ反映されます。ビジネス・プロセスの古いインスタンスには、マップ済属性の以降の変更は反映されません。

マップ済属性の指定方法

管理者または必要な権限を持つユーザーは、図9-18に示すように、マップ済属性を使用して、データをペイロードからインライン属性マップ済属性に転送できます。データは、マップ済属性に推進することで検索可能になり、タスク・リストに列として表示できます。

管理者および適切な権限を持つユーザーは、パブリック・マップ済属性と保護マップ済属性の両方をマップできます。図9-18に示すように、「パブリック・フレックス・フィールド」ノードと「保護フレックス・フィールド」ノードの両方が「管理」パネルに表示されます。

図9-18 マップ済属性の指定

図9-18の説明が続きます
「図9-18 マップ済属性の指定」の説明

マップ済属性マッピングを作成するには、まず管理者がマップ済属性を示すわかりやすい表示名となるセマンティック・ラベルを定義します。図9-19に示すように、「追加」をクリックして「ラベルの作成」ダイアログ・ボックスを使用します。

図のように、labelNameはタスク属性TextAttribute1にマップされています。ペイロード属性もラベルにマップされます。この例では、「テキスト」属性タイプがlabelNameに関連付けられています。その結果、「テキスト」属性の値が「TextAttribute3」列に格納され、labelNameがユーザーのタスク・リストに表示される列ラベルになります。ラベルは、様々なタスク・タイプに再利用できます。ラベルを削除できるのは、そのラベルがどのマッピングにも使用されていない場合のみです。

マップ済のペイロード属性をカスタム・ビューに列として表示したり、カスタム・ビューとワークフロー・ルールの両方でフィルタ条件として使用することもできます。ペイロード属性の表示名は、マッピングの実行時に選択した属性ラベルです。

次の制約に注意してください:

  • マップできるのは、単純なタイプのペイロード属性のみです。

  • 1つのタスク・タイプに使用できるマップ済属性(およびラベル)は1つのみです。

  • numberまたはdateデータ型のデータ型変換はサポートされていません。たとえば、stringデータ型が割り当てられたペイロード属性は、numberデータ型が割り当てられたラベルにマップできません。

すべてのマッピングを参照する手順は、次のとおりです。

  1. 「全マッピングの参照」をクリックします。
  2. ラベル表内の行を選択して、特定のラベルにマップされたすべてのペイロード属性を表示します。

マッピングをタスク・タイプ別に編集する手順は、次のとおりです。

  1. 「タスク・タイプによるマッピングの編集」をクリックし、必要に応じてタスク・タイプを指定して、「検索」をクリックします。
  2. タスク・タイプを選択して、「OK」をクリックします。
  3. 「タスク・タイプによるマッピングの編集」フィールドにタスク・タイプが表示されている状態で、「実行」をクリックします。
  4. マッピングのラベルを選択して、「選択」をクリックします。

プロセス・ワークスペースでのタスク構成の使用

タスク構成は、プロセス・ワークスペース内のWebベースアプリケーションで、ワークフロー設計者が事前に定義したルールをビジネス・ユーザーおよび管理者が確認および変更することが可能です。この事前定義済ルールは、特定の顧客向けに、適用可能な顧客企業ポリシーに基づいて変更できます。

たとえば、会社のポリシーで、1000を超える経費には2レベルの承認が必要であるとします。さらに、このポリシーが変更され、3レベルを必要とするようになったとします。IT部門が基礎となるプロセスでルールを変更し、再度デプロイするかわりに、タスク構成を使用してルールを変更できます。ルールの変更は次のインスタンスから適用され、すでに進行中のインスタンスでは現在のルール定義が使用されます。

タスク構成を使用すると、承認フローに関連付けられているイベント駆動ルールとデータ駆動ルールを、実行時(つまり、ワークフローのデプロイ後)に編集できます。

この項では、次の項目について説明します。

タスク構成ページへのアクセス方法

「タスク構成」タブを使用して、集計、アクセス、有効期限および通知設定を設定します。

「タスク構成」ページにアクセスするには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。

    右のペインに「タスク構成」ページが表示されます。

  3. タスクを編集するには、「タスクの編集」をクリックします。図9-20に示すように、タスクが編集可能になります。

図9-20 タスク構成: 編集可能なタスク・ページ

図9-20の説明が続きます
「図9-20 タスク構成: 編集可能なタスク・ページ」の説明

中央のペインの「設定するタスク」セクションには、承認フロー・ルールを使用するように構成されているすべてのワークフロー・タスクがリストされています。検索機能もあります。いずれかのタスクをクリックすると、対応するデータが右側ペインで2つのタブ・ページに表示されます。図9-20に示す「タスク」にはタスクのデフォルト構成が表示され、図9-21に示す「ルール」では、承認フローのリスト・ビルダー構成をオーバーライドできます。ルール構成は、承認フローで定義されているステージに則してグラフィカルに表示されます。

図9-21 タスク構成: 「ルール」タブ・ページ

図9-21の説明が続きます
「図9-21 タスク構成: 「ルール」タブ・ページ」の説明

ワークフロー・タスクの設定を編集する方法

この項では、ワークフロー・タスクの設定(タスク・メタデータ)について説明します。

タスク設定を編集するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 特定のタスクを検索するには、タスク名全体またはその一部を入力するか、あるいはワイルドカードとしてアスタリスク(*)を入力し、「タスク・タイプの検索」をクリックします。

    検索結果が「設定するタスク」ペインに表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  5. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  6. 変更を加え、「タスクのコミット」をクリックして変更を適用するか、「保存」をクリックします。

注意:

リスト作成ルール・セット内のルール定義が不適切または不完全な場合は、実行時エラーの原因になることがあります。次の場合にエラーが発生します。

  • ルール・セットにルールが定義されていない場合。

  • ルールに定義された条件が1つも満たされていない場合。

すべての条件を処理するよう、ルールを正しく定義してください。

ルーティングの設定を指定する方法

次の手順を実行します。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

「タスク」タブ・ページには、限られたルーティング・オプションが含まれます。承認集計の要件として、次のいずれかを指定できます。

  • なし

  • タスクごとに1回

  • ステージごとに1回

有効期限ポリシーの指定方法

次の手順を実行します。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  5. 「タスク」タブ・ページの「有効期限およびエスカレーション・ポリシー」セクションで、いずれかの1つを選択します。
    • 期限切れなし

    • 期限切れまでの時間。タスクを完了するまでの日数、時間数、分数を指定するには、「固定期間」を選択します。または、「式別」を選択して値をXPath式として動的に入力します。

有効期限ポリシー期間の延長方法

ユーザーが割当て時間内に応答しない場合は、有効期限の期間を延長できます。このためには、期限切れの際にタスクの期限を更新できる回数(3回の追加更新など)と各期限更新期間(期限更新ごとに3日間など)を指定します。

有効期限ポリシー期間を延長する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」をクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  5. 「タスク」タブ・ページの「有効期限およびエスカレーション・ポリシー」セクションで、「更新までの期間」を選択します。
  6. このタスクの期限更新を継続する最大回数を指定します。

エスカレーション・ポリシーの指定方法

次の手順を実行します。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」をクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  5. 「タスク」タブ・ページの「有効期限およびエスカレーション・ポリシー」セクションで、「エスカレートまでの時間」を選択します。
  6. さらに次の値を指定します。両方を設定すると、エスカレーション・ポリシーがより限定的になります。
    • エスカレーション・レベルの最大数

      タスクをエスカレートする管理レベル数。このフィールドは必須です。

    • 承認者の最高役職

      最上位承認者の役職(自分、マネージャ、取締役またはCEOなど)。これらの役職は、対応するユーザー・リポジトリのタスク割当て先の役職と比較されます。このフィールドはオプションです。

    エスカレーション・ポリシーでは、タスクを期限切れ時にエスカレートできる回数と期限更新期間を指定します。

参加者の通知プリファレンスの指定方法

通知は、ユーザーまたはグループにタスクが割り当てられる時期を示すか、タスクのステータスに変更があったことを通知します。通知は、電子メール、ボイス・メッセージ、インスタント・メッセージまたはSMSで送信できます。異なるアクションについて様々なタイプの参加者に通知が送信されます。デフォルトでは、通知はデフォルト・メッセージを使用して構成されます。たとえば、タスクが完了してクローズされたことを示す通知メッセージが送信されます。独自の構成を作成するか、既存の構成を変更できます。

注意:

組込みLDAPでは、グループの電子メール・アドレスがサポートされていません。したがって、タスクがグループIDに割り当てられると、電子メールはグループの電子メール・アドレスではなく、そのグループの全メンバーに送信されます。

通知メッセージは有効なXPath式である必要があります。単純な文字列を指定する必要がある場合、その文字列を二重引用符内に指定するか、string関数を使用します。

電子メール・メッセージをアクション可能にする方法

次の手順を実行します。

電子メール・メッセージをアクション可能にする手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  5. 「通知設定」セクションで「通知をアクション可能にする」を選択します。

    このアクションにより、電子メールを介してタスク・アクションを実行できます。

    注意:

    FYIタスクはアクション可能ではないため、電子メール・メッセージから確認できません。

詳細を除外するための通知の保護方法

次の手順を実行します。

通知のセキュア化、メッセージのアクション可能化および添付ファイルの送信を設定する手順は、次のとおりです。

    1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

      左のペインに「管理」パネルが表示されます。

    2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。

    3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

      右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

    4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

      図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

    5. 「タスク」タブ・ページの「通知」セクションで、「通知のセキュア化(詳細を除く)」を選択します。

      選択すると、デフォルトの通知メッセージが使用されます。電子メールには、HTMLのワークリスト・タスク詳細、添付ファイルまたはアクション可能なリンクはありません。メッセージにはタスク番号のみが含まれます。

リマインダの設定方法

タスクのリマインダを送信できます。リマインダは、タスクがユーザーに割り当てられた時刻またはタスクの有効期限が切れる時刻に基づいています。リマインダの数およびリマインダ間の間隔も構成可能です。

リマインダを設定する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  5. 「通知設定」セクションで、送信するリマインダの数を選択します。
  6. 割当て先に1回、2回または3回通知するように選択した場合は、リマインダの間隔を選択し、リマインダを割当て前に送信するか割当て後に送信するかを選択します。

タスク・ステータスの変更を受信者に通知する方法

「タスク・ステータス」列には、3つのデフォルト・ステータス・タイプ「割当て」「完了」および「エラー」が表示されます。通知メッセージの受信用に他のステータス・タイプを選択できます。

通知は、様々な範囲でタスクに関与するユーザーに送信できます。タスクがグループに割り当てられており、グループに通知のエンドポイントが存在しない場合、グループ内の各ユーザーに通知が送信されます。

受信者にタスク・ステータス変更を通知する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  5. 「タスク」タブ・ページで、「通知設定」領域にナビゲートします。
  6. 「タスク・ステータス」列で、タスク・タイプの完全なリストを表示するタイプを選択します。
    • 割当て

      タスクがユーザーまたはグループに割り当てられたときに、次のアクションが取得されます。

      • ユーザーへのタスクの割当て。

      • シリアル・ワークフローでの新規ユーザーへのタスクの割当て。

      • タスクの期限更新。

      • タスクの委任。

      • タスクの再割当て。

      • タスクのエスカレート。

      • タスク情報の発行。

    • 完了

    • エラー

    • 期限切れ

    • 情報のリクエスト

    • 再開

    • 一時停止

    • 更新

      • タスク・ペイロードの更新。

      • タスクの更新。

      • コメントの追加。

      • 添付ファイルの追加および更新。

    • 結果の更新

    • 取消

    • その他のすべてのアクション

      • 前述のタスク・タイプ以外のアクションこれにはタスクの取得が含まれます。

  7. 「受信者」列でエントリをクリックして、通知メッセージの受信者候補のリストを表示します。
    • 割当て先

      タスクが現在割り当てられているユーザーまたはグループ。

    • イニシエータ

      タスクを作成したユーザー。

    • 承認者

      この時点までにタスクを操作したユーザー。これは、複数のユーザーがタスクを承認するシリアル参加者タイプに適用され、通知はこれらのユーザー全員に送信される必要があります。

    • 所有者

      タスクの所有者。

    • レビューア

      タスクにコメントおよび添付ファイルを追加できるユーザー。

通知メッセージの編集方法

デフォルトの通知メッセージを、選択した受信者に配信できます。デフォルトのメッセージ・テキストは変更できます。

通知メッセージを編集する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  5. 「タスク」タブ・ページで、「通知設定」領域にナビゲートします。
  6. 「通知ヘッダー」列で「編集」アイコンをクリックすると、デフォルトの通知メッセージが表示されます。

    このメッセージは、サポート対象のすべての通知チャネル(電子メール、ボイス、インスタント・メッセージおよびSMS)に適用されます。電子メール・メッセージには、このメッセージに定義したワークリスト・タスク詳細も挿入できます。メッセージの配信チャネルは、指定した通知プリファレンスに基づいています。

  7. 必要に応じてメッセージの文言を変更します。
  8. 「OK」をクリックします。

ヒューマン・タスク・イベントで複数の電子メール通知を防止する方法

次の手順を実行します。

ヒューマン・タスク・イベントで複数の電子メール通知を防止するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  5. 「通知設定」セクションで、「同じヒューマン・タスク・イベントで複数の通知を送信しないでください」を選択します。

    このアクションにより、電子メールを介してタスク・アクションを実行できます。

タスク・アクセスを有効にする方法

ユーザーが実行できるアクションを制御するために、アクセスルールを設定できます。コンテンツおよびアクションの権限は、作成者(イニシエータ)、所有者、割当て先、レビューアなどユーザーの論理上のロールに基づいて指定できます。

タスク・アクセスを有効にするには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  5. 「タスク」タブ・ページで、ページ下部の「タスク・アクセス」セクションを展開し、「タスク・コンテンツ」タブを選択します。
  6. タスク・コンテンツを操作するユーザーに権限(読取り、書込みまたはアクセスなし)を割り当てます。

    ユーザーには、最高レベルを超えて権限を割り当てることはできません。たとえば、ADMINユーザーにPAYLOADタスク・コンテンツに対する書込み権限を割り当てることはできません。表9-5に、タスク・コンテンツに対する各ユーザーの最大権限を示します。

    表9-5 タスク・コンテンツに対するユーザーの最高権限レベル

    タスク・コンテンツ 読取り権限保持者 書込み権限保持者

    割当て先

    管理者、承認者、割当て先、作成者、所有者、レビューア

    --

    添付ファイル

    管理者、承認者

    割当て先、作成者、所有者、レビューア

    コメント

    管理者、承認者

    割当て先、作成者、所有者、レビューア

    日付

    管理者、承認者、割当て先、作成者、所有者、レビューア

    --

    フレックスフィールド

    管理者、承認者、レビューア

    割当て先、作成者、所有者

    履歴

    管理者、承認者、割当て先、作成者、所有者、レビューア

    --

    ペイロード

    管理者、承認者、レビューア

    割当て先、作成者、所有者

    レビューア

    管理者、承認者、割当て先、作成者、所有者、レビューア

    --

    ペイロード要素

    ペイロードから継承

    ペイロードから継承

注意:

システムで許可されている内容とは別に、アクセス・ルールは、常にアクションの実行者とタスクの現在の状態に基づいて適用されます。

タスクの操作に対するアクションを指定する方法

タスク・アクセスを有効にする方法の「タスク・コンテンツ・アクセスの設定」ダイアログで指定したタスク・コンテンツを特定のユーザーが操作するときに実行可能なアクションを指定できます。

タスクの操作に対してアクションを指定する手順は、次のとおりです。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。
  3. 「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。

    右側のペインに、対応する「タスク」タブ・ページが表示されます。

  4. 「設定するタスク」ペインで「タスクの編集」アイコンをクリックします。

    図9-20に示すように「タスク」タブ・ページが編集可能になります。

  5. 「タスク」タブ・ページで、ページ下部の「タスク・アクセス」を展開し、「タスク・アクション」タブを選択します。
  6. ユーザーを指定するタスク・アクションを選択します。
  7. 選択されたアクションを参加者が実行できるかどうかを指定します。

ルールの設定の表示方法

次の手順を実行します。

ルールベースの参加者に対するルール・セットを表示するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。

    中央のペインに、「設定するタスク」ページが表示されます。

  3. 「設定するタスク」ページで、設定を変更するルールを選択します。

    右ペインの「タスク」タブ・ページに、対応する詳細が表示されます。

  4. 「タスクの編集」を選択します。右ペインが編集モードに変わります。
  5. 右ペインで、「ルール」タブを選択します。

    「ルール」タブ・ページに、「タスク承認ルールの構成」ページが表示されます(図9-22の例のような内容が表示されます)。

    図9-22 タスク・ルールの編集

    図9-22の説明が続きます
    「図9-22 タスク・ルールの編集」の説明

    「タスク承認ルールの構成」ページに、タスクの承認フローがグラフィカルに表示されます。各参加者ノードのアイコンは参加者のタイプを示します(単一、パラレル、シリアルまたはFYI)。

    ツールチップを表示して、このタスクの参加者に対するルールセットの名前を表示するには、その参加者のリンクの上にマウス・ポインタを重ねます。

    値ベースの参加者は表示されますが、無効であることに注意してください。

プロセス・ワークスペースでルールセットにルールを追加する方法

ルールセットにルールを追加して、条件のみでなく、説明、有効日および優先度も指定することができます。

ルールベースの参加者にルールを追加するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。

    「設定するタスク」ペインが中央のペインとして表示されます。

  3. 「設定するタスク」ペインで、設定を変更するルールを選択します。

    右ペインの「タスク」タブ・ページに、対応する詳細が表示されます。

  4. 「タスクの編集」を選択します。

    右ペインが編集モードに変わります。

  5. 右ペインで、「ルール」タブを選択します。

    「ルール」タブ・ページに「タスク承認ルールの構成」ページが表示され、タスクの承認フローが表示されます。各参加者ノードのアイコンは参加者のタイプを示します(単一、パラレル、シリアルまたはFYI)。

  6. ルールを編集するには、その参加者のリンクをクリックします。

    選択した参加者ノード(ルールセット)のルール・エディタ・ページが表示されます。ここで、ルールセットに定義するルールを追加または編集できます。(また、デシジョン表の追加方法およびカスタマイズ方法で説明している手順で、デシジョン表を追加したり編集することもできます。)

  7. 「ルールの追加」をクリックします(図9-23を参照)。
  8. ルールを指定するには、「ルール」フィールドの左にある「展開」アイコンをクリックします。

    これにより、ルール条件の定義方法で説明している手順で、ルールの条件を指定できるようになります。説明を入力したり、有効日および優先度を指定するには、「ルール」フィールドの左にある「詳細設定の表示」アイコンをクリックします。

  9. 変更が完了したら、「設定するタスク」ペインの「保存」をクリックします。

    変更は、ルール・ディクショナリのルール定義に保存されます。MDSへの変更をコミットするには、「コミット」をクリックします。タスクがリフレッシュされ、編集できなくなります。

ルールの追加の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Rulesユーザーズ・ガイド』の「ルールセットとルールの使用」を参照してください。

ルール条件の定義方法

条件の左辺と右辺は、条件ブラウザからオペランドを選択して設定できます。虫眼鏡アイコンをクリックすると条件ブラウザが表示されます。

条件のオペランドを比較する演算子は、条件の左辺で選択したオペランドのタイプに応じて変わります。式ビルダーを使用すると、さらに複雑な条件を定義することもできます。

詳細は、Oracle Application Development FrameworkのためのFusion開発者ガイドADFデータ・バインディングEL式の作成を参照してください。Oracle Application Development Framework Webユーザー・インタフェース開発者ガイドEL式の作成も参照してください。

アクションの追加方法

ルールにアクションを追加することができます。

アクションを追加するには、次の手順を実行します。

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。

    「設定するタスク」ペインが中央のペインとして表示されます。

  3. 「設定するタスク」ペインでルールを選択します。

    右ペインの「タスク」タブ・ページに、対応する詳細が表示されます。

  4. 「タスクの編集」を選択します。

    右ペインが編集モードに変わります。

  5. 右ペインで、「ルール」タブを選択します。

    「ルール」タブ・ページに「タスク承認ルールの構成」ページが表示され、タスクの承認フローが表示されます。各参加者ノードのアイコンは参加者のタイプを示します(単一、パラレル、シリアルまたはFYI)。

  6. アクションを追加するには、参加者のリンクをクリックします。

    選択した参加者ノード(ルールセット)のルール・エディタ・ページが表示されます。

  7. 「ビュー」ドロップダウン・フィールドで、「IF/THENルール」を選択します。
  8. 定義されたルールが存在しない場合は、プロセス・ワークスペースでルールセットにルールを追加する方法の説明に従って、ルールを追加します

    ルールセットに対して定義されたルールが存在する場合は、手順9に進みます。

  9. 図9-24に示すように、ルールを開きます。

    図9-24 ルールへのアクションの追加

    図9-24の説明が続きます
    「図9-24 ルールへのアクションの追加」の説明
  10. 「THEN」ペインで、追加アイコンをクリックしてアクションを追加します。

    表示されたリストから追加するアクションを選択します(図9-25を参照)。

    図9-25 ルールで使用可能なアクション

    図9-25の説明が続きます
    「図9-25 ルールで使用可能なアクション」の説明

    手順10を繰り返すと、任意のルールに複数のアクションを追加できます。

  11. ルールを追加した後は、次のコマンドを実行できます。
    • 削除

    • コピー

    • 切取り

    • 貼付け

    • 上および下(リストされているアクションの順序を変更)

アクションに対してコマンドを実行する手順

次の手順を実行します。

  1. 図9-26に示すように、アクションの横のチェック・ボックスを選択してそのアクションを選択します。

    図9-26 削除、上、下、コピー、切取りおよび貼付けコマンド

    図9-26の説明が続きます
    「図9-26 削除、上、下、コピー、切取りおよび貼付けコマンド」の説明
  2. 対応するアイコンをクリックして、任意の可能なアクション(削除切取りコピー貼付けなど)を選択します。

  3. 複数のアクションが存在する場合は、上矢印および下矢印を使用して、アクションの順序を変更できます。

デシジョン表の追加方法およびカスタマイズ方法

既存のデシジョン表をカスタマイズしたり、新しいデシジョン表を追加することができます。

プロセス・ワークスペースで既存のデシジョン表をカスタマイズする方法

以前に作成したデシジョン表で指定したルールセットのアクションを指定することができます。

プロセス・ワークスペースでルールセットの既存のデシジョン表をカスタマイズするには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。

    「設定するタスク」ペインが中央のペインとして表示されます。

  3. 「設定するタスク」ペインで、設定を変更するルールを選択します。

    右ペインの「タスク」タブ・ページに、対応する詳細が表示されます。

  4. 「タスクの編集」を選択します。

    右ペインが編集モードに変わります。

  5. 右ペインで、「ルール」タブを選択します。

    「ルール」タブ・ページに「タスク承認ルールの構成」ページが表示され、タスクの承認フローが表示されます。フローの各参加者の左のアイコンは、参加者のタイプを示します(単一、パラレル、シリアルまたはFYI)。

  6. ルールを編集するには、その参加者のリンクをクリックします。

    これにより、その参加者に関連付けられているルールセットが表示されます。

  7. 「ビュー」リストから、カスタマイズするデシジョン表を選択します。

    選択したデシジョン表がページの下半分に表示されます。

  8. デシジョン表の任意の既存の行を編集します。
  9. アクションを追加するには、デシジョン表の「追加」リストから、追加するアクションを選択します(図9-27の例を参照)。

    図9-27 デシジョン表へのアクションの追加

    図9-27の説明が続きます
    「図9-27 デシジョン表へのアクションの追加」の説明

    対応するアクションが指定の表に表示されます。

アクションを編集する方法(複数のパラメータ: 一度にすべてのルール)

「ルール」タブで、アクションの複数のパラメータをデシジョン表から編集できます。

複数のパラメータを編集するには:

  1. 「ビュー」リストから、編集するアクションが含まれるデシジョン表を選択します。

    図9-28に示すように、選択したデシジョン表がページの下半分に表示されます。

    図9-28 編集可能なアクションが含まれるデシジョン表

    図9-28の説明が続きます
    「図9-28 編集可能なアクションが含まれるデシジョン表」の説明
  2. 編集するアクションを選択し、「アクションの編集」をクリックします。
  3. 「アクション・エディタ」ダイアログ・ボックスが表示されます(図9-29を参照)。

    選択したアクションで使用可能な値を変更できます。「アクション・エディタ」ダイアログ・ボックスで、すべてのパラメータの値を指定しないことも選択できます。

    図9-29 アクション・エディタ

    図9-29の説明が続きます
    「図9-29 アクション・エディタ」の説明
  4. 「OK」をクリックします。

    すべてのルールに対する選択したアクションのデシジョン表に値が表示されます。デシジョン表の詳細は、デシジョン表の追加方法およびカスタマイズ方法を参照してください。

アクションを編集する方法(単独セル編集)

デシジョン表のアクションのパラメータのひとつを編集するためのオプションがあります。

任意のアクションの単独のセルを編集するには:

  1. 「ビュー」リストから、編集するアクションが含まれるデシジョン表を選択します。

    図9-28に示すように、選択したデシジョン表がページの下半分に表示されます。

  2. デシジョン表で、変更するセルをクリックします。

    これにより、図9-30に示すように、セルが編集可能になります。

  3. パラメータを固有の値/オプションで更新します。

プロセス・ワークスペースでルールセットに新しいデシジョン表を追加する方法

ルールセットに表を追加して、その表に含まれるアクションを指定できます。

プロセス・ワークスペースでルールセットに新しいデシジョン表を追加するには:

  1. プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理」パネルが表示されます。

  2. 「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。

    「設定するタスク」ペインが中央のペインとして表示されます。

  3. 「設定するタスク」ペインで、設定を変更するルールを選択します。

    右ペインの「タスク」タブ・ページに、対応する詳細が表示されます。

  4. 「タスクの編集」を選択します。右ペインが編集モードに変わります。
  5. 右ペインで、「ルール」タブを選択します。

    「ルール」タブ・ページに「タスク承認ルールの構成」ページが表示され、タスクの承認フローが表示されます。フローの各参加者の左のアイコンは、参加者のタイプを示します(単一、パラレル、シリアルまたはFYI)。

  6. ルールを編集するには、その参加者のリンクをクリックします。

    これにより、その参加者に関連付けられているルールセットが表示されます。

  7. ルールセットで、「ビュー」リストから「デシジョン表の追加」を選択します(図9-31を参照)。

    図9-31 デシジョン表の追加

    図9-31の説明が続きます
    「図9-31 デシジョン表の追加」の説明

    新しいデシジョン表がページの下半分に表示されます。

  8. アクションを追加するには、デシジョン表の「追加」リストから、追加するアクションを選択します(図9-27の例を参照)。

    対応するアクションが指定の表に表示されます。

ルールに変数を追加する方法

次の手順を実行します。

ルールに変数を追加するには:

  1. 「ルール」ページで、「変数の追加」をクリックします。

    「変数の追加」ウィンドウが表示されます。

  2. 変数の名前を入力し、オプションで説明を入力します。
  3. 「タイプ」リストから、変数タイプを選択します。

    リストに表示されるタイプは、ルール・ディクショナリで使用可能なタイプに対応しています(デフォルトのビルトイン・タイプおよび登録されたその他のタイプを含む)。

  4. 値を入力します。
  5. 「OK」をクリックします。

    これで、変数を使用して条件を定義できるようになりました。

プロセス・ワークスペースでのエビデンス検索の使用

デジタル署名の保管、およびデジタル署名されたヒューマン・タスクの否認防止には、エビデンス・ストア・サービスを使用します。

エビデンス・ストアを検索するには:

  1. 右上隅にあるプロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。

    左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。

  2. 「管理領域」パネルの「タスク管理」から、「エビデンス検索」を選択します。

    図9-32のように、右のペインに「エビデンス検索」ページが表示されます。

    図9-32 エビデンス・ストアの検索

    図9-32の説明が続きます
    「図9-32 エビデンス・ストアの検索」の説明
  3. 検索の各フィールドを入力し、「エビデンス・ストアの検索」をクリックします。

デジタル署名のエビデンス・ストアの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイドを参照してください。

プロセス・ワークスペースでの例外の管理

すでに退職した従業員にタスクに割り当てられたなどの場合には、例外が発生します。例外が発生すると、タスクはアラート状態になります。次に、タスクはエラー割当て先に割り当てられ、エラー割当て先が指定されていない場合は管理者に割り当てられます。

エラー割当ての構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイドを参照してください。

この他にも例外が発生するシナリオがあります。

ユーザー・メタデータ移行ユーティリティの使用

ユーザー・メタデータ移行ユーティリティhwfMigratorは、シェル・スクリプトを実行してサービス統合サーバー間でワークフローのユーザー構成可能データを移行するプロセスを自動化するツールです。

また、このツールには、キー/値ペアと移行操作の実行に必要なすべての入力パラメータとを含むプロパティ・ファイルも用意されています。プロパティ・ファイルをカスタマイズし、シェル・スクリプトの実行によって移行を行うことができます。

プロセス設計者としてユーザー・メタデータ移行ユーティリティの使用の詳細情報が必要な場合は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Management Studioを使用したビジネス・プロセスの作成を参照してください。

テスト・サイトから本番サイトに移動する方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理テストから本番環境への移動を参照してください。