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Oracle® Fusion Middleware Oracle HCM Cloudアダプタの使用
リリース12.1.3
E67365-01
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アダプタ構成ウィザードを使用した統合の設計

この項では、Oracle HCM Cloudアダプタの使用に関する設計時と実行時の状況について説明します。

Oracle HCM CloudアダプタをSOAコンポジット・アプリケーションまたはOracle Service Busビジネス・サービスに組み込むには、アダプタ構成ウィザードを使用します。このウィザードは、Oracle HCM Cloudアプリケーションと通信するために必要なアーティファクトを作成する構成ページで構成されます。アダプタはインバウンド(ソース)方向またはアウトバウンド(ターゲット)方向で構成できます。
  • インバウンド(ソース)方向:

    「基本情報」ページでは、意味のある名前および説明(オプション)を入力するよう求められます。

    「接続」ページでは、使用するWSDL、セキュリティ・ポリシーおよび認証キーを指定するよう求められます。認証キーは、「追加」アイコンをクリックしてキー名、ユーザー名およびパスワードを指定することによって作成します。また、これらと同じ値をOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでも指定する必要があります。「接続」ページでは、Oracle HCM Cloudアプリケーションへの接続をテストすることもできます。これにより、サービス・カタログ・サービスおよび資格証明へのURLが正しいことを確認できるようになります。接続が成功したかどうか、および資格証明がOracle HCM Cloudアプリケーションによって認証されているかどうかを示すステータスが表示されます。接続試行中に発生したエラーも表示されます。

    「リクエスト」ページでは、Oracle HCM Cloudアプリケーションからリクエストとして受信するビジネス・オブジェクトを選択するよう求められます。

    Oracle Sales Cloudインスタンス内で使用可能なデータ・オブジェクトをすべて取得するために、アダプタは最初に、サービスのWSDLで参照されているスキーマ・ドキュメント(.XSD)を読み取ります。アダプタは次に、このXSDを解析してすべてのスキーマ・インポートのリストを取得し、これらをデータ・オブジェクトとして表示します。

    たとえば、アダプタは、オポチュニティ・サービスのWSDLと参照先のスキーマOpportunityService.xsdファイルを読み取ることにより、オポチュニティ・ビジネス・オブジェクトとその有用なメタデータを表示します。次に、XSDが、オポチュニティ・ビジネス・オブジェクトが定義されている別のスキーマOpportunity.xsdをインポートします。オポチュニティ・ビジネス・オブジェクトのメタデータはこのスキーマに定義されています。

    選択を簡単に行うためにビジネス・オブジェクトの表示をフィルタ処理できる検索機能が用意されています。検索文字列を入力すると、リスト・ブラウザでは、すべてのオブジェクトを表示するかわりに、一致するビジネス・オブジェクトのみがレンダリングされます。

    「レスポンス」ページでは、Oracle HCM Cloudアプリケーションにレスポンスとして送信する統合用のビジネス・オブジェクトを選択するよう求められます。レスポンスを送信しないようにするには、「送信」チェックボックスを選択解除します。また、必要に応じて、Oracle Sales Cloudアプリケーションに即時レスポンスを送り戻すよう選択することもできます。即時レスポンスは、対話型レスポンスを意味します。即時レスポンスの場合、任意のデータ・オブジェクトをレスポンス・ドキュメントとして選択できます。また、即時レスポンスとともにフォルトの詳細を送信するよう選択することもできます。

    「サマリー」ページには、選択した内容が表示されます。

  • アウトバウンド(ソース)方向:

    「基本情報」ページでは、意味のある名前および説明(オプション)を入力するよう求められます。これは、インバウンド方向の場合に表示されるページと同じページです。

    「操作」ページでは、ビジネス・オブジェクトまたはサービス、および選択内容に対して実行する操作を選択するよう求められます。

    サービス名に基づく検索機能も提供されます。ビジネス・サービスを簡単に選択するには、検索文字列を入力します。リスト・ブラウザでは、すべてのサービスを表示するかわりに、一致するビジネス・サービスのみがレンダリングされます。

    「サマリー」ページには、アウトバウンド方向の選択内容が表示されます。

Oracle JDeveloperの「アプリケーション」ウィンドウ内のアダプタ・インスタンスごとに次のアーティファクトが作成されます。
  • WSDLファイル: 標準のWSDLファイル・タイプのみがサポートされます。

  • JCAファイル: 実行時にアダプタが使用する内部実装の詳細が含まれます。これには、アダプタが使用する様々な相互作用と接続のプロパティが含まれます。

アプリケーションの構成が完了したら、アプリケーションをOracle JDeveloperから実行時環境にデプロイできます。

注意:

このウィザードは、レスポンス・メッセージ・コールバックの作成はサポートしていません。別の方法として、コールバックをサポートするアクティビティが含まれるようBPELプロセスを設計できます。

ウィザード・ページのフィールドで指定する詳細情報の詳細は、「Oracle HCM Cloudプロパティの構成」を参照してください。