Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成 12c (12.1.3) E56221-02 |
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この章では、Oracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストールまたは再インストールの方法について説明します。
ソフトウェアをアンインストールするときは、この章で説明する手順に必ず従ってください。ソフトウェアを手動でアンインストールしようとすると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する場合があります。この章の手順に従うと、ソフトウェアを適切にアンインストールできます。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Middlewareのアンインストーラは、起動元のOracleホーム・ディレクトリからソフトウェアを削除します。表5-1に手順の概要をまとめ、関連するドキュメントへのリンクを示します。
表5-1 Oracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストールのロードマップ
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
Oracle Fusion Middlewareを停止します。 |
アンインストーラを実行する前に、ドメイン内のすべてのサーバーとプロセスを停止する必要があります。 |
第5.2項を参照してください。 |
データベース・スキーマを削除します。 |
Repository Creation Utilityを実行してデータベース・スキーマを削除します。 |
第5.3項を参照してください。 |
ソフトウェアを削除します。 |
製品のアンインストーラを実行し、Oracle Fusion Middleware Infrastructureを削除します。 |
第5.4項を参照してください。 |
Oracleホーム・ディレクトリを削除します。 |
アンインストーラは、Oracleホーム・ディレクトリのすべてのファイルとフォルダを削除するわけではありません。アンインストーラの実行が終了した後に、Oracleホームを手動で削除して製品の削除を完了する必要があります。 |
第5.5項を参照してください。 |
Windowsオペレーティング・システムからプログラム・ショートカットを削除します。 |
アンインストーラでは、Windowsオペレーティング・システムからプログラム・ショートカットは削除されません。 |
第5.6項を参照してください。 |
ドメインとアプリケーション・データを削除します。 |
アンインストーラがOracleホーム内にある場合でも、ドメイン・ホーム・ディレクトリまたはアプリケーション・ホーム・ディレクトリに含まれるデータは削除されません。必要に応じて、これらのディレクトリを手動で削除する必要があります。 |
第5.7項を参照してください。 |
アンインストーラを実行する前に、削除対象のOracleホームに関連付けられたすべてのサーバーとプロセスを停止する必要があります。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。
Oracleホームを削除する前にRepository Creation Utilityを実行し、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除する必要があります。各ドメインにはカスタム接頭辞によって一意に識別される独自のスキーマ・セットがあります(『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください)。これらのスキーマを他のドメインと共有することはできません(『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照してください)。
データベースに複数のスキーマ・セットがある場合は、削除するドメインに関連付けられたスキーマ接頭辞を指定します。
スキーマの削除手順は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの削除に関する項を参照してください。
この項の手順に従って製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンド行)のアンインストールを実行するには、Oracle Fusion MiddlewareのOracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストールに関するマニュアルのサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行の説明を参照してください。
Windowsオペレーティング・システムでアンインストーラを起動するには、次のいずれかを実行します。
ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してORACLE_HOME
\oui\bin
ディレクトリに移動し、deinstall.cmd
をダブルクリックします。
コマンド行でORACLE_HOME
\oui\bin
に移動し、次のコマンドを入力します。
deinstall.cmd
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」を選択し、「Oracle」、OracleHome、「Oracle Middlewareの削除」の順に選択します。
UNIXオペレーティング・システムでアンインストーラを起動するには、ORACLE_HOME
/oui/bin
ディレクトリに移動し、次のコマンドを入力します。
./deinstall.sh
アンインストール・プログラムには、表5-2に示される順に一連の画面が表示されます。
アンインストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面名をクリックしてください。
アンインストールが完了した後に、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリおよびすべての既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえばOracleホーム・ディレクトリがUNIXオペレーティング・システム上の/home/Oracle/Products/Oracle_Home
だった場合は次のようにします。
> cd /home/Oracle/Products > rm -rf Oracle_Home
Windowsオペレーティング・システムでは、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Products\Oracle_Home
だった場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Products
ディレクトリにナビゲートし、Oracle_Home
フォルダで右クリックして「削除」を選択します。
Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラム・ショートカットを手動で削除する必要があります(アンインストーラでは、削除されません)。
C:\Program Data\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\
Oracle Home
\
Product
ディレクトリに移動します。Oracleホームに1つの製品のみをインストールしている場合はOracle Home
ディレクトリを削除できます。Oracleホームに複数の製品をインストールしている場合は、Oracle Home
ディレクトリを削除する前に、すべての製品を削除する必要があります。
今後、ドメインおよびアプリケーション・ファイルを使用しない場合は、次の手順を実行して削除します。
ドメインとアプリケーション・データを削除するには、次の手順を実行します。
ドメイン・ホーム・ディレクトリを手動で削除します。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムでドメイン・ホーム・ディレクトリが /home/Oracle/config/domains/infra_domain
の場合は、次のように実行します。
> cd /home/Oracle/config/domains > rm -rf infra_domain
Windowsオペレーティング・システムでは、ドメイン・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\domains\infra_domain
だった場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\domains
ディレクトリにナビゲートし、infra_domain
フォルダで右クリックして「削除」を選択します。
アプリケーション・ホーム・ディレクトリを手動で削除します。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムでアプリケーション・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/applications/infra_domain
の場合は、次のように実行します。
> cd /home/Oracle/config/applications > rm -rf infra_domain
Windowsオペレーティング・システムでは、アプリケーション・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\applications\infra_domain
だった場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\applications
ディレクトリにナビゲートし、infra_domain
フォルダで右クリックして「削除」を選択します。
Oracleホームのdomain_registry.xml
ファイルをバックアップし、ファイルを編集して、削除しようとしているドメインに関連付けられた行を削除します。たとえばinfra_domain
を削除するには、次の行を検索して削除します。
<domain location="/home/Oracle/config/domains/infra_domain"/>
完了したらファイルを保存して終了します。
この章の手順に従って(手動でのOracleホームディレクトリの削除も含めて)ソフトウェアをアンインストールした場合のみ、以前と同じOracleホームにソフトウェアを再インストールすることができます。再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。
Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。
同じ機能セットを含む既存のOracleホームへのインストール。
インストール時に指定したOracleホームには、インストールしようとしているソフトウェアと同じソフトウェアがすでに含まれている旨がインストーラによって警告されます。選択肢は次のとおりです。
別のインストール・タイプを選択します。この場合、Oracleホーム・ディレクトリに存在しない機能セットのみがインストールできます。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。
空ではない既存のOracleホームへのインストール。
たとえば、ドメイン・ホームまたはアプリケーション・ホームを作成するために、既存のOracleホーム内のどこかを選択する必要があるとします。このデータはアンインストールのプロセス中は削除されないため、同じOracleホームに再インストールしようとしてもインストーラによって許可されません。選択肢は次のとおりです。
この章の説明のとおりにOracleホームからソフトウェアをアンインストールした後でOracleホーム・ディレクトリを削除します。これが完了した後に、第2章の手順を使用して同じOracleホームの場所を再インストールまたは再使用できます。そのOracleホームに存在したドメインやアプリケーション・データは再作成する必要があります。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。