ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Managed File Transferのインストールと構成
12c (12.1.3)
E56219-02
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

3 Oracle Managed File Transferドメインの構成

この章では、Oracle Managed File Transferドメインの作成および構成方法を説明します。構成が終わるまでに、スキーマが作成され、Weblogicドメインが構成されます。また、これらの高可用性も拡張できます。

構成プロセスを開始する前に、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャと同じOracleホームへのOracle Managed File Transferソフトウェアのインストールが完了していることを確認します。詳細は、第2章を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 データベース・スキーマの作成

Oracle Managed File Transferドメインを構成するには、事前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証済データベースで必要なスキーマを作成する必要があります。

これらのスキーマを、この項の手順に従ってインストールします。

3.1.1 動作保証されたデータベースのインストールおよび構成

動作保証されたデータベースをインストールして構成し、そのデータベースが起動し稼働していることを確認します。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の「データベースおよびデータベース・スキーマのインストール」を参照してください。

3.1.2 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の起動

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動するには:

  1. システムのORACLE_HOME/oracle_common/binディレクトリに移動します。

  2. JAVA_HOME環境変数が、ご使用のシステム上の動作保証されたJDKの場所に設定されていることを確認します。この場所は、binより上のディレクトリにする必要があります。たとえば、JDKが/home/Oracle/JDK/jdk7_55/jdk1.7.0_55に配置されている場合、次のようになります。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    setenv JAVA_HOME /home/Oracle/JDK/jdk7_55/jdk1.7.0_55
    

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\JDK\jdk7_55\jdk1.7.0_55
    

    これらの例におけるJDKの場所をシステムにおける実際のJDKの場所で必ず置換してください。

  3. 次のようにRCUを起動します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./rcu
    

    Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

    rcu.bat
    

3.1.3 RCU画面からスキーマ作成へのナビゲート

スキーマの作成には、次のタスクが含まれています。

タスク1   RCUの導入

「次」をクリックします。RCUを次回にロードする場合は、画面下部のチェック・ボックスを選択して、この画面をスキップできます。

タスク2   スキーマ作成方法の選択

データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順では、必要な権限があることを想定しています。

データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っていない場合は、この画面で「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択します。これによってSQLスクリプトが生成され、これをデータベース管理者が利用できます。詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』でシステム・ロードと製品ロードの理解に関する項を参照してください。

タスク3   データベース接続の詳細の提供

RCUがデータベースに接続するためのデータベース接続の詳細を提供します。

「次へ」をクリックして続行し、データベースへの接続が成功したことを通知するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

タスク4   カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択

「接頭辞の新規作成」を選択し、カスタム接頭辞を指定して、Managed File Transferスキーマを選択します。依存関係に応じて、次のスキーマが自動的に選択されます。

  • Metadata Services

  • Audit Services

  • Audit Services Append

  • Audit Services Viewer

  • Oracle Platform Security Services

  • User Messaging Service

  • Oracle Enterprise Scheduler

共通インフラストラクチャ・サービスと呼ばれるスキーマも自動的に作成されます。このスキーマはグレー表示されており、選択も選択解除もできません。このスキーマを使用すると、ドメインの構成中にRCUから情報を取得できます。詳細は、『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。

カスタム接頭辞は、これらのスキーマをこのドメイン専用に論理的にグループ化するために使用します。ドメイン間でのスキーマ共有はサポートされていないため各ドメイン用のスキーマの一意のセットを作成する必要があります。


ヒント:

カスタム接頭辞の詳細は、『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』でカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。

マルチドメイン環境のスキーマを構成する方法の詳細は、『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』でスキーマの作成計画に関する項を参照してください。


rcu_select_schemas.gifの説明が続きます
図rcu_select_schemas.gifの説明


ヒント:

ここで入力したカスタム接頭辞を書き留めておく必要があります。これは後でドメインの作成時に必要になります。


「次へ」をクリックして続行し、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを通知するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

タスク5   スキーマ・パスワードの指定

データベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを指定して確認します。


ヒント:

この画面で設定したパスワードを書き留めておく必要があります。これは後でドメインの作成時に必要になります。


タスク6   スキーマ作成の実行

残りのRCU画面を最後までナビゲートし、スキーマ作成を完了します。「完了サマリー」画面が表示されたら、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。

3.2 Oracle Managed File Transfer WebLogicドメインの構成

この項では、構成ウィザードを使用してWebLogicドメインを作成するための指示について説明します。ドメイン作成に使用できるその他の方法の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。

ドメインの作成と構成には、次のタスクが含まれます。

3.2.1 構成ウィザードの起動

ドメインの構成を開始するには、ORACLE_HOME/oracle_common/common/binディレクトリに移動し、次のコマンドを実行して、WebLogic Server構成ウィザードを起動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./config.sh

Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

config.cmd

3.2.2 構成ウィザード画面のナビゲートによるドメインの作成

トポロジにドメインを作成して構成するには、この項の手順に従います。


注意:

この項に記載されている同じ手順を使用して、既存のドメインを拡張できます。手順で示された指示とニーズが一致しない場合、必ず調和するように選択を行うか、サポート・ドキュメントで詳細を参照してください。


ドメイン作成および構成には次のタスクが含まれます。

タスク1   ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

「構成タイプ」画面で、新規ドメインを作成を選択します。

「ドメインの場所」フィールドで、ドメイン・ホーム・ディレクトリを指定します。

ドメイン・ホームはOracleホーム・ディレクトリ以外にあるため、Oracle Fusion Middlewareの理解の主要なOracle Fusion Middlewareディレクトリの場所に関する項に要約されたディレクトリ構造に従ってドメイン・ホームを検索することをお薦めします。このディレクトリ構造によって、ソフトウェアをアップグレードまたは再インストールする必要があるときに問題が起きにくくできます。


ヒント:

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の構成タイプに関する項を参照してください。


タスク2   構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面で「製品テンプレートを使用してドメインを作成(P)」が選択されていることを確認した後に、次のテンプレートを選択します。

  • Oracle Managed File Transfer - 12.1.3.0 [mft]]

    このテンプレートを選択すると、次に示すものが依存関係として自動的に選択されます。

    • Oracle B2B Client - 12.1.3.0 [soa]

    • Oracle Enterprise Manager - 12.1.3.0 [em]

    • Oracle WSM Policy Manager - 12.1.3.0 [oracle_common]

    • Oracle JRF - 12.1.3.0 [oracle_common]

    • WebLogic Coherence Cluster Extension - 12 1.3.0 [wlserver]

    config_select_templates.gifの説明が続きます
    図config_select_templates.gifの説明


ヒント:

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のテンプレートに関する項を参照してください。


タスク3   アプリケーション・ホームの場所の選択

「アプリケーションの場所」画面で、ドメインに関連するアプリケーションの格納先を選択します。この場所は、アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれます。

アプリケーション・ホームはOracleホーム・ディレクトリ以外にあるため、Oracle Fusion Middlewareの理解の主要なOracle Fusion Middlewareディレクトリの場所に関する項に要約されたディレクトリ構造に従ってアプリケーション・ホームを検索することをお薦めします。ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要な場合に、このディレクトリ構造は問題の予防に役立ちます。


ヒント:

アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のアプリケーション・ホームの選択に関する項を参照してください。

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のアプリケーションの場所に関する項を参照してください。


タスク4   管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面で、ドメインにおけるデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

この画面で設定したユーザー名およびパスワードを書き留めておくことをお薦めします。これらの資格証明は後でドメインの管理サーバーを起動して接続する際に必要になります。

タスク5   ドメイン・モードおよびJDKの指定

「ドメイン・モードおよびJDK」画面で次の操作を行います。

  • 「本番(P)」を「ドメイン・モード」フィールドで選択します。

  • 「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。


ヒント:

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のドメイン・モードとJDKに関する項を参照してください。


タスク6   データソース構成タイプの指定

この画面のフィールドをアクティブ化するには、「RCUデータ」を選択します。「RCUデータ」オプションによってデータベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に受け取るように構成ウィザードで指定できます。


注意:

この画面で「手動構成」を選択する場合、「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面で、スキーマのパラメータを手動で指定する必要があります。


「RCUデータ」を選択した後、次のフィールドを入力します。

フィールド 説明

DBMS/サービス

データベースDBMS名を入力します。サービス・タイプ・ドライバを選択した場合はサービス名を入力します。

ホスト名

データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

ポート

データベースがリスニングしているポート番号を入力します。

スキーマ所有者

スキーマ・パスワード

データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これはRCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに指定されたスキーマのユーザー名およびパスワードです(第3.1.3項タスク5を参照)。

デフォルトのユーザー名はprefix_STBであり、この場合prefixはRCUで定義した接頭辞です。


config_datasources.gifの説明が続きます
図config_datasources.gifの説明

データベース接続情報の指定が完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、処理が成功したことを示しています。

Connecting to the database server...OK
Retrieving schema data from database server...OK
Binding local schema components with retrieved data...OK

Successfully Done.

ヒント:

「RCUデータ」オプションの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のデータソースのデフォルトを参照してください。


タスク7   JDBCコンポーネントのスキーマ情報の指定

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面の値が、すべてのスキーマについて適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表には適切な値がすでに挿入されています。


ヒント:

高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。

  • Oracle RACでのGridLinkデータ・ソースの構成

  • マルチ・データ・ソースの構成

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のJDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。


タスク8   JDBC接続のテスト

「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、構成したデータソース接続をテストします。

「ステータス」列の緑色のチェック・マークは、テスト結果が正常であったことを示します。何か問題があった場合は、画面の「接続結果ログ」セクションのエラー・メッセージを確認して問題を修正した後、接続を再度テストします。


ヒント:

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のテスト・コンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。


タスク9   詳細構成の選択

トポロジのドメイン構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択する必要があります。

  • 管理サーバー

    管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するためにこれが必要です。

  • ノード・マネージャ

    これは、ノード・マネージャの構成で必要です。

  • 管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence

    これはOracle Data Integrator管理対象サーバーの構成で必要です。

タスク10   管理サーバーのリスニング・アドレスの構成

「管理サーバー」画面で、「リスニング・アドレス」の隣にあるドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択します。

「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。

「管理サーバー」にサーバー・グループを指定しないでください。

タスク11   ノード・マネージャの構成

「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。

「ノード・マネージャ・タイプ」に「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャ資格証明を指定します。


ヒント:

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のノード・マネージャに関する項を参照してください。

ノード・マネージャのタイプの詳細は、Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理でノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。


タスク12   管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面で、mft_server1という名前の新しい管理対象サーバーが作成されます。

  1. 「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。

  2. 「サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、MFT-MGD-SVRSを選択します。

    サーバーに対してOracle Web Services Manager (OWSM)ではなくMFTのみを対象とするMFT-MGD-SVRS-ONLYと呼ばれる別のサーバー・グループがあります。これは、通常、Oracle Web Services Manager (OWSM)がMFTサーバーとは異なるサーバーにある場合に使用されます。

    サーバー・グループは、定義されたアプリケーション・サービス・グループをそれぞれに定義されたサーバー・グループにマッピングすることで、Fusion Middlewareアプリケーションおよびサービスを1つ以上のサーバーにターゲット設定します。必要な場合は、特定のアプリケーション・サービス・グループを、複数のサーバー・グループにマップさせることができます。特定のサーバー・グループにマップされたアプリケーション・サービスは、そのグループに割り当てられたすべてのサーバーに自動的にターゲット設定されます。詳細は、『ドメイン・テンプレート・リファレンス』のアプリケーション・サービス・グループ、サーバー・グループおよびアプリケーション・サービス・マッピングに関する項を参照してください。

  3. このプロセスを繰り返して、mft_server2の名前で2台目の管理対象サーバーを作成します。

    2台目の管理対象サーバーを構成することは、高可用性の標準トポロジを構成するために必要な手順の1つです。高可用性環境を作成しない場合、この手順はオプションです。

    高可用性の標準トポロジの詳細は、高可用性ガイドでFusion Middleware標準HAトポロジの理解に関する項を参照してください。

    ドメイン構成後に高可用性の準備をするための次の手順の詳細は、第4.4項を参照してください。

これらのサーバー名は、このドキュメント全体で使用します。異なる名前を選択する場合は、必要に応じて読み替えてください。

config_managed_servers.gifの説明が続きます
図config_managed_servers.gifの説明


ヒント:

この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の管理対象サーバーに関する項を参照してください。


タスク13   クラスタの構成

「クラスタ」画面を使用して新規クラスタを作成します。

  1. 「追加」を選択します。

  2. 「クラスタ名」フィールドにmft_cluster1を指定します。

  3. 「クラスタ・アドレス」フィールドは空欄にします。

config_cluster.gifの説明が続きます
図config_cluster.gifの説明

デフォルトでは、クラスタのサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して互いに通信します。クラスタの通信にマルチキャストを使用するように変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストまたはマルチキャストの選択についての考慮事項に関する項を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用して新規にクラスタを作成することもできます。その場合、クラスタ通信(ユニキャストまたはマルチキャスト)は新規クラスタの作成時に構成できます。詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプで、クラスタの作成と構成に関する項を参照してください。


ヒント:

この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のクラスタに関する項を参照してください。


タスク14   管理対象サーバーのクラスタへの割当て

「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用してmft_server1およびmft_server2を新規クラスタmft_cluster1に割り当てます。

  1. 「クラスタ」ペインで、サーバーを割り当てるクラスタ(ここではmft_cluster1)を選択します。

  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行して、mft_server1mft_cluster1に割り当てます。

    • mft_server1を1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「クラスタ」ペインで選択したクラスタ(mft_cluster1)の下に移動します。

    • mft_server1をダブルクリックして、クラスタ・ペインの選択したクラスタ(mft_cluster1)の下に移動します。

  3. mft_server2mft_cluster1に割り当てるように繰り返します。

config_svr_to_clust.gifの説明が続きます
図config_svr_to_clust.gifの説明


ヒント:

この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のサーバーのクラスタへの割当に関する項を参照してください。


タスク15   Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。Coherenceクラスタ・リスニング・ポートとしてデフォルトのポート番号を0のままにします。


注意:

ユニキャスト・リスニング・ポートを0に設定すると、管理対象サーバー・ポート番号のオフセットが作成されます。オフセットは5000で、管理対象サーバー・ポート番号に割り当てられる最大許容値が65535ではなく60535であることを意味します。


Coherence構成の詳細と次の手順については、表4-2を参照してください。


注意:

Coherenceのライセンス情報については、ライセンス情報のOracle Coherenceに関する項を参照してください。


タスク16   新規マシンの作成

「マシン」画面を使用して、新規マシンをドメインで作成します。ノード・マネージャでサーバーの起動と停止ができるようするために、マシンが必要です。


ヒント:

高可用性環境を作成する予定があり、ターゲット・トポロジで必要なマシンのリストを把握している場合、この項の指示に従って、すべてのマシンをこの時点で作成できます。詳細は、高可用性ガイドでオプションのスケール・アウト手順に関する項を参照してください。


  1. 「追加」を選択して、新規マシンを作成します。

  2. mft_machine1を「名前」フィールドで指定します。

  3. 「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」フィールドで、管理対象サーバーが構成されるマシンのIPアドレスを選択します。

    localhostではなく特定のインタフェースを選択する必要があります。これによって、Coherenceクラスタ・アドレスを動的に計算できます。

  4. 「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポートを確認します。

    ポート番号の5556がこの例で示されていますが、ドキュメントにあるその他の例で参照される場合があります。必要に応じて、このポート番号をご使用の独自ポート番号で置換します。


注意:

既存のドメインを拡張すると、サーバーを既存のマシンに割り当てることができます。状況で必要になる場合を除いて、新規マシンを作成する必要はありません。


config_machines.gifの説明が続きます
図config_machines.gifの説明


ヒント:

この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のマシンに関する項を参照してください。


タスク17   サーバーのマシンへの割当て

「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、管理サーバーと管理対象サーバーを新規作成マシンに割り当てます。

  1. 「マシン」ペインで、サーバーを割り当てるマシンを選択します。この場合、mft_machine1になります。

  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行して、AdminServermft_machine1に割り当てます。

    • 「AdminServer」を1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「マシン」ペインで選択したマシン(mft_machine1)の下に移動します。

    • 「AdminServer」をダブルクリックして、「マシン」ペインの選択したマシン(mft_machine1)の下に移動します。

  3. mft_server1mft_server2の両方をmft_machine1に割り当てるように繰り返します。

config_svr_to_mach.gifの説明が続きます
図config_svr_to_mach.gifの説明


ヒント:

この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のサーバーのマシンへの割当に関する項を参照してください。


タスク18   構成の指定内容の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインの構成情報の詳細が含まれています。画面上で各項目の詳細をチェックし、情報が正しいことを確認します。

変更を行う必要がある場合、「戻る」をクリックするか、画面をナビゲーション・ペインで選択して、前の画面に戻ることができます。

ドメインの作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。


ヒント:

この画面に示されるオプションの詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成の構成サマリーに関する項を参照してください。


タスク19   ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録

「構成に成功しました」画面に、構成したドメインに関する次の項目が表示されます。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

config_success.pngの説明が続きます
図config_success.pngの説明

いずれの項目も後で必要になるため、メモしておいてください。ドメインの場所はノード・マネージャと管理サーバーを開始するために使用するスクリプトへのアクセスに必要で、URLは管理サーバーへのアクセスに必要です。

「終了」をクリックして構成ウィザードを閉じます。

3.3 サーバーの起動

構成が完了したら次のように実行し、ドメインを管理できるツールにアクセスします。


注意:

ドメインを管理するために使用できるその他のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。


3.3.1 ノード・マネージャの起動

ドメインごとのノード・マネージャを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

UNIXオペレーティング・システムでは、次のようにnohupを使用してノード・マネージャを起動し、出力ファイルにnm.outのようにします。

nohup ./startNodeManager.sh > $LOG_DIR/nm.out&

このコマンドで、LOG_DIRはログ・ファイルを格納するディレクトリの場所です。

Windowsオペレーティング・システムの場合は次を実行します。

startNodeManager.cmd

注意:

Windowsオペレーティング・システムでは、起動サービスとして動作するようにノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびにノード・マネージャが自動的に起動されます。

詳細は、Oracle WebLogic Serverのノード・マネージャの管理で ノード・マネージャを起動サービスとして実行することに関する項を参照してください。


ノード・マネージャのその他の構成オプションについては、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。

3.3.2 管理サーバーの起動

管理サーバーを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合は次を実行します。

./startWebLogic.sh

Windowsオペレーティング・システムの場合は次を実行します。

startWebLogic.cmd

タスク5の「ドメイン・モードおよびJDK」画面で「本番モード」を選択した場合(第3.2.2項)、タスク4の「管理者アカウント」画面での表示と同様に、管理者ユーザーのログイン資格証明を求めるプロンプトが表示されます。


ヒント:

管理サーバーの起動の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理で管理サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。

本番モードで、起動IDファイルを作成して、管理サーバー起動時にユーザー名とパスワードを指定する必要性をバイパスできます。詳細は、Oracle WebLogic Serverのサーバー起動とサーバー停止の管理で管理サーバーの起動IDファイルの作成に関する項を参照してください。


管理サーバー・コンソールにアクセスすることによって、管理サーバーが起動されて実行中であることを確認できます。URLは、タスク19の「構成に成功しました」画面に表示されます。


注意:

本番スキーマをホストしているデータベースが起動されて稼働中であり、管理サーバーからアクセス可能であることを確認してください。


http://administration_server_host:administration_server_port/console

デフォルトの管理サーバー・ポート番号は7001です。ポートがすでに使用されている場合は、使用可能なポートが見つかるまで、7002、次に7003といった順序で試してください。

config_admin_console.gifの説明が続きます
config_admin_console.gifの画像の説明

管理コンソールの使用方法については、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle WebLogic Server管理コンソールの使用のスタート・ガイドを参照してください。

3.3.3 管理対象サーバーの起動

この項では、Fusion Middleware Controlを使用して管理対象サーバーを起動する手順を説明します。手動でスクリプトを使用してサーバーを起動する場合は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』でスクリプトを使用した管理対象サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。

Fusion Middleware Controlを使用して管理対象サーバーを起動するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Fusion Middleware Controlにログインします。

    http://administration_server_host:administration_server_port/em
    

    管理サーバーのホストおよびポート番号は、「構成に成功しました」画面(タスク19)のURLに表示されたものです。管理サーバーのデフォルトのポート番号は7001です。

    ログイン資格証明は、「管理者アカウント」画面(タスク4)に表示されたものです。

  2. 「ターゲット・ナビゲーション」ペインから、矢印をクリックして管理対象サーバー(mft_server1およびmft_server2)が表示されるまでドメインを拡張します。

    config_servers_down.gifの説明が続きます
    config_servers_down.gifの画像の説明

  3. 1番目の管理対象サーバー(mft_server1)を選択します。

  4. 「WebLogic Server」メニューの横の「起動」を選択します。

    config_start_servers.gifの説明が続きます
    config_start_servers.gifの画像の説明

  5. 手順3と手順4を繰り返してmft_server2を起動します。

  6. ターゲット・ナビゲーション・ペインでドメイン名を選択し、起動して稼働中であるすべてのサーバーを表示します。

    config_servers_up.gifの説明が続きます
    config_servers_up.gifの画像の説明

3.4 構成の確認

ドメインが正しく構成されていることを確認するには、第4.1項を参照してください。この項に記載されているタスクに習熟して、ドメインが適切に構成されていることを確認するために実行する必要があります。